【感想・ネタバレ】花の回廊―流転の海 第五部―のレビュー

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Posted by ブクログ 2024年03月23日

在日朝鮮人と言われた人々の暮らし、思想、逞しさが伝わってきた。毎回のように、重厚なテーマが物語の根底に流れていて、読み応えがある。
人間性を形作るのは環境。まさにその通りだと思う。特に子供の時分はその影響力が計り知れない。良い環境とは何か。考えるきっかけにもなった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年09月19日

凄惨な人間生活。
熊吾の激しさ(暴力と経済力)が、そして運が回復してきたように感じる。
それと対になる、蘭月ビルの人々の生活。破滅的な生き方をする者、他人の生き血を吸う者、そうした生活の中でも文化的に精神的に生きる者、ぐれずに育つ子供たちの純真さ。
人間と人間の打ち合いの中で鍛えられる伸仁。

コン...続きを読むプラや、多様性、パワハラはなどなどは、大切なことだが、他方でこうした人間との打ち合いによる鍛え方の機会をなくすのかも知れない。だが、果たして、人間のそんなものが無くせるはずもなく、綺麗事とお題目だけで、楽園を実現することもできない。自分の中にも、そうした闇はあるし。自覚できない中で。。
そうした人間への耐性をつけるというか、打ち合うこともどこかで大切なのかもしれない。それも、人間理解というやつか。。。私自身にとっても、そうした打ち合いは足らず、自身の闇にも漸く気が付き始めたところ。

人間の汚さ、怖さと共に、恩を返そうとする人間もいるという実相も描かれて、儚くも希望も感じさせる。
歴史の実相も折々に描かれていて、親や、祖父世代がどの様に感じて暮らしてきたのか、そんなことも追体験させてくれる。

解説を読んで、熊吾を主人公として人間を描くだけでなく、子どもの視点からのビルドゥングスロマン小説、芸術小説という二重性があるという捉え方を教わる。親子関係、もっというと人間関係とは、とは、こうした両義性を持つものなのかも知れない。同じ時代を過ごしていても、同じ現実に則していても、異なる実相にいるという、そうした捉え方を提示しているのかも知れない。

それにしても、厳しく育てながらも、最大限の本質的な愛の言葉である、お前の心根は綺麗だということを直接息子へ伝えるシーンがあり、熊吾と房江の伸仁への愛情深さを強く感じた。

会社の同僚と、家族ぐるみでの飲み会の時の、親としての顔を見て改めて、親子、家族というものの良い面を感じる。

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Posted by ブクログ 2023年05月06日

この物語は、
なぜこんなにも惹きつけて止まないのか…

一部・二部の頃の、房江に向けたクソのような暴力には、嫌悪感しか覚えなかったけれど…。

陰と陽。
正と負。
相反する両極の性質を内包する、
人間というもの…

主人公・熊吾の卓越した洞察力。
そして、年齢・性別・国籍・身分を問わず自分間違いは素...続きを読む直に認める公平性(feirness)。

その底に棲む禍々しい暴力性。


房江の優しさと慈愛、
次々に襲いかかる災厄に負けない強さと時折のぞくお茶目な一面。
一方で、彼女の人生に、べったりと張り付て離れない不安(不幸)の陰。


伸仁の脆弱な身体に宿る、
しなやかな強さを持つ心。

そんな、大きな矛盾を抱えた人間の生き様に、感動と共感を得ずにいられない。




久保敏松の裏切りにより一文無しとなった熊吾は、伸仁を富山に残し房江と共に大阪へ戻るが、結局一人の寂しさに根を上げた伸仁を迎えに行く事に。

熊吾と房江は電気も水道も通っていない船津橋のビルに住んでおり、二人共深夜まで戻らない事が多い為、伸仁は尼崎の蘭月ビルという長屋に住む妹のタネに預ける事となる。

中古車のエアー・ブローカーで糊口を凌ぐ熊吾は、旧知の柳田元雄に出資させ、福島西にある女学院の移転に伴う千二百坪の跡地を使って巨大なモータープールを作る計画に邁進する。

