宮本輝のレビュー一覧

  • 夢見通りの人々

    Posted by ブクログ

    夢見通り商店街に住むクセが強い人々の話。

    宮本輝作品そんなに読んでないからあるあるなのかわからないけれど、春太が三十光年の星たち主人公と通じるものがあった。お人好しで頼られがちで気づいたら首突っ込んでるあたり。

    0
    2026年02月02日
  • 田園発 港行き自転車 下

    Posted by ブクログ

    宮本輝氏の小説もほとんど読み終わってしまったので、この小説はゆっくり読んだ。
    「流転の海」で描かれた富山の生活とは対照的。あちらが影ならばこの作品は光のよう。
    この作品を書くことは、宮本輝氏の富山への罪滅ぼしなのかなと思ったりして。

    読み終えて清々しい気持ちになる小説でした。

    0
    2026年01月31日
  • 錦繍

    Posted by ブクログ

    美しい文体の手紙のやり取り。切なくて悲しくて美しい。
    宮本輝さんの作品をもっと読んでいこうと思います。

    0
    2026年01月30日
  • 満月の道―流転の海 第七部―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    宮本輝の自伝的小説『流転の海』第七部。
    あと2冊で終わりとなる。
    第一部を読んだ時は、松坂熊吾に対して嫌悪の情が強く、最後まで読み通せるか不安だったが、今は終わるのが惜しいという気になっている。
    それは、歳をとった熊吾が、若い頃のように、すぐに暴力に訴えるということがなくなったからかもしれない。
    人を差別することなく、面倒をみる熊吾の性格に気づいたからかも(人助けをすることが快感なのだろう、と自分でも分析している)。
    または、この物語に慣れてきて、登場人物に親しみを持つようになってきたからかも。

    今回は、前半あまり起伏のない内容が続くが、後半またもや、というストーリー。
    そんななかでも、美食

    0
    2026年01月26日
  • 錦繍

    Posted by ブクログ

    久々に良い本読んだな…と思う読後感。
    あらすじに離婚した男と女の愛と再生の物語ってあるし要は復縁していく経緯を描く物語を期待して読み進めていたけれど、
    再生ってそういうことか〜!ってなりました。
    二人が綴る書簡の美しさはまさに錦繍。
    ラストが近づくほど美しく、作品としても味わえるような素敵な一冊でした。

    0
    2026年01月24日
  • 錦繍

    Posted by ブクログ

    一番はじめに読んだのは、30年くらい前のハタチ位の時。その後、2〜3回は読んだと思う。
    先日、久しぶりに宮本輝さんの別の作品を読む機会があり、懐かしくなって、今回20年ぶりに読みました。

    かつての夫婦であった男女の間で交わされる14通の手紙。
    暗い過去を振り返るやりとりから、後半になるにつれ、だんだん希望を感じられるやりとりになっていく様子が素晴らしかったです。

    また10年後に読み返してみたいです。

    0
    2026年01月23日
  • 草花たちの静かな誓い

    Posted by ブクログ

    アメリカ在住の叔母の莫大な遺産を相続することになった弦矢。だが、亡くなったはずの叔母の娘(弦矢の従姉妹)は6歳で失踪していたことが判明。
    物語の半ばからラストにかけて怒涛の展開が…先が気になって一気読み‼️

    0
    2026年01月20日
  • 錦繍

    Posted by ブクログ

    紅、朱、橙、黄
    色とりどりの紅葉を目にする度、私はこの「錦繍」を思い出さずにはいられないだろう。

    錦繍【きんしゅう】
    1.錦(にしき)と刺繍(ししゅう)を施した織物
    2.美しい織物や立派な衣服
    3.美しい紅葉や花のたとえ
    4.美しい字句や文章のたとえ


    蔵王のドッコ沼へ向かうゴンドラの中で10年ぶりに偶然再会した元夫婦 勝沼亜紀と有馬靖明。そんな2人の往復書簡のみで綴られた小説。

    別れて10年の歳月が過ぎたというのに、当時を振り返り相手のことを思い、いく枚もの便箋に何時間も何日もを費やして書かれた手紙。
    時に冷たく突き放す有馬。しかし再びやり取りが始まると、そんな有馬からも品を感じる。

    0
    2026年01月16日
  • 人生の道しるべ

    Posted by ブクログ

    お恥ずかしながら宮本輝作品を読んだことがなく、きれいな作品というイメージばかりが先行して手に取ってこなかったのだけど、対談を読んだらそんなこと言ってないでさっさと読まねばという気になりました。私はきれいの奥にあるどろどろを感じられるだろうか。
    またおふたりに通ずる繊細かつ豪胆な小説家の業を教えてもらえておもしろかった。

    0
    2026年01月15日
  • 灯台からの響き

    Posted by ブクログ

    ゆっくりゆっくり物語は進むのですが、なぜか「もういいや」と読むのをやめる気にはなりません。登場人物の語る言葉に人生を歩む上で大切な訓示が入っているからでしょうか。さすが、宮本輝さんです。読後は蘭子さんの人柄や想いが温かく心に広がり、惜しい人を亡くしたと寂しくなり、実際にこの世で生きていたかのような感覚になりました。
    ちなみに、影響されやすい私は近場の灯台を見に行ったりしました。

    0
    2026年01月13日
  • 優駿(下)

