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滑川駅で父が突然亡くなった。駅前には一台の自転車が取り残されていた。父は、宮崎へ出張に行ったはずなのに、なぜ――。十五年後、絵本作家になった娘・真帆は父の足跡を辿り富山へと向かった。一方、東京で働いていた千春は、都会での生活に疲れ故郷へと戻る。そこで年下の従弟・佑樹と入善の町に広がる田園風景に癒されていく。富山・京都・東京、三都市の家族の運命が静かに交差する物語。
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Posted by ブクログ
物語は15年前カガワサイクルの社長が出張先とは関係のない富山滑川駅で病死した先を娘と友人が辿る旅から始まる。 北陸街道を自転車で巡る様子、富山湾やそれぞれの港町、そして黒部内陸の田園風景、川にかかる愛本橋の姿。 行ったことのない見たことのない場所を地図を広げ確認して想像することが楽しくなる。父の死...続きを読むの謎は下巻に続くがこの本の素敵なところは風景描写と土地の空気感がそこかしこの文章にあふれているところです。 下巻が楽しみ。 京都の花街の描写も読んでいてあれこれ思います。
富山に、必ず行こうと思いました。 情景の美しさ、人との出会いの不思議や、人生への愛情を感じて、こころが打たれます。 とにかく、自転車に乗って走りたい気分です。
富山の田園地帯に立った著者が「美しい山河を描きたい」と着想したとのこと。富山の美しい風景の中で物語は静かに進行していく。田舎の田んぼ道を自転車で失踪したくなった。
自然豊かな富山を舞台に、真帆・祐樹・千春たちがそれぞれの人生を関わっていく。 確かな未来への一歩と圧倒的な田園風景が相まって、感情を揺さぶる。 下巻への展開が楽しみである。
情景描写が美しく、暮らしている人たちを思い浮かべることもできる。 人物が何を思っているのか、一人称で語られ感情移入してしまう。 不倫の描写は自分の感情が動きすぎて、動揺してしばらく読み進めることができないほど。 信条とは違う描写が続くが、動揺するほどの描写はやっぱりすごい。しばらく、宮本輝の小説を読...続きを読むみ続けたい。
人の結びつきの不思議さが淡々と描かれている感じ。まだまだ明かされていない関係性が隠されていそう。出てくる人はみんな前向きで、前に踏み出す勇気をくれる。
えらくゆっくりと進む物語なので最初はどうかと思いましたが、物語の関連性が見え隠れするうちにいつのまにかはまってきました。 人の人生、原因と結果の連続です。 その、原因と結果を作っているのは、 タイミングや偶然であって、 それを積み重ねると何かしらの物語に なるのはとても素敵なことだと思います。
いつもの宮本輝らしく、些細な場面から始まり、ゆるくて、でも読みたくなる本だった。 友人が住んでいる富山が舞台で、目に浮かぶ景色がとてもよかった。
久々の宮本作品。 行った事のない富山を舞台に東京、京都と各章でストーリーが変わる。 各章の登場人物は1つの線で繋がっており、これから各々がどう出会っていくのかが楽しみ。 富山の湧き水を飲んでみたい。京都の穴子棒寿司も美味しそう。
主役が章ごとに代わって行く。 第一章で脇役だった人物が、第二章では主役となり、第二章で脇役だった人物が第三章では主役となる。さらに、第四章でもそれは続く。 連作短編とは違い、チェーンストーリーというものだろうか。それぞれの人物が微妙に関連を持ち、繋がり合っている。 書中の言葉を借りれば「人間の世界に...続きを読むは、こんな奇跡に似たことがあちこちでしょっちゅう起こっているのかもしれない」そうだ。 人と人とのつながりが壮大な広がりを見せ、それだけで気持ちが豊かになりそうで、しかも富山や京都の描写の美しさを読むほどに、小説世界に耽溺さえしてしまう。 それぞれの人物が、今後どのような運命をたどり、どんな出会いに遭遇するのか、下巻が楽しみである。 それにしても、著者のさまざまな分野への知識の広さに、改めて感じ入る。音楽、洋酒しかり。他の作品でも、落語、骨董と、その造詣の深さは留まることを知らない。浅学菲才の身としては、羨望の念を抱くばかり。
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