一方房江は、大阪灘波宗右衛門町の小料理屋「お染」で働き、底意地が悪く嫉妬深い店主・田嶋カツ代の嫌がらせに耐えながら得意の料理によって顧客の心を掴んで行くが、偶然来店した、新町の「まち川」時代の売れっ子芸者・千代鶴(島津育代)との再会以後、育代から執拗な嫌がらせに遭う。

そして…
貧乏人の巣窟であり、
社会的規範の外に生きる者や、祖国が南北に分かれ反目し合う朝鮮人達の巣食う蘭月ビルで、逞しくしたたかに育ってゆく伸仁。

そんな中でも、
音吉の尽力で熊吾の母の消息(死亡)が判明し、千代麿が愛人に産ませ、浦辺ヨネ(わうどうの伊佐男の子を産んだ愛人)に預けていた娘・美恵を、ヨネの死亡により引きとる事になったり、
また、かつて井草が持ち逃げした金五十万が海老原太一へと渡っていた証拠の名刺が見つかったりと周りも慌ただしい。

やがて、
ついに土地の買収に成功した熊吾は、柳田の下での期限付き運営責任者としてながらモータープールの経営に本腰を入れる。
そして、房江も「お染」を辞め伸仁も戻り、松坂一家は管理人としてモータープールの一角に住み込む。

事業の順調な滑り出し、そして、蘭月ビルの住人・ヤカンのホンギの結んだ縁によって再会した亀井周一郎が熊吾の再起への助力を約束し、漸く明るい兆しが…

だが、
蘭月ビルで出会った絶世の美少女・津久田咲子の存在は、どの様な禍いをもたらすのか…

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Posted by ブクログ 2022年04月30日

読み終えてやっと、花の回廊は蘭月ビルも表しているのだと気がついた。花の回廊とはいうが華麗な花とは対極にもあるような人間の汚さや妬み脆さや危うさが混ざり合っていて、読んでいる自分にも重くのしかかってくる。
そのような闇ともいえる場所でさえも伸仁は自分なりに向き合って、人間の部分を成長させているように見...続きを読むえた。次から次へと起こる事柄にひとつひとつ優しさで対応しているところを眩しく感じた。
この花の回廊では熊吾の活躍があまりなく、やはり息子の伸仁へと重心が移っているのかなと思った。
メモ 茶:侘茶  倨傲と卑屈

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Posted by ブクログ 2019年01月15日

蘭月ビルが中心に展開する。伸仁の体験はすごい、としか言いようが無い。同じ年代の娘が私にもいるが、とても伸仁のような人生経験はさせられていない。

この小説は大河だ。大きな流れの中で、読者はストーリーに迫ったり、離れたり。私自身も読み始めてから、相当な時間がかかってしまっている。

一つには、何か悪い...続きを読むことがあると、切なくなり、しばらく読み進められなくなってしまうのだ。しかも前触れも無く、いきなり悪いことが起こるのが、この流転の海である。

今回はモータープールの話が進む。少しずつ前に進み始めている熊吾たちの生活。すでに全10巻が完成している。次はすんなりと読み進められるだろうか。

このような小説とのつきあい方も、実は楽しみの一つだったりする。つまり時間の流れを味わうという意味で。

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Posted by ブクログ 2016年02月15日

昭和32年。松坂熊吾大阪房江と空きビル。10歳の伸仁は尼崎の欄月ビルの叔母に預けられる。朝鮮人が多く壮絶な人間模様に巻き込まれる。大規模な駐車場経営に乗り出す。3人一緒の生活

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Posted by ブクログ 2014年05月07日

流転の海第5部。富山から大阪に戻った松坂一家は、一人息子伸仁を熊吾の妹タネに預ける。そこは、尼崎の集合住宅、蘭月ビルという貧乏の巣窟で、様々な人たちが住む。蘭月ビルはじめ様々な人間模様、昭和時代の懐かしさ、そして大阪特有の喧騒を凝縮した物語。13.5.3

