宮本輝のレビュー一覧

  • 潮音 第一巻

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    久しぶりの宮本輝さんの単行本を楽しみにしていました。
    いつか八尾に行ってみたい。
    富山の薬売りが日本の歴史変革に大きく関わっていたという壮大な話しに引き込まれました。

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    2026年02月25日
  • よき時を思う

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    巨匠の新作。読むたびに、上手に生きるための何かを、必ず幾つか教えてくれます。祖母の90歳の晩餐会。一貫して語られるのは家族への感謝ですが、古臭くなく、現代的な時空の拡がりが大きく夢中になります。

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    2026年02月22日
  • 愉楽の園

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    さっき読み読み終わったが、なんというかタイの湿度が感じられるようなそんなお話だった。人間の欲求、複雑な心理が政治の陰謀や宗教、タイの文化と絡み合って、いい意味でも悪い意味でもモヤモヤさせられた。時間を置いて読み直したらきっともう少し腹落ちするんだろうなと思わせられました。

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    2026年02月22日
  • よき時を思う

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    正直、初めの数十ページはページが進まなかった。

    ただ、読んでいくにつれて物語に出てくる、情景、食べ物、人物、全ての映像が頭に浮かんできた。本を読んでいたが、映画を見ているような不思議な感覚に包まれた。

    徳子おばあちゃんは壮絶な人生を送ってきたが、多くは語らなかった。それでも孫たちがおばあちゃんの言動や与えられた物の意味を自分たちで考え学んでいく。おばあちゃんの孫たちへの深い深い愛情が暖かく、優しかった。

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    2026年02月11日
  • よき時を思う

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    特に劇的な物語ではなく、誰もが日常が繰り広げられているの、穏やかなお話だった。
    ここに出てくる90歳の徳子おばあさんがとても魅力的でこんな風に歳をとっていきたいと思った。

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    2026年02月11日
  • よき時を思う

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    宮本輝さん、初読みです。
    穏やかで良質な小説を読んだなという感じがした一冊でした。家族間で晩餐会を開くということに驚きましたが、他は衝撃的な出来事が特に起きないのが、かえって新鮮でした。

    叔母夫婦が留守の間、中国の四合院作りの家のうちの一棟、倒座房に住むことになった綾乃。彼女の祖母を中心とした物語でした。

    その祖母が90歳の記念に晩餐会を開くことになり、その準備を手伝うことで綾乃が祖母の教え子と出会い、祖母の教師としての一面を知ることになります。そして語られた過去で祖母の生きてきた歴史を知ります。

    この祖母の徳子おばあちゃんが、凛として気遣いもぬかりなく、とてもすてきな人でした。戦争を経

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    2026年02月10日
  • よき時を思う

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    タイトルに惹かれて、ずいぶん久しぶりに宮本輝の本を手に取った。

    心地よい空気の中にいるようだった。
    晩餐会の料理の美味しそうなこと☺
    徳子さん90歳おめでとうございます!

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    2026年02月09日
  • よき時を思う

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    再読
    読み始めてから 「読んでた」と気づく。
    宮本輝は、読んでるはずと思いながら、買った
    やっぱり 読んでた

    それは 読んでるときの没入感
    読み終わったあとのさらっと感だからか?

    釈迦の話が出てくるのは、何以来だったかな?

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    2026年02月03日
  • よき時を思う

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    不思議な小説だった。
    すごく大きな起伏があるわけでもなく、つらつらと順を追って書いているだけ。
    それなのに、情景がありありと浮かんできて、登場人物の誰もが魅力的だった。

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    2026年01月27日
  • 天の夜曲―流転の海 第四部―(新潮文庫)

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    宮本輝の流転の海シリーズ第四部。
    時は昭和20年年代末、大阪の事業に失敗した主人公は再起をかけて人づてに家族と北陸に移る。が、そこでも物事は順調とはいかず、妻子を置いて大阪へ戻る。慣れない土地に残された妻子は、水が合わない場所での生活に四苦八苦する。
    「子供からおとなへと急速に移行していく際、人相や体型だけでなく、精神も型崩れを起こす。肉体は放っておいても成長するが、精神の型崩れには手当てが必要だ」
    「おとなになるっちゅうのは、自分の胸に秘めちょくことが増えるっちゅうことでもあるんじゃ」
    「ひとりの人間の心の領域というのは、じつに広大なものです。氷山の一角という言い方がありますが、海面 に出て

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    2026年01月17日
  • 灯台からの響き

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    灯台は近づくよりも、ある程度距離を保って観る方が良い。それは家族など身近な人々も同様かもしれず、日常生活で見えなくなってしまっているそれぞれの想いや価値観など、実は非日常に身を置いて語り合うことで見えてくる部分があるものだ。

    房総、伊勢志摩、青森、そして出雲と子どもたちや親友の隠し子といった相手と巡りながら、亡き妻の残した灯台に関する謎が解き明かされていく。灯台は海側を遠くまで照らすことが役割であり、足元や陸側は思いの外暗いものだ。実際に灯台に近づくプロセスで怪我をしたり、その距離感を測っていく流れが主人公の人間関係のメタファーとして機能している。

    板橋区の仲宿商店街という馴染みある地元が

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    2026年01月13日
  • 潮音 第四巻

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    西郷、大久保、岩倉等々、有名人の名前や寺田屋事件、大政奉還、西南戦争の実際の事件は数多登場するが、あくまで架空の人物川上弥一を中心にした富山の薬売りの庶民の眼から見たお話。激動の時代に翻弄される庶民の姿が非常に良く伺える内容で、新たな幕末物語が垣間見え面白かった。一つ気になったのは、京都の干物屋の若狭屋の話はどうなったの?というところ。弥一のお陰でお店が立派になったと主人が言ってるので、一体どういう事か聞きに行こうと思ったきり、最後まで若狭屋は登場しなかったように思うが。見逃したかなあ?

