宮本輝のレビュー一覧

  • 灯台からの響き

    Posted by ブクログ

    宮本さんの本を初めて読みました。妻を亡くした中華そば屋の読書好きの男性が、書棚の一冊に挟まれた手紙をきっかけに灯台を回る旅に出ながら、妻の謎を追い求めていく、人情、愛情溢れる作品でした。テリストになりました。

    0
    2026年03月11日
  • 長流の畔―流転の海 第八部―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    「流転の海」全九部中八部目まで来た。
    あと一巻しか残っていないのを寂しく感じるようになった。

    熊吾は、またもや会社の金を横領されたり、女とずるずると関係を続けたり、妻や息子に愛想をつかされるのも当然という気がする。

    しかし、こんな時にも、他人に仕事を探してやったり、免許を取らせてやるなどのおせっかいを焼くところが、大将、大将と慕われるゆえん。
    また、資金繰りに非常に困っていても、とりたてて節約しているようには見えず、糖尿病であるのに、酒を飲んで美味しいものを食べている。そういう熊吾を見ても、読者である私ももう慣れっこになってしまっている。

    とりあえず第九部に進みます。

    0
    2026年03月09日
  • 螢川・泥の河

    Posted by ブクログ

    ・泥の河
    1977年、太宰治賞受賞作。
    昭和30年、戦後。関西の川沿いのうどん屋の息子、信雄が、船で暮らす喜一と銀子と出会う。
    50年も昔に書かれたのに、文体や表現に古さを感じない。何か大きな感動や衝撃があるわけではないが、わりとずっと世界に惹き込まれていた。


    ・螢川
    1977年、芥川賞受賞作。
    舞台は昭和37年。中学生の竜夫。元敏腕起業家の父、重竜と、母の千代。
    友人の関根は、竜夫が想いを寄せる英子のことが好きだと言う。
    衰える父。友人の事故。思春期の恋心。貧しさ。そういった当時ありふれていたであろう感情の機微が伝わってきて、好きだった。

    0
    2026年03月06日
  • 灯台からの響き

    Posted by ブクログ

    Audibleにて

    いい映画を観たような読後(聴後?)感。
    おいしい中華そばを食べて、スープまで飲み干したような。
    蘭子さんはどうして本に挟んでいたのだろう。

    0
    2026年03月02日
  • 螢川・泥の河

    Posted by ブクログ

    戦後の貧しい時代の、大人の振る舞いを、子供目線で語る。貧しいながらより貧しい友達を心配し、苦労する母親を悲しませない気遣い。子供は見ている。自分の記憶も絡んで感情移入をしてしまう。また少年が、友達の姉や母親、自分の母親や初恋相手の同級生が発する匂いから、何かわからない刺激を感じる。これもあったかもしれない。なんとも甘酸っぱい。そして泥の河はお化け鯉、蛍川は密集した蛍、それぞれ作者が描きたいクライマックスへの自然な盛り上がり方。こういう作品は気持ちよく読める。大切な人が何人も死に、生活は不安だらけだが不思議と暗くないのは、いまとあまりに違いすぎるからか。

    0
    2026年02月26日
  • 潮音 第四巻

    Posted by ブクログ

    久しぶりの宮本輝さんの単行本を楽しみにしていました。
    いつか八尾に行ってみたい。
    富山の薬売りが日本の歴史変革に大きく関わっていたという壮大な話しに引き込まれました。

    0
    2026年02月25日
  • 潮音 第三巻

    Posted by ブクログ

    久しぶりの宮本輝さんの単行本を楽しみにしていました。
    いつか八尾に行ってみたい。
    富山の薬売りが日本の歴史変革に大きく関わっていたという壮大な話しに引き込まれました。

    0
    2026年02月25日
  • 潮音 第二巻

    Posted by ブクログ

    久しぶりの宮本輝さんの単行本を楽しみにしていました。
    いつか八尾に行ってみたい。
    富山の薬売りが日本の歴史変革に大きく関わっていたという壮大な話しに引き込まれました。

    0
    2026年02月25日
  • 潮音 第一巻

    Posted by ブクログ

    久しぶりの宮本輝さんの単行本を楽しみにしていました。
    いつか八尾に行ってみたい。
    富山の薬売りが日本の歴史変革に大きく関わっていたという壮大な話しに引き込まれました。

    0
    2026年02月25日
  • よき時を思う

    Posted by ブクログ

    巨匠の新作。読むたびに、上手に生きるための何かを、必ず幾つか教えてくれます。祖母の90歳の晩餐会。一貫して語られるのは家族への感謝ですが、古臭くなく、現代的な時空の拡がりが大きく夢中になります。

    0
    2026年02月22日
  • 愉楽の園

    Posted by ブクログ

    さっき読み読み終わったが、なんというかタイの湿度が感じられるようなそんなお話だった。人間の欲求、複雑な心理が政治の陰謀や宗教、タイの文化と絡み合って、いい意味でも悪い意味でもモヤモヤさせられた。時間を置いて読み直したらきっともう少し腹落ちするんだろうなと思わせられました。