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Posted by ブクログ 2013年11月27日

伸仁が 小学生高学年になる。
それにしても、熊吾、房江の生活がすごい。
電気のないビルで生活する。
外の水道水でシャワーをする。
撤退を潔くする熊吾が残ったものはわずかだった。
60歳をむかえている。
タネをまいたものが少しづつ返されるのであるが。
大きな事業をするには、たりない。

伸仁は、蘭月ビ...続きを読むルに住む 妹のタネと寺田が住む家庭に預ける。
蘭月ビルの住人は 朝鮮人を初めてとして、貧乏な人が多い。
そして、訳ありの人である。
ゴーリキーの「どん底」を思い出させる。
関西の特徴がよくでている。
戦後の混乱期から、ある意味では 朝鮮人というのが
独特の意味を持っていた。差別と言う言葉の対象でもあった。
同和がいないのは、不思議でもあるが。

伸仁が語るのではなく、熊吾、房江が伸仁を見る。
父親そして母親からみた 伸仁は 着実に成長している。
先生からかなりきつい評価を受けながらも、房江は暖かく見る。

観音寺のケンのような付き合いが 生まれず。
津久田の爆発が 月夜に変身する というのが、
何とも言えず、すごいのだ。
津久田の娘 掃き溜めのツルがどうなっていくのか?
興味深い。

伸仁が少し上なので、時代が同調していて、
いくつかの感慨に耽ることが多い。
何となく、怪しい、言葉にできない何かが、噴出する。

伸仁のイタセクスアリスが どうなるのか。
楽しみでもある。

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Posted by ブクログ 2014年03月08日

収入が無くなり、房江までもが働きに出る熊悟一家。相変わらずどたばたは絶えない。この物語はある一家とそれに関わる人々や出来事を淡々と綴って行く人生劇場だ。この先どうなるのか?クライマックスっていうのはあるのか?

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年12月11日

流転の海シリーズ第5巻です。
中古車業連合会の計画がつぶれた後、大阪で駐車場経営を任され、家族三人がやっと一つ屋根の下で暮らせるようになるまでの経過と、それまで伸仁が暮らしていた蘭月ビルの住人の人間模様が描かれています。

この巻は特に、熊吾が今までかかわってきた人々との縁に助けられることが多く...続きを読む、因果応報を感じました。
情厚く義理堅く愛情深く、自分にまっすぐ正直に生きた人生が今の熊吾を助けているのです!!
人生ってそういうものよね、やっぱり。

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Posted by ブクログ 2011年08月12日

新事業に再起をかける主人公は裏切られ、途方に暮れるが、人の恩というものに助けられる。高度経済成長という時代に起こる様々な出来事に翻弄されながらも、たくましく生きていく登場人物に元気をもらえる。
続きはいつ発行されるのか、大変待ち遠しいです。

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Posted by ブクログ 2010年06月21日

6月13日~20日

昭和32年、松坂熊吾は大阪で再起を賭け、妻房江とともに電気も通らぬ空きビルに暮らしていた。十歳になった伸仁は尼崎の集合住宅に住む叔母に預けられた。居住者たちは皆貧しく、朝鮮半島からやってきた人々が世帯の半ばを占め、伸仁は否応なく凄絶な人間模様に巻き込まれていく。一方、熊吾は大規...続きを読む模な駐車場運営に乗り出す。戦後という疾風怒涛の時代を描く著者渾身の雄編第五部。

