宮本輝のレビュー一覧

  • 地の星―流転の海 第二部―(新潮文庫)

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    宮本輝氏のご一家がモデルの大河小説第2部。妻子の健康のため、一度郷里に戻った松坂熊吾らを描く。第1部から続いている、戦争を弾劾する姿勢は胸を打つ。

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    2022年10月31日
  • 道頓堀川

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    味わい深い作品でした。
    邦彦の青春、武内鉄男の人生、二人を取り巻く道頓堀川界隈で生きる人々。
    鉄男と息子政夫とのビリヤードでの対決。

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    2022年10月29日
  • 彗星物語

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    平凡な家庭が、一人の留学生の登場で変化していく。
    どこにでもありそうな出来事。
    でも、家族にとっては特別。

    心に残る物語だった。

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    2022年09月13日
  • 春の夢

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     読書力養成読書、11冊目。

     なんだろう、この、読むにつれて少しずつ少しずつ、じわじわと心に染み込んでくる、コクとうまみ。

     始めはあまり好みじゃないかもと思いながら読んでいたのが、いつの間にか抜け出せなくなっていて、気がつけば懸命に生きる主人公に喝采を送っていた……。こういうのって、もしかしたら、これこそが、優れた文学作品というものなのではないかと思いました。

     主人公の井領哲之は大学留年中。死んだ父が残した借金のために、母と別れて大阪の大東市にあるアパートに住んでいます。この物語は、このアパートで過ごした哲之の1年間を描いています。

     哲之は、やくざの取り立てに怯えながら、恋人陽

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    2022年09月11日
  • いのちの姿 完全版

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    宮本輝、初読み。文章が好き。
    人にはそれぞれ事情がある、という言葉、これを読んで、めちゃくちゃ重みがあった。

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    2022年09月11日
  • 五千回の生死

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    ネタバレ

    現実からはみ出すぎないぎりぎりの範囲、尼崎の交差点に1人の男の大事な大事な手紙が埋まってるなんて、夢のある話ではないか

    あぁっどうして、もったいない、のような後悔と焦りの気持ちにさせられる、単なる恐怖よりもこういう気持ちの方が僕は感情が揺らぐ、トマトの話も、ライターの話も
    今更どうしようもないやん、みたいな事柄を積み重ねて大人になってゆくのかな


    宮本輝、大阪育ちということで大変没入しやすい場面設定。

    五千回の生死 宮本輝
     トマトの話:伊丹、梅田
     眉墨:軽井沢病院

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    2022年08月28日
  • 春の夢

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    詳しく当時の時代背景を知るわけではないが、自分が生きたわけではないセピア色の日本が書かれているようで、素敵な空気感の作品だった

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    2022年08月08日
  • 流転の海―第一部―(新潮文庫)

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    豪胆かつ小心で、猥雑な面も併せ持つ松坂熊吾とその眷属たちが織り成す、濃密な小宇宙を描く。宮本輝氏本人と実父・実母をモデルとした大河編の第一部。

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    2022年07月22日
  • 青が散る(下)

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    上巻では、そこまで面白いとは思わなかったが、下巻で、夏子への恋やテニスの試合など、盛り上がる場面を読んで、やっとこの作品の面白さがわかった。
    面白い。普通の主人公なのに、周りでは、ちょっと普通じゃないことが起こったりして、青春ってこんなものなのかなと思わせてくれる。
    私はあまり昔の作品が得意ではなかったが、少しづつ読むようになって、その作品が何十年も人から愛される理由や、面白みがわかってきた。嬉しい。

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    2022年07月20日
  • 草花たちの静かな誓い

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    宮本輝的な、少し屈折してて、俗っぽさもあって、人が良い青春を拗らせてる男子が、大人になって現代で生きてたらこんな感じなんだろなと思った。

    ミステリ的要素を期待せず手に取ったので、思わぬ展開に楽しんでしまった。

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    2022年05月12日
  • 月光の東

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     あるエリートサラリーマンがパキスタンのカラチのホテルで自殺することからこの物語は始まる。この小説の秀悦なのは、この自殺した背後にいる米花という女性を全く異なる2人の人物に語らせていることだろう。
     推理小説的な側面もあって、一気に読めるとても良い本だと思う。

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    2022年05月05日
  • にぎやかな天地(下)

