宮本輝のレビュー一覧

  • 星宿海への道

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    久しぶりに凄い小説を読んだ気がする。
    実はスケールが非常にに大きくて深い。

    ウイグル族とのつながりが気になっていたが、なるほどなあ。

    尾道が好きで二度行ったが、やはり日帰りではなく、時間をかけて島まで渡ってみる必要があるなあ。

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    2018年08月27日
  • 田園発 港行き自転車 上

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    ネタバレ

    宮本輝の長編小説は、やはりいい‼️

    人間の性(サガ)とそれによるやるせない展開がありつつも、人の深いところでの良心を信じる人々の思いが詰まったストーリー。

    下巻を早く読みたい。

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    2018年05月06日
  • 愉楽の園

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    もう30年近く前に1年間過ごしたタイ。
    匂いや湿気、喧騒とか一気に蘇ってきて
    息苦しくなる様な小説だった。

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    2018年05月02日
  • 田園発 港行き自転車 下

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    宮本さんの初期あたりの作品が好きで。その流れで以降の作品も主だったもの読んでると思うけどなんか気持ちがグッとくる回数が減ってたような、じぶん。そんなんやから今回もあまり期待せずに。3?4ブロックくらいの人物たちが同じタイミングに向かって話しが進む。そのスタイルが宮本さんには新鮮なような気がしたのもあったせいかな…で なんか宮本さん独自のものがじんわりじんわりと。人物に基本悪が存在してなかったからでしょうか。まぁ社長で父親の彼がゆるい男だったから始まったようなお話しなんだけど。でもそれも共感できたんすよね。読んでよかったです。

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    2018年04月23日
  • 田園発 港行き自転車 下

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    優しい気持ちになった。
    心の綺麗な人の物語は、読む人の気持ちも清々しくさせてくれる。
    自転車が欲しくなった。

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    2018年04月15日
  • 星々の悲しみ

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     表題作を含む全7作品からなる短編小説集。物語の多くは若者を主人公とし、青春時代に関わった人たちとの微妙な心理・感情を描いています。
     子どもでも大人でもない、もしくは子どもから大人になろうとしている主人公たちの目線を通して、生と死から感じられる残酷さ、若者から見た大人の性事情、奇妙な癖や趣味を持った人に接したときの不気味さなどをとても丁寧な筆致で感じられました。ものすごく重たいわけでもなく、かといって空虚なわけでもない、なんとも感慨深い内容です。
     ここ10ヶ月ほどをかけて、この短編集をじっくり2回読みました。1回読み終わった時点ではなにかわかったような、それでいてなにもわかっていないような

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    2018年03月02日
  • 骸骨ビルの庭(下)

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    骸骨ビルと言う場所の意味、阿部轍正の存在、そして茂木泰造の思い。終わりに向けて動き出す…。

    パパちゃんに対し周囲からは邪推され陰口を叩かれる中、自己保身しか考えていなかった役所が子供たちを引き取りたいと言ってきた時に、彼が言った言葉。
    「人間としての誇りは捨てんが、小さな自尊心なんていつでも捨てるで」

    これもパパちゃん。
    「人間はその根本の部分に必ず何等かの癖を隠しているものだ。…つらい苦しいことからは逃げるという癖を持つ人間もいる。そのときどきの気分で表情や態度が変わるという癖を持つ人間もいる。…そのことをしっかりと自覚しろ。」
    私に言われているようだ。

    ヴィクトル・フラン

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    2017年12月23日
  • 骸骨ビルの庭(上)

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    四十七歳でサラリーマンをやめ、第二の人生に向けてある仕事に就いた八木沢省三郎。その仕事は土地開発会社で、大阪に戦前からあるビルに住んでいる人々を荒立てず、穏やかに転居をさせると言うものであった。

    そのビルは、妻のある男が建てその夫婦の死後、男の愛人の子・杉山轍正が相続したものであった。彼がフィリピン群島にて戦争を生き延び、ビルで住み始めた時、そこには戦争により孤児となった姉弟が入り込み、何とかその生を繋ぐように日々を生きていた。彼はパパちゃんと呼ばれながら、長短ありながらも四十人以上もの孤児を、病気で生家からでざるをえなかった茂木と共に育てていった。
    だが、一人の孤児の裏切りにより、世間

