宮本輝のレビュー一覧

  • 幻の光

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    何の理由もわからないまま、愛する人を自殺という形で失った女の不安定な心情。
    喪失感や虚無感、自責の念・・・
    短編を書ける作家こそ一流作家だと思う、そんな短編集。

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    2015年06月01日
  • 優駿(上)

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    サラブレッドの世界を初めて知った。
    そこにまつわるたくさんの人たち。いろいろな思惑。綺麗事ばかりではない現実はたくさんあれど、オラシオンには夢となっていろいろな人に勇気を与えてほしい。

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    2015年05月19日
  • 青が散る(下)

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    これは青いです。
    こんな多感な大学時代をすごせただろうか?
    大学ってとても特殊な環境であるし、体力と時間と好奇心の総量がMAXの時期だろう。
    ここで何を体験するかで人生かわるんだろうなぁ。

    このモヤモヤした感覚、何者にかになれるのかの期待と不安と現実、そして行動。
    ホント行動できなかった自分。失ったものは大きいんだろうな。
    もう、ボクには訪れることのない青春です。
    そんなムードが溢れていてとても青いのです。

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    2015年05月13日
  • 睡蓮の長いまどろみ(上)

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    ある事情で離ればなれになってしまった母と子。
    その何十年ぶりかの邂逅の果てに現れる新たな感情。
    親と子のつながりとは何とも複雑なものだと改めて思いました。

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    2015年04月08日
  • 焚火の終わり 下

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    何年振り、いや何十年ぶりかも。
    それぐらい久しぶりに2大関西弁作家の宮本作品(もう一人は当然、田辺 聖子さん)

    人間の業とか性(サガ)を軸にした、いい作品は沢山あるけど、やっぱり関西弁で書かれてると説得力あるし感情移入しやすいから読んでない時も何となく切ない気持ちで過ごしてました。

    美味しそうな料理とお酒が色んな場面で登場して、それもまた関西の食べ物やったりするから情景が浮かぶし今回は読みながら、よぉ呑みました。

    結末は…まぁいいんやけど、それにしても男の人って嫁も子供も(孫も)いて女に疲れたから男に走る…って人、そんなに居てるもんなんかなー。
    まぁ作品の中では元々そっちの素質があるかど

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    2015年04月01日
  • 夢見通りの人々

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    発刊当時は映画化もされた宮本輝氏の名作。連作短編作品です。

    里見春太という主人公の、素直で優しく真面目で、でも不器用で孤独な部分と、彼を取り巻く夢見通りの人々の心模様や生き方が、表も裏も含めてリアルに描かれています。

    宮本輝氏の作品には「人物」がしっかりと描かれていて、切なさや愛を感じさせてくれます。前を向いて生きる、ということの大事さを考えさせてくれます。

    自分は、肉屋の竜一の印象が読み始めと終わりでガラッと変わったことに驚き、少し愛着が湧きましたね。
    こんな風に自分のお気に入りの人物を見つけて読むのも面白いかも。といっても、ひと癖もふた癖もある人物ばかりで感情移入はできないかもしれま

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    2015年03月15日
  • 三十光年の星たち(下)

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    愚直なまでに努力する事、人に感謝する事、人を信じられる事。幸せだったと言える人生を送りたい。若いうちは、素直に多くを吸収できる構えでいれば30年後には随分違った姿になろう。2014.2.17

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    2015年02月17日
  • 青が散る(上)

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    卒業?記念に下巻と一緒にプレゼントとしていただきました。
    学生時代に急激に戻された不思議な読後感。
    あの頃の感性と今の受け止め方の差は、表現は違えど森絵都さんの解説にかぶりました。
    絶対に忘れない作品(= ̄ ρ ̄=) ..

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    2015年02月08日
  • 約束の冬(下)

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    読み飛ばしたかと思った。
    翠英と桂二郎の朝の別れ とか、
    いつの間にか留実子と俊国が愛称で
    呼び合う仲になってた とことか。
    それぞれの章の裏側で、
    話は少しずつ進展していた。
    ひとつひとつ 細かく書かなくても、
    読者に委ねるのもありなんだね。

    桂二郎が、なんともまぁ、正直に、
    若い女を抱きたい、若ければ若いほどいいって のたまうこと。笑えた。
    若い女の企みに、騙されたと思うか、
    少しの間、夢を見たと思うか。
    幼い企みが気の毒に思えるほど、
    おとなの余裕を感じる。

    豪快な北海道も、閑静な総社市も、
    まるでその場にいるかのような気分。

    心落ち着く いい本だった。

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    2015年09月10日
  • 約束の冬(下)