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Posted by ブクログ 2011年07月17日

前巻で富山に伸仁を置いて、熊吾は大阪で巻き返しを計る、で終わったのに、初っ端、両親のいない富山での生活に音をあげた伸仁を熊吾は向かえに行く。ノブちゃん、根性ねぇーと思いつつ、徐々に物語の中で自由闊達に動きだした伸仁の動きは読んでいておもしろいです。以下、印象に残った言葉など「教育、教育がすべてじゃ」...続きを読む全然話に興味のない、玉突き屋の主人、磯部を相手に熊吾が一席ぶつシーン。校則について、教育とはそもそもなんなのかについてを語るのですが、その内容もあぁナルホドなぁと思いましたが、印象的だったのは、「納得できんやつは脱落していくじゃろう」「もともとそういう性質をもった人間」という言葉。時折、熊吾はこういった発言をします。シーンが変わりますが、房江が熊吾とのやりとりを思い出す中で、巣から落ちた雛についてなぜこの雛だけ落ちたのだろうと聞くと、熊吾は「そういう星のもとで生まれたんじゃ。その雛の宿命じゃ」と答えます。運命や宿命、というのもこの作品のテーマになっていますが、まだまだ自分にはピンとこないですね…。「悪に誘われる因はこちらにあるとしても、それを触発する力に縁しなければ、悪を為すという果にはつながらない。」人が生来もっている性質、資質とその人が育ち影響を受ける環境というものの関係について端的に述べた一言だと思う。人にはそれぞれ逆らい得ない性(さが)というのはある、けれどその種子が実を結ぶかどうかはやはり環境によるものが大きいと思う。

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Posted by ブクログ 2013年12月08日

舞台となっている昭和30年代と現在との時代背景の違いに改めて驚かされた。ほんの50年前が別時代のように思える、それほど当時の大阪・尼崎の町の情景、人間模様、社会の出来事が赤裸々に詳細に述べられている。熊吾の豪放さと合わせ持つ細やかな心配り、房江の暖かさと思いやりの深さ、それに今回は伸仁の繊細だがたく...続きを読むましく世の中のことを吸収して育っていく様子が息を付かせぬ展開で語られている。おもしろい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年08月06日

富山での生活に見切りをつけ、大阪に戻ってきた熊吾一家。
しかし、信頼していた部下に金を持ち逃げされた事実は、熊吾の信頼までも失うことになり、夫婦は水道も電気も通っていない空きビルに暮らし、伸仁は熊吾の妹の家で両親と離れて暮らすことになった。
この、伸仁が暮らす蘭月ビルという2階建ての集合住宅が、今回...続きを読むのメイン舞台と言っていい。

ひと癖もふた癖もあるような住民が暮らす貧乏長屋は、伸仁の格好の遊び場であり、そこの複雑な人間関係は、伸仁の心の成長になにがしかの影響を与えたと思う。
そこに南北にわかれた朝鮮の人たちの思惑があり、一言を言い間違えれば命の危機が訪れるような緊迫感がある。

資金のすべてを失った熊吾は、中古車販売の夢をいったんあきらめ、モータープール(駐車場)の経営を知人に持ち掛け、その準備を請け負い、住込みの管理人として生活する。
しかしこれで終わる男ではないだろうから、時間はまた新たな展開を迎えるのだろう。

伸仁は体が弱く、学校の成績もそれほど良くはないのに、小さなころから町の大人たちの中でうまく立ち回ることができる。
それは人をよく見ているから、なのだろうか。
作家というのはこんなに小さなころからその芽をそっと育んでいるのだとしたら、勝てないなあと思う。
伸仁が生き生きと描かれているので、シリーズの中では一番好きかも。

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Posted by ブクログ 2021年05月08日

本当にいろんなことに出くわす家族。
皆それぞれもがいて生きていく様は、なんか応援したくなる。

会えないわけではないが、親と一緒に暮らせないなか、ひょうひょうとみえるノブ。えらいぞ! そのなかでの、父と子、母と子のやり取りは泣き笑いさせてもらった。

少しづつ上向いてきた流れがどうなっていくのか、次...続きを読むも楽しみ。

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Posted by ブクログ 2019年07月20日

熊吾が折に触れ「自分の自尊心よりも大切なものを持って生きにゃあいけん」と自戒し、また伸仁にも説く言葉、自分も覚えていたい。

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Posted by ブクログ 2013年04月14日

流転の海から、文庫化されるたびに読んでいる。その間隔が長いので、前の巻の話の記憶がおぼろげになっているにもかかわらず、毎回じっくり読める。

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Posted by ブクログ 2013年01月09日

伸仁が大阪へ戻ってきて尼崎で始まった新たな生活。タネの棲む蘭月ビルでの奇妙な生活の中で伸仁が成長してゆく姿にワクワクする。(文庫本はここまで)