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    2017年12月23日
  • 骸骨ビルの庭(下)

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    とても面白かった。初めて読んだ宮本輝作品。十三を舞台にして戦後を描く。登場人物の置かれた状況は大変だが、それを不幸自慢にしないところがいい。事実と虚構を混ぜて効果的に伝えるということにこの作品は成功している。生臭くないがリアルに思える。そう感じることの出来る作品だったと思う。後半、物語世界が閉じてしまうのが残念に思えるくらい。どっちを先の読もうか迷った「道頓堀川」も楽しく読めそうだ。芥川賞選考委員の、これが解答例とでもいえるようなそういう感じがしたかな。

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    2017年12月18日
  • 骸骨ビルの庭(下)

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    ビルの住人の戦後の話は、まだまだ続く。そして、成人に達してからの住人の日頃の生活、性質などが少しずつ明らかになっていく。
    父親代わり、母親代わりの二人が住人の戦災孤児の精神構造構築に与えた影響のすごさが描かれている。
    そして、除却するための条件について、色んな思惑が語られる。
    濡れ衣を着せられた父親代わりの人間性も、少しずつ明らかにされ、また、母親代わりのもう一方の主人公の心の奥底のことも次第にわかってくる。
    最終段階に至るまでの関係者の行動・思いが作者のすばらしいタッチで描かれていた。
    関わった人間の99%は、納得いく形でこの物語は終わる。
    世の中で生じる様々な現象、100%すての人間が納得

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    2017年11月16日
  • 骸骨ビルの庭(上)

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    大阪の十三というところに戦前から建っていた堅牢でイワクありげな建物「骸骨ビル」の除却という業務に、ひょんなことから関わった主人公が、様々な人間模様、それも戦前戦後のどさくさで、好むと好まざるに関わらず、悲壮的な宿命を負った戦災孤児の人間模様を絡めながら、話は、読者を引き込んでしまいます。
    人間置かれた環境で、様々な職業につかざるを得ない、インフォーマルな世界を作者独特のタッチで書き進む。
    主要な登場人物がこのビルの歴史的に背負った背景を語っていくというスタイルだ。
    そして、除却を請け負った主人公の心の動くも同時進行で描かれていく。
    そして、下巻へと続いていこのである。

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    2017年11月16日
  • いのちの姿 完全版

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    「小説は書き出し、随筆は最後の一行」と言われる。作家生活43年、著作も100冊を超える作家ともなると、この要諦を縦横に使い、随筆の形を借りた小説、あるいは小説の器の中に随筆を盛り込むといった芸当ができるんだなぁと陶然としながら読み了えた。あとがきにこんな文章を寄せている。「『これ以上書くと創作の領域に至る…』という、ぎりぎりの分水嶺あたりをうろつきながらエッセイというジャンルを超える企みを貫くことができた。」本書はまさしくこの一文に集約される。

    異父兄の存在を知り、後年密かに兄を訪ねていく話、27歳の時に突如襲われたパニック症候群によりサラリーマンを辞め、小説家になろうと決意に至った話、シル

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    2017年11月07日
  • 彗星物語

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    クスッ(笑)とウルッ(涙)が交互にやって来る忙しい(いい意味で☆)物語。素晴らしい本に出会えました。

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    2017年10月31日
  • 骸骨ビルの庭(上)

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    広い意味での戦災孤児と、それを育てた二人の男を巻き込んだ事件を、平成の世にヤギショウの聞き語りで進む物語は、初っ端から怪しい雰囲気を醸し出しながら進んでいく。ヤギショウは標準語、骸骨ビルの住人は大阪弁。彼らの語りを慣れない関西弁のイントネーションで読み進めるのは大変だ(笑)さて、ヤギショウと彼の親族は無事でいられるのか? 下巻へ突入だ!

