宮本輝のレビュー一覧

  • 骸骨ビルの庭(下)

    Posted by ブクログ

    人間の愛を読めました。苦労は自分のことを考えるから苦労と感じると、気づきました。自分が、今後、どうやって生きていくのか指針になるような本です。まだ、そのように生きられるのかはわかりませんが、そのように生きられれば幸せになれるのかもしれません。

    0
    2020年09月23日
  • 水のかたち 下

    Posted by ブクログ

    50歳の主婦がたまたま古美術品を手に入れたことから、日常の生活が大きく変化していくさまを描いた長編小説。

    宮本輝の作品を手に取ったのは、何年ぶりだろう。その昔、『泥の河』をはじめ『青が散る』『錦繍』など10冊ほど読んだ記憶があるが、最近はとんとご無沙汰していた。
    友人の薦めで借りたのだが、まずは安定感のある品のいい文章が心地よい。複数の大きなエピソードも違和感なく収まり、力まかせの作家からは得られない良質な穏やかさがある。そういえば芥川賞の選考委員も務めていたのだったっけと、改めて作者の力量を思い知った。

    夫と3人の子どもと暮らす女性の視点から、更年期やら五十肩やらの身近な話題も取り入れて

    0
    2020年09月21日
  • 春の夢

    Posted by ブクログ

    こういう小説は読後感が気持ち良い。
    青春時代の屈折と解放、自分が同年輩だった時の事を思い出して重ねてみました。
    主人公哲之の恋人、陽子が居なかったら暗い幕切れになっていたんだろうと想像します。

    0
    2020年09月20日
  • 春の夢

    Posted by ブクログ

    内臓を貫かれたまま柱に釘づけにされ、一年間生き続ける蜥蜴と、父親の借金を背負った苦学生がシンクロする話。
    身動きと取れない蜥蜴と哲之がゆっくりと重なっていくのが新鮮で自然に引き込まれた。

    それにしても、彼女の陽子が素直で一途でかわいい。

    哲之の母の言葉に、実家の母の顔が浮かんだ。
    「夜、寝るとき、ああ、しあわせ、と思いながら蒲団に入れるようになりたいなァ…」

    0
    2020年09月05日
  • 幻の光

    Posted by ブクログ

    普段あまり読まない純文学も読んでみようと手にした一冊。
    幻の光もよかったが、夜桜、寝台車も、好きな感じ。

    0
    2020年08月12日
  • 真夏の犬

    Posted by ブクログ

    関東の地方都市にまだスーパーアリーナなんてなかった頃、町には普通に野犬がいた。
    あの頃のムッとした暑い夏の匂いとか、雑然とした商店街とかを思い出す小説。

    0
    2020年07月22日
  • 森のなかの海(上)

    Posted by ブクログ

    宮本輝の長編小説。
    阪神淡路大震災で奇跡的に無事だった希美子が、離婚し、息子と震災孤児たちと森の中で生活を始める。
    人の縁と、その人が本来持っている人間性といったことを考えさせられる。
    下巻が気になる。

    0
    2020年05月27日
  • 春の夢

    Posted by ブクログ

    読み進めていくうちにとても引き込まれる。また哲之という人物に対しても、最初ろくでもない人間やんという感情からだんだん人間味のある愛すべき人間だなぁと変わっていく事に気づく。とても良い作品だと思う。ハッピーな終わり方で良かった。

    0
    2020年05月10日
  • 愉楽の園

    Posted by ブクログ

    やっぱり宮本輝さんはいい。
    タイにも行きたくなってきた。
    この人の良さはなんだろう。
    人間らしいところかなぁ。
    主人公が前を向いてるところかなぁ。
    2010/11/2

    0
    2020年05月07日
  • 春の夢

    Posted by ブクログ

    この面白さを表現するいい言葉が見つからないけど、普通な人の普通な日常の中の普通な感情がすんなり深く入ってくる感じがいい。
    2010/7/21

    0
    2020年05月07日
  • 田園発 港行き自転車 上

    Posted by ブクログ

    自然豊かな富山を舞台に、真帆・祐樹・千春たちがそれぞれの人生を関わっていく。
    確かな未来への一歩と圧倒的な田園風景が相まって、感情を揺さぶる。
    下巻への展開が楽しみである。

    0
    2020年04月30日
  • 水のかたち 下

    Posted by ブクログ

    更年期障害を迎えようとしている平凡な主婦を主人公に、サッシの施工を生業としている夫、子供3人の一家と取り巻く善良な人々のお話。
    なかなかあり得ない偶然の連鎖も、今の世の中の状況を鑑みると救いのお話でした。

