宮本輝のレビュー一覧

  • 月光の東

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    ネタバレ

    14年位前の作品で、ひとりの女性をめぐって
    その女性と一緒にいた後、自殺した夫の妻の日記と
    その女性と中学時代に同級生だった男の語りで、物語が進むのです
    米花という女性が、どのように生きてきたのか
    全てのことが明らかになることはないのですが、
    傷ついた妻の再生と、米花の壮絶で固い意思、女としての弱さ
    何故か、この米花が好きで、何度も読んでしまう小説です

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    2012年03月11日
  • 森のなかの海(下)

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    宮本輝さんの作品はいつもそうだと思いますが、すごく流れやリズムが良くて一度読み始めるとやめられず、一気に読んでしまいました。

    下巻に出てくる「森は木を拒まず、海は川を拒まず」という言葉にとても惹かれました。
    他にも素敵な言葉がたくさん詰まっていて、何回も読み返したくなる作品です。

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    2017年02月18日
  • 青が散る(上)

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     読んだのは、二十数年前になります。
     知人が廃品回収に出そうとしていた書物がもったいなく思い、それらを譲り受けた中にこの本がありました。
     私が読んだ本は上下巻に分かれてなく一冊の文庫本で、分厚く字も小さくて「読めるかな」と読み始めましたが、時代背景や大学の雰囲気そして登場人物などが私が在学していた頃にそっくりなのと、学生当時思い焦がれていた女性や友人に対する主人公の考え方が私とほぼ合致していたので、どんどん引き込まれていきあっという間に読んでしまいました。

     それまで読書が苦手だった私を、読書好きにさせてくれた作品です。

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    2012年01月23日
  • 骸骨ビルの庭(上)

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    心に響くお話でした。
    すべての登場人物に奥行があって、引き込まれました。
    戦争によって、孤児とならざるを得なかった子供たち、
    戦地での体験に、心縛られる大人たち、
    誰もが必死で生きねばならなかった終戦直後の暮らし。
    ただ生きるのではなく、人として崇高に生きる事の大切さ。
    魂魄…魂は心だけではなく体にも宿るもの。
    自分を変えようと思ったら、何度も何度も挫折を繰り返しながら、それでもなりたい自分を目指して、続けて行く事。

    色んな事を考えさせられました。

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    2012年01月13日
  • 五千回の生死

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    短編集が、好きだ。
    村上春樹の「象の消滅」「レキシントンの幽霊」にはじまり、
    辻仁成「千年旅人」、堀江敏幸「雪沼とその周辺」・・・どれも素敵で、
    印象に残っている。その作家の作風とユーモアに溢れていて、
    ひとつひとつの文章に「その人らしさ」が感じられるからだ。

    そして、宮本輝。
    彼の本はちゃんと読んだのは初めてである。「蛍河」は買ったものの
    読めていないのだ。
    素敵な、キレイな文章を書く人だと思った。
    そしてどの舞台も関西なんだよね。身近な光景。
    大阪の猥雑な雰囲気とそこに見え隠れする哀愁、人情・・・
    9つのどの作品も「生」「死」「人生」を感じさせる。
    それぞれの人物が背負ってきた過去があり

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    2011年11月05日
  • 焚火の終わり 上

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    離れてそだった
    兄と妹の恋愛ということで
    敬遠してたけど
    二人が爽やかで
    文章も淡々としていて
    ある意味勇気をもらった。

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    2011年10月31日
  • ドナウの旅人(上)

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    ネタバレ

    この長い小説を読み始めて、さっき涙を流しながら読み終わった
    ステラというタクシー運転手の
    「楽天家でなきゃあ、こんな厄介なことばかりの、悪人だらけの世の中を
    生きていけるもんか。人生なんて挫折して当たり前じゃないの。
    うまくいくほうが不思議なんだっていうふうに、あたしはいつのまにか
    考えるようになったのさ。だから、あたしは、いいことがあったら、
    ああ、よかった、よかったって手を叩いて喜ぶんだ。悪いことが起こったら、
    まあ世の中、こんなもんだって口笛吹いて、おかしくもないのに笑ってやるのさ。」
    シギィの「おそらく、人間とは、ひとつの欠点の消滅によって新しい美徳が
    生じるというのではない。欠点は欠

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    2011年09月11日
  • 夢見通りの人々

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    ネタバレ

    大坂の夢見通りという商店街の1軒に下宿する
    里見春太とその商店街の一癖も二癖もある人々のお話
    少しにがくって、生々しくって、おかしくて、悲しい
    読んでいてすごく思ったのは、宮本輝さんの小説って
    ストーリーも長短編かもテーマも時代も色々と違うけど
    芯はずっとぶれていないんだなぁということ
    やはりこの本も読み終わって元気が、勇気がもらえました
    もう20年以上も前の小説、今読んでも輝いています

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    2011年09月09日
  • 森のなかの海(上)

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    ネタバレ

    阪神大震災で被災し、離婚し、不思議な縁から
    奥飛騨の森のなかで住むことになる希美子と
    一緒にすむ人たちの再生の物語
    いつも勇気と涙がわいてくる
    これでもいいんだよと言ってもらえている気がする

    森のなかで象徴的な不思議な樹「大海(ターハイ)」のように
     すべてを受け入れて動じず
     すべてを包み込んで動じず
    わたしもそういう人になりたい

