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Posted by ブクログ 2023年09月10日
人間の複雑さ、極まれり。ゴタゴタとした中で、徐々に熊吾が、房江の人物が立ち上がってくる。
感動的な場面があったかと思うと、裏切る様に短絡的に動く熊吾。支離滅裂で、非常に賢いところと、非常に愚かなところと。様々な感情と側面が同じ人間の中に同居しており、そんな人間が集まって、すったもんだしている。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年07月15日
第二部
舞台は南宇和郡一本松村。
愛息・伸二の五歳までの成長を軸に熊吾が己の人生の意味を模索する。
異常な執念で熊吾への恨みをぶつける地元のヤクザ・増田伊佐男との再会。
伊佐男の画策した闘牛をキッカケに出会った深浦港の網元・和田茂十の、県議選出馬に伴う選挙参謀としての活動。
茂十の罹患…そして...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年01月05日
後書きで北上次郎さんが主人公松坂熊吾について記述して言い得ているのでメモする。『やくざも恐れぬ獰猛さを持ちながら涙もろく、事業の才覚は鋭いくせに自ら進んで人に騙されるお人好し。さしたる学歴はもたないのに古今東西の書を引用し、妻を愛しながら次々に愛人を作り、さらに嫉妬深く、真摯で、知的で、ひとことで言...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年09月27日
主人公のまわりではいろんな事が起こり、ストーリーはどんどん進んで行く。人間の内面を深い考察でえぐって行くところは興味深い。また、ストーリー展開が早く目まぐるしいため、感想というより次の展開が気になる。一つ上げれば、伊佐男からの恨みがどんな風に熊吾に襲いかかり、熊吾はどう対応するのどろうか?と重いなが...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年08月18日
この本を読みながら、読んでいるとずいぶんと疲れる本だ。
と感じることだ。
宮本輝の父親を モデルにして
戦後の波乱期のなかで 50歳になって 子供を授かって
子供と妻のために 郷里に戻り
そこで、自然と健康を取り戻させようとする 松坂熊吾の
父親として 生きていく姿 がある。
伸仁は まだ4歳で...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年09月05日
「地の星」(流転の海・第二部) 僕はこのシリーズの中でこの本がいちばん好きです。戦後の混乱期、大阪で事業を成功させた主人公・熊吾が、50才を過ぎて産まれて子供と妻の健康の為に事業をたたみ、愛媛の田舎で暮らす、そしてまた故郷を棄て大阪に越す直前までの話。シリーズの中のいわばスローライフ的章。僕達が、文...続きを読む
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