田園発 港行き自転車 上

田園発 港行き自転車 上

759円 (税込)

3pt

滑川駅で父が突然亡くなった。駅前には一台の自転車が取り残されていた。父は、宮崎へ出張に行ったはずなのに、なぜ――。十五年後、絵本作家になった娘・真帆は父の足跡を辿り富山へと向かった。一方、東京で働いていた千春は、都会での生活に疲れ故郷へと戻る。そこで年下の従弟・佑樹と入善の町に広がる田園風景に癒されていく。富山・京都・東京、三都市の家族の運命が静かに交差する物語。

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田園発 港行き自転車 のシリーズ作品

1~2巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~2件目 / 2件
  • 田園発 港行き自転車 上
    759円 (税込)
    滑川駅で父が突然亡くなった。駅前には一台の自転車が取り残されていた。父は、宮崎へ出張に行ったはずなのに、なぜ――。十五年後、絵本作家になった娘・真帆は父の足跡を辿り富山へと向かった。一方、東京で働いていた千春は、都会での生活に疲れ故郷へと戻る。そこで年下の従弟・佑樹と入善の町に広がる田園風景に癒されていく。富山・京都・東京、三都市の家族の運命が静かに交差する物語。
  • 田園発 港行き自転車 下
    759円 (税込)
    「かがわまほせんせいのえがだいすきです。ぼくのことをすきになってくださいね」佑樹は五歳の時、大好きだった絵本の作者に手紙を書き、彼女から来た返信を今もまだ大切にとっていた。父のいない子として生まれた佑樹は、不思議な懐の深さを持つ魅力的な少年に成長していた。人を想い慈しむ気持ちが、絡まった過去の秘密をゆっくりと溶かす。命と命の邂逅へと繋がる、美しい運命の糸の物語。

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

田園発 港行き自転車 上 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    物語は15年前カガワサイクルの社長が出張先とは関係のない富山滑川駅で病死した先を娘と友人が辿る旅から始まる。

    北陸街道を自転車で巡る様子、富山湾やそれぞれの港町、そして黒部内陸の田園風景、川にかかる愛本橋の姿。
    行ったことのない見たことのない場所を地図を広げ確認して想像することが楽しくなる。父の死

    0
    2019年11月20日

    Posted by ブクログ

    富山に、必ず行こうと思いました。
    情景の美しさ、人との出会いの不思議や、人生への愛情を感じて、こころが打たれます。
    とにかく、自転車に乗って走りたい気分です。

    1
    2018年11月29日

    Posted by ブクログ

    富山の田園地帯に立った著者が「美しい山河を描きたい」と着想したとのこと。富山の美しい風景の中で物語は静かに進行していく。田舎の田んぼ道を自転車で失踪したくなった。

    0
    2022年03月05日

    Posted by ブクログ

    自然豊かな富山を舞台に、真帆・祐樹・千春たちがそれぞれの人生を関わっていく。
    確かな未来への一歩と圧倒的な田園風景が相まって、感情を揺さぶる。
    下巻への展開が楽しみである。

    0
    2020年04月30日

    Posted by ブクログ

    情景描写が美しく、暮らしている人たちを思い浮かべることもできる。
    人物が何を思っているのか、一人称で語られ感情移入してしまう。
    不倫の描写は自分の感情が動きすぎて、動揺してしばらく読み進めることができないほど。
    信条とは違う描写が続くが、動揺するほどの描写はやっぱりすごい。しばらく、宮本輝の小説を読

    0
    2020年03月22日

    Posted by ブクログ

    人の結びつきの不思議さが淡々と描かれている感じ。まだまだ明かされていない関係性が隠されていそう。出てくる人はみんな前向きで、前に踏み出す勇気をくれる。

    0
    2019年03月24日

    Posted by ブクログ

    えらくゆっくりと進む物語なので最初はどうかと思いましたが、物語の関連性が見え隠れするうちにいつのまにかはまってきました。

    人の人生、原因と結果の連続です。
    その、原因と結果を作っているのは、
    タイミングや偶然であって、
    それを積み重ねると何かしらの物語に
    なるのはとても素敵なことだと思います。

    0
    2018年12月22日

    Posted by ブクログ

    いつもの宮本輝らしく、些細な場面から始まり、ゆるくて、でも読みたくなる本だった。
    友人が住んでいる富山が舞台で、目に浮かぶ景色がとてもよかった。

    0
    2018年11月12日

    Posted by ブクログ

    久々の宮本作品。
    行った事のない富山を舞台に東京、京都と各章でストーリーが変わる。
    各章の登場人物は1つの線で繋がっており、これから各々がどう出会っていくのかが楽しみ。

    富山の湧き水を飲んでみたい。京都の穴子棒寿司も美味しそう。

    0
    2018年10月13日

    Posted by ブクログ

    主役が章ごとに代わって行く。
    第一章で脇役だった人物が、第二章では主役となり、第二章で脇役だった人物が第三章では主役となる。さらに、第四章でもそれは続く。
    連作短編とは違い、チェーンストーリーというものだろうか。それぞれの人物が微妙に関連を持ち、繋がり合っている。
    書中の言葉を借りれば「人間の世界に

    0
    2018年09月11日

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