野の春―流転の海 第九部―(新潮文庫)
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野の春―流転の海 第九部―(新潮文庫)

小説・文芸
935円 (税込)

4pt

昭和41年春、大学生になった伸仁は部活動にアルバイトに青春を謳歌し、房江は兎我野町のホテルで賄い婦の仕事を得て働いている。別居の熊吾は進行する糖尿病に苦しみながらも、木俣の高級菓子の夢、中古車センターの運営、森井博美の活計等、大小様々な難事の解決に奔走していたのだが……。37年の時を経て紡がれた奇跡の大河小説圧倒的な感動のフィナーレ。(解説・堀本裕樹)

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    流転の海
  • タイトルID
    :
    174436
  • 電子版発売日
    :
    2021年03月27日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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流転の海 の一覧

1巻へ 最新刊へ
1~9件目 / 9件
  • 流転の海―第一部―(新潮文庫)
    完結
    880円 (税込)
    理不尽で我侭で好色な男の周辺に生起する幾多の波瀾。父と子の関係を軸に戦後生活の有為転変を力強く描く、著者畢生の大作。
  • 地の星―流転の海 第二部―(新潮文庫)
    完結
    935円 (税込)
    人間の縁の不思議、父祖の地のもたらす血の騒ぎ……。妻子の健康のため、郷里に引きこもった松坂熊吾の雌伏の三年。戦後史を背景に自らの“父と子”を描く連作長編。
  • 血脈の火―流転の海 第三部―(新潮文庫)
    完結
    935円 (税込)
    昭和27年、大阪へ戻った松坂熊吾一家は、雀荘や中華料理店を始めとして、次々と事業を興していく。しかし義母の失踪に妻房江の心労はつのり、洞爺丸台風の一撃で大損害を被った熊吾も糖尿病の宣告を受ける。そしてたくましく育つ無邪気な小学生伸仁にも、時代の荒波は襲いかかるのだった……。復興期の世情に翻弄される人々の涙と歓びがほとばしる、壮大な人間ドラマ第三部。
  • 天の夜曲―流転の海 第四部―(新潮文庫)
    完結
    1,045円 (税込)
    昭和31年、熊吾は大阪の中華料理店を食中毒事件の濡れ衣で畳むことになり、事業の再起を期して妻房江、息子伸仁を引き連れ富山へ移り住む。が、煮え切らない共同経営者の態度に、妻子を残して再び大阪へ戻った。踊り子西条あけみと再会した夜、彼に生気が蘇る。そして新しい仕事も順調にみえたが……。苦闘する一家のドラマを高度経済成長期に入った日本を背景に描く、ライフワーク第四部。
  • 花の回廊―流転の海 第五部―(新潮文庫)
    完結
    990円 (税込)
    昭和三十ニ年、松坂熊吾は大阪で再起を賭け、妻房江とともに電気も通らぬ空きビルに暮らしていた。十歳になった伸仁は尼崎の集合住宅に住む叔母に預けられた。居住者たちは皆貧しく、朝鮮半島からやってきた人々が世帯の半ばを占め、伸仁は否応なく凄絶な人間模様に巻き込まれていく。一方、熊吾は大規模な駐車場運営に乗り出す。戦後という疾風怒濤の時代を描く著者渾身の雄編第五部。
  • 慈雨の音―流転の海 第六部―(新潮文庫)
    完結
    990円 (税込)
    昭和34年、中学生になったものの、あいかわらず病弱な伸仁の身を案じていた松坂熊吾だが、駐車場の管理人を続けながら、勝負の機会を窺っていた。ヨネの散骨、香根の死、雛鳩の伝染病、北への帰還事業、そして海老原の死。幾つもの別離が一家に押し寄せる。翌夏、伸仁は変声期に入り、熊吾は中古車販売店の開業をついに果たすが──。「生」への厳粛な祈りに満ちた感動の第六部。
  • 満月の道―流転の海 第七部―(新潮文庫)
    完結
    880円 (税込)
    昭和三十六年。東京五輪へ向け復興は進み、大阪行きの集団就職列車が満員となった時代。六十五歳を目前にした熊吾は中古車販売業を軌道に乗せ、往時の覇気が甦りつつある。息子・伸仁は絵画を愛する少年に成長し、妻・房江はアルコールから抜け出せずにいたが、確かに一家に未来は拓きかけていた。熊吾が博美と再会するまでは。
  • 長流の畔―流転の海 第八部―(新潮文庫)
    完結
    825円 (税込)
    昭和38年、松坂熊吾は会社の金を横領され金策に奔走していた。大阪中古車センターのオープンにこぎ着けるのだが、別れたはずの女との関係を復活させてしまう。それは房江の知るところとなり、彼女は烈しく憤り、深く傷つく。伸仁は熊吾と距離を置き、老犬ムクは車にはねられて死ぬ。房江はある決意を胸に秘め城崎へと向かった……。宿運の軸は茫洋たる暗闇へと大きく急速に傾斜していく。
  • 野の春―流転の海 第九部―(新潮文庫)
    完結
    935円 (税込)
    昭和41年春、大学生になった伸仁は部活動にアルバイトに青春を謳歌し、房江は兎我野町のホテルで賄い婦の仕事を得て働いている。別居の熊吾は進行する糖尿病に苦しみながらも、木俣の高級菓子の夢、中古車センターの運営、森井博美の活計等、大小様々な難事の解決に奔走していたのだが……。37年の時を経て紡がれた奇跡の大河小説圧倒的な感動のフィナーレ。(解説・堀本裕樹)