    0
    2020年04月18日
  • 幻の光

    Posted by ブクログ

    四話収録されているうち、『表題作』がしみじみとよかった。主人公と同調しているかのように、潮の香りまでかんじるように思われました。

    0
    2020年04月16日
  • 水のかたち 上

    Posted by ブクログ

    平凡な主婦が非日常な体験をするところからの話ですが、思考形態はずっと一緒の処に好感が持てます。
    Jazzの話は秀悦。

    0
    2020年04月07日
  • 田園発 港行き自転車 上

    Posted by ブクログ

    情景描写が美しく、暮らしている人たちを思い浮かべることもできる。
    人物が何を思っているのか、一人称で語られ感情移入してしまう。
    不倫の描写は自分の感情が動きすぎて、動揺してしばらく読み進めることができないほど。
    信条とは違う描写が続くが、動揺するほどの描写はやっぱりすごい。しばらく、宮本輝の小説を読み続けたい。

    0
    2020年03月22日
  • 血脈の火―流転の海 第三部―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    破茶目茶な男、熊吾 私も彼に洗脳されたか 面白く読んだ
    でも 他の登場人物の話が面白いのだこの先どう進展していくのか?この小説の主人公は誰なのか?どう纏めるのか?
    そういう意味で楽しみだ

    0
    2020年03月20日
  • 水のかたち 下

    Posted by ブクログ

    志乃子は鼠志野の茶碗に出会うことで、人生が動き出した。物との出会い、人との出会い、その時々で大きな決断を迫られながら、彼女はごく自然に歩むべき方向を選んでいく。そこに無理はなく、水が山から湧き、滝になり、川に流れ込み海に注いでいくように、環境に合わせて形を変えても、水がその本質を失わないように、彼女もその素直さ、謙虚さ、礼儀正しさを失わない。
    自分を、自分以上のものに見せようとはせず、自分以下のものに見せようともしない、50歳の平凡な主婦として描き出される志乃子、ただものじゃない。

    小さな茶碗をきっかけに喫茶店兼骨董品店のオーナーへの道が開かれるのが、決して偶然ではなく必然のように思えてくる

    0
    2020年03月17日
  • 月光の東

    Posted by ブクログ

    夢中で一気に読める本を求めて、宮本輝を手に取った。カーテンで仕切られた病室で2.5日位で読んだ。夜の日本海側の村、古美術展、バーなど、薄暗い場面が多くシンクロしてぐんぐん読めた。

    2人がそれぞれよねかを調べ、神視点の読者が全てを知る奇妙な面白さ。
    杉井はよねかを一目も見られず、津田が作る美味しいクリーム・コロッケを知らない。
    美須寿はよねかの女の子らしい一面や男との接し方は知らない。

    それでいいんだと思う。
    初恋の中学生の少女を買った中年の男なんかに会わない方がいいし、浮気相手の異性との話し方や交わり方は知らなくて良い。

    自殺を乗り越えこのさき生きていくのに必要な情報が、2人にうまく行き

    0
    2020年02月15日
  • ドナウの旅人(下)

    Posted by ブクログ

    ドナウ河に沿った旅もいよいよ終着。
    道中様々な人と出会い別れる。
    そして突然の死。

    道雄は人生をやり直すことができるのか。
    麻沙子はシギイと国境を越えた愛を成就することはできるのか。
    黒海の港町で物語は終わり、その後の展開は読者に任せられる。
    でも、きっといいことに収まるのだろう。

    久しぶりに読んだ本書。
    記憶していたものとは全然違っていた。
    人の記憶は頼りない…

    0
    2020年02月11日
  • ドナウの旅人(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    4人でドナウの先までついにたどり着いた!途中からもしや…と予感していた絹子の死がやはり起こってしまって切なかったが、やはり年齢差や借金や不倫?である2人が結ばれるにはこんな結末しかないのかもしれない。
    それにしても人間のあらゆる感情を見ることができたし、物語は壮大でロマンチックで、読み応えがあった。共産主義圏や普段なかなか行けない国の更に田舎の村の人たち、なぜか皆温かく、人間は世界中同じ生き物なんだなぁなんて当たり前のことを思ったりした。ドナウ河に沿った旅をするなんて、どう考えても金銭面や時間や言葉や…ハードルが多くてなかなか現実にはできないことだけど、そんな美しい旅をいつかしてみたいものだと

    0
    2020年02月06日