【感想・ネタバレ】危機と人類(下)のレビュー

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Posted by ブクログ 2021年07月11日

やっぱり読ませるな~というのが感想です。これまでの著書にあった人類史というより、近現代の歴史を中心に、個人の危機と国家の危機を比較し、後者については、さらに7つの国の危機対応を対比するという内容。特に、日本と米国には2つの章を割いており、関心の高さが伺えます。

7つの国は、ダイヤモンド博士が住んだ...続きを読むか関係の深い国とのことですが、読んだ中ではドイツの記述が興味深かったです。

日本については、1つの章で明治日本をうまく危機を乗り越えた事例としてあげつつも、もう1章では現代の課題を列挙。人口減少については資源保全の観点から寧ろ喜ばしいこととする一方で、移民の受け入れやドイツとの対比での中国・韓国との関わり方については、日本では議論を呼びそうと個人的には思える内容でした(ただ、「外国人からはこう見えるのか」と、これはこれで参考になりました)。

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Posted by ブクログ 2021年01月11日

各国に起こった危機を分析している本書は、各章それぞれとても面白いだけでなく、12の要因を分析し、他の国と比較することで、よりその国についての理解が深まる。
第8章で現代の日本を分析しているが、人口現象そのものは憂慮するような問題ではないこと、少子高齢化の対応策として移民の受け入れを提案していたのは新...続きを読む鮮だった。
この様にして歴史から危機とその対応策を学び、将来に生かすことで闇雲な対処をしなくていい。歴史を学ぶことは将来の自国の利益につながるのだと思った。

危機を学び、先人の知恵を得ることで、我々の社会をより良いものに変えていく。

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Posted by ブクログ 2020年11月09日

アメリカ大統領選挙が行われましたが、ジャレド・ダイヤモンドはアメリカが抱える大きな危機としてまず最初に「政治の二極化」をあげています。
今回の大統領選挙の投票率は低くなかったようですが、「投票率の低下」も大きな問題だと…、というのも年収15万ドル以上あるアメリカ人の投票率は80%を超えているのに、年...続きを読む収2万ドル未満のアメリカ人の投票率は半分に満たないそうです。選挙活動資金の高騰は、ますます政治権力を富裕層側に向かせ、富裕層の税負担率と再配分のための公共投資を低下させています。
 このような事態の進展を招いている原因として「顔を合わせないコミュニケーションの台頭と直接的コミュニケーションの減少」をあげています。顔を合わせないコミュニケーションは、自分と似ている意見の情報ばかりを収集して異なる意見を排除する。政治的な妥協は後退し、自国ファースト、自分ファースト、の風潮が世界中で拡大しています。ジャレド・ダイヤモンドは「政治的2極化こそが、アメリカ社会が今日直面している最も危険な問題」だと言っています。

 トランプとバイデンの選挙は、アメリカを分断しました。バイデンはこれから国民に一体感を持たせようとするでしょうが、トランプのプロパガンダは強烈なのでそう簡単には元に戻りません。

 アメリカも日本も、現在多くの危機的な問題を抱えているのですが、それを正視しようとはしません。ジャレド・ダイヤモンドの目から見れば日本の財政赤字や少子高齢化や中国や韓国との関係は、とても大きな問題なのですが、最近はますます「日本は素晴らしい国」「世界が尊敬する日本」なんて言う人が増えています。
 何か大きな危機が実際に起こらないと、人々は「将来大きな悪いことが起こりそうだ」としても、行動は起こさないのです。そして行動を起こさないことを合理化するため「危機であることを認めない」ということなのだろうなと思いました。

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Posted by ブクログ 2020年09月27日

 上巻では明治日本の選択的変化を評価した著者は、下巻では現代日本の国家的問題への対応について「希望を持っている」という。そのことは、突然の鎖国政策の廃止や第2次世界対戦での敗戦の時と同様に、「もう一度時代に合わなくなった価値観を捨て、意味のあるものだけを維持し、新しいしせたせいに合わせて新しい価値観...続きを読むを取り入れること、つまり基本的価値観を選択的に再評価すること」である。
 女性、高齢者、移民、中国と韓国、自然資源管理について、「公正で現実的な自国認識」が必要だと述べる。自国認識を誤っているという指摘である。
 下巻では、戦後ドイツ、オーストラリアの経験を学び、現代日本とアメリカ、そして世界共通の危機(核兵器、気候変動、化石燃料、格差・・・)を明確にし、その危機の枠組みについて明らかにする。あとは、我々の問題である。

