宮本輝のレビュー一覧

  • 潮音 第三巻

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    これまでやる気の塊のような弥一だったが、まさに「魔」がさしやる気が失せてしまうという超スランプに陥った。死というものに取りつかれるとまさにこんな感じになり、人によっては自ら命を絶ってしまうようになる。弥一最大の危機を迎え、更には富山の薬売りが明治のご一新により過渡期を迎える。弥一はこの危機をどうやって切り抜けるのか?四巻が楽しみになる展開である。

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    2025年12月26日
  • 優駿(下)

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    行ったり来たりしながら長い時間をかけて読んだ。登場人物たちの関係をうまく頭の中で描き切れなかったせいで、この物語の良さをじゅうぶんには理解できていないようで悔しい。またいつかきちんと時間をとって読み直したい一冊。とはいえ、馬小説のよさがギュッと詰まった一冊であることはとても伝わってきた。人間のために、人間の手によって作られるサラブレッドという特殊な動物を前にすると、私たちは悠久の時の流れに想いを馳せたくなるものらしい。私たちが自然の中でどう生きてきたかということ、そしてこれからどう生きていくのかということを、真摯に見つめる物語だった。

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    2025年12月25日
  • 長流の畔―流転の海 第八部―(新潮文庫)

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    とうとう、あと1巻まで来た。
    熊吾の浮気が遂にバレた。家族に謝りに行くまでは良かったが、また逆ギレして妻と子供に暴力をふるった。謝って簡単に許される問題じゃないだろ。読んでいて、またしても頭にきてしまった。
    しかし最後は、房江が熊吾に見切りをつけて生まれ変わり、いきいきしている姿が描かれて終わった。
    ラスト1巻では、よりを戻さず房江の人生を生きる終わり方にしてほしいな。

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    2025年12月23日
  • 優駿(下)

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    20年前に読んだ時は、涙を流しながら感動した。
    今回はそこまで、感動できなかった。
    自分が多田さんより年老いたせいか、当時の印象よりチャラいな、こんなだったけかな。と。
    とはいいつつ、やっぱり良書であることにはかわりないと思う。濃ゆい。

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    2025年12月20日
  • 潮音 第二巻

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    富山の薬売りから見た寺田屋事件、禁門の変が非常にリアルに描かれている。読み手として、まるで自分で見たような感覚になるのは、やはり著者の表現力の素晴らしさにあると思う。寺田屋を近くの旅籠の二階の布団部屋から見張ったなどという表現は恐れ入る。新しい視点の幕末ものとして非常に興味深い。

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    2025年12月11日
  • 錦繍

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    初めは有馬に対する嫌悪感と不信感しかなかった。

    でも、有馬さんからの手紙を読み進めていくうちに、彼の波瀾万丈な人生に寄り添い始めてしまう。
    亜紀もしかり。

    読み始めた時とは違う感情が最後には込み上げてきて、2人の再会とこれからの人生に美しさが見えた。

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    2025年12月08日
  • 螢川・泥の河

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    螢川は、素晴らしい情景が見事に浮かんできて息を呑んだ。どちらも少年の感受性が絶妙に描かれていると思った。

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    2025年12月04日
  • 錦繍

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    NHKラジオの朗読にて
    石田ゆり子さんと松尾スズキさんによる朗読

    夫の不貞によって別れざるを得なかった2人。
    しかも相手の女性が心中を計り、夫のみ助かった。
    思いがけないところで偶然再会したことにより、本当は今でもかつての夫を愛していることに気づく。

    裕福な家で育ったあきさんの、でもあまり幸せではない人生が切ない。

    往復書簡によって続くやり取りに、今では感じられない「間」があって、それがよかった。

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    2025年12月01日
  • 錦繍

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    別れた元夫婦の偶然再会したことによる、手紙の往復書簡で物語が進む。愛し合っていたのに別れ…二人ともなかなかの波乱万丈な人生でした。
    これからの人生も交わることがないのだとわかっているけれど…それでも愛し合っているのだなぁと感じ切ない物語でした。蔵王 ダリア園 ゴンドラ 知っているからなのか、郷愁を感じ読み進めました。

