宮本輝のレビュー一覧

  • 優駿(下)

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    最後の最後まで、どうなるかわからない小説だった。
    様々な人の細かい心の揺れ動きが積み重なり、最後のオラシオンのダービーで集大成を迎えるという構成で、自分も物語の一員になったかのような読後感だった。
    佐木がミステリアスなままだったが、彼には幸せになって欲しいと思う。

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    2023年09月08日
  • 海岸列車(下)

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    この本を読んだのは20年くらい前で、読んだ後に鎧駅に行った。それだけでも人生に何らか影響を与えてくれた本だと言うこと。あとは宮本輝の後書が良かったという印象。

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    2023年08月22日
  • 優駿(上)

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    冒頭で産まれた仔馬を軸に、様々な登場人物が多重構造になって物語を重ねていく。
    馬に関わる人々の生い立ちや心情が細やかに描かれている。
    競馬に全く興味がなくてもスラスラと読み進める。
    上巻ラストの、突然の事件が衝撃的。下巻は一気読みしそう。

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    2023年08月19日
  • 優駿(下)

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     人が生きていくには、重要な決断がいる時がある。和具平八郎は、最初の会社のピンチで、資金が足りない時に、手元にある金を競馬に注ぎ込んで、勝つことで会社のピンチを切り抜けた。運を天に任せる野蛮な勇気がある。その競馬で負ければ、会社も倒産していた。そして、会社の規模は大きくなり、今度は大きな会社に吸収合併される事態を迎える。思い切ってリストラするのか?倒産するのか?吸収合併されるのか?悩み続ける。日本の中小企業の経営者は、そんな悩みを常に持っているものだ。なるべく職員を残して、自らが退任する道を選ぶ。
     和具平八郎は、オラシオンの馬主である。そのオラシオンを手に入れたいがために、平八郎の会社を乗っ

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    2023年08月17日
  • 愉楽の園

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    バンコクでの話し‥そこに住んでいる
    日本女性バンコクの政治家との恋愛‥
    色んなことがあり読みごたえあり

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    2023年08月08日
  • 青が散る(下)

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    最初は大学生たちの青春群像劇かーと思っていたが、登場人物たちの青春の葛藤の影の部分が読み取れると、とても面白い。
    彼らの将来がとても気になる読後感で、余韻も楽しめる。

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    2023年08月07日
  • 地の星―流転の海 第二部―(新潮文庫)

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    この物語は愛媛県南宇和、城辺の熊吾の
    故郷での物語。伊佐男と言うならず者が
    小さい頃に怪我をさせられたらことを
    根に持ち嫌がらせをしたりする。
    所々熊吾の行動が可笑しくて笑ったり
    しました。この人の本は3冊目、
    面白かった

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    2023年08月06日
  • 睡蓮の長いまどろみ(下)

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    上の続き‥
    母親と父親の過去には色んなことがあり
    息子の順哉。母親に会いたい気持ちと
    知りたい気持ち‥母親は息子だと一目見て
    分かった。やっぱり離れてても
    分かるのだなぁと思った。蓮と睡蓮の違い‥

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    2023年08月02日
  • 睡蓮の長いまどろみ(上)

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    この方の作品は初めて読みました。
    母親と会うシーンや事件に巻き込まれて
    しまう。続きが早く読みたいです。

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    2023年08月02日
  • 骸骨ビルの庭(下)

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    戦災孤児について全く知識が無かったので、この本を読むことにより生きることがどれだけ大変だったろうかと思いを巡らせることができた。
    一人一人インタビューしたものを日記ふうにしたためてあるのでグイグイと読めた。

    話の端々に心に沁み入る箇所があった。
    うまくまとめられなかったので再読してピックアップしようと思う。

    宮本輝氏の小説は毎回、事業を起こそうと思わせるものがある。今回は食堂。
    錦繍では今で言うタウン誌を作ったエピソードがあった。
    流転の海を読んで、事業を起こす事が描かれるのは宮本輝氏のお父さまの影響であることがわかる。

    また今回も能を見に行くという箇所があり、たまたま能を見るチャンスに

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    2023年07月11日
  • 草花たちの静かな誓い

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    ロサンゼルスでの豪邸と偉大な遺産を残し、
    叔母の遺言を引き受けることになった主人公が、
    亡くなったと思っていた従妹が実は行方不明になっていることを知る。

    たくさんのハーブや花が咲き乱れる庭とベランダにかけたガーベラの鉢。
    鉢は毎年一つずつ増やすように庭師に依頼していた。
    謎を調べていくうちに叔母と従妹の秘密が明かされていく。

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    2023年07月06日
  • 骸骨ビルの庭(上)

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    大阪や日本中に骸骨ビルというものが実在していたのかもしれない。戦災孤児の証言を元に話が進められている。詳しい感想は下巻にて。

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    2023年06月30日
  • いのちの姿 完全版

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    エッセイをあまり読んだことがなく、難しそうと敬遠していたのだが、とても読み進めやすい内容であった。
    本書の中で、見えない闇や本質に触れる描写があったが、自分が思っている以上に人には様々な事情があるし、背景がある。
    人の事情や背景に触れたときに、自分が初めて感じられることがあるのではないかと思った。

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    2023年06月29日
  • 満月の道―流転の海 第七部―(新潮文庫)

