宮本輝のレビュー一覧
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2026年ナツイチフェアで「宮本輝」という懐かしい名前を見かけて購入。
宮本輝といえば「ドナウの旅人」を繰り返し読んだ日々を思い出す。
タイトルの「よき時を思う」にはいろんな意味があるように思う。
物語の始まりは東小金井にある三沢平馬の四合院造りの家から始まる。平馬の話はそこそこに、すぐにそこに住む綾乃の話になり、小説の大部分は綾乃とその家族、祖母の話となる。
90歳になる祖母が計画した豪華絢爛な本格的晩餐会。
そこに至るまでの、家族の話。
何か大きな事件が起こるわけでもなく、ただ日常が描かれているのだけど、その日常がそれぞれが生きてきた物語なのだと気付かされる。
小説の最後に、再び三沢平 -
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美しい舞鶴湾のお話。最近行ってないな。よくドライブしたな。五老ケ岳よく行ったな。
かなり近くて風景が目に浮かぶのでつい買ってしまったやん、
昭和高度成長期、五粒の種を託され舞鶴に向かう少年光太の語りで物語は進む。腹違いの姉皐月と、祖父のタワシじいちゃん。その従兄弟のマジ—、そのお嫁さんであり姉妹のツルカメばあちゃん、レーダーの会社の社長である父と母…
高度経済成長の真っただ中に美しい田舎の漁村で成長していく光太と皐月。血縁家族の共同生活がまた楽しい。朝鮮特需や高度成長期の昭和時代に長閑な漁村で生活を営む人々のその時代時代の人情味溢れたエピソードの数々は昭和の時代のおおらかさとか、平成の時 -
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泥の河は1955年頃の大阪を舞台にした小説で、川沿いに住む少年たちの交流を余情感たっぷりに描いている。うどん屋の息子の信雄、対岸の船の家に住む喜一と銀子、そして母親。物語は信雄と喜一の出会いから始まる。二人は川で遊ぶうちに親しくなり、信雄は船の家に通い、喜一の姉の銀子、さらに母親とも知り合いになる。その中で信雄は喜一と銀子の母親は娼婦であること、そのことで近隣住民から疎外されていることを知る。しかし信雄の両親は喜一と銀子を差別せず、愛情を持って接する。その態度は信雄にも伝わったと思う。ところが地域の神社の祭りの日の出来事で信雄と喜一の絆には距離ができてしまう。そして最後は会うこともかなわず、別
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大学の四年を終えて、燎平や仲間たちはそれぞれの人生を歩きはじめるところで、完。
「青が散る」とは「青春の終幕」の意であったか。
でもって非リアな青春を送ってしまった私には、その感傷が今一つピンとこないのだった。
学生時代の私が読んでいたらどう感じたかはわからない。
でも、ドラマを見なかったということからも、当時からこういう世界とは距離を置いていたような気がするな。
親目線でみると、親の金で大学に行っているのに、勉強をするわけでもバイトするわけでもない。
恋愛はまあいいだろう。
部活もまあいい。
でも、勉強はしろよ。
家業が倒産するのしないのという時ですらバイトもしないで、デートの時は小遣い -
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多分私が学生の頃にドラマ化して、すごく人気があったように思います。
私はドラマを見てはいなかったけれど、石黒賢が主役で、友達役として清水善三さんが出ていたことだけ覚えています。
せっかくなのでドラマのキャストを調べたら、親友が佐藤浩市で、主人公が憧れるヒロイン(華やかな美人)が二谷友里恵で、ひそやかな美人が川上麻衣子であることがわかりましたので、脳内イメージはキャスト寄りに。
善三さんのライバル役が遠藤憲一なのにびっくり。
そんなイメージ全くなかったので。
さて、ストーリーとしては、新設大学に進学した主人公が、成り行きでテニス部の創立に関わり、結果としてテニス三昧の大学生活を送るという話。 -
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宮本輝氏の初めての“大河歴史小説”4巻。
今まで読んできた宮本氏の小説とは だいぶ趣きが違う。書き上げるまでに10年掛かったとか。
書いている時間が3だとしたら 調べている時間が7だったそうだ。
綿密に調べ上げられた越中富山の売薬行商人のこと、富山や薩摩の土地土地のこと などなど。
重厚な 深い知識に裏打ちされた物語にだんだん引き込まれていきました。
父が富山出身だったので 夏休みなどは何度も祖父母の家を訪れ “富山”のこと、“越中富山の薬売り”のことは他の人よりはずっと知っているつもり
でした。無知でした。初めて知ることばかり。
誠実で有能な越中富山の売薬人 主人公「川上弥一」のこれ -
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丁寧な文章で読みやすかった。上巻での経過を踏まえ下巻で回収する。上原圭二郎と氷見留美子の視点で書かれる生活は2人が出会い、さまざまな出来事から関わっていく様子を描く。ストーリーに大きな展開はないがあとがきで作者が述べた大人の幼稚化が進む現代では模範となる大人とはどんなか、という観点に置いて圭二郎は留美子や水瑛、俊国にとっては分別ある大人であった。だが、若い頃の過ちであったり最後多額の現金を申請せずに外国に渡るなど模範的とは言えない部分もある。そういう過ちがあるほうが人間らしい。
雪迎えや10年後の約束に対して描写はあるものの最終的に本作で描かれることがなかったのが個人的には残念。