あらすじ
※本書はTeamバンミカスより配信されていた『或阿呆の一生(まんがで読破)』と漫画内容に変更はございません。ご購入の際はご注意ください。
人生は地獄よりも地獄的なのだ…
母の発狂によって養家に育てられ、人生のはかなさを感じているひとりの青年。知識に富んだ彼は創作活動に精を出し、作家としての地位を確立していくが、神経質な性分と多忙な生活から自分を見失い、精神的にも肉体的にも抜け出すことの出来ない闇の中へと身をゆだねていく…。『或阿呆の一生』と『歯車』―芥川龍之介晩年の自伝的作品2編を漫画化。
まんがで読破シリーズ 第37巻
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Posted by ブクログ
まんがで読破を読破するシリーズ。
芥川の自伝的作品、「或阿呆の一生」と「歯車」の2作品。
途中で読んでいて、これって太宰だっけって思う位、自殺願望がプンプン。娑婆苦に満ちた世界を乗り越えるには、発狂するか自殺するかしかないという。
近代の文豪って、こんな紙一重なんだろうな。うまいこと昇華させていたから、名が残っているけれど。
Posted by ブクログ
これは作家・芥川龍之介が最晩年に著した『或阿呆の一生』と『歯車』の2編を漫画化したものです。この当時の筆者の取り巻く状況や、肉体・精神がぼろぼろになっていく過程を見つめていて、ひさしぶりに読みました。
この小説をはじめて読んだのは、確か中学生くらいの頃だったと思います。内容はというと心身ともに病み、疲れ果てた作家の芥川龍之介が自身の作家人生のいわば『白鳥の歌』として残した『或阿呆の一生』と『歯車』―2編を漫画化したものです。
改めて読んでみて、彼はやっぱり神経が繊細だったんだなと。そういう彼に降りかかったものは『死』もしくは『人生は生きるに値するか?』という根源的な問いを読者に、また自分自身に突きつけたのかな、ということを思いながらページをめくっておりました。
幼い頃より勉強のよくできた筆者は長じて大学生となり、憧れの『先生』の賞賛で一気に分断のスターダムに躍り出ることになります、しかし、結婚をし、二足のわらじでやっていた英語教官の仕事をやめて著述一本に絞った後、彼の運命に変化が訪れます。妻以外に関係を持った女性の一人が今で言うところの『ストーカー』になってしまい。彼女の存在に心身ともに疲れ果てた彼は中国へ仕事に行くということで『渡りに船』とばかりに日本を離れますが、体調を崩して帰国。
さらに自分の親族が多額の借金を残して自殺し、彼はその後始末に追われることとなります。作家としての行き詰まり、身体を蝕むいくつもの病魔。そして女性問題…。それらを抱えて生まれた2編の小説世界は間違いなく現代的でもあります。物語の中で関東大震災で被災した筆者の思うところは、そのまま東日本大震災の惨禍に遭った我々にも重なるものが少なからずあるのではなかろうかと思っております。久しぶりにマンガで読み返してみて、そんなことを考えました。
Posted by ブクログ
暗い。
漫画で名作が読めるのは良かった。
文章じゃないからというのもあるだろうが、私には感情の表現がどうみたいなことより、ズーンとのしかかるような重さの方が大きかった。
Posted by ブクログ
芥川龍之介の自伝的作品の2作品をうまく漫画に落とし込んでいると思える一冊。
主人公が精神を削られていく様子が、非常にうまく表現されている。作画がとてもマッチしているように感じられ、読み手の感情を揺さぶってくる。
精神を病む状態というのがどういうものなのか、読めばわずかではあるがわかるような気がする。