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Posted by ブクログ 2020年05月26日

ジャレドダイアモンド様にどハマりしました。

上下で危機に直面し、変えることのできない制約と選択できる変化とを分別して危機を乗り越えた国家の事例を解説してくれる。

国家が紡いだ歴史から、どう組織は危機を乗り越えるのか。何が危機を生み出したのか、などを世界史を知らない人でも1から学べる。

その上で...続きを読むその国の課題やあるべき姿を提言する。
それは説得力に富んでおり、国が取るべき対応策まで歴史から学べる気がする。

なによりも適切な自己評価、それに伴って最善の行いを行うことの大事さを感じる。
危機に迫られると、人や国家は変わる。それは、ピンチはチャンスということにもつながるのかな。

逆に自己評価を謝ると、破滅的な結果を招くことも歴史から学べた。

問題や課題から目を逸らさずに忍耐強く取り組むこと。
そして、組織を団結させるために神話的なストーリーを繰り返して組織のアイデンティティを増強するなどの方策もまなべた。

いろーんな矜恃に満ち溢れた良書の典型だった。

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Posted by ブクログ 2020年05月05日

ジャレットダイアモンド氏の歴史書。政治史・社会史
国家的な危機について、その内容・原因・解消の分析が
個別の事例で紹介せれている内容です。
フィンランド・近代日本・チリ・インドネシア・ドイツ・
オーストラリアの6か国の歴史と
日本とアメリカの進行中の危機
現代日本の進行中の危機についての論述と分析に...続きを読むついて
非常に有意義で深い内容であったと思います。
また、この内容が個人的に個人の危機と
その原因や解消すべき方向に対する示唆があるように
思いました。
また、本当に今の日本の問題意識の本質を指摘している
ものだと思います。

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Posted by ブクログ 2020年03月15日

ドイツは地政学的に弱く、そこでヴィルヘルム2世とヒトラーという独裁者が誤った方向に国を導いてしまった。大戦後はブラント首相が自国の非を認め新たな国づくりに乗り出し、EUの基礎を築いた。
オーストラリアは、歴史的形から白豪主義を取っていたが、地政学的条件から必然的にアジア移民の受け入れを行い政治体制も...続きを読む徐々に変化していくことになり、50年前とは全然違う時ものとなった。
アメリカは、今格差の拡大に直面している。経済と政治的分断が進行しているが、これを認めて立ち向かえるかどうか、日本はアジアとの関係および人口減、財政赤字拡大、自然資源の浪費といった問題に適切に対処できているのか。
世界的には、環境問題特に新興国が先進国の1/32しか資源を消費しておらず、これがキャッチアップすることで人口は数百億人のレベルと同様の資源消費となりうる。これに対しては、問題の認識、正当な自己評価、妥協の受け入れが世界的レベルでできるのか過去に事例はなく、各国の認識をパリ協定のようなもので確保して、さらに個別の判断を地味に積み上げていくことで対処できるかもしれない。

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Posted by ブクログ 2019年12月22日

下巻で取り上げられているのは、ドイツ、オーストラリア、日本(現代)そしてアメリカ。上巻で幕末~明治維新の日本は絶賛されていましたが、現在の日本はかなり厳しい。特に感じるのはドイツと異なる第二次世界大戦に対する清算かな。もちろん、現在直面する危機はあるのだけど、やはり認識の問題はとても大きく、日本人と...続きを読むしては違うのではないかと思うことも、そう見えるということなのかもしれない。

現代アメリカの抱える課題はある意味世界の課題。一番課題として認識されていたのは格差の拡大ではなく「アメリカ人全体が二極化し、政治的妥協を受け付けなくなっている」ということ。民主主義に備わっている利点として、ダイアモンド先制は「運用に際して妥協が必要不可欠であるという点」を挙げている。妥協は権力の座にある者の暴政を抑制することに繋がるらしい。それと、経済格差も問題、地球環境問題(特に二酸化炭素排出による温暖化問題=異常気象)も問題であることはあえて語るまでもない。

