宮本輝のレビュー一覧

  • 三十光年の星たち(下)
    上巻に続き下巻も良かった。仁志の生き方って羨ましいと思う。実際の親には勘当されたが、平蔵と出会ってどんどん自分の良い面を引き出せていると思う。生きる事につまずいた時に読み返す素晴らしい物語だ。宮本輝、素晴らしい。
  • にぎやかな天地(上)
    きっかけはあるちょっとしたひとこと、だったのだけど、迷いつつ入手、読み始めたらはやかった。文章というか文体がなじむのかな?宮本輝さんの作品はたぶん、二回目。使ってある言葉や表現が自分に近い感覚がある。そうしたささいなことが嬉しくなったりして・・・

    内容が濃いので言語化するのがむつかしい。
    まだ下巻...続きを読む
  • 三十光年の星たち(上)
    優駿以来何十年ぶりに宮本輝の作品を読んだ。 やっぱりいい小説を書くなぁ。まだ上巻だけなので結末は分からないが、若者が再起へ向けて頑張っていく姿が良く描かれていると思う。 下巻も楽しみ。
  • オレンジの壺(下)
    久々に没頭して読みふけった。今から22年前、この本が発行されて間なしに購入したきり、まったく手に取らなかった。
    今だから読みこなせたような気がする。
    宮本輝さんらしい作品であった。
  • 星々の悲しみ
    宮本輝さんの小説はどれもつながっているというか、実体験が根にあって、そこからふくらませたいろいろなお話で、日常感にあふれてて好きです
  • 彗星物語
    所々現代に合わない感覚はあるけれど、約20年も前に書かれた本とは思えない。普遍性をもつというか、現代でも普通に楽しく読めるってのがすごいと思う。
  • 優駿(上)
    全五章からなるが、各章で1冊の本ができそうなぐらい、エピソードが詰め込まれている。個人的には第5章、奈良騎手のエピソードが一番好き。
  • 春の夢
    若くして読んだ時には、登場人物や話の筋は大好きだけど
    どうしてもトカゲに違和感を感じてました
    今あらためて読み直すと、素直にトカゲのエピソードも読めて、そこからのメッセージも受け取れます
    生きる姿、滑稽に見えてもつらくてもやっぱり素晴らしいと思わせてくれる作品です
  • 森のなかの海(上)
    心の傷から再生する女性たちの話。この人の話は、読んでいて不思議と日常で疲れたドロドロが浄化されて、穏やかで前向きな気持ちになれる。
  • 彗星物語
    ハンガリー留学生、ボラージュの
    家族に与える影響力のすごさ。

    文化や言語の違い、そして
    背負ってるものの違い。

    好きな文がいくつか。
    *心の手抜きはしたらあかん
    *その橋は、まこと、ながかりきと
    旅終わりては、人にも告げなむ。
    (津村伸夫)
    *さぁ、これからや。
    *そのたった一つの事実の前で...続きを読む
  • 優駿(下)
    宿命の血を引いて生まれた一頭のサラブレッドが、関わったすべての人間たちをその苛烈な運命の渦に巻き込みつつ、最後には生きることへとふたたび駆り立ててゆく。レースシーンの、胸が圧迫されるかのような緊迫した描写が見事。ちなみに、映画版では多田時夫を演じた石橋凌がはまり役だった。
  • 道頓堀川
    忘れられない一冊。

    ノルウェイの森に似た感情が湧く。
    男の子が主人公の話が個人的に好きなのかも。
  • 血脈の火―流転の海 第三部―
    二巻よりもおもしろい。
    やはり大阪のはなしはおもしろい。
    伸仁が大きくなって、話がますますおもしろくなる。彼の性格はとてもユニークだと思う。
  • 流転の海―第一部―
    母に借りた!くまさん(主人公)が魅力的かといわれると人間らしくて嫌いになりそうな場面もある。でも人間ってそういうものなのだ。
  • 青が散る(下)
    【本の内容】
    <上>
    燎平は、新設大学の一期生として、テニス部の創立に参加する。

    炎天下でのコートづくり、部員同士の友情と敵意、勝利への貪婪な欲望と「王道」、そして夏子との運命的な出会い―。

    青春の光あふれる鮮やかさ、荒々しいほどの野心、そして戸惑いと切なさを、白球を追う若者たちの群像に描いた宮...続きを読む
  • 青が散る(上)
    【本の内容】
    <上>
    燎平は、新設大学の一期生として、テニス部の創立に参加する。

    炎天下でのコートづくり、部員同士の友情と敵意、勝利への貪婪な欲望と「王道」、そして夏子との運命的な出会い―。

    青春の光あふれる鮮やかさ、荒々しいほどの野心、そして戸惑いと切なさを、白球を追う若者たちの群像に描いた宮...続きを読む
  • 青が散る(上)
    再読。若さとはこういうこと?この年になって改めて感じた。純粋でひたむきで、でもどこか冷めていて、でも未来があるんだな、これが。
    過去の自分の青春時代を懐かしむというより、また青春にあこがれてしまった。やはり宮本輝氏はよいな。
  • 三十光年の星たち(下)
    下巻は一気に読み上げた。
    主人公の成長が心地よい。
    周りの人にとても気を使う青年に成長している。
    そのような変化が仕事の変化につながっているのだ。

    最後の終わり方は、いつもの宮本輝である。
  • 三十光年の星たち(上)
    30歳の主人公が75歳の老人から、人生を生きるのは何なのかと指南される。今後、どのように主人公が成長するのか目が離せない。
    40歳を過ぎた自分にとっても、耳が痛い言葉が多い。
  • にぎやかな天地(下)
    時の流れや縁など、目に見えないものが影響しあって、人生がより深いものとなる。その入口に発酵食品を持ってくるところに宮本さんの凄さを感じます。
    発酵食品や本作り、京都に興味を持てたし、仕事に向き合う姿勢など色々と考えるヒントをもらえました。
    「死は終わりでなく、遺された者にとっては、始まり」
    『21グ...続きを読む