【感想・ネタバレ】地の星―流転の海 第二部―のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年12月14日

第一部に引き続き、一気に読んでしまった。
主題がありすぎるんだけど、ごちゃごちゃしてない感じがすごい。次も楽しみ。

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Posted by ブクログ 2023年09月10日

人間の複雑さ、極まれり。ゴタゴタとした中で、徐々に熊吾が、房江の人物が立ち上がってくる。

感動的な場面があったかと思うと、裏切る様に短絡的に動く熊吾。支離滅裂で、非常に賢いところと、非常に愚かなところと。様々な感情と側面が同じ人間の中に同居しており、そんな人間が集まって、すったもんだしている。

...続きを読むいっ時の言動は、大事だが、それらは表層的なものであり、それらを生み出す性分、変えられない業が人間にはあるということか。

作中で、宿命、環境、自分の中の姿を見せない核という、三つの敵について熊吾が考察するところが秀逸。人間の言動は、意識的なものだけでなく、これらによって影響制限を受けていることを、自覚することも、大切なのかもしれない。

二巻に入り、ようやく読み慣れてきて、小説世界に段々と没入し始めている。様々な、教訓めいたエピソードが随所にでてくる。

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Posted by ブクログ 2023年08月06日

この物語は愛媛県南宇和、城辺の熊吾の
故郷での物語。伊佐男と言うならず者が
小さい頃に怪我をさせられたらことを
根に持ち嫌がらせをしたりする。
所々熊吾の行動が可笑しくて笑ったり
しました。この人の本は3冊目、
面白かった

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Posted by ブクログ 2022年07月15日

第二部
舞台は南宇和郡一本松村。
愛息・伸二の五歳までの成長を軸に熊吾が己の人生の意味を模索する。

異常な執念で熊吾への恨みをぶつける地元のヤクザ・増田伊佐男との再会。

伊佐男の画策した闘牛をキッカケに出会った深浦港の網元・和田茂十の、県議選出馬に伴う選挙参謀としての活動。

茂十の罹患…そして...続きを読むその死。

妹・タネとその情夫・政夫の為にお膳立てしたダンスホール。
政夫の転落死。

ついに、長きに渡って絡み続けた伊佐男の自死を経て大阪へ戻る決意を固める。

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Posted by ブクログ 2019年01月05日

後書きで北上次郎さんが主人公松坂熊吾について記述して言い得ているのでメモする。『やくざも恐れぬ獰猛さを持ちながら涙もろく、事業の才覚は鋭いくせに自ら進んで人に騙されるお人好し。さしたる学歴はもたないのに古今東西の書を引用し、妻を愛しながら次々に愛人を作り、さらに嫉妬深く、真摯で、知的で、ひとことで言...続きを読むえば、野放図ないかさま師』

田舎に引きこもったので物語としては静かなものになるかと思ったら、増田伊佐男というヤクザが彼の邪魔をするし、横領した井草を尋ねたり、ダンスホールをつくったり、選挙参謀をしたりいそがしい。動くたびに周囲の人が亡くなっていく。

松坂熊吾の造形がとにかくスゴイのだが、出てくる人物、事件、風景とも魅力的で細かく小説家見てきたような嘘をつきの嘘のクオリティがとにかく高い。なんというリアリティ。

『いなかというところは、保守性とか閉鎖性などという言葉でひとくくりにしてしまえない底意地の悪さがうごめいている。思いも寄らぬ陰湿な噂話はたちまちひろまるが、耳に痛い真実は頑固に拒否し、つねに数の多いほうに味方し、体制におもねり、権威に平伏し、人々の顔と腹はいつも異なる。熊吾は、四国の辺鄙な地にある己の郷里を決して愛していなかった。それどころか、ほとんど憎悪していたと言ってもよかった。』

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年02月09日

戦後の大阪で財を成したが 病弱だった子供を育てるために故郷愛媛の田舎に帰って ここでも熊吾流に大活躍する
自然豊か そして人間も彩り豊かで 命を狙う極悪人から 地味豊かに包み込んでくれる善人まで 味わいが濃い そんな中で人が死に生まれる 
次巻活躍するだろうと思うとその幼子からも目が離せない