ダイヤモンド先制は現代の世界の問題として3つを挙げている。核兵器と世界的気候変動、そして、必要不可欠な自然資源の世界的枯渇。どうも先進国は途上国の一人当たり最大32倍の資源を利用しているらしい。世界の人口が増えても、途上国で増えている分にはあまり問題なかった。しかし、増えている途上国で一人当たりの資源消費が先進国並みになってきたら・・・確かに想像を絶する話になる。グローバル化が明らかにこれを後押ししている。グローバル化は3つの課題を引き起こしている。ひとつは貧困国から富裕国への新しい病気の拡散。2つ目は貧困国の多くの人々が、世界の他の地域で営まれている快適なライフスタイルを知り、不満と怒りをつのらせている。なかにはテロリストになるものもいるし、多くはテロリストにならずとも、テロリストを容認あるいは支持している。そして、3つめのは、低消費生活を送ってきた人々が高消費のライフスタイルを求めるようになることである。そう資源消費だ。人類史上初めて、真の地球規模の課題に直面しているとダイヤモンド先生は指摘する。
さて、この本の結論はどこにあるのだろうか。危機、つまり何か大きな悪いことが突然起こるほうが、ゆっくりと進む問題よりも、また、何か大きな悪いことが将来起こりそうだという見通しよりも、人々に行動を促す。まず、世界規模の危機がそこまで来ていることは明らかだ。そして、この本で述べられてきたように、国の場合は、まず自国が危機のさなかにあると認識すること。他国を責め、犠牲者としての立場に引きこもるのではなく、変化する責任を受け入れること。変化すべき特徴を見極めるために囲いをつくり、何をやっても成功しないだろうという感覚に圧倒されてしまわないこと。支援を求めるべき他国を見出すこと。自国が直面している問題と似た問題をすでに解決した、手本となる他国を見出すこと。忍耐力を発揮し、最初の解決策がうまくいかなくてもつづけていくつか試す必要があるかもしれないと認識すること。重視すべき基本的価値観ともはや適切でないものについて熟考すること。そして、公正な自国評価をおこなうことだった。これから世界が向かうべきところは何とも明らかだということだろう。

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Posted by ブクログ 2021年02月23日

危機をどうキャッチして伝えるか?戦時や破綻以外に。その視点が足りない気がする。あるべき姿、国や企業をこうしたい、することがワクワクする未来が来る。その想いが無いから危機を感じないのかな、と。日本の記述は示唆に富んでる。

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Posted by ブクログ 2021年02月01日

何事においても、何かを変化させるときには最低限自分が行動することが必要だと言う事を皆が理解していれば、人のせいばかりにする事も随分少なくなるだろうに。

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Posted by ブクログ 2021年01月04日

読み終わってから知ったけど、「銃・病原菌・鉄」の著者なんだ!!
この本はいくつかの国の危機(日本も開国と敗戦の時で取り上げられている)について、12の視点で分析したもの。
歴史、心理、政治、経済、気候などなどを複合的に学べる一冊。
そして、国や組織、個人が危機に陥った時に頭を落ち着かせて、状況を把握...続きを読むし、危機の原因を分析し、対応法を考えられるようになる助けにもなるかもしれない。

そして、日本への厳しい指摘はできるだけ多くの日本人に読んでほしいし、受け止めなきゃと思う。

因みに、分析軸は下記。
1.危機に陥っていることを認める
2.責任を受け入れる。被害者意識や自己憐憫、他者を責めることを避ける
3.囲いをつくる/選択的変化
4.他国からの支援
5.他国を手本として利用する
6.ナショナル・アイデンティティ
7.公正な自己評価
8.過去の国家的危機の経験
9.国家的失敗に対する忍耐
10.状況に応じた国としての柔軟性
11.国家の基本的価値
12.地政学的制約がないこと 

