宮本輝のレビュー一覧

  • ここに地終わり 海始まる(下)

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    自分の思いを重視して突っ走ったなぁ。長い期間がまんしてきた分、はじけたということかも。自分の人生だから他人にとやかく言われることはないか。良くも悪くも自分の責任だしな。

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    2022年12月07日
  • 春の夢

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    なんか色々とモンモンし続ける青年の話、と思いきやのトカゲである。
    いやトカゲを飼うというのもなかなかないけど、釘で柱に打ち付けてっていうのはかなりアツいのではないか。今どきこの設定では、大家がグリーンピースあたりに通報して活動家が大量に押し寄せて人生が終わること間違いなし。ネットにも情報がばらまかれ、借金取りの比ではない苦労が待っているわけで。
    なもんだからこの設定にしつつも妙な愛情を注ぐ主人公のある種の狂気もこの時代だから許されて、なんかどーしよーもねーなーこの若者は、というありきたりな展開に実に味が出ているではないか。

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    2022年11月13日
  • 月光の東

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    ネタバレ

    宮本輝さんは最近気に入りつつある、丁寧語で統一された文体、丁寧で細やかな人たち
    舞台はまた裏日本、暗い怪しい影のあるような雰囲気
    ある女を追いかけてという筋だが、結局出会えないままに話が終わる。真相が明かされるのも探偵の結果ではなく1人の人間にたどり着いたためという。中々ない幕切ではなかろうか、その方がロマンチックでもありまたリアルでもある、切符1枚が記憶の拠り所なんて夢のある話
    また話の途中でそれとはわからぬままに何度もすれ違っているという点も僕には新鮮でその不確かさなどにリアルな魅力を感じる


    再読する
    かしわぎでの最後の夜はないままの終焉でも良かったのではという印象もすこし。月光の東が

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    2022年11月13日
  • 彗星物語

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    ハンガリーからきた留学生ポラージュ。
    14人の大家族と1匹の犬ともに過ごした3年のお話。

    『勉強しすぎて死んだ人はいない』
    学生に戻って机に向かいたくなる。
    終盤の『さあ、ここから』という気持ち、大事。

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    2022年11月13日
  • 春の夢

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    冒頭から食らいついてしまった。
    当に社会人1年目、 大東市
    野崎のアパートに私も居たせいか哲之に自分を重ねる所があった。
    懸命に生きる哲之親子と陽子 幸せであれと祈りつつ ページを繰る。
    物悲しさと 刹那が同居し、あっと言う間に読み終えた。
    蜥蜴のキンチャンが良い味を添えていた。

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    2022年11月04日
  • 焚火の終わり 下

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    1997年初版。サスペンス仕立て。上巻での疑問が下巻で、どのように展開していくのか興味津々で読み進めました。最後まで読み終わり、なんだか消化不良は残りましたが、面白かったです。タブーに切り込んでいくのが、いいなあと思いました。性的な描写もあるのですが、通俗的で下品な感じは受けません。食べ物の描写も多いです。著者の文章の力を感じます。

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    2022年11月04日
  • 優駿(上)

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    平成元年以来の20数年ぶりの再読です。
    あることをきっかけに2005年以降、宮本輝さんを遠ざけていました。しかし元々は好きな作家の一人だったのです。私のHPで宮本輝を検索すると感想付きが数冊と感想無しが大量に出て来ます。感想付きは2000年以降に読んだ本、感想無しはそれ以前の所有本ですから、2000円年以前はかなり嵌って読んでいた作家さんだったことが判ります。

    映画化されているのでご存知の方が多いはずですが競走馬の物語。
    賭け事には興味がなく競馬を知らない私でも引き込まれるのは、これが愛憎とか宿命とかが絡む人間の物語だからでしょう。良くある優しいばかり、登場人物が全て善人の物語ではありません

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    2022年11月04日
  • 地の星―流転の海 第二部―(新潮文庫)

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    宮本輝氏のご一家がモデルの大河小説第2部。妻子の健康のため、一度郷里に戻った松坂熊吾らを描く。第1部から続いている、戦争を弾劾する姿勢は胸を打つ。

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    2022年10月31日
  • 道頓堀川

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    味わい深い作品でした。
    邦彦の青春、武内鉄男の人生、二人を取り巻く道頓堀川界隈で生きる人々。
    鉄男と息子政夫とのビリヤードでの対決。

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    2022年10月29日
  • 彗星物語

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    平凡な家庭が、一人の留学生の登場で変化していく。
    どこにでもありそうな出来事。
    でも、家族にとっては特別。