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    この作品を読みながら、自分自身、今まで何回くらい約束をしただろうかと思い浮かべてみた。
    人と人との関係が繋がって、約束を交わすことが、この作品の中ではとても素敵に描かれていた。
    魅力的な登場人物たち、 飛行蜘蛛のエピソード、樹木や葉巻の薀蓄にゆったりと浸りながらも先が気になってあっという間に読み進めた。
    それで、結局、留美子と俊国はどうなったの?
    緑には打ち明けたの?
    この2点がはっきり判らなかったのが、ちょっと残念。
    留美子に関しては、きっと新しい恋が芽生えたのだろうなという話の流れだったけど。
    12月5日、留美子と俊国一緒に飛行蜘蛛を見に行く場面も読みたかったなあ。

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    2015年01月30日
  • 森のなかの海(上)

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    森の中で生活する暮らしが羨ましくなりました。
    震災を巡る話云々よりむしろ、森の生活の描写にうっとりしました。
    2014/05

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    2015年01月19日
  • 道頓堀川

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    ある男からみた戦後の歓楽街に”寄せ集まった”男と女と仲間と親子の話。特に、男のうちにあるぼんやりとした弱さは個人的にこの一文にすべて、凝縮されているように思う。


    ”相手の心の開け具合を計算して、きっちり開いた分だけしか応じ返していかない哀しい人間の習性を、彼等はとりわけ狡猾に身につけていたが、反面そうした弱さを歓楽街に生きる本物の女たちよりも、一段上手に隠し通す手練に長じていることも武内はよく知っていた。”

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    2015年01月15日
  • ドナウの旅人(下)

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    ドラマ観てから読んだので、ひたすら佐久間良子の呪縛から抜けられず。しかも高校生ぐらいだったから、正直良くわからなかった。面白かったのは覚えてるけど。要再読。

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    2015年01月10日
  • 血の騒ぎを聴け

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    再読。宮本輝さんのエッセイ。クスッと笑ってしまうもの、考えさせられるもの。様々な類のエッセイが散りばめられている。早射ちマックとシャダイカグラの話か印象に残った。久々に宮本輝さんの小説を読みたくなった。

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    2015年01月03日
  • 慈雨の音―流転の海 第六部―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    流転の海第六部。息子も中学生になり主人公一家も、高度経済成長期の波にのっていきます。第六部で、全巻からのつながりももちろんあるけど、ここから読んでも十分面白い。比較的、一家の生活が裕福に落ち着いているので、安心して読めた一巻。あと二巻で終了らしいが、こっからどのように展開していくのかなー。

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    2021年01月06日
  • ドナウの旅人(下)

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    ドナウ河に沿って長い旅をしている過程で、様々な人と出会い経験を積むことによって成長し、変化していく様子が自然で引き込まれた。
    登場人物たちも個性溢れているし、ヨーロッパの情景が思い浮かぶような文章に浸れました。
    この作品や『深夜特急』のような作品を読むと、自分も長い旅をしたくなってくる。
    とても無理だけど……。
    この作品の頃と、現在では東欧の政治情勢も代わり、ブタペストなんて今では人気の観光地になっているけど、現在に置き換えると少し味気なくなりそう。
    当時の共産圏だからこその味わいもあると思う。

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    2014年12月31日
  • 星宿海への道

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    中国を旅行中に姿を消した雅人。
    血の繋がらない弟や籍を入れずに彼の子供を産んだ女性、学生時代からの友人たちが彼の安否を想う。
    雅人には簡単には語れない過去があり、姿を消した地にはある思いがあった。
    真実はわからないが、それに近づいた時、彼に関係する地に引き寄せられる。
    そして、雅人の人知れず抱えていたであろう出来事に胸を揺さぶられる。

    2014.12.13

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    2014年12月14日
  • 三十光年の星たち(上)

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    ネタバレ

    仕事になんとなく気持ちが入り込まない。。。
    親に勧められて なんとなく読んでみることに。。

    「現代人には二つのタイプがある。見えるものしか見ないタイプと、見えないものを見ようと努力するタイプだ。きみは後者だ。現場が発しているかすかな情報から見えない全体を読み取りなさい。」

    まさしく今の自分は前者で、頭が固く困っていると感じていた。見えないものを見ようとする努力が足りないのだ。そういうことを母は言いたかったのだと感じた。恥ずかしいような悲しいような気持ちだ。

    ただ最後の方に出てきた、自分を磨く方法。

    本当にそうかもしれない。60歳まで働き続ける使命を背負うなら、そういう心持ち働けばあっと

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    2015年02月08日
  • 月光の東

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    よねかと言う女性に翻弄されていく周りの男性の話(自殺した友人)を中心に展開されていくかと思いきや、残された妻とよねかの生い立ちがメインだったように思える。作中に出てくる精神科医の先生とのやりとりが、人生の教訓になるような示唆に富んだ言葉が多かった。
    また若いよねかに溺れた初老の男性が、妻の死亡を機に行き場のない気持ちになる。浮気は何も残りません笑

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    2014年11月17日
  • 天の夜曲―流転の海 第四部―(新潮文庫)

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    熊吾大阪に戻る。
    房江とノブちゃんは富山に残る。
    私的にあけみさんはけばいお姉さまだと思ってたけど意外とヤンキーっぽいところがあった。後2作で完結。

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    2014年10月11日