森のなかの海(上)

森のなかの海(上)

660円 (税込)

3pt

阪神淡路(はんしんあわじ)地区を大地震が襲った日、36歳の仙田希美子(せんだきみこ)の平穏な人生も崩壊を始めた。夫は地震の直後に愛人のもとへ行き、姑(しゅうとめ)もその存在を認めていたのだった。離婚を決意した希美子は、両親や妹たちに支えられ再出発をはかる。やがて、学生時代に知り合った老婦人、毛利カナ江から奥飛騨の広大な森と山荘を相続し、息子二人と移り住むことに。現代に希望の光を与える大作。

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森のなかの海 のシリーズ作品

1~2巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~2件目 / 2件
  • 森のなかの海(上)
    660円 (税込)
    阪神淡路(はんしんあわじ)地区を大地震が襲った日、36歳の仙田希美子(せんだきみこ)の平穏な人生も崩壊を始めた。夫は地震の直後に愛人のもとへ行き、姑(しゅうとめ)もその存在を認めていたのだった。離婚を決意した希美子は、両親や妹たちに支えられ再出発をはかる。やがて、学生時代に知り合った老婦人、毛利カナ江から奥飛騨の広大な森と山荘を相続し、息子二人と移り住むことに。現代に希望の光を与える大作。
  • 森のなかの海(下)
    660円 (税込)
    奥飛騨(おくひだ)の山荘へ、震災で家族を失った、かつての隣人の三姉妹を引き取った希美子(きみこ)。さらに姉妹を頼って来た七人の少女も受け入れることに。ある日、カナ江にまつわる衝撃的な噂を聞いた希美子は、山荘の森にある巨木〈大海〉の根元から不思議な水差しを見つけた。なかには、一通の封書と、小さな骨が……。希美子はカナ江の謎に満ちた生涯を追う。喪失した魂の復活をうたう大作。

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森のなかの海(上) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    この作家の作品はハズレがあまりない。阪神大震災で夫の不倫が義母も公認の仲で震災と夫の裏切りで精神的に追い詰められていくのかと思いきや、家族や昔からの付き合いがある老婆などの様々な出来事に流されながらも自分の意思を持ちながらも流されていく。
    不幸をバネに幸せとは思っていないかも知れないけどやりがいもあ

    0
    2018年12月02日

    Posted by ブクログ

    心の傷から再生する女性たちの話。この人の話は、読んでいて不思議と日常で疲れたドロドロが浄化されて、穏やかで前向きな気持ちになれる。

    0
    2015年01月05日

    Posted by ブクログ

    最低三回は上下巻読んだ。
    神戸の震災が身近な出来事だからか、描写風景がリアルに思えてくる。読む度に好きなシーンが変わるのが飽きないところで、三回目のときは妹の奔放な性格に周りが振り回されていそうに見えて、実は周りが支えているんだと思えたことが印象的だった。またしばらくしたら読み返したい一冊。

    0
    2011年01月27日

    Posted by ブクログ

    おちてるな、とおもうと宮本輝を読む。まだまだ世の中捨てたもんじゃないわよね、とおもいなおしてまた歩く。

    0
    2010年08月07日

    Posted by ブクログ

    素晴らしい本。小説というより人間のドキュメンタリーのような。宮本氏は被災者なのか詳しく取材してかかれたのか。何があっても生き続けることを考えさせられる。また人としての質や精神性の高さなど深く共鳴した。

    0
    2009年12月16日

    Posted by ブクログ

    小説内に出てくる「大海(ターハイ)」(これが題材の森のなかの海)が、友人から教わった中国童謡「大海 故郷」とリンクして、心洗われ心救われた作品。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    「流転の海」シリーズは別として、わたしにとっては宮本輝作品の中でナンバー1。懐の深いお父さんにとても憧れを感じる。希望に満ちたものがたり。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    背景には、阪神淡路大震災がある。その中で行われていたヒトとも思えない所業で夫と離婚した妻。両親が死んでしまい3人姉妹だけで生きなくてはいけなくなったものたち。森の中でひっそりと生きていた、過去の知れない老婦人。
    老婦人死後、妻と姉妹達は森の中で暮らす。そこでの再生と救済物語。

    教育のあり方を見た気

    0
    2011年01月20日

    Posted by ブクログ

    今も忘れられない凄まじい震災の場面から、奥飛騨へと舞台が移る。奥飛騨で出会った老女から譲り受けた山荘から物語は意外な方向へ進む。小説家というものはどうのようにしてその発想を得るのであろうかと驚かされる。急展開しつつもゆったりとした物語の流れにミステリーの要素が加わり、あきることなく謎解きに付き合うこ

    0
    2025年09月28日

    Posted by ブクログ

    上下共通レビュー さらさらした小説であっという間に読み終わりました。宮本輝さんの小説はいつもそんな感じ、スピード感があるというか、読みやすい文章というか、とにかくさらっと読めました。疲れているときにさらっとお茶漬けを食べたくなるように、たまに読みたくなります。世界中の恵まれない子どもたちがたくましく

    0
    2025年12月03日

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