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退部を賭けたポンクと燎平の試合は、3時間40分の死闘となった。勝ち進む者の誇りと孤独、コートから去って行く者の悲しみ。若さゆえのひたむきで無謀な賭けに運命を翻弄されながらも、自らの道を懸命に切り開いていこうとする男女たち。「青春」という一度だけの時間の崇高さと残酷さを描き切った永遠の名作。
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Posted by ブクログ
最初は大学生たちの青春群像劇かーと思っていたが、登場人物たちの青春の葛藤の影の部分が読み取れると、とても面白い。 彼らの将来がとても気になる読後感で、余韻も楽しめる。
読んだのはかなり前になるが、微塵も色褪せない名作。 青春と、青春の中にしかない刹那や哀切が凝縮され結晶している。 幕引きも含め隙の無い宮本輝の一番槍(だと勝手に思ってる)
一人一人の「若者」をここまで緻密に美しく表現できる宮本輝は凄いとしか言いようがない。 大人になって大学生活を懐かしむ時期にもう一度読んだら、その時は違った感じ方をすると思う。将来再読したい。
上巻よりも下巻のほうが面白い。下巻のために上巻を読むべき。読後感:切ない。大人でも子供でもない、ある一定の期間だけに許される感情が描かれている。
中盤でテニスの試合を長々と展開する場面は中だるみがあったけれど、見所と言うべきなのだろうか、場面場面で情景がみるみる浮かび心震わされた。それは全体にも言えたし、主人公の試合でのメンタルや日常の精神的な青さ、青春が散ると自覚ラストシーン。見事な物語だったと思う。 そして残るなんとも言えない悲しさ。喪失...続きを読む感。
まさに青春物語 自分もこれくらいの大学時代を過ごせればと、今となっては歯がゆく感じる 皆目指すものが有り、時にはクールに、時には真っ直ぐに藻掻きながらも最後には現実を突きつけられるが、その経験がかけがえのないものとなっていく まさに、「青(青春)が散る」 最後の文章がこの物語の全てなのだと思う ...続きを読む ”自分のまわりにいた者はすべて、何物かを喪った。” ”自分は、あるいは何も喪わなかったのではないかと考えた。何も喪わなかったということは、じつは数多くのかけがえのないものを喪ったのと同じではないだろうか。”
大阪郊外の新設大学に入学した主人公たちが4年間、テニスに打ち込み、恋に焦がれ、人生のとば口を知る青春小説の金字塔。 描かれる恋は全てが一方通行。 登場人物たちのもがく姿が愛おしい。 青春小説、学園小説の類は随分読んだが、学生時代の鬱屈をこれほどまでに描いた作品は無いのではないか。 大学が「4...続きを読む年間の執行猶予」だった頃の物語。 大学が「有利な就職の予備校」みたいになってしまった今の若者には通じないのかなぁ。
【本の内容】 <上> 燎平は、新設大学の一期生として、テニス部の創立に参加する。 炎天下でのコートづくり、部員同士の友情と敵意、勝利への貪婪な欲望と「王道」、そして夏子との運命的な出会い―。 青春の光あふれる鮮やかさ、荒々しいほどの野心、そして戸惑いと切なさを、白球を追う若者たちの群像に描いた宮...続きを読む本輝の代表作。 <下> 退部を賭けたポンクと燎平の試合は、三時間四十分の死闘となった。 勝ち進む者の誇りと孤独、コートから去って行く者の悲しみ。 若さゆえのひたむきで無謀な賭けに運命を翻弄されながらも、自らの道を懸命に切り開いていこうとする男女たち。 「青春」という一度だけの時間の崇高さと残酷さを描き切った永遠の名作。 [ 目次 ] <上> <下> [ POP ] 題名にひかれ、七つ上の姉の本棚からこっそり拝借したのはいつだったか。 大学生が織りなす恋とテニスの物語に夢中になった。 成り行きで新設大学を受験した燎平は、殺風景なキャンパスで夏子と出会う。 真っ赤なエナメルのレインコート、鮮やかな口紅。 その瞬間、青春が音を立てて回り出す。 本書には、やはり大学時代、創設されたばかりの追手門学院大学(大阪府茨木市)でテニスに打ち込んだ著者の、若き頃への思いが投影されているという。 若者たちの日々は輝かしいばかりではない。 ある者は忍び寄る病の影におびえ、ある者は破滅的な恋に身を投じる。 女王然とした夏子も、つまらぬ男にひかれて周囲を混乱させ、自らも深く傷つく。 文庫新装版にあとがきを寄せた作家の森絵都さんは、「青春最大の特徴は、光よりもむしろその色濃い影にある」と書いている。 人気のないキャンパスで再び燎平と夏子が向き合うラストシーンは、多くの読者の胸をしめつけた。 恋を夢見た頃を何十年も過ぎて読み返しても、決して色あせない青春文学の名作。 [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
誰もが、青春の影を抱えている。 光が強ければ強いほど、影もまた強い。 美しさの反対に影を。 強さの後ろに、もろさや不安を。 真っ直ぐさのうしろに、心の揺れを。 作中で出てくる“業病”。 それは、家族がみな自殺をしてしまうという血が流れている安斎だけではない。 許されない恋、 勝負への態度、 ビ...続きを読むジネスや事業。 みな、業病だ。 夏子を好きだからこその最後の燎平の決断は、 なんともいえない読後感をもたらす。 汚れちまった哀しみだなぁ。 “「それは業病やそォ」”
感想 思い通りにいかない恋、全てを捧げた部活、周囲で起こる激動。カオスな学生生活にどこか懐かしいようなリアルさを感じる。 将来の燎平と夏子はどうなったんだろうと色々想像させるような内容だった。 あらすじ 安斎は全日本で試合するも、病気がぶり返して危険する。鬱病であると分かる。友人のガリバーはレ...続きを読むコードデビューするほど有名になっていた。 応援団の端山は、不動産業が軌道に乗り始めていた。1学年下のポンクが生意気になってきたことを理由にポンクの退部をかけて、燎平と対戦することになった。燎平はこれまでポンクに勝ったことはなかったが、不退転の決意で試合に臨む。 燎平はポンクをフルセットの上に敗る激闘を見せる。ポンクは退部した。田岡というデ杯の候補選手になった人の婚約者から、田岡と夏子が付き合っていると聞く。夏子の母親からの要請で駆け落ち同然の夏子に伝言を伝えにいく。 4回生になって最後の大会で金子とダブルスを組んで、優勝候補に敗れるも、インカレ出場を果たす。インカレの1回戦で再び同じ相手に当たるも敗れる。その日、応援に来ていた安斎が自殺したことがその後知らされる。 燎平は父親の会社に入るつもりだったが、家業が傾き、会社を畳むことになって、急遽、就職活動をして広告代理店に滑り込む。卒業が必須の条件になったが、単位を落として、追試を受ける。奇しくも夏子と二人きりでの追試だった。
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青が散る
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宮本輝
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