宮本輝のレビュー一覧

  • 道頓堀川

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    宮本輝さん、3作品目。富山出身の私にとって、宮本輝さんは、螢川の人でした。
    泥の河、道頓堀川、大阪の中心部を流れる河川が舞台のこの2作品は、現代にも通じるものがあるし、私の知らない都会の闇部分が印象深く残りました。

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    2024年10月06日
  • 春の夢

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    ネタバレ

    キンちゃんが希望、忍耐、勇気この3つを抱きつづけ生きてきた。この3つを兼ね備えてる人間ほど怖い奴はいないよな

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    2024年10月03日
  • 人生の道しるべ

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    ネタバレ

     惜しい本を、読み飛ばしていた。
     が、単行本が出た2015年は、まだ読書生活を復活させてなかった頃だった。

     しかも、2011年の新刊『三十光年の星たち』を読んで、宮本輝ともちょっと距離を置こうとしていた時期にも重なる。その『三十光年の~』のレビューの冒頭には、こう記してある。

    「宮本輝も齢をとったな、と思わせる一冊だった。佐伯という老人を通して今の若者世代に説教したいことをちりばめたような何とも後味の悪い印象。」

     その少し前の作品あたりから、金持ちな老人が出てきて話を引っ張りまわすような感じがあり、うすうすと感じていた説教臭さ、関西の親戚の叔父貴がいかにも言いそうな、蘊蓄や御宣託が

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    2024年10月04日
  • 三十光年の星たち(下)

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    宮本作品に10年以上ぶりに触れた
    10年前の自分はなにをやっていただろう
    20年後の自分は?
    色々考えることが多い作品だった
    今を精一杯生きる
    自分は精一杯の何%かな

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    2024年09月30日
  • 三十光年の星たち(上)

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    宮本作品を10年ぶりに読んだ
    過去10作品以上読んでいるのに、作家の名前すら忘れていた
    下巻が楽しみであると共に、これを機会に宮本作品を読み直してみようかと思う

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    2024年09月27日
  • 私たちが好きだったこと

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    1980年を舞台にした作品のため、登場人物の言葉や作中における表現内容に古さを感じるところがあるが、これも今までの宮本作品と同様に良い味を出している。
    主人公を含めた同居人4人全員がどうしようもなくお人好しで、自分よりも他人を優先する性格の持ち主であるがゆえに、自分自身との葛藤、同居人との衝突を繰り返す。しかし、これらの出来事を通して、若かった4人が一回りも二回りも大人として成長する姿は『青が散る』に通じるところがある。
    お人好しすぎるのもどうかなと思うが、そういう人間なのだと諦念にも似た感情でもって作品を読んでいた。主人公らに同情したり、共感したりする場面はほとんどなかったと感じる。
    最後に

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    2024年09月17日
  • 幻の光

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    たまたま表題作の映画化(是枝ちゃんでしたか!)の再上映の予告編を見て手に取りました。
    演歌の世界なのか、解説ではその論評でしたが、そんな感じはしなかったかな。単に当方が演歌を分かっていないだけかもしれませんが、自然と混じりあった人間の暗さとそこにほのかに見える光、という感じでウェットでもなく、かといって能天気でもない佳作だと思いましたけれども。

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    2024年08月31日
  • 地の星―流転の海 第二部―(新潮文庫)

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    感想
    熊吾のパワフルでむちゃなところは眉をひそめるところがあるが、なぜか目が離せない。

    熊吾や音吉などの人物評や人間こうあるべしみたいなやり取りはそのまま納得するものではないが、その人物のこれまでの体験や人生を通して知ったことを聞いているようで面白い。


    あらすじ
    流転の海、第二弾。

    熊吾は宇和島に帰り、2年が経った。

    田舎では幼い頃に喧嘩した増田というヤクザに出会い、因縁をつけられたり、妹の不倫相手のどうしようもないヒモ男の世話や、網元の和田を議員にする相談など、忙しい日々を過ごしていた。

    そんな中、辻堂が裏切った井草が金沢で結核を患い、死にかけている。親友の中国人の周の愛人であっ

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    2024年08月27日
  • 草花たちの静かな誓い

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    主人公が思いもよらぬことに巻き込まれていく展開。先というか、何故こうなったかという核心がなかなか掴めないところ、最後に回収されていくところが素晴らしかった。

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    2024年08月26日
  • 地の星―流転の海 第二部―(新潮文庫)

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    松坂と伊佐男の確執を軸に郷里での生活がテンポよく綴られている。
    全体的な感想としては第一部とさほど変わらず、松坂の人間性の魅力が感じられる作品だった。改めて、松坂の人生哲学には倣うべきところが多くあると感じた。

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    2024年08月25日
  • 幻の光

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    人の死と官能がいいタイミングで出てくる。
    意外と表題作よりその後の作品の方が好きだった。
    解説の「画面は全体に暗色なのに、表面というより底の方から、どこからともなく一種の明りがうかびあがってくるような絵にぶつかることがある。」この通りの一冊だった。

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    2024年08月23日
  • 流転の海―第一部―(新潮文庫)