...続きを読む年の田舎暮らしの後 新しく家を買った場所は大阪梅田の西の方 といえば二つの川が流れる輝さんが昔々暮らした場所ではないか 
三巻も楽しみ

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Posted by ブクログ 2013年09月27日

主人公のまわりではいろんな事が起こり、ストーリーはどんどん進んで行く。人間の内面を深い考察でえぐって行くところは興味深い。また、ストーリー展開が早く目まぐるしいため、感想というより次の展開が気になる。一つ上げれば、伊佐男からの恨みがどんな風に熊吾に襲いかかり、熊吾はどう対応するのどろうか?と重いなが...続きを読むら読み進めたが、以外な結末を迎えた。

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Posted by ブクログ 2013年08月18日

この本を読みながら、読んでいるとずいぶんと疲れる本だ。
と感じることだ。

宮本輝の父親を モデルにして
戦後の波乱期のなかで 50歳になって 子供を授かって
子供と妻のために 郷里に戻り
そこで、自然と健康を取り戻させようとする 松坂熊吾の
父親として 生きていく姿 がある。

伸仁は まだ4歳で...続きを読む 不確かな自己の中に
閉じた人生をおくっている。
房江も 鮎を手で捕まえるという 妙技があるなかで
田舎伝説ができて、噂になるほどの美人であるが。
イメージとして 樋口可南子を思い出した。

宮本輝は この本を通して 日本の昔からある 道徳と躾を
克明に刻んでおこうとしているんだなと思った。

その本を読むには 体力のいる 作業である。
多分 日本という国の流れている 精神は 疲れさす何かが
あるのだと思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年12月03日

2巻も1巻に引けを取らず面白かったです!
エネルギッシュ、骨太、なんと表現したらいいのか・・・とにかくとても深く、強い作品です。
表現力も豊かでね、
牛殺しのシーンは、夢にも出そうなくらいインパクトが強かった・・・
読みながら怖すぎて手が震えました。

人間は50歳を過ぎても日々成長です!...続きを読むDVの熊吾も少しづつまるくなりました。。

すごくいい本だったけど、子供がいない夫婦についての音吉との会話には私、ちょっと傷つきました。

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Posted by ブクログ 2012年05月28日

読み終わった本は、貰ってくれる人に上げているが
このシリーズは残している…。

次作との間隔が長く待ち遠しいが、時々読み返したり…。

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Posted by ブクログ 2011年09月05日

「地の星」(流転の海・第二部) 僕はこのシリーズの中でこの本がいちばん好きです。戦後の混乱期、大阪で事業を成功させた主人公・熊吾が、50才を過ぎて産まれて子供と妻の健康の為に事業をたたみ、愛媛の田舎で暮らす、そしてまた故郷を棄て大阪に越す直前までの話。シリーズの中のいわばスローライフ的章。僕達が、文...続きを読む明というモノを単純に肯定し続けていいのかと問いを突きつけられている正に今、読むに相応しい話だと思います。下手な自己啓発本より、遙かに人生の教訓に溢れている小説。今回、心に残った言葉は「なにがどうなろうと、たいしたことはあらせんのじゃ」「草の根を食うてでも頑張にゃいけん」

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Posted by ブクログ 2011年07月10日

一巻とは打って変わって背景も時代も異なり、そこもまた魅力なんだけど、主人公が経験を積んでどんどん変わっていくのを見るのも楽しい。倫理的にとても考えさせられた一冊でした。

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Posted by ブクログ 2011年07月17日

第一部を読んですごい小説だなぁと思い、第二部を読んでもやっぱりすごい小説だなぁと思った。一冊、一冊読み終わるたび、一回り人間が大きくなれるような気がする(ほんとになれたらいいんだけど…)。それほど人生訓や印象に残る言葉が数多くちりばめられている。

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Posted by ブクログ 2023年12月20日

男と女みんなスケベ。スケベに始まりスケベで終わる。スケベが人生を狂わせる、そんなスケベ劇場に心震えます。人類が誕生してから何一つ変わってないんでしょうね。正に不◯倫は文化と言う世界。石田純一さんお元気でしょうか、神田正輝さんも心配です。

正に課長島耕作ワールド。

因みに昭和30年ごろの金沢大学が...続きを読む舞台になったシーン、もちろん城内キャンパス、学生時代の風景が目に浮かびました。

まだまだ続きまっせ!(オモロー!