    Posted by ブクログ

    銀色のステイヤーで、競馬系小説の面白さを知り、テレビドラマ「ロイヤルファミリー」を見てさらに興味が深まり、有馬記念で馬券を買って、この本を読み始めた。
    最初の設定が、ロイヤルファミリーと似てる…と思ったが、もっともっと深かったと思う。
    誰が主人公なのかわからない。章ごとに変わる?なので誰に肩入れすることもなく、公平な気持ちで読み続けられる。
    競馬用語を、ネットで調べながら読み進めた。ロイヤルファミリーを見ている時もそうだったが、レースの実況場面がいちばんグッと来る。
    馬が走るところを見たい。

    0
    2026年01月12日
  • 三千枚の金貨(下)

    Posted by ブクログ

    20台の頃、大好きだった宮本輝さん。ハードオフで上下巻揃っていたので購入。
    読みはじめてすぐに「これ、これ!輝さんの雰囲気!」と、ワクワクしながら読みました。
    シルクロードや日本国内の具体的な地名が出てきて、行ってみたいなぁと想像力を掻き立ててくれるところ、さすが輝さん、と思い出しました。

    調べたら、流転の海シリーズを完結されていたとの事!また、一から読んでみたいと思っています。

    0
    2026年01月12日
  • 錦繍

    Posted by ブクログ

    山形文学紀行で紹介された本であるが、蔵王温泉は一場面しか出てこない。その場所で別れた夫婦が偶然に再開する。しかし、多くの場面は関西であり、大阪であり京都である。

    0
    2026年01月11日
  • 錦繍

    Posted by ブクログ

    昔はこうして連連と手紙を書いたものでした。
    本当は別れたくはなかった、本当は今も愛し愛されていることがわかった。でも一緒にはなれない現実もある。
    女は、生きることと死ぬことは同じと感じ、その言葉に男は、己の為した全ての行為、心に抱いた思念は、死の世界へ移行した自分を打擲すると伝えた。
    過去に囚われた苦しみが、希望に満ちてくる瞬間がある。その時、美しい錦の織物が紡がれたように感じました。
    この人の作品は本当に素晴らしい!

    0
    2026年01月08日
  • 螢川・泥の河

    Posted by ブクログ

    泥の河を読んで
    私は同じ時代に大阪の狭い長屋に生まれましたが、そのような船があるとは知りませんでした。幼い頃はまだ皆んなが貧しく洗濯機もない時代。裏口で大きなたらいに水を出し洗濯板でゴシゴシ。お隣のおばさん達も皆んな朝から洗濯していて、そういえば、冬は母が熱湯を持ってきて少しずつたらいに入れました。
    川では、枝を落としただけの幹の太い木を数本縛り、男の人がその上に立ち、長い竿を操りながら船のようにして大木を運んでいました。ポンポン船も大好きで、よく橋の上から眺めました。父が「昔は、よう土左衛門が流されてきたんやで」と言っていたのを思い出しました。それがそんな昔の話ではなかったのだと小説を読んで

    0
    2026年01月08日
  • 人生の道しるべ

    Posted by ブクログ

    私が作家でいちばん大好きなのでは宮本輝さん。
    吉本ばななさんと、作家の世界観を語り合う対談集。二人の高度な作家魂をほんの少しでも理解できて嬉しかったです。

    0
    2026年01月02日
  • ドナウの旅人(下)

    Posted by ブクログ

    高校生の頃に夢中になって読んだ本を再読。

    当時は海外に行ったことがなく、西ドイツからルーマニアにかけての情景は全て想像の中でしかなかった。
    大人になって実際にドイツ・ハンガリーなどの東欧諸国を訪れたことで、ドナウ川の流れやヨーロッパの果てしない平野、駅に降り立った時の寂寞感が私の中で現実のものとなった。 

    母・絹子とその愛人の長瀬、娘の麻沙子とドイツ人の恋人シギィ。
    四人の複雑な関係のまま進んでいく旅路は、一編の叙情詩のように感じられる。

    高校生の頃に憧れた麻沙子に近づけているかはわからないが、それでもこの作品が私の人生に影響を与えたことは間違いない。

    0
    2026年01月01日
  • 錦繍

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     離婚した元夫婦が偶然蔵王で再会し、一年弱、14通の手紙のやり取りを通じて、過去を乗り越え、再生する物語。
     1985年の小説なので、令和の今読むと倫理観が崩壊している。浮気を開き直られても、とか、忘れられない女がいたことは墓場まで持っていく話でしょ!とか、今の女性とのやりとりをそんなに赤裸々に語られても、とか…色々、色々思った。けれどそれでも圧倒的だった。読後の力強さ、みなぎる感じが、やはり名作。2025最後の小説かな、と思いながら読み始めたけれど、一気読み!

    0
    2025年12月31日
  • 野の春―流転の海 第九部―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読み終わって数日、反芻するようにこのシリーズを考えては少し涙を流す、ということを繰り返した。
    これほど読み応えのある小説とは。想像をしていた物語の遥か上を行った。
    それぞれの登場人物が、最高に幸福ではなく、かといって絶望的に不幸でもなく、本当に現実的にある範囲で描かれる。
    熊吾と房江にはあとほんの少しだけ、幸せな時間をあげてほしいと願ってしまった。また3人での生活ができるようになるとか、一本松に行けるとか、せめて3人で会話する時間がもう少しあるとか。
    でも最後は3人で過ごせた。最悪のような場所かとも言えるが、「野の春」を感じることのできた場所でもある。
    多くの人の人生に関わった熊吾が、最後見送

    0
    2025年12月27日
  • 潮音 第四巻

    Posted by ブクログ

    戦争と平和、のような壮大なスケール感。時代を意識して走り続けた弥一に「潮音」が聞こえないと言うことが皮肉でもあり、そんなものかもという思いにもなる。いつかまた読み返したい。

    0
    2025年12月21日