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野の春―流転の海 第九部―(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    現在松坂熊吾ロス状態。
    37年かけた小説が遂に完結。37年ですよ、完結を待たずに亡くなった方もいらっしゃるでしょう。筆者自身も申し訳なかったとインタビューに答えておりました。そう思うと私は運が良かった。
    偶々この小説を知ったのが50歳になった昨年で、第一部の感想にも書きましたが、主人公松坂熊吾も同じ50歳、時代背景が全く違いますが、何か運命を感じて読み始めた結果、私自身にとっては今後生きていく上での大きな指標となりました。

    筆者自身の父親を元にした自伝的大河小説、実際は3分の1ぐらいが実際に起こった事で後は創作と言う事です。それにしても魅力的な登場人物、そして彼ら彼女らの生き様を見ますと全てが事実ではないかと感じてしまいます。

    50歳で出来た息子が二十歳になるまで生きていたいと願った松坂熊吾、見事71歳で天に召されました。つまり筆者の父親ですね。そして、34歳で書き始めたこの小説を書き終えたのが同じ71歳。震えましたよ。

    松坂熊吾が亡くなるシーン、その瞬間50歳の私がいつか死ぬ時が来る、その時娘たちに何を残してやれるのか、そして現在76歳の私の父がいつか死ぬ時が来る、父は私に何を残してくれたのか、この二つの思いが合わさって涙が止まりませんでしたね。

    本当にこの年齢で読めた事に感謝します。
    息子がいたら50歳になったら読む本として遺言に残したい。(娘にちょっと刺激的w

    1
    2024年05月23日

    Posted by ブクログ

    超大作を何年もかけて読みました。
    熊吾と彼を取り巻く人間それぞれが実に人間味あふれていて魅力的である。
    特に豪傑な熊吾の言葉の端々には深く胸に刺さるものがたくさんあった。若い頃から人を魅了し惹きつけるそして怖いものなどない熊吾も、老いるにつれ様々なことがうまくいかなくなり熊吾の人生の最期は私の心情としてはなんとも複雑で悲しい終焉であった。どんな強い偉大な人間もちっぽけであっけないものだなと。
    妻である房江には同じ女性として同情と芯の強さに畏怖の念を持つ。可愛らしい。

    登場人物がたくさんすぎて感想はキリがないのでこの辺にしておこう。
    熊吾の言葉は読み返して書き出して、人生の訓にしたい。

    0
    2026年06月12日

    Posted by ブクログ

    読み終わった後の何とも言えない、ふわっとした気持ちがすごい。1人の人生、1つの家族、過酷な時代を生き抜いてきた。その歴史を目の前で見続けてきたような気分。生きるとは何かを改めて自分に問いただしてみると、やはり信念の強さや前を向く必要性が大事。松阪家の生き方から学んだ。戦前戦後生き抜いた熊吾のこの力強さよ。心から人を助けたいという思いを貫く。そういった強さ、優しさを僕自身も身につけたい。

    0
    2026年05月31日

    Posted by ブクログ

    『流転の海』全巻で毎日芸術賞

    とうとう第九部まで読み終わってしまった。
    達成感というより、まだ読み続けたいという思いが強い。
    1巻目を読み始めた時は、熊吾に対する嫌悪感が強く、すぐにリタイアするものと思っていたが、宮本輝の読みやすい文章にも助けられ、ゴールインしてしまった。

