骸骨ビルの庭(下)
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骸骨ビルの庭(下)

小説・文芸
660円 (税込)

3pt

今も親代わりの茂木の話では、彼らが一緒に育てた桐田夏美から性的暴力を受けたと訴えられ、失意のうちに亡くなった阿部轍正の名誉が回復されればみな立ち去るという。孤児たちの暮らしをなぞるように庭を耕し始めた八木沢は、真実を求めて夏美の消息を追うが……。人間の魂の絆を描いた感動の力作長編!

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    講談社文庫
  • タイトル
    :
    骸骨ビルの庭
  • タイトルID
    :
    142418
  • ページ数
    :
    320ページ
  • 電子版発売日
    :
    2011年12月22日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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骸骨ビルの庭 の一覧

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1~2件目 / 2件
  • 骸骨ビルの庭(上)
    660円 (税込)
    大阪・十三に戦前からある通称「骸骨ビル」。戦後の混乱期に住み着いて、オーナーの阿部轍正と茂木泰造に育てられた孤児たちを立ち退かせるために三人目の担当者として送り込まれた八木沢省三郎は、一筋縄ではいかなそうに見える彼らの話に耳を傾けるうちに、困難だったであろう日々を思い描くようになる。
  • 骸骨ビルの庭(下)
    660円 (税込)
    今も親代わりの茂木の話では、彼らが一緒に育てた桐田夏美から性的暴力を受けたと訴えられ、失意のうちに亡くなった阿部轍正の名誉が回復されればみな立ち去るという。孤児たちの暮らしをなぞるように庭を耕し始めた八木沢は、真実を求めて夏美の消息を追うが……。人間の魂の絆を描いた感動の力作長編!

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骸骨ビルの庭(下) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    戦災孤児について全く知識が無かったので、この本を読むことにより生きることがどれだけ大変だったろうかと思いを巡らせることができた。
    一人一人インタビューしたものを日記ふうにしたためてあるのでグイグイと読めた。

    話の端々に心に沁み入る箇所があった。
    うまくまとめられなかったので再読してピックアップしようと思う。

    宮本輝氏の小説は毎回、事業を起こそうと思わせるものがある。今回は食堂。
    錦繍では今で言うタウン誌を作ったエピソードがあった。
    流転の海を読んで、事業を起こす事が描かれるのは宮本輝氏のお父さまの影響であることがわかる。

    また今回も能を見に行くという箇所があり、たまたま能を見るチャンスに恵まれたのでこれも何かの縁と思い見に行くことにする。

    それから舞台である十三に近々行くので、近辺を歩けたらと思う。

    0
    2023年07月11日

    Posted by ブクログ

    マンションへの建て替えを了承したものの、ビルに居続ける茂木氏。彼は生きる場所と意味を与えてくれたビルの正統な後継者である友人阿部氏に不義理を働いた女性に、彼女がそこで知るべきことを知らせる義務感から居残っていた。
    そのビルで育った子供たちの思い出と、彼らを育てた阿部・茂木両氏との思い出とが読んでいく中で重層構造を成していく。思い出に関係のない様々な知識も込められ、知的好奇心が満たされる感覚が良い読書体験として残る。
    末尾まで来た時に、頭の中に残ったものはとても綺麗なのだけれど、文字では伝えきれない。良書。

    0
    2020年10月25日

    Posted by ブクログ

    骸骨ビルと言う場所の意味、阿部轍正の存在、そして茂木泰造の思い。終わりに向けて動き出す…。

    パパちゃんに対し周囲からは邪推され陰口を叩かれる中、自己保身しか考えていなかった役所が子供たちを引き取りたいと言ってきた時に、彼が言った言葉。
    「人間としての誇りは捨てんが、小さな自尊心なんていつでも捨てるで」

    これもパパちゃん。
    「人間はその根本の部分に必ず何等かの癖を隠しているものだ。…つらい苦しいことからは逃げるという癖を持つ人間もいる。そのときどきの気分で表情や態度が変わるという癖を持つ人間もいる。…そのことをしっかりと自覚しろ。」
    私に言われているようだ。

    ヴィクトル・フランクル「意味への意志」からの引用。
    「――われわれは他者の人生に意味を与えることはできません――われわれが彼に与えることのできるもの、人生の旅の餞として彼に与えることのできるもの、それはただひとつ、実例、つまりわれわれのまるごとの存在という実例だけであります。というのは、人間の苦悩、人間の人生の究極的意味への問いに対しては、もはや知的な答えはあり得ず、ただ実存的な答えしかあり得ないからです。われわれは言葉で答えるのではなく、われわれの現存在そのものが答えなのです。――」
    フランクルの「夜と霧」も考えさせる言葉が多く、勉強になったなあ。この本も読んでみよ。


    終わりは静かな感じだったが、充足感の得られる内容であった。
    宮本輝さんの本は初めてだった。他の本も読んでみたい。

    0
    2017年12月23日

    Posted by ブクログ

    とても面白かった。初めて読んだ宮本輝作品。十三を舞台にして戦後を描く。登場人物の置かれた状況は大変だが、それを不幸自慢にしないところがいい。事実と虚構を混ぜて効果的に伝えるということにこの作品は成功している。生臭くないがリアルに思える。そう感じることの出来る作品だったと思う。後半、物語世界が閉じてしまうのが残念に思えるくらい。どっちを先の読もうか迷った「道頓堀川」も楽しく読めそうだ。芥川賞選考委員の、これが模範解答とでもいえるようなそういう感じがしたかな。

