血脈の火―流転の海 第三部―(新潮文庫)
  • 完結

血脈の火―流転の海 第三部―(新潮文庫)

小説・文芸
935円 (税込)

4pt

昭和27年、大阪へ戻った松坂熊吾一家は、雀荘や中華料理店を始めとして、次々と事業を興していく。しかし義母の失踪に妻房江の心労はつのり、洞爺丸台風の一撃で大損害を被った熊吾も糖尿病の宣告を受ける。そしてたくましく育つ無邪気な小学生伸仁にも、時代の荒波は襲いかかるのだった……。復興期の世情に翻弄される人々の涙と歓びがほとばしる、壮大な人間ドラマ第三部。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    流転の海
  • タイトルID
    :
    174436
  • ページ数
    :
    562ページ
  • 電子版発売日
    :
    2012年06月15日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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流転の海 の一覧

1巻へ 最新刊へ
1~9件目 / 9件
  • 流転の海―第一部―(新潮文庫)
    完結
    880円 (税込)
    理不尽で我侭で好色な男の周辺に生起する幾多の波瀾。父と子の関係を軸に戦後生活の有為転変を力強く描く、著者畢生の大作。
  • 地の星―流転の海 第二部―(新潮文庫)
    完結
    935円 (税込)
    人間の縁の不思議、父祖の地のもたらす血の騒ぎ……。妻子の健康のため、郷里に引きこもった松坂熊吾の雌伏の三年。戦後史を背景に自らの“父と子”を描く連作長編。
  • 血脈の火―流転の海 第三部―(新潮文庫)
    完結
    935円 (税込)
    昭和27年、大阪へ戻った松坂熊吾一家は、雀荘や中華料理店を始めとして、次々と事業を興していく。しかし義母の失踪に妻房江の心労はつのり、洞爺丸台風の一撃で大損害を被った熊吾も糖尿病の宣告を受ける。そしてたくましく育つ無邪気な小学生伸仁にも、時代の荒波は襲いかかるのだった……。復興期の世情に翻弄される人々の涙と歓びがほとばしる、壮大な人間ドラマ第三部。
  • 天の夜曲―流転の海 第四部―(新潮文庫)
    完結
    1,045円 (税込)
    昭和31年、熊吾は大阪の中華料理店を食中毒事件の濡れ衣で畳むことになり、事業の再起を期して妻房江、息子伸仁を引き連れ富山へ移り住む。が、煮え切らない共同経営者の態度に、妻子を残して再び大阪へ戻った。踊り子西条あけみと再会した夜、彼に生気が蘇る。そして新しい仕事も順調にみえたが……。苦闘する一家のドラマを高度経済成長期に入った日本を背景に描く、ライフワーク第四部。
  • 花の回廊―流転の海 第五部―(新潮文庫)
    完結
    990円 (税込)
    昭和三十ニ年、松坂熊吾は大阪で再起を賭け、妻房江とともに電気も通らぬ空きビルに暮らしていた。十歳になった伸仁は尼崎の集合住宅に住む叔母に預けられた。居住者たちは皆貧しく、朝鮮半島からやってきた人々が世帯の半ばを占め、伸仁は否応なく凄絶な人間模様に巻き込まれていく。一方、熊吾は大規模な駐車場運営に乗り出す。戦後という疾風怒濤の時代を描く著者渾身の雄編第五部。
  • 慈雨の音―流転の海 第六部―(新潮文庫)
    完結
    990円 (税込)
    昭和34年、中学生になったものの、あいかわらず病弱な伸仁の身を案じていた松坂熊吾だが、駐車場の管理人を続けながら、勝負の機会を窺っていた。ヨネの散骨、香根の死、雛鳩の伝染病、北への帰還事業、そして海老原の死。幾つもの別離が一家に押し寄せる。翌夏、伸仁は変声期に入り、熊吾は中古車販売店の開業をついに果たすが──。「生」への厳粛な祈りに満ちた感動の第六部。
  • 満月の道―流転の海 第七部―(新潮文庫)
    完結
    880円 (税込)
    昭和三十六年。東京五輪へ向け復興は進み、大阪行きの集団就職列車が満員となった時代。六十五歳を目前にした熊吾は中古車販売業を軌道に乗せ、往時の覇気が甦りつつある。息子・伸仁は絵画を愛する少年に成長し、妻・房江はアルコールから抜け出せずにいたが、確かに一家に未来は拓きかけていた。熊吾が博美と再会するまでは。
  • 長流の畔―流転の海 第八部―(新潮文庫)
    完結
    825円 (税込)
    昭和38年、松坂熊吾は会社の金を横領され金策に奔走していた。大阪中古車センターのオープンにこぎ着けるのだが、別れたはずの女との関係を復活させてしまう。それは房江の知るところとなり、彼女は烈しく憤り、深く傷つく。伸仁は熊吾と距離を置き、老犬ムクは車にはねられて死ぬ。房江はある決意を胸に秘め城崎へと向かった……。宿運の軸は茫洋たる暗闇へと大きく急速に傾斜していく。
  • 野の春―流転の海 第九部―(新潮文庫)
    完結
    935円 (税込)
    昭和41年春、大学生になった伸仁は部活動にアルバイトに青春を謳歌し、房江は兎我野町のホテルで賄い婦の仕事を得て働いている。別居の熊吾は進行する糖尿病に苦しみながらも、木俣の高級菓子の夢、中古車センターの運営、森井博美の活計等、大小様々な難事の解決に奔走していたのだが……。37年の時を経て紡がれた奇跡の大河小説圧倒的な感動のフィナーレ。(解説・堀本裕樹)