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    2011年09月09日
  • 海岸列車(上)

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    ネタバレ

    もう、読むのは何度目でしょうか
    大好きな宮本輝さんの小説の中で
    数々の物語上の人物の中で一番好きな人
    手塚夏彦と高木澄子が出てくる小説

    読むたびに、かおりや夏彦に会いたくて仕方が無くなる
    ボウ・ザウナの生き様に涙が出そうになる
    出てくる人たち皆が愛おしい

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    2011年09月07日
  • 花の回廊―流転の海 第五部―(新潮文庫)

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    新事業に再起をかける主人公は裏切られ、途方に暮れるが、人の恩というものに助けられる。高度経済成長という時代に起こる様々な出来事に翻弄されながらも、たくましく生きていく登場人物に元気をもらえる。
    続きはいつ発行されるのか、大変待ち遠しいです。

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    2011年08月12日
  • 新装版 命の器

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    友達から、勧められた一冊。200ページ足らずの薄ぺらい本ながら、実に素晴らしい本であった。いつも、つねに(死)という恐怖が心のどこかで、私を脅かしている。心にグッと迫りくる言葉が
    どれだけあっただろう。心に迫る部分につけた折り目の数に、驚くばかり。手帳に文章を写し・・~命の器~素晴らしくいい題名だと
    改めて思う。

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    2012年09月28日
  • 約束の冬(下)

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    上巻同様、桂二郎と留美子の語りで進みます。

    桂二郎の大人の対応、蘊蓄の深みなど、ダンディーな社長さんを思わせます。
    ゴルフで、あばら骨を痛めちゃうところは、おちゃめですが…。

    留美子と手紙の主との劇的な展開を期待しますが、ちょっと肩透かしな感じもありました。

    全体を通して、素敵な大人の会話を楽しめました。

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    2011年02月17日
  • 約束の冬(上)

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    現在、32歳になった留美子と、留美子の家の真向かいに住む、54歳の会社・社長の桂二郎の二人の語りで話が進みます。

    それぞれが様々な問題に直面しながら、リンクしていきます。
    登場人物たちも、良い人が多く、丁寧な言葉を選んでいて、安心して読めます。

    この後の展開が楽しみです。

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    2011年02月15日
  • 道頓堀川

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    喫茶店のマスター・武内と、アルバイト学生・邦彦の二人の語りで物語が進みます。
    ビリヤードにのめり込む息子、ビリヤード屋の店主、小料理屋の親父、ゲイボーイ、ストリップのダンサー、絵描きの易者、などなど…。なんとも色の濃い人たちに囲まれています。

    それぞれが、葛藤しながら前を向いて生きて行く姿に清々しい強さや優しさを感じます。

    こてこての大阪が舞台ですが、爽やかな雰囲気が漂っています。

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    2011年02月01日
  • 森のなかの海(上)

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    最低三回は上下巻読んだ。
    神戸の震災が身近な出来事だからか、描写風景がリアルに思えてくる。読む度に好きなシーンが変わるのが飽きないところで、三回目のときは妹の奔放な性格に周りが振り回されていそうに見えて、実は周りが支えているんだと思えたことが印象的だった。またしばらくしたら読み返したい一冊。

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    2011年01月27日
  • ドナウの旅人(下)

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    15年以上ぶりに再読。
    学生のときに読んだが、まったく記憶に残ってなかった。
    再読して納得。
    異国の地を踏んだこともない二十歳そこそこの自分には、この本は非現実過ぎて印象に残らなかったのだと思う。

    異国での生活も僅かながら経験し、歳も重ねた今再読して思うのは、なんと壮大な小説を若い時期(おそらく30代の終わり)に書いてるんだろう と。

    著者は河3部作を書いてるが、日本における川とドナウ川は同じ川であっても人間の使い方がかなり異なる。
    古代ローマ時代から現代においても国境としての役割を果たしているドナウ川。
    そのドナウ川に沿っての旅という、でっか過ぎるとも思える設定でどうやってま

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    2011年01月11日
  • 優駿(上)

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    宮本輝の名作「優駿」。吉川英治文学賞作品であり、映画化もされているので、ご存知の方も多いと思います。

    そのストーリーは、読んで字のごとく、一頭のサラブレッドを誕生に始まり、そのサラブレットを取り巻く牧場主や馬主、調教師、厩務員、騎手などさまざまな人々の生き様を描いていく・・・といったものなんですが、後半はストーリー展開がちょっと早い感じもしたけど、おいしいご飯を食べているときのように、とにかく次のページを貪り読みたくなる感じの本でした
    その理由は、自分が単に馬好きだから・・・といった単純なものではなく、人間の内面に潜む強さや弱さ、そして人生における「運」や「夢」、さらにそれらを掴むための「勝

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    2010年12月05日
  • 五千回の生死

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    表題作の「五千回の生死」、何度読み返したことだろう。
    私の転機となる時期、また考え込んでしまう時期に、つい手にとって読んでしまう。「ふつふつ」と「生命力」のようなものが湧いてくる気がするのだ・・・

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    2010年10月23日
  • 五千回の生死

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    あかん、死にとおなってきたああ!!

    僕たちは今までもこれからも生死を繰り返す
    そして少しずつ少しずつ死んでゆくのだと思う

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    2010年09月26日