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Posted by ブクログ 2023年07月08日

なぜかわからないけど、すごく話しに引き込まれる。すごく奥行きがあり、人物がいきいきとえがかいるからかなぁ。
ただ、前巻に引き続いて主人公が、妻に暴力をふるうシーンだけは嫌な気分になる。

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Posted by ブクログ 2022年10月31日

宮本輝氏のご一家がモデルの大河小説第2部。妻子の健康のため、一度郷里に戻った松坂熊吾らを描く。第1部から続いている、戦争を弾劾する姿勢は胸を打つ。

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Posted by ブクログ 2021年04月29日

病弱な息子のために大阪の事業を畳み、故郷の伊予に帰った松坂熊吾。
彼と妻の房江、彼らを取り巻く人々。
そして40年前の熊吾への恨みを晴らすために現れたやくざ者の伊佐男。
熊吾は彼とどう対峙していくのか。
圧倒的なキャラクターの熊吾が、美しい伊予の景色の中で描かれる。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年04月23日

五十歳をすぎてようやく授かったわが子は非常に身体が弱かったので、大阪での事業を処分して、故郷愛媛の南宇和に戻った熊吾。
それから2年、伸仁は健康になり、妻の房江もまた田舎の生活になじんでいるようで、このまま南宇和で生涯を過ごしてもいいと思いはじめる熊吾。

しかし、そこに現われたのが、子ども時代の熊...続きを読む吾との相撲のせいで片足に一生残る障害を負った「わうどうの伊佐男」だ。
特別に残虐な極道となった伊佐男の執拗な嫌がらせに、不穏な空気が全編に渡って漂う今作は、しかしなかなか読みごたえのあるものだった。

一年の間に熊吾の周辺にいくつもの死が訪れる。
それは悪いことが起きる予兆のようでもあり、運命の動く転換点のようでもある。

主人公である熊吾は、器が大きく、先見の明があり、情に篤い人間であるが、反面、短気で暴力的な面もあり、一言では言えない複雑な人物造形はとても魅力的である。
第一部で、学のないのがコンプレックスと言っていたが、その割には古典や漢文の造詣も深い。
今は、一人息子の伸仁を無事に成人させることが生きる目標となっている。

南宇和では人々は貧しく、狭い人間社会の中で、息苦しかったり足を引っ張りあったりもするが、最終的には助け合わねば生きて行けないのだ。
熊吾はそれを踏まえながら、故郷の人々に金を貸し、力を貸し、知恵を貸す。
そのことがまた、新たな物語を創り出していく。

いろんなことにけじめをつけて、時間は熊吾がまた大阪に戻ってくる。
波瀾万丈な物語はまだ続く。

仏教では法華経以外の経では、二乗とと女人も成仏を説かなかったのだそうだ。
女人はさておき、二乗とはインテリのこと。
なぜ二条は成仏できないのかについての熊吾の見解。

”インテリは、他人のことに無関心なやつが多い。他人のために自分の心を傾けたり、他人の苦労を思いやって、何かを行動するっちゅうことがない。いっつも傍観者で、そのくせ屁理屈を並べて、自分よりも知識のない人間を腹の底では見下しちょる。まあ、つまりエゴの塊みたいで、そういう手合いは成仏できんちゅうんじゃ。”