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    2026年01月12日
  • 血脈の火―流転の海 第三部―(新潮文庫)

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    宮本輝の流転の海シリーズの第三部。
    戦後の復興期の昭和20年代の大阪。愛媛の田舎を離れ事業を起こそうとする中年男性家族のフィクション。全てが順調な人などおらず、何かしらの負い目、十字架を背負っている登場人物たちが織りなす含蓄ある台詞の数々。
    「人間というのは、つまるところ、矛盾だらけの奇っ怪な心にひきずり廻されるものなのだ」
    「人間、転げ落ちだしたら、あっとういまや。俺らは、そんなやつらを食い物にする稼業なんや」
    「俺は物事をいつでめ中途で投げ出すという性癖ぎある(中略)子供が、おもちゃに飽きるように、積み上げてきた積み木を崩して、別の物へと走って行く…」皆が貧しかった時代ながらも何とか前を向

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    2026年01月10日
  • 道頓堀川

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    多くのビルが立ち並び、ネオンがあちこちで輝き、食事やお酒、女を目当てに、さまざまな人間が集まる活気渦巻く道頓堀川エリア。

    しかし対象的に、本作が焦点を当てるのは、そのネオンの光をも吸い込むかのような、黒く澱んだ道頓堀川と、そこで生活を営む人間の悲しさや儚さである。

    読み進めるうちに、昭和のミナミへとタイムスリップしたかのような感覚に陥り、静かに物語へ引き込まれた。

    いわゆる「面白い小説か」と問われれば、そうではないのかもしれない。ただ、何故か余韻の時間が非常に長い小説である。

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    2026年01月04日
  • 潮音 第一巻

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    宮本輝さんの作品は、読みやすくて好きです。
    初の歴史もの長編小説と言うことで
    本の装丁も素敵でした。

    2作目も早く読みたくなります。

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    2025年12月27日
  • 灯台からの響き

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    audible⭐︎
    康平さんの作る中華そば食べたいなぁ〜っとずっと頭から離れずにいた。
    話の中にでていた、出雲日御碕灯台は14年前に主人と旅行で行った場所だった。灯台の中の螺旋階段を登った記憶やお店、景色を思い出した。
    心温まるお話しだった。

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    2025年12月27日
  • 灯台からの響き

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    宮本輝さん著「灯台からの響き」
    著者の作品は数十年前に「優駿」「青が散る」は読んだ事があるが最近は全く読んでいなかった。
    最新作の「潮音」は複数巻の作品で久し振りに読むのには重いと感じ、比較的最近の読み易そうなこちらの作品を選んでみた。

    物語は読書家である主人公康平の未読の本「神の歴史」の中に一枚のハガキが挟まっている所から始まる。何十年も前に妻に届いた際、何も知らないと言った灯台がイラストされたらハガキ。その妻は2年前に病気で亡くなってしまっている。
    何故このハガキを亡き妻はこの本の中に挟んだのだろうか?
    重たくはないが先が気になるミステリー風なタッチで描かれていく物語だった。

    その灯台

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    2025年12月27日
  • 潮音 第三巻

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    これまでやる気の塊のような弥一だったが、まさに「魔」がさしやる気が失せてしまうという超スランプに陥った。死というものに取りつかれるとまさにこんな感じになり、人によっては自ら命を絶ってしまうようになる。弥一最大の危機を迎え、更には富山の薬売りが明治のご一新により過渡期を迎える。弥一はこの危機をどうやって切り抜けるのか?四巻が楽しみになる展開である。

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    2025年12月26日
  • 優駿(下)

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    行ったり来たりしながら長い時間をかけて読んだ。登場人物たちの関係をうまく頭の中で描き切れなかったせいで、この物語の良さをじゅうぶんには理解できていないようで悔しい。またいつかきちんと時間をとって読み直したい一冊。とはいえ、馬小説のよさがギュッと詰まった一冊であることはとても伝わってきた。人間のために、人間の手によって作られるサラブレッドという特殊な動物を前にすると、私たちは悠久の時の流れに想いを馳せたくなるものらしい。私たちが自然の中でどう生きてきたかということ、そしてこれからどう生きていくのかということを、真摯に見つめる物語だった。

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    2025年12月25日
  • 長流の畔―流転の海 第八部―(新潮文庫)

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    とうとう、あと1巻まで来た。
    熊吾の浮気が遂にバレた。家族に謝りに行くまでは良かったが、また逆ギレして妻と子供に暴力をふるった。謝って簡単に許される問題じゃないだろ。読んでいて、またしても頭にきてしまった。
    しかし最後は、房江が熊吾に見切りをつけて生まれ変わり、いきいきしている姿が描かれて終わった。
    ラスト1巻では、よりを戻さず房江の人生を生きる終わり方にしてほしいな。

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    2025年12月23日