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Posted by ブクログ 2021年01月04日

注)感想は上巻と同じです

ジャレドさん、銃病原菌鉄に続いて2冊目。
この本では、いつくかの国に訪れた危機と、その危機にどのようにして対応したのかが描かれている。

まず、はじめに思ったのは、知らないってことは恐ろしいな、と。この本に書いてあることが、真実なのかどうか、私には確認する術がないけど、そ...続きを読むれでも、歴史について知ることは自分の考え方に幅をもたらしてくれるような気がする。

例えば、フィンランドの話し。ソ連との関係性について、その内情を知らない人から見たら、なんでそこまでソ連の機嫌を伺うような振る舞いをするのか、理解ができないことだろう。でも、それまでのソ連との関係からフィンランドの人々がどのように考えるに至ったのかを知れば、理解できるようになる。

日本についても、明治維新後の日本については、危機への対応が良かったことが書かれているが、第二次世界大戦や昨今の日本には対応の不味い点が指摘されている。特に戦後のドイツとの比較で、戦争時の過ちに対して正確な自己評価が不足している、と指摘する。ドイツは過ちを詫び、自国内でその過ちについて、きちんと教育しているが、日本ではいまだに戦時の教育ではそうした負の部分が正確に伝えられていない。わたし自身、どちらかというとこの作者の指摘通り、日本がそこまでひどいことをしていないのではないか、という幻想を抱くことがあったように思う。

歴史に学ぶことの重要性を考えさせられる本でした。

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Posted by ブクログ 2020年12月31日

日本を含む7つの国家について、そのターニングポイントとなる歴史と特徴を、個人の危機とそれへの対応に照らし合わせて理解する。

読み始めは、なぜ個人と照らし合わせる必要があるのかやや理解不能だった。
だけど、読み進む内に理解できる。個人に生い立ち・経験等に裏打ちされた人格があるように、国家にも性格があ...続きを読むるのだ。
それはブラックジョークやヘイトスピーチに見られるような国籍ステレオタイプ、みたいな単純なことではなくて、その国の立脚する環境(例えばどこと国境が隣接しているか)や、その国が誇らしく・或いは苦々しく思い出し、しかも広く国民が共有する歴史(特に、危機についての)によって、否応なしに刻み込まれてきたもの。

そして、これこそが本書の存在意義だと思うが、渦中にいると置かれた危機環境には気付きにくい!
日々わたしたちは、あまりに頻繁に危機感を煽られ続けている。
常に日本は変革が急務だし、深刻な問題に囲まれてて、でも他の国家も同様にいくつもの大きな問題を抱え変革を迫られているように見える。コロナ前は全人類共通の危機への実感が希薄だったし、それじゃわたしたち日本人の状況はどの程度ヤバいのかなんて認識する機会もなかったと思う。
本書の客観的事実や比較によって、日本がまさに危機、ヤバい状況らしいことが認識できる。対応すべき方向性も示唆される。
良薬口に苦い、グローバル版『シン・ニホン』といった印象。

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Posted by ブクログ 2020年12月02日

下巻は、過去のドイツとオーストラリア、現在の日本、米国、世界について書かれている。

ドイツと日本の第二次世界大戦の反省の仕方について比較されているが、なぜドイツが反省できたかについて書かれていない。第一次世界大戦ではドイツは反省できなかったので、そこが重要だと思うのに。

第二次世界大戦ではユダヤ...続きを読む人虐殺という明らかに悪者にできる対象がいたこと(悪いのは国としてはドイツだが、ナチスが悪で自分はそうではない、ナチスのやったことを明示して後世に活かす、と考えることができる)、フリッツ・バウアー(ドイツ系ユダヤ人の法律家)「ドイツ人はみずからを裁くべし」で「ごくふつうのドイツ人も追求の対象」にし、国民にふつうのドイツ人も自分の信条で犯罪を犯したことを白日のもとに晒したことが大きかったと思う。

一方の日本は、宣戦布告をしなかったのは非常によろしくないが、ほかは他国もやっていることをやったという認識であったろうと思う。一般国民からしたら、戦争に負けたから裁かれた、もしくは軍部に従っただけというところに落ち着いてしまう。
また、軍部から差別・虐殺された大集団はなく、戦後にバウアーのように軍部や末端まで裁こうとするものがなかった。