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    2017年09月06日
  • 森のなかの海(下)

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    阪神大震災キッカケの物語。 人生はどう変わるの分からない...何かを無くして何かを得られたと思った時、また何かを守るとなると、強く生き幸せを得られるのか…。豊かに生きることは物質的なものではない事を、この本を読んで思う。 戦争時代背景、結婚離婚、家庭問題など多岐にわたる事を考えさせられた良本。 この本を読むと、「豊かさ」や「幸せ」の定義をもっと拡げられるんじゃないかと考えさせられる。 そして、家族環境って人格を形成する上で、大きな影響を与えるものであろうと強く思う。いや本当に良い本を久しぶりに読んだ。

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    2017年08月16日
  • 青が散る(下)

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    ネタバレ

    上下巻一気読みでした。
    色々と後悔することもあるし、間違った選択もするけど、それら全てひっくるめて”青春”なのだと思わせてくれる小説。

    燎平や金子のような不器用で真っ直ぐでどこか潔癖な感じも、
    夏子のように小さな世界の中で負け知らずで、自信に満ち溢れててどこか傲慢な感じも、
    祐子のように内に秘めた激しさを周囲には見せられずに、装って振る舞いながらバランスを保とうとする感じも、
    安斎の宿業と闘う苦しみもわかる気がする。
    そういう部分が自分にもあったなと感じるし、自分だけじゃなかっただろうなとも感じる。

    ”あの頃は青かった”とか”多感なお年頃”とか言う年代の登場人物の心情をこんなに面白く書ける

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    2017年06月23日
  • 青が散る(上)

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    ネタバレ

    予想以上に面白くて驚いている。
    登場人物それぞれに対して、”なんだかわかる気がする”部分が自分にもあって、静かに余韻に浸ってしまう。まだ上巻なのに…。

    特に燎平。
    厚かましくも今だからこそ、自分の恋愛のなかにも、この時期の燎平みたいな男の子がいたのかもしれないという気持ちになる。一見控えめなんだけど、心の中では勢い良く溢れそうになっている不安定な感じ。大学生の時に読んでいればまた何か違ったのだろうか。いかにも無知で無経験で小生意気な若さゆえに相手を傷つけてしまうことも少しは減らせたのだろうか。

    男は女の感覚がわからないし、女は男の気持ちがわからない。
    人は他人のすべてを理解することはできな

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    2017年06月22日
  • 春の夢

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    父が借金の整理を付けずに死んでしまった為に、主人公の哲之とその母は借金取りから逃れる為別々に暮らすことに。
    哲之は田舎のアパートに落ち着くのだが、ひょんな事から蜥蜴と共に暮らすことになる。

    彼女陽子への思い
    バイト先でのホテルでのゴタゴタ
    母親の暮らしを心配したり
    借金取りが家に来るのではという恐怖

    そんな哲之の一年間の暮らしが描かれている。

    時代設定が昭和の末期ですので公衆電話を知らない世代に読んで欲しい。

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    2017年06月02日
  • 彗星物語

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    良かったー。
    晋太郎、恭太、ボラージュ、真由美、紀代美に敦子、福造。忘れてならないのが自分のことを犬だと思っていないフック。なんてキャラが個性的でそれぞれが魅力的なのだろうか。
    家族でさえも暮らしていると、些細な行き違いやうっとーしーと思うことが多々あるのに、ハンガリーの留学生を迎え、城田家の面々が右往左往してる様子がとても良い。
    最後の方は思わず泣いてしまった。

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    2017年03月24日
  • 地の星―流転の海 第二部―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    戦後の大阪で財を成したが 病弱だった子供を育てるために故郷愛媛の田舎に帰って ここでも熊吾流に大活躍する
    自然豊か そして人間も彩り豊かで 命を狙う極悪人から 地味豊かに包み込んでくれる善人まで 味わいが濃い そんな中で人が死に生まれる 
    次巻活躍するだろうと思うとその幼子からも目が離せない

    数年の田舎暮らしの後 新しく家を買った場所は大阪梅田の西の方 といえば二つの川が流れる輝さんが昔々暮らした場所ではないか 
    三巻も楽しみ

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    2017年02月09日