プロフィール
- 作者名:宮本輝(ミヤモトテル)
- 性別:男性
- 生年月日:1947年03月06日
- 出身地:日本 / 兵庫県
- 職業:作家
追手門学院大学文学部卒。1997年『泥の河』で第13回太宰治賞を受賞しデビュー。『螢川』で第78回芥川賞を1978年に受賞。『優駿』で吉川英治文学賞(歴代最年少40歳)、初代JRA賞馬事文化賞を受賞。2作共に映画化された。その他作品に『骸骨ビルの庭』、『青が散る』、『ドナウの旅人』などがある。2010年に秋紫綬褒章受章。
作品一覧
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5.0
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5.0宮本輝の感動大長編『草原の椅子』上下巻が電子版限定で、合本になって登場! ※本書は、『草原の椅子(上)』『草原の椅子(下)』を1冊にまとめた電子書籍限定の合本版です。 『草原の椅子(上)』 2013年2月映画化作品。遠間憲太郎は長年連れ添った妻とも離婚し、五十歳になりさらに満たされぬ人生への思いを募らせていた。富樫重蔵は大不況に悪戦苦闘する経営者だが、愛人に灯油を浴びせられるという事件を発端に、それを助けた憲太郎と親友の契りを結ぶ。真摯に生きてきたつもりのふたりだが……。人間の使命とは? 答えを求めるふたりが始めた鮮やかな大冒険。 『草原の椅子(下)』 憲太郎が恋心を寄せる篠原貴志子。両親に捨てられた五歳の圭輔。行き場のない思いを抱えた人間たちが、不思議な縁で憲太郎と結ばれてゆく。しだいにこの国への怒りと絶望を深める憲太郎は、富樫と壮大な人生再生への旅を企てる。すべてを捨て、やり直すに値する新たな人生はみつかるのか? ひとりひとりの人生に熱く応える感動大長篇。
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4.3
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4.0
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4.0困難な時代を生き抜く、知恵の対話。創作、家族、人間関係、健康、死生観…。小説が問いかける「幸せ」のかたちとは。ふたりの作家の思索が詰まった珠玉の対話集。「人間って愚かやけど、人間ほど賢いものもない。僕はそれを信じて書き続けたい」(宮本輝)。「人が救われるための小商いがやれれば幸せ」(吉本ばなな)。人間の「生」を力強く肯定する作品を書き続けるふたりの作家が、20年ぶりに出会い、そして語った。文芸WEBサイト「RENZABURO」での3年の対話をまとめた一冊。【目次】まえがき(宮本輝)/第一章 作家の資質/第二章 人間の成長とは/第三章 人生の達人/第四章 父として、母として/第五章 心と体を健やかに/第六章 「死」はいつも身近にある/第七章 生きること、書くこと/あとがき(吉本ばなな)
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4.0ちょっとした食事のコツで人気作家の糖尿病が劇的に改善! 作家・宮本輝氏と医師・江部康二氏の異色の対談本。糖尿病との苦しい闘いのなかで宮本氏は、肉や酒もOKという簡単な食事療法「糖質制限食」と出会い、めざましい回復を果たした。その過程で、従来の健康常識の誤りに気づかされ、糖尿病以外のさまざまな現代病の治療・予防についても新たな可能性を感じるようになった。こうした経緯を中心に、「現代人の糖質の摂りすぎ」「がん、アルツハイマーなどを防ぐ食事」「心の問題と食」「医療制度の問題点」「人の身体にふさわしい食」…などについて江部医師と語りつつ警鐘を鳴らす。 ※本書は2009年8月に東洋経済新報社より刊行された『我ら糖尿人、元気なのには理由がある。』を電子書籍化したものです。
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3.9板橋の商店街で、父の代から続く中華そば屋を営む康平は、一緒に店を切り盛りしてきた妻を急病で失って、長い間休業していた。ある日、分厚い本の間から、妻宛ての古いはがきを見つける。30年前の日付が記されたはがきには、海辺の地図らしい線画と数行の文章が添えられていた。差出人は大学生の小坂真砂雄。記憶をたどるうちに、当時30歳だった妻が「見知らぬ人からはがきが届いた」と言っていたことを思い出す。なぜ妻はこれを大事にとっていたのか、そしてなぜ康平の蔵書に挟んでおいたのか。妻の知られざる過去を探して、康平は旅に出る――。市井の人々の姿を通じて、人生の尊さを伝える傑作長編。
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3.9
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3.8
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3.7
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3.6
掲載誌
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
九つの短編からなる短編集です。最初に文庫化されたのが1993年なので、もう31年も前に書かれた作品です。
宮本輝さんの師匠?だった池上義一さんから「いい短編が書けない作家は信用するな」と言われ一念発起し短編に挑戦し、何度も何度もダメ出しされた末にようやくOKをもらって出来上がった作品なんだそうです。
解説は森絵都さんで、宮本作品を読む理由について次のように書かれていました。
(すごく端折ってしまって申し訳ありません)
『インスタグラムだとかSNSには明るく楽しげでポジティブな人々の営みがさらけだされているけど、私たちの日常はそんなに明るく楽しいのだろうか?宮本作品には、何も気取っていな -
Posted by ブクログ
752
476P
宮本輝
1947(昭和22)年、兵庫県神戸市生れ。追手門学院大学文学部卒業。広告代理店勤務等を経て、1977年「泥の河」で太宰治賞を、翌年「螢川」で芥川賞を受賞。その後、結核のため二年ほどの療養生活を送るが、回復後、旺盛な執筆活動をすすめる。『道頓堀川』『錦繍』『青が散る』『流転の海』『優駿』(吉川英治文学賞)『約束の冬』『にぎやかな天地』『骸骨ビルの庭』等著書多数。
花の降る午後 (角川文庫)
by 宮本 輝
八月に入ってから、典子は、昼食兼用の食事をとる前、アヴィニョンから不動坂を降り、北野坂に曲がって山手幹線の手前まで行き、思いきり足を上げて速歩で二往復することを -
Posted by ブクログ
昭和30年代とおぼしき大阪の貧しい界隈を舞台にした9篇の短編集。
今の時代より明らかに貧しいはずなのに活気溢れる人物達がたくましく生活している。
「真夏の犬」熱中症なんて言葉がなかったあの頃、中2の僕が父親から廃車置き場の見張り役を命じられる。うだるような暑さ郊外の何もない場所での孤独感。昼食の弁当を狙ってくる野犬の集団。帰りのバス停までの道のりで見かける年上の女性。帰らない父親。
「赤ん坊はいつくるか」夏にててなし子を孕んだ女が始末に困ってこの川に捨てるのだ。花札賭博に負けたのち長さ25cm幅17cmの背中の般若を切り取られた般若のおっさん。不妊の末病んでしまった妻の為に生まれたての赤ん坊