    心に残る物語だった。

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    2022年09月13日
  • 春の夢

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     読書力養成読書、11冊目。

     なんだろう、この、読むにつれて少しずつ少しずつ、じわじわと心に染み込んでくる、コクとうまみ。

     始めはあまり好みじゃないかもと思いながら読んでいたのが、いつの間にか抜け出せなくなっていて、気がつけば懸命に生きる主人公に喝采を送っていた……。こういうのって、もしかしたら、これこそが、優れた文学作品というものなのではないかと思いました。

     主人公の井領哲之は大学留年中。死んだ父が残した借金のために、母と別れて大阪の大東市にあるアパートに住んでいます。この物語は、このアパートで過ごした哲之の1年間を描いています。

     哲之は、やくざの取り立てに怯えながら、恋人陽

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    2022年09月11日
  • いのちの姿 完全版

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    宮本輝、初読み。文章が好き。
    人にはそれぞれ事情がある、という言葉、これを読んで、めちゃくちゃ重みがあった。

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    2022年09月11日
  • 五千回の生死

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    ネタバレ

    現実からはみ出すぎないぎりぎりの範囲、尼崎の交差点に1人の男の大事な大事な手紙が埋まってるなんて、夢のある話ではないか

    あぁっどうして、もったいない、のような後悔と焦りの気持ちにさせられる、単なる恐怖よりもこういう気持ちの方が僕は感情が揺らぐ、トマトの話も、ライターの話も
    今更どうしようもないやん、みたいな事柄を積み重ねて大人になってゆくのかな


    宮本輝、大阪育ちということで大変没入しやすい場面設定。

    五千回の生死 宮本輝
     トマトの話:伊丹、梅田
     眉墨:軽井沢病院

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    2022年08月28日
  • 春の夢

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    詳しく当時の時代背景を知るわけではないが、自分が生きたわけではないセピア色の日本が書かれているようで、素敵な空気感の作品だった

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    2022年08月08日
  • 流転の海―第一部―(新潮文庫)

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    豪胆かつ小心で、猥雑な面も併せ持つ松坂熊吾とその眷属たちが織り成す、濃密な小宇宙を描く。宮本輝氏本人と実父・実母をモデルとした大河編の第一部。

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    2022年07月22日
  • 青が散る(下)

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    上巻では、そこまで面白いとは思わなかったが、下巻で、夏子への恋やテニスの試合など、盛り上がる場面を読んで、やっとこの作品の面白さがわかった。
    面白い。普通の主人公なのに、周りでは、ちょっと普通じゃないことが起こったりして、青春ってこんなものなのかなと思わせてくれる。
    私はあまり昔の作品が得意ではなかったが、少しづつ読むようになって、その作品が何十年も人から愛される理由や、面白みがわかってきた。嬉しい。

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    2022年07月20日
  • 草花たちの静かな誓い

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    宮本輝的な、少し屈折してて、俗っぽさもあって、人が良い青春を拗らせてる男子が、大人になって現代で生きてたらこんな感じなんだろなと思った。

    ミステリ的要素を期待せず手に取ったので、思わぬ展開に楽しんでしまった。

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    2022年05月12日
  • 月光の東

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     あるエリートサラリーマンがパキスタンのカラチのホテルで自殺することからこの物語は始まる。この小説の秀悦なのは、この自殺した背後にいる米花という女性を全く異なる2人の人物に語らせていることだろう。
     推理小説的な側面もあって、一気に読めるとても良い本だと思う。

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    2022年05月05日
  • にぎやかな天地(下)

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     主人公の聖司が日本の伝統発酵食品をまとめる本を作る中で色々な人や物や考えに出会う話。
     話の中で、その時は最悪だなと思う事が後々いい事に繋がるという場面がいくつかあった。今の自分の立場はどちらかと言うと悪いと思うが、それが後々プラスになったらいいなあと思った。
     物語の中に登場する発酵食品は、どれも作り出すのに年単位の時間がかかる物だった。いい物を作り出すのには、とても時間がかかる物だと実感したし、それは人間も同じじゃないかと思った。効率的にやる事は重要だが、コツコツ時間をかけて発酵食品のようにじっくり仕上げて行くのも同じく大事だと思う。
     最後に、今回も登場人物や土地の描写がとても良かった

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    2022年03月15日
  • 田園発 港行き自転車 上

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    富山の田園地帯に立った著者が「美しい山河を描きたい」と着想したとのこと。富山の美しい風景の中で物語は静かに進行していく。田舎の田んぼ道を自転車で失踪したくなった。

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    2022年03月05日