Teamバンミカスのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ千夜一夜物語、つまりアラビアンナイト、はシャハラザードという娘が王様に続きの気になるストーリーを毎晩語ってあげたという話。
グリム童話や日本の昔話と比較しつつ、地理や文化・宗教的な背景を知ってからこのようなストーリーに触れると面白いと思う。
漫画のクオリティとしては、キャラクターの書き分けはシリーズの中ではかなりわかりやすい分類に入ったと思う。さらりと読めた。ここから教養につなげようとさらにイラクの都市名、アッラーへの信仰心と人々の振る舞いについて調べるきっかけになることができたのは良かった。天人花(テンニンカ Rhodomyrtus tomentosa)という花についても。
日本人としてはせむし男の物語は日本の倫理観とも合うものがあって、知らないストーリーでもあり面白かったが、にしても、私が読んだここ何作かのまんがで読破シリーズ(「若きウェルテルの悩み」、「四谷怪談」「源氏物語」)どれも結局は恋愛の苦しみ、禁断の愛やそれに伴う狂気についてかかれていると思う。青春時代に私が読んでも共感しなかった気がするし、読むべき作品だったかとも思わない。
アラジンやアリババなどの元ネタになった、ファンタジー要素の強いストーリーは面白いが、愛する人に裏切られた絶望や嫉妬から狂ってしまった王に対して、芸は身を助ける的なシェハラザードが登場して語ったグッドナイトストーリーであったというこの本の核となるストーリーやその詳細は別に知らなくても人生楽しいと思う。
最近は長編物と平行して、日本語の本やまんがで読破シリーズなど気分に合わせて気軽に読めるものを(もしかしたら教養を深める種になったらと思いつつ、)読書習慣をつけるため、スマホ時間を減らすために読んでいる。
源氏物語や平家物語は明らかに新しい興味を開かせてくれたので星4つ、この本については私には特に続くものがなかったので3つ。
メモとして各章について
はじまりの物語:語り手シャハラザードが王に物語を語り始める導入部分。
せむし男の物語:偶然の連鎖が引き起こす喜劇的な事件を描いた物語。
美しきジャリスとアル・ディンの物語:恋愛と試練をテーマにした物語。
アジズとアジザの物語:若者たちの純愛と悲劇を描いた物語。
空飛ぶ黒檀の木馬の物語:魔法の木馬による冒険と恋愛の物語。
床屋と紺屋の物語:日常の中のユーモアと教訓を含んだ物語。
靴直しのマアルフと女房ファティマーの物語:夫婦の絆と試練を描いた物語。
大団円:物語全体の締めくくり。 -
Posted by ブクログ
読んでいる中で、今や日本人が忘れ来つつある徳目だなと思った。何が正しいのかわからず、何を信じていいのかもわからず、何のために生きているのかわからない。武士道とは改めて日本人としての誇りを認識するのにとても良いと思った。
闘うにしても、弱く抵抗しない者とは闘わない、闘う時はフェアであること。
敵に塩を送る。何に対して戦うのか目的がはっきりし、敵でも困っていれば助け合う。
弱みに付け入らないことがカッコ良いなと思った。
いくら義があれど、鍛錬なければ実行できない。
忠義のためと思っても恐れ慄いては意味がない。だから文武両道。
勇気があっても、犬死には意味が違う。
今の現代人、私も含め社会に流されて生きていく中で、やりたいことだけやる、やりたいことはやらない。自分のためだけに頑張り、見返りを求める。時代がそうなのかもしれないが、なんて自分勝手な人間なんだろうと感じる。
せっかく日本人として生まれて素敵な文化を持っているのだから、武士道の精神論をもっと学んで体現して、未来に継承していかなければなと思った。
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Posted by ブクログ
明らかな人文畑の人間から見て、どうにも経済学というものに興味がもてないと思いつつ今日まできたが、その訳が少しだけわかった気がする。
経済学では、人の顔が見えないのだ。
一人ひとりの人間、ではなく「労働力」。
いかにより良く生きるか、というのが究極の目標(だと個人的には思っている)である人文学から見ると、どうしても無味乾燥というか、面白みに欠けるというか……
しかしこの社会、経済とまったくかかわらずに生きていくことなど不可能。
人文学も経済学も(もちろんそれ以外の学問も)、うまく折り合いをつけて生きていくために、やはり知識をもつことが必要なのだろう。
マンガ部分はふーん、という感じだったが、最後の解説は素人にもなかなか読みやすく、理解が進んだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレショーペンハウアーの生涯と『幸福について』を照らし合わせる歴史マンガ的な位置。
日本ではあまり情報がない女性彫刻家のエリザベート・ネイとの出会いから始まる。『幸福について』は要素をなぞるような程度で、学術マンガというよりは歴史マンガの印象が強い。でも面白かった。
『孤独を愛しなさい』
『孤独に耐えられない者が社交的になり、余計な悩みを増やしてしまう』
『日記は役に立つ』
『頭でっかちな知識だけで経験がないのは注釈だらけの本に似ている。経験だけで知識がないのは難しすぎてどう読んでいいかわからない古典と同じ。知識と経験をバランスよく身につけるには、毎晩寝る前に一日を振り返ると良い』