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血脈の火―流転の海 第三部―(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    また大阪に戻り、小さな日常的なドラマがいくつも起こる。大きく育った伸仁も次第に魅力的になっている。登場人物や、起こる事柄はとても多い。でも話の流れが混乱させない作りになっているところにこの作者の技量があるのだろう。

    0
    2025年09月27日

    Posted by ブクログ

    登場人物が多く、ごちゃごちゃしている話なのに、すっと頭に入ってくる。まさに映像が思い浮かぶような物語。主人公の主義主張が好きなんだよなぁ。今の時代にはそぐわない、もしかしたら古い価値観と言われてしまうかも、でも芯が通ってるように思う。次も読もう。

    0
    2024年01月03日

    Posted by ブクログ

    人間を具に、描いていくとこういう小説になるのか。
    テーマが分からないと思っていた。夫婦、親子、商売、戦後の社会、人間関係、親子関係、恋愛、任侠、などなど色んな要素が描かれていく。どの表象も、人間がおこすこと。自らの意思であったり、抗えない環境や抑えられない衝動だったり、そんなもの全てがごった煮である人間(ジンカン)の中で、人間(にんげん)がどう生きていくのか、子どもを育てる親も人としてどういう存在なのかが、描かれていてる様に感じる。
    そうして人間を見つめていくと、今流行りのダイバーシティ&インクルージョンに通ずるセリフが出てきたり、人情は哲学の範疇に何故入っとらんのかという言葉が出てきたり、戦後日本が失っているもの(それが何かは詳細わからないが)があるという言葉だったり、所謂本質的な欠片が出てくる。
    そうした欠片を真実として、理解できるものとして、それだけを追い求めて来ている自分だが、そうした欠片をも生み出す人間そのものの存在を知らずに見ないでいては、その実、何もわかってないのではないかという気がして来た。

    万華鏡の様な人間模様。その中の欠片一片のみを見るのではなく、それらも含めた万華鏡の図柄を見る視点もあるということか。

    0
    2023年09月12日

    Posted by ブクログ

    「流転の海」第三部。
    舞台は再び大阪に。
    しばしの休息を経て自らの戦場へと戻った熊吾は、時代の先行きを読む確かな感性で、中華料理屋「平華楼」、雀荘「じやんくま」、きんつばの「ふなつ屋」等次々と事業を起こし軌道に乗せる。

    だが…

    伸仁が死にかけた近江丸事件を皮切りに台風による高潮の被害で大金を失い、電電公社と労組の不毛な争いに巻き込まれた形の理不尽な食中毒事件…
    さらには共同経営者・杉野の脳溢血と熊吾の母親の失踪、房江の精神の乱れと、
    津波のごとく次々に災厄が襲いかかる。