    0
    2026年02月22日
  • よき時を思う

    Posted by ブクログ

    正直、初めの数十ページはページが進まなかった。

    ただ、読んでいくにつれて物語に出てくる、情景、食べ物、人物、全ての映像が頭に浮かんできた。本を読んでいたが、映画を見ているような不思議な感覚に包まれた。

    徳子おばあちゃんは壮絶な人生を送ってきたが、多くは語らなかった。それでも孫たちがおばあちゃんの言動や与えられた物の意味を自分たちで考え学んでいく。おばあちゃんの孫たちへの深い深い愛情が暖かく、優しかった。

    0
    2026年02月11日
  • よき時を思う

    Posted by ブクログ

    特に劇的な物語ではなく、誰もが日常が繰り広げられているの、穏やかなお話だった。
    ここに出てくる90歳の徳子おばあさんがとても魅力的でこんな風に歳をとっていきたいと思った。

    0
    2026年02月11日
  • よき時を思う

    Posted by ブクログ

    宮本輝さん、初読みです。
    穏やかで良質な小説を読んだなという感じがした一冊でした。家族間で晩餐会を開くということに驚きましたが、他は衝撃的な出来事が特に起きないのが、かえって新鮮でした。

    叔母夫婦が留守の間、中国の四合院作りの家のうちの一棟、倒座房に住むことになった綾乃。彼女の祖母を中心とした物語でした。

    その祖母が90歳の記念に晩餐会を開くことになり、その準備を手伝うことで綾乃が祖母の教え子と出会い、祖母の教師としての一面を知ることになります。そして語られた過去で祖母の生きてきた歴史を知ります。

    この祖母の徳子おばあちゃんが、凛として気遣いもぬかりなく、とてもすてきな人でした。戦争を経

    0
    2026年02月10日
  • よき時を思う

    Posted by ブクログ

    タイトルに惹かれて、ずいぶん久しぶりに宮本輝の本を手に取った。

    心地よい空気の中にいるようだった。
    晩餐会の料理の美味しそうなこと☺
    徳子さん90歳おめでとうございます!

    0
    2026年02月09日
  • よき時を思う

    Posted by ブクログ

    再読
    読み始めてから 「読んでた」と気づく。
    宮本輝は、読んでるはずと思いながら、買った
    やっぱり 読んでた

    それは 読んでるときの没入感
    読み終わったあとのさらっと感だからか?

    釈迦の話が出てくるのは、何以来だったかな?

    0
    2026年02月03日
  • よき時を思う

    Posted by ブクログ

    不思議な小説だった。
    すごく大きな起伏があるわけでもなく、つらつらと順を追って書いているだけ。
    それなのに、情景がありありと浮かんできて、登場人物の誰もが魅力的だった。

    0
    2026年01月27日
  • 天の夜曲―流転の海 第四部―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    宮本輝の流転の海シリーズ第四部。
    時は昭和20年年代末、大阪の事業に失敗した主人公は再起をかけて人づてに家族と北陸に移る。が、そこでも物事は順調とはいかず、妻子を置いて大阪へ戻る。慣れない土地に残された妻子は、水が合わない場所での生活に四苦八苦する。
    「子供からおとなへと急速に移行していく際、人相や体型だけでなく、精神も型崩れを起こす。肉体は放っておいても成長するが、精神の型崩れには手当てが必要だ」
    「おとなになるっちゅうのは、自分の胸に秘めちょくことが増えるっちゅうことでもあるんじゃ」
    「ひとりの人間の心の領域というのは、じつに広大なものです。氷山の一角という言い方がありますが、海面 に出て

    0
    2026年01月17日
  • 灯台からの響き

    Posted by ブクログ

    灯台は近づくよりも、ある程度距離を保って観る方が良い。それは家族など身近な人々も同様かもしれず、日常生活で見えなくなってしまっているそれぞれの想いや価値観など、実は非日常に身を置いて語り合うことで見えてくる部分があるものだ。

    房総、伊勢志摩、青森、そして出雲と子どもたちや親友の隠し子といった相手と巡りながら、亡き妻の残した灯台に関する謎が解き明かされていく。灯台は海側を遠くまで照らすことが役割であり、足元や陸側は思いの外暗いものだ。実際に灯台に近づくプロセスで怪我をしたり、その距離感を測っていく流れが主人公の人間関係のメタファーとして機能している。

    板橋区の仲宿商店街という馴染みある地元が

    0
    2026年01月13日
  • 潮音 第四巻

    Posted by ブクログ

    西郷、大久保、岩倉等々、有名人の名前や寺田屋事件、大政奉還、西南戦争の実際の事件は数多登場するが、あくまで架空の人物川上弥一を中心にした富山の薬売りの庶民の眼から見たお話。激動の時代に翻弄される庶民の姿が非常に良く伺える内容で、新たな幕末物語が垣間見え面白かった。一つ気になったのは、京都の干物屋の若狭屋の話はどうなったの?というところ。弥一のお陰でお店が立派になったと主人が言ってるので、一体どういう事か聞きに行こうと思ったきり、最後まで若狭屋は登場しなかったように思うが。見逃したかなあ?

    0
    2026年01月12日