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    起承転結の転をひたすら詰め込んだような内容だが、中だるみのない読みやすい本だった。
    熊吾の感情の描写が丁寧で、彼の力強いキャラクターに魅力を感じた。先見の明と決断力によって人生を切り開いた彼の生き様は、時代が変わっても見習う部分がある。

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    2024年08月14日
  • 春の夢

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    ふと死にたくなったり、ふと生きたくなったり、人は簡単に生死を扱うときもあるけれど、生きることは、そんなに容易くない。正解も解らない中で、意味など知ることもなく、ただ生かされている、そんな風にかんじる時もある。
    でもキンのように、いつか自由になることを夢見て生きていいんじゃないかなぁ。
    ただ生きてることの尊さ。力強さ。
    それだけで、誰かを突き動かす原動力になったりすることもある。
    「春の夢」ってきれいな題だなぁ。読み終わって、余韻に触れた時の題1の感想がこれだった。

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    2024年08月09日
  • 優駿(下)

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    競馬の小説だと紹介され、初めて読んだのが中学生の頃だったと記憶している。馬の物語というより、大半が人の物語であり、面白いとかんじなかった。

    20年ぶりに読んだ今回は、この本の面白さを感じた。馬の物語ではありながら、人の物語であったからである。

    多くの人の願い、祈り、欲望その他色々な人生を乗せて馬は走り、その走りに人は魅了され、また、人生が変わったり、何かを乗り越えるきっかけとなる。

    そんな、競馬の本質というようなものが本書には描かれており、非常に楽しく読むことができました。

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    2024年08月05日
  • 春の夢

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    ネタバレ

    なんとも感想が難しい。
    1982年、のちにバブル経済とよばれる好景気の直前が舞台でしょうか。
    中途半端に過去なので、ちょっとした違和感がすごく気になってしまう。

    主人公は大阪の大学生だが、父が亡くなる直前に残した借金のため、京都にほぼ近いようなはずれのボロアパートに暮らし、ホテルのボーイのアルバイトで生活している。
    借金取りに追われ、母親とも別れて身を潜めて暮らしているが、時々ちょっと贅沢だな、と思う部分もある。
    贅沢をする、というのではなく、例えばホテルで出る賄いを食べずに帰るとか、お金を借りる相手をわざと怒らせて借りずに返すとか。
    そんな場合じゃなかろう?って思うのだけれど。

    生活の糧

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    2024年07月10日
  • 森のなかの海(上)

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    上下共通レビュー さらさらした小説であっという間に読み終わりました。宮本輝さんの小説はいつもそんな感じ、スピード感があるというか、読みやすい文章というか、とにかくさらっと読めました。疲れているときにさらっとお茶漬けを食べたくなるように、たまに読みたくなります。世界中の恵まれない子どもたちがたくましく生きて欲しい、そしてそのために自分に出来ることがあればしたいと思いました。

    阪神淡路地区を大地震が襲った日、36歳の女性の平穏な人生も崩壊を始めた。夫は地震の直後に愛人のもとへ行き、姑もその存在を認めていたのだった。離婚を決意した女性は、両親や妹たちに支えられ再出発をはかる。やがて、学生時代に知り

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    2025年12月03日
  • 森のなかの海(下)

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    上下共通レビュー さらさらした小説であっという間に読み終わりました。宮本輝さんの小説はいつもそんな感じ、スピード感があるというか、読みやすい文章というか、とにかくさらっと読めました。疲れているときにさらっとお茶漬けを食べたくなるように、たまに読みたくなります。世界中の恵まれない子どもたちがたくましく生きて欲しい、そしてそのために自分に出来ることがあればしたいと思いました。

    阪神淡路地区を大地震が襲った日、36歳の女性の平穏な人生も崩壊を始めた。夫は地震の直後に愛人のもとへ行き、姑もその存在を認めていたのだった。離婚を決意した女性は、両親や妹たちに支えられ再出発をはかる。やがて、学生時代に知り

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    2025年12月03日
  • 三十光年の星たち(上)

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    佐伯の強引さに最初はついて行けず
    つまらないかもと思ったのは杞憂に終わった

    鍼灸の専門家
    焼き物の専門家
    料理の専門家等
    修行が必要な職業が出てくるに伴い
    心に響く文章が飛び込んできた

    読書感想文を書く訳でもないのに
    付箋を貼りながら本を読んだのは初めて

    後で書き抜こうと思う

    下巻に続く

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    2024年03月30日
  • 星々の悲しみ

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    それほどドラマティックなことが起こるわけでもなく(表題作は割とドラマティックかも)、実際に有り得そうな薄暗い日常が淡々と、容赦なく描かれる。
    しかし不良馬場のラストは世の中そんな上手く行ってたまるかと言わんばかりの容赦なさで唖然としてしまった。
    作者は実際に結核で療養していたそうなので、そこで見たものの影響が大きかったりするのだろうか。
    ジュンク堂でやっている本音屋で購入したらこの本だったのだけれど、当たり引いたと思う。

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    2024年03月25日
  • 灯台からの響き

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    いいお話しでした 何年かしたらまた読みたいと思わせ 宮本さんの他作品も読みたくなる あと引き小説です

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    2025年04月26日