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Posted by ブクログ 2012年11月19日

どん底の生活の中でも、家族がそれぞれを愛し、信頼しあっている。

生きる勇気を教えてくれる本でした。

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Posted by ブクログ 2012年07月23日

「流転の海」第5部。こうなったらもう一気呵成に読み切るしかない。第5部ではバイタリティ溢れる還暦過ぎ、持病持ちの主人公が浮き沈みを繰り返しながらもどうにか事業を軌道に乗せていく様が描かれている。女房の房枝は伸仁とともに富山を離れ大阪へと舞い戻り、逼迫する家計を支えるため飲み屋で働く。息子の伸仁は家庭...続きを読むの事情で、「貧乏の巣窟」であり、またそれぞれに凄絶なドラマを抱えたアクの強い住人のすみかである蘭月ビルで、世間の塵芥に揉まれながらもしたたかに成長していく。第5部では作者の原点とも言うべき少年時代の一風景を見ることができます。

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Posted by ブクログ 2011年06月27日

大阪へ戻って熊吾も生き生きしているような。性にあっているんだろうなぁ。
叔母に預けられた伸仁もさらにたくましくなっている。
集合住宅の顔ぶれのせいかしら?
車が増えてくる、そんな時代だったんだなぁ。

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Posted by ブクログ 2011年01月12日

大阪で再起をかけた生活。
すさまじい人間模様に戦後のパワーを感じる。
しかしいつになったら完結するのか・・・。

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Posted by ブクログ 2010年09月20日

大河ドラマ『流転の海』シリーズ。
前作と間があいているので、思い出すのが大変だった。
しかし、至極の言葉は健在。
これから伸仁がどのように成長していくのか期待。

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Posted by ブクログ 2010年03月29日

本シリーズでは物語の中にぐいぐいと引き込まれながら、その背景となる昭和の社会史を追体験することができます。

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Posted by ブクログ 2010年03月20日

相変わらずこのシリーズは一気に読んでしまう。昭和をひしひしと感じさせてくれる。血の通った人間模様にしばし浸らせてもらえる。いつもながら次の号が出るのが楽しみ。

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Posted by ブクログ 2012年03月10日

続いての流転の海、第5部。
今度は、また違った世界で暮らす環境になる伸仁。
そして熊吾の再起。
第6部への下準備が全て整ったんでしょうか?
最後、どうなるのか
楽しみです。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年01月20日

1~5部までひろみさんに貸してもらって、一気に読んだ。
登場人物のキャラクターも話の展開も面白くて、読み終わってすぐに読み返したけど、2回目に読んだときは作者の思想とかが表に出すぎてる気がして、共感できなくなってきて4部の途中で読むのやめちゃった。
でも、人物のとらえ方とかはすごく鋭くて的を得ている...続きを読む気がする。「自分の自尊心よりも大切なものを持って生きにゃいけん」とか、覚えておきたい台詞も多い。
ひろみさんいわくもう6部が出てるそうなので、貸してもらえたら続きが読みたいなぁ。
熊吾親子がどうなるかが気になる。

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Posted by ブクログ 2010年12月04日

熊吾の勢いは、すっかり落ち着いてしまった感がある。3部ごろまでの熱い人情よりは、還暦を迎えた人間に相応しい、ひっそりとした情感が漂う。

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Posted by ブクログ 2010年03月06日

もう、宮本輝のライフワーク
読む方もライフワークに

とにかく熊吾の生き方がかっちょええ〜
格言だらけ

まだまだどんどん続いていってほしい!

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