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※本書はTeamバンミカスより配信されていた『破戒(まんがで読破)』と漫画内容に変更はございません。ご購入の際はご注意ください。 生きたい。このままずっと…普通の人間として 封建的身分差別が残る明治時代。青年教師・瀬川丑松は父の戒めを守り、素性を隠し暮らしていたが、同じく被差別部落出身の解放運動家・猪子蓮太郎の生き方に感化されてゆく。ある日、丑松の素性を疑う人物が現れ、生活は一変する…。「差別」という人間に根ざす社会悪を描き、漱石からも激賞を受けた自然主義文学の傑作を漫画化。 まんがで読破シリーズ 第2巻
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Posted by ブクログ
以前にも読んだことがある大好きな作品なので、今回は少し物語そのものから離れた感想になる。 まず驚いたのは、島崎藤村自身が名家の出身でありながら、身分の異なる人々の苦悩や葛藤をここまで解像度高く描いていることだ。師として仰ぐ人物の影響はあったとしても、それだけでここまでの作品を書けるものではなく、島...続きを読む崎藤村自身の観察力や想像力の高さを感じた。 一方で、一つだけ考えさせられたこともある。実際に差別や貧困の中で生きる人々は、まず明日を生きることが最優先で、登場人物たちのように理想や信念のために立ち上がる余裕を持てない人も少なくないのではないか、と感じた。 もちろん、これは自分自身の限られた視点からの考えにすぎない。それでも、この作品を通して社会問題をありのままに見つめ続ける姿勢の大切さを改めて考えさせられた。
上っ面ではやれ自由だ公平だを謳いながら、身分による差別が消えなかった時代が日本にもあったとは知りませんでした。父の言いつけを守って身分を隠し続ける主人公の境遇はあまりにもつらく、痛々しいです。しかし、主人公が戒めと決別し、父の亡霊に向かって「あなたは死んだんだ」と告げた瞬間亡霊が消滅するシーンにはぞ...続きを読むくぞくしました。そして、彼自身の身分を告げても、差別することなく先生にさよならを言いに来る児童たちにも心を動かされました。
この本の存在は知っていたが内容は全く知らなかった これを読んで我々は何を思えばいいんだろう 少なくとも私は恵まれている
「まんがで読破」シリーズはまだ数冊しか読んでいないが、どの作品も素晴らしく感じている。まさに我が国の漫画文化の高さを証明してくれていると思う。本作も同様である。原作は28年前に読んでいるのだが、あまり覚えていない。初読とほとんど変わらない。印象が薄いのは部落問題が身近に感じられなかったせいだろう。私...続きを読むは北海道出身で、被差別部落なる存在を知ったのは社会に出てからだ。ただ結構な長編であったのは記憶しているので、この程度の厚さの漫画で収めきれるのかと初めは思った。しかしそれは杞憂であった。この漫画作品には感情を揺さぶられるものがある。登場人物に絵が与えられ、漫画的手法で情感が表現されると、読者は共感しやすくなる。明治の時代背景と、瀬川丑松の苦悩が直裁に伝わってくる。覚えていないから、原作と比較することはできないが、この作品単体でひとつの名作と言えるのではないか。原作の性質上、トーンは暗いが、救いのない暗さではない。丑松、猪子蓮太郎、土屋銀之助、お志保・・・それぞれがあの時代を必死に生きている。この作品には人間への信頼がある。愛がある。そして立ち止まって考えさせられる。もう一度原作が読みたくなった。
土族とか華族とか平民とか、私の知ったことじゃないですよ。 人々の心情がうまく表現され、とても熱くなった、身分を隠し生きてきた丑松、息子の事を思いひっそりと暮らし死んでいった父、自分でみせていたであろう父の幻覚を消し去り、床に手をつき告白する場面など息をのんだ。 ラストは身分差別など関係なくその人自...続きを読む身の生きかたに優しい未来がみえる形がえがかれており重い内容でありながらも読後感がさっぱりする作品。
【要約】人間の差別に対してみんな同じ人間なんだとうったえている本です。 《感想》この本を読んでとても感動しました。
明治の頃の身分に対する感覚って、こんな風だったんだ。あまりにもきつく、ひどい。 展開やまとめがうまく、とても面白い。 このシリーズに、いつも感心。感謝している。 主人公の教員丑松、その父、手癖の悪い住職、養女のおしほ、その父、活動家猪子、腹黒い新進政治家高柳、丑松の排除を目論む校長とその腰巾着勝野。...続きを読む素性を知った人々のそれぞれの反応。 そこで織りなす腹黒い人間のエゴと美しい心。一人の中に両方持つ人も。人とは愚かなりとも尊い。 子どもたちやおしほなどに見送られながら、新たな旅立ちをする丑松。原作ではアメリカへ、ここでは、東京かな。
制度と現在の差を感じる本であった。弱者と感じている生まれや身分だからこそ、同胞のために勇敢に世の中に対して叫ぶ必要は必ずしもあるわけではく、そもそもその人自身がどう生きたいかを決められるということをわたしに気が付かせてくれた。 読みやすさがあり、文庫本もまた内容を少し忘れかけた頃に読みたい
初めて読んだ。差別はなぜ起こるのだろうか。今も色んな形で差別はあるけれど、結局みんな同じ人間。誰かが上で、誰かが下なんてそんな組織だけの話。ある人は幸せで、ある人は生きづらいそんな社会であってはいけない。相手の立場になって考える人が増えれば、差別に加えて誹謗中傷もなくなってみんなが生きやすい社会にな...続きを読むるんじゃなかろうか。
【1回目】数点まとめて買ったものの、長らく積んでおいたもの。もしかすると、読んでいたかもしれないが、記録がない。主人公は、部落出身の小学校教員。子どもたちにも慕われる、理想に燃えた青年である。身分を隠し通すことを強く希望していた父が死去すると、自問自答が激しくなる。やがて、彼を心良く思わない教員がそ...続きを読むの来歴を知ることとなり、父兄たちにも波紋が広がる。未だ克服できていないこの問題を考える際に、必ず参照したい古典的作品で、マンガ化は大成功だったと思う。
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