城田家にハンガリーから留学生がやってきた。3世帯の家族、総勢13人と犬1匹。ただでさえ騒動続きの大家族に、あらたな波瀾が巻きおこる。異文化へのとまどい、世代のギャップ、肉親ゆえの愛憎。泣き、笑い、時に激しく衝突しながら、家族一人ひとりは、それぞれの生の新しい手がかりを得る。そして別れ──。人と人の絆とは何かを問う、家族の感動物語。
Posted by ブクログ 2017年03月24日
良かったー。
晋太郎、恭太、ボラージュ、真由美、紀代美に敦子、福造。忘れてならないのが自分のことを犬だと思っていないフック。なんてキャラが個性的でそれぞれが魅力的なのだろうか。
家族でさえも暮らしていると、些細な行き違いやうっとーしーと思うことが多々あるのに、ハンガリーの留学生を迎え、城田家の面々が...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年12月19日
ハンガリー留学生、ボラージュの
家族に与える影響力のすごさ。
文化や言語の違い、そして
背負ってるものの違い。
好きな文がいくつか。
*心の手抜きはしたらあかん
*その橋は、まこと、ながかりきと
旅終わりては、人にも告げなむ。
(津村伸夫)
*さぁ、これからや。
*そのたった一つの事実の前で...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年01月01日
様々な問題や悩みをかかえた日本の大家族が、ハンガリーからの留学生(ポラーニ・ボラージュ:通称ボラ助)を迎え入れ、卒業するまでの3年の間に起こる泣き笑いを丁寧に描いている。
お国柄や性格の違いから小さな衝突を繰り返しながらも、結局うまくおさまり、ボラ助の不思議な魅力で何事も(突拍子もないが)良い方向...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年10月18日
ハンガリーからの留学生ボラージュが、総勢13人の大家族である城田家で3年間暮らす話。
時代は少し昔なんだろうね、城田家は家族の繋がりが良い意味でも悪い意味でも強い、典型的な日本の家庭。
13人も家族が入れば問題も山積みだ。その上に留学生が来たらそれはもう。
色んな価値観があるし、対立は絶えない。
ど...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年10月17日
兵庫県伊丹市を舞台に大家族+居候の外国人留学生+犬一匹が繰り広げる人間模様を描いた小説です。
母と息子の視点から描かれており、冒頭から中盤まではくすりと笑ってしまう文章が多く、外で読むには危険と言わざるを得ません。
では終盤は大丈夫かと言えば、さにあらず。
今度は思わず涙するストーリー展開が待ち構え...続きを読む