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    満月の道

    熊吾が、柳田のモータプールの管理人と並行して始めた中古車販売の「ハゴロモ」は、予想以上に繁盛しスタッフの増員を余儀なくされ四十五歳の玉木則之と二十二歳の佐田雄二郎を新たに雇い入れる。

    一家は、ゴルフ場建設に意欲を燃やす柳田の要請で、もう一年モータープールの管理人を続ける事となるが、房江の負担軽減の為柳田商会から高卒の田岡勝己を派遣してもらう。
    さらに、またも国立大学の受験に失敗したシンエータクシーの神田を、合格した私大の夜間に通わせる為ハゴロモに雇い入れる。

    意に反して事業拡大するハゴロモは、房江の心配をよそに板金塗装会社「松坂板金塗装」を立ち上げる。
    そしてその資金繰りの為、

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    2023年06月17日
  • 慈雨の音―流転の海 第六部―(新潮文庫)

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    柳田元雄の元で、3〜4年の期限付き経営者となった熊吾。
    房江は忙しさに追われながらも更年期の症状から解き放たれる。
    伸仁は私立中学に合格し中学生となるが、その成長の遅さに不安を感じた熊吾は伸仁の身体の全てを小谷医師に託す事に。

    一方、熊吾の新事業の援助を約束した亀井周一郎は、社長の後任に据えるはずの義弟の不正が発覚し窮地に。
    そして、末期の癌に罹患している事が判明する。

    援助の当てが外れた熊吾は、
    房江に内緒で自らが忌み嫌っていたエアブローカーに手を染め伸仁の治療費を捻出していたが、やがて大久保五郎という老人から伸仁を保証人として金を借り、小さいながらも中古車販売店・ハゴロモをスタートさせ

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    2023年06月10日
  • 優駿(下)

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    サラブレッドに関わる人々の思いを感じる事ができる作品。生産者の、願い(祈り)や血統への期待、未来への想いが伝わり、読後はより深く「競馬」というブラッドスポーツを楽しめるようになること必須。上下巻に渡る長編だが、中弛みする事なく最後にピークを持ってくる内容は圧巻。ダービー前のこの季節にぜひ!

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    2023年05月14日
  • 花の回廊―流転の海 第五部―(新潮文庫)

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    この物語は、
    なぜこんなにも惹きつけて止まないのか…

    一部・二部の頃の、房江に向けたクソのような暴力には、嫌悪感しか覚えなかったけれど…。

    陰と陽。
    正と負。
    相反する両極の性質を内包する、
    人間というもの…

    主人公・熊吾の卓越した洞察力。
    そして、年齢・性別・国籍・身分を問わず自分間違いは素直に認める公平性(feirness)。

    その底に棲む禍々しい暴力性。


    房江の優しさと慈愛、
    次々に襲いかかる災厄に負けない強さと時折のぞくお茶目な一面。
    一方で、彼女の人生に、べったりと張り付て離れない不安(不幸)の陰。


    伸仁の脆弱な身体に宿る、
    しなやかな強さを持つ心。

    そんな、大きな

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    2023年05月06日
  • 天の夜曲―流転の海 第四部―(新潮文庫)

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    我が人生のバイブル(笑)
    「流転の海」第四部

    気の遠くなるような長旅を経て富山へと辿り着いた松坂一家を出迎えたのは、想像を絶する豪雪と先行きの不安を暗示する高瀬夫婦の応対だった。

    程なく、
    高瀬勇次の人間を見誤っていた事に愕然とする熊吾の元に、河内善助の急死の知らせが届く。

    河内の告別式の為に帰阪した熊吾は、千代麿から自動車ブローカー・久保敏松と引き合わされ、観音寺のケンとも再会する。
    そして、観音寺のケンから房江と二人で自分の子を身籠った女・百合を預かって欲しいと頼まれる。

    やがて、高瀬との事業に見切りをつけた熊吾は、高瀬にゴム付きの手袋の事業を薦め、自身は単身大阪への帰還を決意する

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    2023年04月13日
  • 血脈の火―流転の海 第三部―(新潮文庫)

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    「流転の海」第三部。
    舞台は再び大阪に。
    しばしの休息を経て自らの戦場へと戻った熊吾は、時代の先行きを読む確かな感性で、中華料理屋「平華楼」、雀荘「じやんくま」、きんつばの「ふなつ屋」等次々と事業を起こし軌道に乗せる。

    だが…

    伸仁が死にかけた近江丸事件を皮切りに台風による高潮の被害で大金を失い、電電公社と労組の不毛な争いに巻き込まれた形の理不尽な食中毒事件…
    さらには共同経営者・杉野の脳溢血と熊吾の母親の失踪、房江の精神の乱れと、
    津波のごとく次々に災厄が襲いかかる。

    やがて、
    高瀬勇次の再三にわたる懇請を受け入れ、富山で自動車部品を扱う会社を起こす為、大阪を離れる決意をするのだった。

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    2023年04月13日
  • 五千回の生死

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    情景がありありと目に浮かび、心にグサグサくる素晴らしい文学。「死にたい」と「生きたい」が交互にくる現象を「お前はどうや?」って人に確認したくなるの、すごいわかる。1日に五千回もきてるかはわからないけど、わかる

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    2023年03月12日