中国、韓国への謝罪として、田中角栄や昭和天皇、村山富市、橋本龍太郎など繰り返し行ってきたが、「反省していない」といわれると、なにをしたらいいのかと思う。著者がいうように、ひざまづいて許しを請えば納得してもらえるのか。草の根での対話をしていかないとわからないと感じた。

教育・展示については、被害者側としての教育・展示だけでなく、加害者としての教育・展示をしていく必要はあると思った。

オーストラリアについては、想像以上の白人至上主義から、思わぬ理由で路線変更されていったことをしり、とても興味深かった。

米国については、トランプ政権や2020年の大統領選挙で感じたことが書かれていた。
教師の待遇と教育水準については、他国ながら危機感を覚えた。

世界をまちうけるものとしては、背筋が凍るようなシナリオが提示されていて、見た目の穏やかさを真に受けてはいけないと感じた。だからといって、なにかできるかというと難しいが。

歴史書を書くことについて、「今日ほど字の読める人が多い時代はない」というのは確かにそう。「歴史から学びやすい時代である」ことを活かさなくていはいけない。

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Posted by ブクログ 2020年08月02日

日本で大規模な移民を受け入れたのは、第二次世界大戦時の朝鮮人のみ。これらの朝鮮人の10%は広島の原爆で犠牲になった。

アメリカの地理的有利は、ひとつは肥沃な大地。もう一つは、沿岸部と内陸部の二つに水路があること。水路がは道路より20倍も安く済ませられる。

テレビや携帯電話の普及しているところでは...続きを読む、相手との会話に注意を100%向けられずに手元の携帯電話を見たりする。

アメリカの有権者の多くが投票しない理由は、ひとつは有権者登録である。日本のように、特に何もしなくても投票に行けるわけではない。

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Posted by ブクログ 2020年06月01日

下巻も面白かった。現代日本の課題は,ほんとそのとおりと思うねんけど解消されそうな雰囲気はないのは何でなんやろと思う点ばかり。その他の分析もすごく参考になった。
こういった類の本は,たいてい文章が難しすぎて頭に入ってこないんだけど,この本は違った。訳が上手なのか,原文がそうなのか。
うなずくことになる...続きを読む意見ばかりだったけど,原発と原爆投下についてはちょっと言いたくなった。けどそれはそれで読んで勉強するところなんだと思う。

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Posted by ブクログ 2020年05月05日

ジャレドダイアモンド氏の他の著書に比べてインパクトが薄い気がした。ドイツ、オーストリア、日本、アメリカの危機とそれの対処法が書かれていた。強制収容所、ヒトラー、ウィルヘルム2世、日本の教育、国債、少子高齢化、移民の受け入れ、キューバ危機、気候変動、風土病。最近のコロナウイルスも想定に入っているところ...続きを読むは凄いと感じた。

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Posted by ブクログ 2020年04月07日

下巻は、ドイツとオーストラリアにおける過去の危機、そして、現在進行形の日本と米国の危機などが取り上げられ、最後には世界的な問題と、これらの実例から一般化された法則の有無が検討される。
オーストラリアの歴史が中々面白かった。アジア・太平洋に位置しながら英国との一体性というアイデンティティを次第にアジア...続きを読むの国という位置付けに変えていった国民意識の変容がどのようなものであったか、当事者でないと分からない部分はあると思うが、様々な出来事や要素が挙げられていて興味深い。
日本の現在の危機については、概ね理解できるが、資源に乏しい日本が海外の資源を濫費しているという指摘は、少々理解に苦しむ。そういうイメージなのか、あるいは、日本人が本当には知らない事実がそこにあるのか。

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Posted by ブクログ 2020年02月21日

2020年15冊目

下巻では、ドイツ、オーストラリア、現代の日本、アメリカを扱う。

上巻にも登場した戦前から戦後の日本に続いて、現代の日本について扱う。少子高齢化や資源の獲得について著書は人口が減ることで、日本は必要以上の資源獲得に走ることなく、改善していくと考える。但し、戦争への認識については...続きを読む改める必要があるとか。