    数多くの裏切りにも会い、晩年は落ちぶれてしまった熊吾だが、無償の親切を施した、たくさんの人たちから、大将、大将と慕われたことも事実。

    また、幼少の頃から、さまざまな悪所(ストリップ劇場、競馬、祇園のお茶屋、キャバレー、パチンコ屋など)を連れ回され、熊吾なりの人生訓を教え込まれ、人生勉強をさせてもらった伸仁(宮本輝)が、小説家として生きるのにどんなに糧になったことか。

    私としては、その後の房江の人生を描いた後日談も読みたいが、蛇足なんだろうな(初婚の頃、房江が産んだ男児のその後も気になる)。

    0
    2026年04月17日

    Posted by ブクログ

    大河小説とは、よく言ったものだ。人間一人ひとりが雨粒としてこの世に生まれて、他の人と出会い、大きな流れとなって大河となる。主人公の熊吾は、粗野で弱い部分もありながら、世の中や人間を正しく、深く見つめ、その縁を繋いでいく。途中、大きな岩や嵐やいろいろな困難を乗り越えたり、流されたりしながら、人々の織りなす大河はさらに大きな海へと流れていく。途方もない年月を重ねて紡がれたこの小説だからこそ、これだけの流れを描くことができたし、何年もかけて読み終えた今、登場人物一人一人の人生がいろいろな思いを抱えながら、流れていく様をいっしょに流れて来たような錯覚を覚える。私は彼らと共にどこに流れ着いたのだろう?いや、まだ私は私の人生を流れていかなければならない。でも、ただ流されるのではなく、世の中や人間の営みをよく見聞きし、そして考え、しっかりと流れていかなければ、そんな決意が、最後のページを閉じた私に迫って来た。

    0
    2025年10月21日

    Posted by ブクログ

    今年の2月から3月にかけて、第1部から第9部まで読み返しました。これで3度目になりましたが、読めば読むほど味わい深く、新たな発見に心が波立ち、夢中になって読みました。
    熊吾を巡り、本当にたくさんの人々が登場しますが、「流転の海読本」(堀井憲一郎著)を傍らに置いて各巻の人物相関図を確認しながら読むと、複雑な人間模様が頭に入って読み進めることができました。
    「出会いとは決して偶然ではないのだ。でなければ、どうして、出会いが、ひとりの人間の転機と成り得よう」と宮本輝さんが「命の器」に書かれているように、流転の海でも、登場人物たちが何か不思議な繋がりを持っているように感じます。
    今回の再読で一番心に残った人物は、辻堂忠でした。第1部から登場していて、熊吾を慕い、熊吾から計り知れない程の恩を受けていた人物でした。それなのに…
    最初に第9部から感想をまとめました。これから、第1部から順に、まとめていきたいです。
    どの巻にも、心に沁みる言葉が散りばめられています。
    この本との出会いは、私にとって偶然ではなかったとさえ思えます。

    0
    2025年05月31日

    Posted by ブクログ

    37年間を21日で通り過ぎてしまった
    宮本輝という作家の素晴らしさをあらためて心に刻むことができた
    人生とは
    作家宮本輝がずっと我々に問いかけ続けたのであろう
    熊吾ほど多くの人に愛され、信頼された人間は数少ないと思う
    それとともにこれ程人に裏切られた人間も少ないだろう
    我々の人生も色々なことが起きる
    残りの人生、どう向き合うか
    流転の海は私に考える場を与えてくれた

    0
    2025年01月17日

    Posted by ブクログ

    何が起きても、大した事ありゃあせん。
    50歳、70歳になった時にもう一度読み返したい。
    私も、人間臭くて、かっこつけて、誰かの心に残る、そんな人生を歩んでいきたい。

    0
    2024年08月01日

    Posted by ブクログ

    読み終わってしまった(涙)
    自分は50うん歳になる令和の4年まで、ずっと流転の海を読まずにおりました。
    なんとこの最終巻の文庫本の発売が令和3年。
    一巻目の発売から出会っていたら読み終えるまで37年かかったかも。もしもその頃から読んでいたら、ずっと心の片隅にあった本だったかもしれない。
    そして大好きな青が散るをまた読もうと思います。伸仁がモデルの青が散るも、流転の海の読後は違った発見があるかもしれない!

    0
    2022年10月19日

    Posted by ブクログ

    流転の海完結編。全9巻。

    宮本輝は毎回、人生とは、人の宿命とは、幸福とは、などいろいろなことを考えさせられる。

    この作家に出会えたことで、人生が深まったように感じる。

    0
    2022年08月07日

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    小説 / 国内小説
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    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    流転の海
  • タイトルID
    :
    174436
  • 電子版発売日
    :
    2021年03月27日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
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    1MB

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