    やがて、
    高瀬勇次の再三にわたる懇請を受け入れ、富山で自動車部品を扱う会社を起こす為、大阪を離れる決意をするのだった。

    0
    2023年04月13日

    Posted by ブクログ

    熊吾と房江の其々からの描写で構成されているので、ストーリーに奥行きがあって面白い。登場人物も根っからの悪い人はおらず、危うい怖さはあるけれど嫌いになれない。
    また戦後の大阪の様子が思い浮かび、作品に入り込んでしまう。流転の海は一年かけてゆっくりと読もうと思っていたけれど、あっという間に読んでしまいそうだと思った。

    0
    2022年03月30日

    Posted by ブクログ

    ■持って生まれた星廻りと血の呪縛■

    第三部のストーリーの舞台はいわゆる「戦後」からの脱却期、日本人がようやく自分たちのために上を目指して歩みだす時代。様々な男女、親と子が登場し、それぞれが持って生まれた星廻り、あるいはその体内にどうしようもなく流れる血を意識させる。

    両親の愛を知らずに育った熊後の妻房江は「子供は自分の親に育てられるのがいちばん幸せや」と言う。たとえ親が薄情でも極道でも敵国でも船上の住む飲んだくれでも、それぞれの宿命の下、自分の親に育てられるのがいちばん幸せなのだと思うと、何だか切なくなってくる。

    房江はまた、「誰が悪いのでもなく、すべては自分の持って生まれた星廻りのようなものであろう」とうまく表現できない思いを口にする。
    星廻り。それは宿命のようなものだろうか。
    血は争えないと言うが、環境は違えど親子の性格や行動、結果としてたどる道筋まで親の影響を受けるとしたら…血脈とはなんと恐ろしく、抗いがたいものなのか。そもそも子がその親や環境を選べないのなら、その子の運命に対する責任をどれほど負わせるべきなのだろう。

    熊吾を取り巻くそれらの人間の人生が熊吾父子の人生を軸に交錯し、頼りなく絡まりあい、先の見えない物語が織りなされていく。

    0
    2021年04月23日

    Posted by ブクログ

    カンタンな流れで言うと、大阪に戻ってきて、中華料理屋、雀荘。消防のホースの修繕。プロパンガス。きんつば屋。と仕事を変えていく。台風などいろんな事件があって、うまくいかないが、松坂熊吾のアイデアと実行力で次々と新規事業をモノにしていく。

    個人的には、松坂熊吾の糖尿病発覚が大きい。伸仁は7歳にしてヤクザと賭けマージャンをしたりストリップ嬢に花束を贈ったりしている。さらに義母の失踪、杉野信哉との確執、麻衣子が丸尾千代麿が愛人に産ませた子、伊佐男の子どもを産んだ浦辺ヨネとその子との同居生活などが描かれる。

    相変わらず松坂熊吾のキャラクターが抜群で、これまで読んだ小説の中でベストキャラクターはこの人ではないかと思う。生きることのタイヘンさ、裏の顔を持つ人間、ダイナミックな展開、ませているけど押さない子どもとのユーモラスなやりとり、ここまで描けるものかと思うディテイル。小説の面白さを限界を広げてるような作品だ。 

    この本は2日で読んだ。やはり短期間で読んだほうが感動が大きい。

    『賢いやつしか怒っちゃあいけんのお。馬鹿を怒ると、卑屈になりよって、逆恨みされる』

    0
    2019年01月09日

    Posted by ブクログ

    二巻よりもおもしろい。
    やはり大阪のはなしはおもしろい。
    伸仁が大きくなって、話がますますおもしろくなる。彼の性格はとてもユニークだと思う。

    0
    2014年10月07日

    Posted by ブクログ

    大阪へ戻ってからのお話。
    輝、大好きです!!
    映画を観てるみたい。出てくる人達、少なくないのにまるで見たことがあるかのように想像できちゃう描写。素敵ッス!

    0
    2013年11月08日

    Posted by ブクログ

    いろんな事が次々に起こる中で、熊吾がどんな風に対処していくのかが興味深い。行動はとにかく早い。バイタリティーと度胸もあり、商才もある。1人息子を愛して止まない。この先どうなるのか?気になって仕方がない。

    0
    2014年03月08日

血脈の火―流転の海 第三部―(新潮文庫) の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    流転の海
  • タイトルID
    :
    174436
  • ページ数
    :
    562ページ
  • 電子版発売日
    :
    2012年06月15日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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