最近はインテリじゃなくてもそういう手合いはいるなあ、と思った次第。

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Posted by ブクログ 2021年04月14日

「何がどうなろうと、たいしたことはありゃあせん」

大好きな女房をぶん殴るのだけはやめれば良いのに、とは思っていたが、はたまた。

退屈なページがない不思議な物語。

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Posted by ブクログ 2016年12月04日

はたして人の運命というのは生まれ持った天命なのか、はたまた人が手繰り寄せる人命なのか。破天荒ながら義理人情に厚い松坂熊吾を中心に、様々な人間臭いドラマが次々に巻き起こる。重厚な人間ドラマを描いた超大作。いや、何が大作って、1990年に第一部が出版されて以来、いまだに完結されてないっていうね。ちゃんと...続きを読む完結される日が来るのだろうか。

とりあえず4卷まで読み終えて印象に残ったフレーズ。はちゃめちゃな熊吾さんだが、こう生きて行く上でとても重要な「核」になるような発言が散りばめられてて、ハッとすることが多いのがまたこのシリーズの魅力。
・子供ってのは、血がつながったかけがえのない存在だが、それでもやはり理解が及ばない他人でもある。だからこそ、心を砕きに砕いて分かろうとする。この他人だけども真剣に分かろうとする相手が子供。子供がが居ないとこの経験が出来ない。その結果、やはり他人に対してどうこか機微を知らん奴が多いように思う。
・自尊心より大切なことがあることを知らにゃいかん
・この子が将来どんな素敵な子に育ち親を喜ばせるかわからん、草の根を食ってでも育てにゃいけん。

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Posted by ブクログ 2013年11月06日

病弱な息子の健康のために熊吾は郷里の南宇和に居を移す。野放図だが人情に厚い熊吾をめぐり起こる事件の数々。五木寛之の「青春の門」を思いだした。13.11.6

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Posted by ブクログ 2013年04月04日

松坂熊吾が愛媛の郷里に引き上げてからの話。やっぱりこのおじさん、田舎へ引きこもってもただではいない。
彼をめぐる人々の人間模様、様々な事件。
伊佐男という人間も最後まで憎めなかった。本当に嫌なやつは出てこないと思った。

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Posted by ブクログ 2013年01月09日

熊吾の故郷南宇和に舞台を移し、田舎の風土因習のなかでの人間関係や愛憎、家族の繋がり、血脈がもたらす運命など読み応え満載。宮本輝すごい。

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Posted by ブクログ 2012年03月28日

宮本輝。大河長編第2話。松坂熊吾が故郷に引きこもり、息子の伸仁を育てる期間を描く。田舎にいながら大人物の周りには様々な人間ドラマが渦巻き、やがて彼は大阪へと舞い戻る決意を抱くに至る。不思議な魅力を放つ主人公の生き様が力強く描かれており、次作へと誘う作者の圧倒的筆致に魅せられます。

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Posted by ブクログ 2012年02月26日

流転の海第二部で、妻子のために郷里に戻った松坂熊吾を中心とした物語。しかし、よくもまあつぎから次への問題が発生する。それも男女間が中心。現代ではあまり思い当たらないような気もするが、それは私がみえていないだけで同じようなことが繰り返されているのかもしれない。しかし、熊吾の情に通じている人への温かさと...続きを読む息子に対する愛情はとても共感できる。

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Posted by ブクログ 2011年06月21日

愛媛県南宇和が舞台。
近所なので、景色が目に浮かぶよう。
病弱な妻と子供のために田舎へ戻ってきたのだけれど、自然の中でのびのび過ごすのは良かったようだ。
熊吾は、子供の頃から豪快な男だったよう。人はそう大きく変わるものではないということか。
こんな豪快な男は田舎ぐらしでは刺激が少ないかも。

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Posted by ブクログ 2012年04月03日

シリーズ第二作目。
舞台は一転、熊吾の郷里である愛媛県の南伊予郡へ。
都会で存分に手腕を揮っていた熊吾が、息子の健康の為におそらく自身にとっては限りなく退屈な、田舎での暮らしを選択する。