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    2025年12月01日
  • 錦繍

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    電話の普及により手紙が減った
    携帯電話の普及により電話が減った
    未来に向けての元夫婦の書簡のやりとりが書かれている
    手紙とは相手にそろそろ届いたかな?というワクワク感を
    返事が来るかな?というドキドキ感を
    時間がその感情を与えてくれている
    今はタイパといって時間短縮を求められるが
    書簡には相手に気持ちが良く伝わる・記憶に残る等デジタルには無い価値があると思う
    この小説は昭和に書かれたものであるが私自身に書簡の良さを再確認させてくれた

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    2025年11月30日
  • 花の回廊―流転の海 第五部―(新潮文庫)

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    熊吾は還暦。伸仁は10才。
    華々しい生活を取り戻すことはできないが、熊吾らしい時代を読む力で少しだけ道が切り開かれる。
    伸仁は相変わらずの天真爛漫さで、学校では煙たがられながら、蘭月ビルで経験値を積み重ねていく。
    あとがきで蘭月ビルの人々の話はこの後の話に外せないと言っていたので、どう繋がっていくのかが楽しみである。

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    2025年11月30日
  • 錦繍

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    別れた2人がばったり会ったことから手紙のやり取りが始まり、その手紙だけで物語が進みます。
    2人の人生を手紙でなぞるのですが、2人ともなかなかの波瀾万丈ぶり。2人の人生を読み進め、他人事なのに自分事のようにしみじみしてしまいました。

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    2025年11月27日
  • 約束の冬(下)

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    上下巻通して、透明感のある文章で楽しく読むことができました。

    最後、このふたりは一緒に生きていくんだろうなーという感じで終わってて、個人的には終わり方も良かったと思う。

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    2025年11月25日
  • 約束の冬(上)

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    私が初めて読んだ宮本輝さんの小説です。
    みずみずしい文章で、二人の関係も気になりながら読みました。
    実際には父親が話のウエイトを占めていて、二人は脇役っぽくなりますが…

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    2025年11月25日
  • 三十光年の星たち(下)

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    はじめは無職で借金あって金貸しのじいさんにこきつかわれるどうしようもない主人公かと思ってた。
    読み進めるうちに割とまともやんって。
    それは佐伯さんが原石を磨いて、輝きはじめたからなのか。短期間でだいぶ変わったが、30年後にはどうなるか?なんでも30年がむしゃらにやってみんことにはって教え。佐伯さんに導かれ、色んな人の影響うけて、いい感じに変わりはじめた若者の話だった。

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    2025年11月24日
  • 灯台からの響き

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    初めて読んだ宮本さんの作品。

    物語がどうやって進んでいくのか気になって猛スピードで読み終えた。

    また別の作品を読んでみたい。

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    2025年11月22日
  • 潮音 第一巻

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    大好きな輝さん。
    いよいよ、歴史小説かぁ!!
    歴史小説は読んだことがないけど、大丈夫かな?
    流転の海は大好きだったからいけるか?
    と、不安を抱きながら突入。
    結果...一巻を終えるのに、かなり時間がかかりました。
    でも、輝さんだから読む、読みたい。
    それに尽きます。
    難しい部分も多々あるが、面白いとこもあり。
    さすがです。
    2巻以降も楽しみです。

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    2025年11月21日
  • 錦繍

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    ものすごい読書家の方に選書して頂いた本
    男女の手紙のやり取りだけとは思えないほどありありと情景が目に浮かび惹き込まれた。

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    2025年11月20日
  • 錦繍

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    一時、宮本輝にハマった時期があって、少し離れてからまた読んだ作品。
    「晩秋に読む本としておすすめ」って紹介されてたと思う。

    確かに、再会の場所が紅葉真っ只中のところで、全体的に哀愁が漂っていて、もう巻き戻すことの出来ない時間を生きているのに手紙のやり取りで2人の愛や憎しみ、悲しみが色を取り戻す、という印象が晩秋を思わせた。

    すごく薄い本なんだけど内容は濃いと思う。

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    2025年11月19日
  • 骸骨ビルの庭(上)

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    宮本輝さんで大阪が舞台、もちろん会話も大阪弁。
    期待せずにはいれない、のだが何か物足りない。
    エピソードごとは良いがウネリにはならない。

    ハードルを上げすぎてるのかな。とりま、下巻を読んでみるか。

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    2025年11月16日