    0
    2017年12月18日

    Posted by ブクログ

    ビルの住人の戦後の話は、まだまだ続く。そして、成人に達してからの住人の日頃の生活、性質などが少しずつ明らかになっていく。
    父親代わり、母親代わりの二人が住人の戦災孤児の精神構造構築に与えた影響のすごさが描かれている。
    そして、除却するための条件について、色んな思惑が語られる。
    濡れ衣を着せられた父親代わりの人間性も、少しずつ明らかにされ、また、母親代わりのもう一方の主人公の心の奥底のことも次第にわかってくる。
    最終段階に至るまでの関係者の行動・思いが作者のすばらしいタッチで描かれていた。
    関わった人間の99%は、納得いく形でこの物語は終わる。
    世の中で生じる様々な現象、100%すての人間が納得して終わるということない。
    しかしながら、人間として大切な価値観は十分守られ、ストーリーは終結するという形でこの物語は終わった。
    読み終わって、なんとも言えない爽やかさが残るというのは、宮本輝さんの小説感によるのだろう。

    0
    2017年11月16日

    Posted by ブクログ

    内容(ブックデータベースより)

    今も親代わりの茂木の話では、彼らが一緒に育てた
    桐田夏美から性的暴力を受けたと訴えられ、失意のうちに
    亡くなった阿部轍正の名誉がかいふくされれば
    みな立ち去るという。孤児たちの暮らしをなぞるように
    庭を耕し始めた八木沢は、真実を求めて夏美の消息を追うが・・・
    人間の魂の絆を描いた感動の力作長編!

    令和8年9月22日~26日

    0
    2026年09月26日

    Posted by ブクログ

    戦争から生還し、沢山の孤児たちの親代わりとして生きた男の話。損得勘定抜きに、自分の幸せも二の次にして、こういう人生が送れるってスゴイなぁ。それだけやはり戦争での、人には語りたくない体験が、影響してしまったということなのだろうな

    0
    2025年02月28日

    Posted by ブクログ

    大阪十三にある通称「骸骨ビル」。開発のため立ち退きを促す担当者として派遣された八木沢省三郎と個性豊かな住人たちとの交流がなんとも楽しく味わい深い。
    敵対する関係のはずがいつしかヤギショー、ヒデト、サクラちゃん、トシ坊、ナナ、チャッピー、ヨネスケと渾名で呼び合う人間関係に入り込んでいく。
    そして中庭に畑を再現し、住人たちから昔の話を聞くにつれ戦後のオーナーたちの苦労を知り彼らに感情移入していくヤギショー。

    ーー人間は何のために生まれてきたのか?
    ーー自分と縁する人たちに歓びや幸福をもたらすため

    戦争から生還し、何かの力によって生かされたと感じた男が、孤児たちを育てて父となることで生を全うするその生き方に心を動かされる。
    滋味深い物語は最後の1ページに至ってさらに大きな感動をもたらしてくれた。
    「雄弁で彩りに満ちた沈黙」のシーンは自然と涙が滲み、後には深い余韻が残った。

    いい作品を読めました。

    0
    2023年04月26日

    Posted by ブクログ

    一気読み。宮本輝は初読み。主人公の八木沢と住人(優等生的な住人)の会話があってこそのストーリー。現代のような隣人どうしが希薄な世の中ではこの様な関係を築くことはないだろう。そう言った意味ではこんな終わり方が良いようにおもう。


    0
    2022年02月15日

    Posted by ブクログ

    何と言っても装丁TAKORASU「植木街」

    何かが届きました。
    響きました。

    落としどころもよかった。
    ラスト皆が骸骨ビルに。
    36枚の絵と80ページノートのコピー。

    パパちゃん、テッちゃん=阿部轍正
    亡くなってからの物語
    茂木のおじちゃん=茂木泰造
    骸骨ビルで育てられた戦災孤児の面々。
    チャッピー
    ヒデトくん
    ナナちゃん
    サクラちゃん
    トシ坊
    夏美
    ヨネスケ
    幸ちゃん
    マコちゃん
    峰ちゃん

    ヤギショウ
    比呂子ねえちゃんの『みなと食堂』
    『エデンの仔猫』『和楽之湯』
    料理、本、能
    『史記』読みたくなり、漢詩についても。

    宮本輝ミュージアムの『骸骨ビルの庭 登場人物紹介』
    何度もみて、振り返りましたぁ。

    いい大人になりたいと、思ってました。
    どうしたら、なれるか⁉な、と。
    いい大人と付き合わないと、って。

    まんま、さらけださなきゃ。
    って、教えてもらいまいした。

    0
    2021年09月19日

骸骨ビルの庭(下) の詳細情報

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    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    講談社文庫
  • タイトル
    :
    骸骨ビルの庭
  • タイトルID
    :
    142418
  • ページ数
    :
    320ページ
  • 電子版発売日
    :
    2011年12月22日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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