物語は、幼い頃の熊吾を知る地元ならではの登場人物達が多く登場し、都会とはまた違った田舎ならではの血なまぐさい事...続きを読む件も起こる。

そしてクライマックス。
衝撃的な場面であるはずなのに、何故か郷愁を感じる。
懐かしくて切ない、幼き日の思い出。

故郷の空を眺めながら幼馴染の最期を知った熊吾は、再び街へ戻ろうと思う。

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Posted by ブクログ 2019年06月26日

 体の弱い妻と息子のために大阪での商売をやめ、神戸御影の家も売り払って、故郷愛媛の南宇和へ帰ってきた熊吾。ここでも存在感あるキャラを発揮する。暴れ牛ややくざも恐れぬ獰猛さを持ちながら、涙もろく人情深い。裏切ったやつでも、あの野郎と思いながらも手をさしのべずにはいられない。会社の金を猫ばばして逃げた男...続きを読むが見つかった。しかもそいつは仲間の女にも手を出していたと聞き、怒りに震えながら会いに行ったはずなのに、不治の病で臥せっているそいつの顔を見るや情がわいて、高額な薬を送ってやるとか、恋人を裏切ってそいつの愛人になった女にも援助の手を差し伸べるとか、なんせ助けが必要な人をそのままにはしておくことができない、困った人だ。
 しかし、このおっさんの長ーい話にあと7話分もつき合うかどうか……それほどワクワクするような話でもないしなぁ。3話めからはまた大阪に戻って新しい商売を始める。うーん、もうどうでもいいなぁ。

 でも南宇和の昭和の情景はとっても良かった。海、川、畑、山、豊富な自然の中で、熊吾が怒りに燃えながら自転車をこいだり、息子とのんびり歩いたりしている光景が映画のように目に浮かぶ。5歳の息子が肥溜めに落ちてフンまみれになった。嫁の房江は素手で鮎をつかみ取りできる。そんなちょっとしたエピソードも心に残る。とりわけ、親子3人で星空を眺めに夜風吹く野原を歩くシーン。熊吾は5歳の息子を肩車し房江と手をつないで歩く。暗い中、花の香りが漂ってくる。その後は息子ひとり家に帰らせ、夜空の下でコトに至るわけだが……。もう故郷に戻ることはないだろうと決心した後の田舎の風景はキラキラ輝いている。


 熊吾は時々哲学的になる。例えばこうだ。
子は親を選べないのではなく、子は親を選んで生まれてくるのだ。ならば、その二人の男と女を両親にしなければならなかった理由とは何だろう。…とかね。


 もうひとつこの話に入り込めない理由のひとつは、作者の女性蔑視的な視点が垣間見えること。熊吾が狙った女は必ず落とせると自信を持ってることもそうだが、例えば第二部では「釈迦は、生涯にぎょうさんの経を説いたが、法華経以外の経では、二乗(インテリ)と女人の成仏を説かんかったそうじゃ。どんな女も本質的に嫉妬深くて、愚痴っぽくてどろどろの欲望につつまれとるそうな。しかし、もっと掘り下げて女の特徴を見ると、どうも女っちゅうもんは、非はいつも相手にあり、何か事が起こると相手のせいにし、自己反省っちゅうことをせん。」などと言わせてる。えらい言いようだ。釈迦の説法でそういう言葉があるのかもしれないが、解釈はまったく作者のねじ曲がった考え方だと思う。

 

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Posted by ブクログ 2014年05月16日

地元に帰るっていう人が、聞いてもないのに何故帰らなければいけないのかを説明するパターン、そんな理由で自分自身も納得してないのに、子供や親の健康を言い訳にして帰郷する…が、やっぱり納得できずに大阪に帰る…という話。

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Posted by ブクログ 2012年01月30日

熊吾の人間の幅の広がりを感じた。第一部の「流転の海」では実業家の熊吾の人情味を感じることはできたが、癇癪を起こしては奥さん暴力を振るう。そうでしかバランスをとれない熊吾の弱さを見たが「地の星」ではたとえ暴力をふるってしまってもそれを反省し、時に奥さんに愛の言葉を投げ掛けてみる。人の意見にも耳を傾けて...続きを読むみる。息子を授かったことによって、熊吾の変化を感じた。第三部も楽しみだ。

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