宮本輝のレビュー一覧
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粋な関西のおっさんの独特な視点から色々教わることが多い。生きるのに必死で、周囲のことなんかかまっていられないはずなのに、なんでそんなに優しいの。人間の側面をそれぞれに体現した登場人物と、熊吾のやりとりが本当に勉強になる。Posted by ブクログ
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宮本輝さん作品は大好きですが、とくに圧倒されました。絶対先にオチやネタばれを見ないよう心がけて読んでました(笑)。
とくにラスト20頁は、本物のレースを見てるくらい興奮しました~。
登場人物たちの生き様が、生々しいです。Posted by ブクログ -
宮本輝さんの『私たちが好きだったこと』で
大好きなロバちゃんの言葉・・・
発した意味はちょっと違うけど、
今こそ、わたしは「静かにしのごう」と思ったの
『私たちが好きだったこと』は平成7年の作品
工業デザイナーを目ざす私、昆虫に魅入られた写真家のロバ、不安神経症を
乗り越え、医者を志す愛子、美...続きを読むPosted by ブクログ -
もう、読むのは何度目でしょうか
大好きな宮本輝さんの小説の中で
数々の物語上の人物の中で一番好きな人
手塚夏彦と高木澄子が出てくる小説
読むたびに、かおりや夏彦に会いたくて仕方が無くなる
ボウ・ザウナの生き様に涙が出そうになる
出てくる人たち皆が愛おしいPosted by ブクログ -
「地の星」(流転の海・第二部) 僕はこのシリーズの中でこの本がいちばん好きです。戦後の混乱期、大阪で事業を成功させた主人公・熊吾が、50才を過ぎて産まれて子供と妻の健康の為に事業をたたみ、愛媛の田舎で暮らす、そしてまた故郷を棄て大阪に越す直前までの話。シリーズの中のいわばスローライフ的章。僕達が、文...続きを読むPosted by ブクログ
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新事業に再起をかける主人公は裏切られ、途方に暮れるが、人の恩というものに助けられる。高度経済成長という時代に起こる様々な出来事に翻弄されながらも、たくましく生きていく登場人物に元気をもらえる。
続きはいつ発行されるのか、大変待ち遠しいです。Posted by ブクログ -
新しい土地で再出発したのに、次から次へと失敗。離れ離れになった家族はそれぞれに苦労しながらなんとか一年を過ごす。特に主人高の妻の孤独さの表現はなかなかで、今まで激動だった前作より心の深い描写が際立っていたと思う。Posted by ブクログ
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一巻とは打って変わって背景も時代も異なり、そこもまた魅力なんだけど、主人公が経験を積んでどんどん変わっていくのを見るのも楽しい。倫理的にとても考えさせられた一冊でした。Posted by ブクログ
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勢いづいて第3作目に突入。
やはり、田舎でくすぶっているわけにはいかなかったみたい。
まぁ、これほど勢いのある人ならムズムズしちゃうだろうね。
大阪でいろいろな事業に身を乗り出すが、そこそこうまくやってしまうのだよ。凄い。目の付けどころがいいのか、商才があるのか?
伸仁も少しは元気になったようで、ご...続きを読むPosted by ブクログ -
初めて読んだ宮本輝の本。学生の頃。
これをとてもよい本だと思えたことが、なんだか大人になったような気がしたもんだ。
確かに暗い。でもそれがよい。
この暗さに乗っかる関西弁がものすごく響く。Posted by ブクログ -
現在、32歳になった留美子と、留美子の家の真向かいに住む、54歳の会社・社長の桂二郎の二人の語りで話が進みます。
それぞれが様々な問題に直面しながら、リンクしていきます。
登場人物たちも、良い人が多く、丁寧な言葉を選んでいて、安心して読めます。
この後の展開が楽しみです。Posted by ブクログ