ジャレド・ダイアモンドのレビュー一覧

  • 昨日までの世界(上)―文明の源流と人類の未来
    『銃・病原菌・鉄』、『文明崩壊』のジャレット・ダイヤモンドの新作。

    著者が文化人類学者として実地でのフィールドワークをしていたことを初めて知った。特に鳥類学者でもあったとは。本書は、クロード・レヴィ・ストロースにとっての『悲しき南回帰線』と同じような位置付けなのだろうか。前二著とは趣がやや違い、特...続きを読む
  • 昨日までの世界(下)―文明の源流と人類の未来
    著者のニューギニアでのフィールドワーク経験を生かし、西欧世界に「発見」された新世界の状況と西欧的現代社会を比べよりよき社会のためにできることを言語学、医学、生物学、社会学を横断し考察する。現代社会の良い点は多いが、進化的に無理をしている部分もあり、その補強のためには昔の社会に学べることもあると説く。...続きを読む
  • 昨日までの世界(上)―文明の源流と人類の未来
    ダイアモンド先生はおもしろいなあ。



    しかし「なのである」「食する」とかが多くてなんか違和感。

    倉骨先生ってこんな訳文つくる人だっけか。

    短期間で翻訳するために下請け変えたのかな。
  • 危機と人類(下)
    オーストラリアの歴史に触れることができ、興味深かった。
    加えて、日本の課題を考えるに際し、著者の前提と私のそれとの違いを認識する。
  • 危機と人類(上)
    日本の歴史が、外国人の視点からどのように書かれているのか気になって、本書を取る。
    が、他国の歴史の方が面白く、フィンランドやチリなど、新たな知識を得て興味深かった。
  • 危機と人類(下)
    教訓として示されたものはなかったと言うのは言い過ぎかもしれないが、期待していたほどのものはなかったように思う。
    しかし、現在の日本における危機への対応についての指摘は、自分の認識とは異なっていて大事な気付きになった。
  • 危機と人類(上)
    他国の危機や危機への対応について、これまであまり関心を持ったことがなかったので新鮮だった。
    これを教訓として、今後発生する新たな危機への対応や、危機の予防にどのように活かせるのか、下巻に期待する。
  • 未来を語る人(インターナショナル新書)
    <目次>
    はじめに
    第1章ジャレド・ダイアモンドいま人類が直面する危機
    第2章ブランコ・ミラノビッチ2つの資本主義が世界を覆う
    第3章ケイト・レオワース世界中の人をドーナツの中に入れる
    第4章トーマス・セドラチェック倫理と経済、どちらが先か
    第5章レバッカ・ヘンダーソン資本主義を...続きを読む
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線
    コロナ後の世界というのはわたし自身にとっても明確にいろいろな意味でそれまでと変わりました。
    わたし自身は50代半ばですがワクチン接種は拒否しています。
    コロナウイルス自体に関しましては、日本人にとってはもともと大騒ぎをするほど大して問題ではなかったのですが、健康な人達までもがコロナワクチン注射を受け...続きを読む
  • 危機と人類(下)
     つぎの一〇年において、これらの問題は日本にどのような結果をもたらすだろうか? 現実的にみて、日本が現在直面している問題は、一八五三年の唐突な鎖国政策の廃止や、一九四五年八月の敗戦による打撃に比べれば大したものではない。これらのトラウマから日本がみごとに回復したことを思えば、今日、もう一度日本が時代...続きを読む
  • 未来を読む AIと格差は世界を滅ぼすか
    著者に惹かれて読んだものの中身がうっすい。
    インタビューだから仕方ないか。
    楽しようとした私が悪ぅござんした。
    彼らの他の本を読みましょう。
  • 第三のチンパンジー 完全版(上) 人類進化の栄光と翳り
     人類の進化と文明について本書で取り上げられた項目はその後、ヒトの性行動については『セックスはなぜ楽しいか』で、文明の勃興、崩壊については『銃・病原菌・鉄』や『文明崩壊』で詳細に論じられることになるが、本書は正にダイアモンド博士の原点とも言うべき一冊である。

     本書の主題は次のように示されている。...続きを読む
  • コロナ後の世界
    6人の世界で各分野での著名人による
    これからの日本 
    に関するインタビューになるはずだったのが、、、
    コロナにより内容が大きく変わってしまった。
    2020年7月の出版現在で、6人が皆言っているのが、
    この新型コロナウィルスの流行拡大において、あえてポジティブな側面を見出すとしたら何か?
    に対する答。...続きを読む
  • 未来を読む AIと格差は世界を滅ぼすか
    豪華な顔ぶれだけに食い足りない感満載。

    ①ジャレド・ダイアモンド
    人口減少を喜べ
    定年退職制は馬鹿げている
    多様性大事
    伝統社会の子育て
    建設的なパラノイア

    ②ユヴァル・ノア・ハラリ
    「虚構」を利用する
    幸福は「期待」に左右される
    民主主義は21世紀に適切な政治モデルではない
    トゥキディスの罠
    ...続きを読む
  • コロナ後の世界
     田舎書店応援購入本第二弾。コロナが流行った序盤に出た本で予想がかなり古い感がある。スティーブン・ピンカーの話が一番興味が引かれた。自分は柄谷行人の世界の見方は理にかなっていて、大局を捉えていると思うのでそれを元に考えているけれど、世界は着実に良い方に向かっているという見方を切って捨てるほどの確信は...続きを読む
  • 第三のチンパンジー 完全版(下) 人類進化の栄光と翳り
    ヒトはなぜ同種の個体を大量虐殺するのか、コモンチンパンジーの例なども踏まえ、生得的のものに環境や技術がそれを実現できたものなのか、大量絶滅は産業革命以前にも大きく行われていたのか、など、なんとなく近代特有で、かつ、現代では理性によって克服されたと思い込んでいる人類の業について、深く考察され視野を広げ...続きを読む
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線
    様々な分断が派生したコロナ禍において、民の声が政治の力へと昇華されているのか、疑問が浮かぶ。為政者の判断はもちろん過ちも含まれよう。しかしそのまま看過するのではなく、修正していく判断力が現在も問われ続けている。さらに大切なのは私たち有権者の関心であり、声あげる人を中傷するのではなく、その選択肢に取り...続きを読む
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線
    色んな分野の様々な人がそれぞれの意見を述べていて面白い。

    在宅勤務が可能な仕事は「弱者」の低賃金労働に支えられることによってしか成立しない。

    「会う」ということの暴力性。会って圧力をかけた方が、会わないより物事が進む。リモートは物足りない。
  • 第三のチンパンジー 完全版(上) 人類進化の栄光と翳り
    非常に古い本で、古さをきっちりと感じさせる。
    進化に関する説の古さだったり、差別的な表記だったり。
    かつ筆者も若い頃であり、性への興味がすごい。溢れ出ている。

    筆者の専門である人類の進化を性の切り口で整理することも多く、若かったんだなと思う。

    一方トピックとして面白いものも多い。
    特に面白かった...続きを読む
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線
    2021年8月発行の本。
    盛んに出版されたコロナ関係の本も、結局のところ、喉元過ぎれば熱さを忘れるのが人間だからあと2年もしたらすっかり忘れ去られてしまいそう。