ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
昭和38年、松坂熊吾は会社の金を横領され金策に奔走していた。大阪中古車センターのオープンにこぎ着けるのだが、別れたはずの女との関係を復活させてしまう。それは房江の知るところとなり、彼女は烈しく憤り、深く傷つく。伸仁は熊吾と距離を置き、老犬ムクは車にはねられて死ぬ。房江はある決意を胸に秘め城崎へと向かった……。宿運の軸は茫洋たる暗闇へと大きく急速に傾斜していく。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
1~9件目 / 9件
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
大阪千鳥橋・中古車センター編(伸仁16歳から17歳・高2から高3) 房江さんの哀しみと諦めと、伸ちゃんの涙… 第8部は、房江さんの気持ちに寄り添いながら読みました。 城崎で自らの命を絶とうとした房江さんだったけれど、様々な要因(幸運)が重なり、命を救われました。 人生には、「もしも、あの時〇〇だっ...続きを読むたら…」という偶然の巡り合わせがあると思います。房江さんが最期と決心して鰻重をお腹いっぱい食べたこと、麻衣子さんが家に引き返したことなど、色々なことが重なり房江は一命をとりとめました。 これらは決して偶然ではないのかもしれないと、「流転の海」シリーズを読み重ねる中で感じるようになりました。 (以下、あとがきを書き写します) どこが始まりでどこが終わりなのかわからない長い川の畔を旅していて、疲れ果てて倒れ込んでしまうときがあっても、そこには毒虫もいれば菫も咲いている。そのどちらと出会うかは「運」ではない。「意志」である。 累々たる死と失敗と挫折は、それらを乗り越えるごとに、源が遠ければ遠いほど流れは長いことの証となる。流れのはるか彼方の、目に見えない未来て待つ生が燦然と輝くであろう証である。 私が「流転の海」で書こうとしたのはそれだったのだ。
人を傷つける覚悟とは、最悪傷つけた人が死ぬ覚悟をもつことだと思う。そんなつもりはなかった、は通じない。不倫は誰も幸せにならない。 人生で自立すること=経済的自立は重要な視点。まずはこの条件が成立することで、ようやく精神的自立に繋がるのだろう。 最終巻が楽しみだ。
ついに8巻まで読んだ。長かった。あと一冊で終わりかと思うと、とても寂しい。 登場人物の何人かのことは忘れてる。 仕方ない。 でも何十年もかけて書かれた長いものがたりを、ぼくは二年かけて読んでいる。駆け抜けるような速さなのかというとそうでもない。 ぼくは読むのが遅い。 話は、中古車センターを立ち上げ...続きを読むるところから、板金屋を売りに出すところ。 案の定というかなんというかお決まりのドラえもんのエンディングのような、裏切りや逃げられたり、しょーもないことが発覚したりするわけだけども。それすらも日常のなかにあってなんかおもろい。 この8巻での房江の心理描写がとても好きだ。 いきるとはなにだろうか。 ただ生きていることではないことは確かだが。。 2024年のあいだに読み終えようかどうしようか。迷う
とうとう自分が房江と同じ年齢に! 房江は生まれ変わり、強く生きる力を得た。 熊吾と房江が生かされている奇跡に感謝しているのと同様に自分もこのタイミングにこの本に出会えたことに感謝!
いよいよ物語も佳境に入ってきた。ハッピーエンドではないのかもしれないけれど、完結が本当に楽しみ。どんな一文で締めくくるんだろう。
人生において、これ程裏切られた人間はいるだろうか その度にドン底に落ち、蘇る繰り返し 全8部にわたる 最後の一巻になってしまった 30年をかけて作者が育てた作品を1か月で読んでしまいそうだ
流転の海 第8部。 本書の半ばから話の展開がとても早い。気になって一気に読んでしまった。 松坂熊吾と房江の夫婦それぞれの描写の対比がすごい。 最終の第9部でどういう結びを迎えるか、楽しみ。
松坂熊吾は転落の人生だ。 またしても部下の裏切りで借金の危機を迎え、愛人の存在が妻にバレてしまう。 子供の伸仁にも遠慮をしてしまうほど。 方や妻の房江は夫の裏切りから自殺未遂をするが、僥倖が重なって生き延びる。 そこからの見事な転身。 対照的な夫婦の人生。 さあ、いよいよ次巻は最終巻だ。
とうとうここまで来たか、という感覚。第七部までは文庫でそのつど何度か再読を重ねてきたけれど、第八部は未読だった、そして一気に読んでしまった。年月の経つ中でのそれぞれの変化、心情の描き方、生と死の不思議。改めてじんわりと沁み込む小説…あぁ、やはり好きなのだ、流転の海が、熊吾が、どうしようもなく動き続け...続きを読むる人々や物語が。
後半になると、熊吾の妻房江の動きが物語の進展に大きなファクターとなってくる。 この期に及んでこの展開には、随分驚いた。 極めて哀しい状況下だったけれど吹っ切れた様な房江の姿に、最終巻が待ち遠しい。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
流転の海
新刊情報をお知らせします。
宮本輝
フォロー機能について
「新潮文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
錦繍
青が散る(上)
生きものたちの部屋
異国の窓から
いのちの姿 完全版
海辺の扉(上)
オレンジの壺(上)
海岸列車(上)
「宮本輝」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲長流の畔―流転の海 第八部―(新潮文庫) ページトップヘ