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     主人公の聖司が日本の伝統発酵食品をまとめる本を作る中で色々な人や物や考えに出会う話。
     話の中で、その時は最悪だなと思う事が後々いい事に繋がるという場面がいくつかあった。今の自分の立場はどちらかと言うと悪いと思うが、それが後々プラスになったらいいなあと思った。
     物語の中に登場する発酵食品は、どれも作り出すのに年単位の時間がかかる物だった。いい物を作り出すのには、とても時間がかかる物だと実感したし、それは人間も同じじゃないかと思った。効率的にやる事は重要だが、コツコツ時間をかけて発酵食品のようにじっくり仕上げて行くのも同じく大事だと思う。
     最後に、今回も登場人物や土地の描写がとても良かった

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    2022年03月15日
  • 田園発 港行き自転車 上

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    富山の田園地帯に立った著者が「美しい山河を描きたい」と着想したとのこと。富山の美しい風景の中で物語は静かに進行していく。田舎の田んぼ道を自転車で失踪したくなった。

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    2022年03月05日
  • 夢見通りの人々

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    人間はロボットじゃなくて、血が通っていて、いろいろ不具合があって、それぞれこだわりがあって、、、。みんな「きれい」じゃないよ。ということがよく分かる。
    現実は生々しい。
    第九章、春太がテープを光子に渡した後の春太の気持ちの描写。(p237)
    中でも「前進しなければならない。自分は人間なのだから、前進しなければならないのだ」が、心に響く。

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    2022年02月25日
  • 骸骨ビルの庭(下)

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    一気読み。宮本輝は初読み。主人公の八木沢と住人(優等生的な住人)の会話があってこそのストーリー。現代のような隣人どうしが希薄な世の中ではこの様な関係を築くことはないだろう。そう言った意味ではこんな終わり方が良いようにおもう。


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    2022年02月15日
  • 骸骨ビルの庭(上)

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    孤児たちが住み着いた「骸骨ビル」、そこの住人を立ち退かせるため、主人公の八木沢三郎がやって来た。八木沢で三人目であるが、他の二人は何故、住人の立ち退きが出来なかったのか。上巻ではそこの住人と八木沢との出会い、住人の自分史などを混ぜながら物語は下巻へと続く。★閑話休題★阪急電車の十三(じゅうそう)駅は京都線、神戸線。高塚線の三線が交わる駅。小生がサラリーマン時代に神戸方面、大阪方面など日帰り出張時には、この十三駅で途中下車し、駅前の飲み屋で同僚と時間を潰した懐かしい場所。書き出しの風景で思い出した。

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    2022年02月14日
  • 避暑地の猫

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    ネタバレ

     未読だと思って久しぶりに宮本輝作品を手に取ったら、2015年に既に読んでいたようだ。

     軽井沢の別荘番の息子として生まれた久保修平は、別荘の持主である布施家に対する羨望と憎悪から、その心の裡に次第に狂気を育てていく。“姉妹の麦わら帽子は、卑下と憎悪のふたつの感情をぼくにもたらせてきた。(p.56)” 布施金次郎と、自らの母・姉との間の淫靡な関係を知った彼は遂に、布施金次郎を殺すことを決心する…
     まさに愛憎劇と呼びたくなる、官能的で、怪しい物語。17歳の修平の、視野狭窄さ、自分の思い込みに徐々に囚われていく様が恐ろしい。軽井沢に立ち込める「霧」も、舞台装置として非常に効果的に働いているよう

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    2022年01月03日
  • 真夏の犬

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    九篇の小説が収められている短篇集。阪神尼崎駅が舞台の作品がいくつか収録されている。かつての「煤煙と汚物の街」尼崎は猥雑な街だったようで描写が強烈で、すっかり小綺麗になった今の街との違いに驚いた。

    文庫版巻末の「解説」で作家の森絵都氏が語る宮本文学への愛着についての記述が、自分が普段宮本作品について思っていることがうまく言語化されていて腑に落ちた。
    「清も濁もなみなみ湛えた底なし沼みたいな、比類なきその作品世界にときどき無性に浸かりたくなる」

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    2021年12月21日
  • 優駿(下)

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    競馬を一度もやった事なかったけどやってみたくなる。久美子が牧場仕事やれるか?なんて野暮は言うまい^ ^

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    2021年12月17日
  • 流転の海―第一部―(新潮文庫)

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    久しぶりに昭和の古き時代の物語を読んだ。熊吾のような豪快な心の大きい人、今はいないなあ…としみじみ思う。そして、この時代の女性の生き方は、悲しいものだったと思う。

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    2021年12月16日