歴史は何が正しくて何が間違っているかはその時点ではわからないけれど、ひとつ言えることは強者が歴史を作ってきたことは事実の様な気がしました。

オーストラリアはイギリスとの関係から、アジアやアメリカとの関係に重点を置く。

ドイツは戦後は隣国との関係改善に力を注ぎ、ドイツ統一を果たした。

アメリカは世界一の経済力や軍事力で唯一、壊滅的な危機に瀕することはなかったが、他国を参考にしないとあった。経済面や戦争でも日本を十分に研究していたこともあり、これは当てはまらないのではと思ったり。

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Posted by ブクログ 2020年01月02日

下巻は7カ国の国家の近現代史を俯瞰して、世界共通の国家課題への対処方法を心理療法の手法を使って分析したうち、ドイツ、オーストラリアを扱い、最後は「進行中の危機」と称して日本とアメリカに焦点を当てつつ、世界全体を対象に危機の対処方法を提示した著作。

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Posted by ブクログ 2019年12月08日

心理療法の分野で個人が精神的危機を乗り越えるために有効とされる12の要因を、かつて国家的危機に瀕した国々の歴史に当てはめて分析し、そこから今日の世界的課題の解決に向けた示唆を得ようとする著者の研究をまとめた一冊。

著者はフィンランドやオーストラリア、日本など、自身との関わりが深い国々に関して得られ...続きを読むた様々な知見をもとに、他国からの侵略や敗戦など、過去に国家的危機に直面した国々が復活した背景には、まず自国が危機にあることを認め、その克服に向けた責任を受容するとともに、自国の現状を公正に評価した上で、守るべきものと変えるべきものを明確にして対処する「選択的変化」という必要不可欠なプロセスがあり、さらには国としての柔軟性と忍耐、他国との関係性も重要になる場合があるという。

著者自らが認めているように、本書の分析対象は著者がよく知る国に限られ、叙述的(定性的)な分析が中心となっているため、科学的根拠を基にした史実としての正確性については批判する向きもあるだろう。特に日本の戦争責任に関する記述は賛否両論があるだろうし、それは他国の分析についても同様かもしれない。ただ歴史の解釈は常に動くものであり、本書の日本に対する見解も、海外ではこのように受け止められることもあるのだという事実を理解する必要がある。その上で、著者が提起する核の脅威や気候変動などの世界的危機に対しても「選択的変化」を実現できるのか、そのために日本ができることは何かを考えるきっかけにしたい。

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Posted by ブクログ 2021年03月19日

上巻と違い、現代日本をこき下ろしている。
まあ、客観的にはそうみられているのだろうなと言う感じ。

日本は国益にそうか、ということよりも国民感情みたいなところのプライオリティが高い施策が多く、それが客観的には、ちょっと政策がクソだなと思われていると。

まあ、アメリカも大概だが、日本ももっと国益を考...続きを読むえて考える部分が出てきても良いのではと思う。
ただし、結局ロビー活動とか対外的な発信力が異常に弱いため、国益にそう活動をしたとしても、それをアメリカに評価してもらうしかないと言う情けない状態。

国益にそう活動をすると言うことも必要だが、同時に英語での発信力をあげるということも、国益を考えた時に重要なファクターになるんじゃないかと思う。
(日本で声を上げている人も多いが、基本的に日本語で国内に向けてしか発信しておらず、全く世界的なコンセンサスに至らない、という日本語のが障害になっている構造)

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Posted by ブクログ 2020年10月09日

戦後、過去の過ちにきちんと向き合うことで近隣諸国と関係回復したドイツ。戦いで得た独立ではなく与えられた自治のためイギリスを慕い続けたオーストラリア。日本の問題は、合わなくなった伝統的価値観や自国認識、中韓関係。アメリカの問題は民主主義の衰退。

人類と危機を語る事例として、日本が大きくとりあげられて...続きを読むいてびっくり。だけど、世界の中の位置づけ的には確かに妥当だし、現実的メリットとしての民主主義、他国と同列の観点からの比較が新鮮でした。

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Posted by ブクログ 2020年08月29日

下巻を読むのは時間がかかりました。
何もかもが定量的に捉まえる必要はないが、傾向はあって、人も国もその経験を知り、行かせることができるのは確かだなあと思いました。

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Posted by ブクログ 2020年08月30日

この本は、ジャレッド・ダイアモンド氏の知ってる国々のお話し。
フィンランド、日本、チリ、インドネシア、ドイツ、オーストラリア、アメリカ。

学校で習わなかった知識を得る事が出来る点で勉強になったし、視野を広げてもらえた。

アメリカについての記述ではあるけど、
「憲法や法律において民主制を掲げながら...続きを読む国民が投票しない、あるいはできない国は、民主主義国と呼ぶに値しない。」とな。

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Posted by ブクログ 2020年05月21日

下巻はドイツ、戦後の日本、アメリカなどについて取り上げ、
最後に世界全来に害を及ぼす問題にどんなものがあり、今後の危機に世界はどのように立ち向かっていかなければならないかを述べています。
著書はもともと地理学を専門としているだけあり、切り口や原因に地形や風土、位置に関連性を持たせているところが特徴的...続きを読むでした。
今回、あげられた国々はすべて著者が住んだり住んでいる人が身近にいたりした国に限られているが、国家的危機の帰結に影響を与える12の要因(要因が多すぎないか?)をもっと多くの国のについても触れることを期待します。

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Posted by ブクログ 2020年04月19日

「銃・病原菌・鉄」「文明崩壊」などジャレド・ダイアモンドによる、人類・国家はこれまでどんな危機を迎え、いかに乗り越えてきたか、21世紀において世界はどのような危機を迎えるのか、に迫った一冊。
下巻で紹介されるのは、ドイツ、オーストラリアが第二次世界大戦後に迎えたアイデンティの危機、そして進行中の危機...続きを読む、としては日本、アメリカ、世界を取り上げます。
二十世紀前半を混乱の中で過ごしたドイツは、第二次世界大戦後の東西ドイツの分断、ナチスの負の遺産と近隣諸国との和解などの問題を内包した。
オーストラリアは第二次世界大戦の混乱の中で、自分たちが「イギリス」ではない、と理解して新たなアイデンティティ確立に迫られた。

日本の進行中の危機としてあげられるのは女性問題、隣国・中韓との関係性、少子高齢化と移民、非持続的な資源管理。
まあ項目自体はよく聞くものではあり、反論したくなる部分もありますが、状況は耳が痛い。
結局は公正な自己認識ができていないこと、責任を受容なのだろうけど、なんでこうも対策が打てないんでしょうね。本作に照らし合わせれば、自己認識すべき情報はあり、参考にできる他国もある。特に女性問題においては遥かにうまくやっている他国が多々ある。

アメリカに住む著者なだけあり、アメリカの危機には切迫感が強い。民主主義崩壊の兆し、民主的選挙制度の崩壊、格差拡大、など2-3世代前のアメリカの強みであった部分が、現在は脅威になっている。
世界危機としては核兵器、気候変動、エネルギー問題、格差、など。


上下巻と合わせて結構なボリュームですが、個々の事例はそこまで長くもないので、区切って読み進めていけました。
ストーリーとしては面白いです。客観性については上下巻とも不完全。特に国家という組織が一個人のような情緒的な行動原理を持つもののような描写もあり、これは気になるところ。
まあこれらは著者も書いている通りです、定量的評価を目指した論文の紹介はあるものの、今度は個々の特異性の排除の問題が出てきて、なかなか両立しないでしょう。(そもそも危機って特異なものですし)

ジャレド・ダイアモンド氏は誠実な知の巨人という感じで、世の中知らないことだらけだな、と思えてやっぱり面白いです。

あとタイミングとして、この本は2019年の11月発売、つまりCOVID-19以前の危機を問題にしています。本作にウイルスの話は出てきません。多くの読者が「一番身近な危機がないじゃん」と思ってしまうでしょう。今回の世界規模の危機については、どういう言及だったのか、気になるところだし、著者はご高齢ですが、「銃・病原菌・鉄」を書き進化生物学の博士でもある方ですので、続編に期待しておきます。

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Posted by ブクログ 2020年02月28日

今この時点で読むと、もっと即物的に答えがほしいよ〜と思ってしまうが。部分的には、フムフムなるほどと思うけれど、自分の体験に引き寄せ過ぎではと思うとところも。要因12はやっぱり多いよ。散漫になる。

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