宮本輝のレビュー一覧

  • 骸骨ビルの庭(下)

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    宮本輝の文章が好き。日本語の美しさを感じる。
    大袈裟でなく、遜ってもいない。自然な日本語。
    子供が出来たら、ぜひ宮本輝を読ませたいと思う。

    この作品の舞台は大阪の十三。
    登場人物の身の上話が、すべて語り口調なので、文章の中にも大阪弁が多く出てくる。
    中にはズルイ奴、人の顔色ばかり伺ってる奴、オネエなどなど、色んな個性が集まっているけれど、主人公のヤギショウさんの語り口が、それを緩和して、まとめている感じ。

    ラストまで、「どうなるんだろう・・・」というドキドキを引っ張りながら、登場人物たちの個性を浮き彫りにし、最後には親代わりとなったパパちゃんと茂木のおじちゃんの人となりを集大成として描く。

    淡々とした文章なのに、最後には表現しがたい「ほっこり感」や静かな感動(じわじわと!)が待っている。
    またやられました「宮本輝ワールド」。
    もう一度読み返さないと勿体無いなぁ。
     

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    2012年04月10日
  • 真夜中の手紙

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    さくさくと読めました。児玉清さんとの逸話が心に残るなあ。慈雨の音で、最後の三ページを捨て去った話、そうだったんだと印象的だった。

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    2012年03月15日
  • 骸骨ビルの庭(下)

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    ネタバレ

    うむむーーー!
    そうなのか。
    きっかけが必要だっただけなのかな。

    骸骨ビルを巣立った孤児たちと、ご近所さんや主人公や、それぞれの戦後〜現在に繋がる人生が、それぞれに際立ってて、うーんなんだろう‥

    その時その時を必死で生きていた連続が、現在につながってるんだなって。
    じゃぁ、「現在」を生きてる私はどうなのかなってちょっと自分を顧みた。
    「未来」になって私が年をとった時に、あの頃(つまり今)のことを悔いなく思い返すことができるかなぁと。

    パパちゃんの内面は、難しかった。
    戦地での語り(聞いた話だけど)の場面は、あれは、私が想像してどうこう言える話じゃないんだろうな。

    結局、夏美が自ら嘘だったとパパちゃんに謝罪したりする場面はなくて、お話が終わってみても、事実が事実としてあるだけだった。
    パパちゃんともぎさんは、自分は結婚もしないで孤児たち20人以上を育て上げ、その廻りにはほんとうのことを知る訳でもない人たちが勝手に憶測したウワサが広がってて。(それは夏美の事件に関することだけではなくて、パパちゃんが聖人でもなんでもなかったこと、本当は迷ってたこともあったろうってことも全部含めて)

    主人公が、単身赴任終わったら大阪に店を買ってオムレツ屋さんをひらきたい、って手紙を奥さんに書いたあとの、夫婦の電話。
    これすっごい印象的だった。
    わかるんだよなぁ奥さんの言ってることが。すごく。すっごく。

    離れていてもそれぞれに「楽しく暮らしているだろう」

    楽しく暮らしているのはいいよ。
    仕事なのだし、やむを得ない事情なのだし、離れて暮らしていてもそれを受け入れて平穏に過ごして行くのは、寂しがって辛くて泣きわめく生活するよりはいいさ。

    だけどそれが目的になってしまうのはおかしいんだよな。
    うまく言えないけれど。
    離れているけどある程度の寂しさには目をつぶって、うまく暮らしてる。
    それを当たり前に思ってほしくないんだよね。
    今回のことで、奥さんが主人公にその気持ち(ホンネ)をぶつけられるきっかけができたのはよかった。
    奥さんと主人公は別に仲が悪かったわけじゃないし、浮気とか、あったわけじゃないし、だけどそれを当たり前に思ってもらっては困る。

    …↑自分の愚痴書いてるのと同じじゃないかこれ?w

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    2012年03月07日
  • 天の夜曲―流転の海 第四部―(新潮文庫)

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    久し振りに流転の海シリーズを読みました。
    第四部目ですが、やはり素晴らしい!!
    非常に面白く、人生の奥深さをさり気なく触れさせる。
    イイです!

    作者、20年の歳月をかけての第四部目と
    これも凄すぎる。次の花の回廊も楽しみだなぁ。

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    2012年03月03日
  • 骸骨ビルの庭(下)

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    2012/02/29
    「親」である2人の想いに話が移行していって、そしてあのラストシーン。
    何か大きなことが起こるでもなく、主人公がこれで給料貰ってたのかと思うとビックリだけれど(笑)、いいお話だった。
    読み終わってから、もう一度冒頭に立ち戻ると、なお感動。

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    2012年02月29日
  • 真夜中の手紙

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    ネタバレ

    宮本輝のホームページに掲示板があり、そこの書き込みに宮本氏が、返事されたり、また日記風にある日の出来事を書かれているのをまとめたもの。
    作品についてのことはほとんど出てこなくて、ゴルフや、日々のできごとなどが綴られていて、宮本センセイよう怒らはります。まあだいたい世の中のことについて。
    まだまだ熱いということですね。そうして熱い一日を鎮めるかのように、寝る前は志ん生の落語かクラシックかジャズを聴いてお休みになる。いいですね~ かなりの志ん生ファンです。

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    2012年02月20日
  • 真夜中の手紙

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    宮本輝さんは文章が洗練されてて、きれいですね。著者の日常が垣間見れて、思わず笑ってしまうところも。年を重ねられて、柔らかさが備わられた気がします。やっぱり宮本輝さん好きだなぁ。

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    2012年02月11日
  • 避暑地の猫

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    混沌としたまどろみ

    かけぬけるラスト

    なんともいえない後味


    一気に読める。
    何度も読める。

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    2012年01月25日
  • 我ら糖尿人、元気なのには理由がある。 現代病を治す糖質制限食

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    ネタバレ

    今週おすすめする一冊は、作家の宮本輝氏と医師の江部康二氏によ
    る対談本『我ら糖尿人、元気なのには理由がある』です。意外な組
    み合わせですが、この二人は、糖尿病で、かつ、糖尿病克服のため
    にある食事療法を実践しているという点で共通しています。

    この食事療法とは、糖質制限食。糖質(糖分や炭水化物)を摂らな
    い食事のことで、江部氏が確立してきたものです。糖質は砂糖のみ
    ならずお米やパンや麺類やイモ類に幅広く含まれますから、糖質を
    制限するというのは意外と簡単ではありません。甘いものや醸造酒
    は勿論、和食で言うところの主食はほぼ断念せざるを得ません。

    それでも糖質制限はほとんど全ての病気に効果があると聞けば、誰
    もが試してみたくなるはず。これは血糖値の安定が代謝機能の安定
    と血流促進を促し、自然治癒力を高めるからと説明されていますが、
    納得できる理屈です。病気のみならず、ダイエットは勿論、肌のツ
    ヤや養毛にも効果もあるそうなので、試さない手はありません。

    糖質制限食が説得的なのは、それが人類本来の食事に思えてくるか
    らです。というのも、農耕が始まったのが1万年前で、人類発祥か
    らそれまでの399万年間は狩猟採集生活だったため、炭水化物は満
    足に摂れないのがむしろ当たり前。おまけに精製された炭水化物を
    とれるようになったのはせいぜいここ200年のことで、それを庶民
    が3食普通に食べられるようになったのは、たかだかここ50年間の
    ことです。

    そう考えると、今の食生活は人類の身体のメカニズムには糖質過剰
    になっていると言えるわけで、文明病の原因は糖質にあると言われ
    ると、そうだよなあと思わず納得してしまうのです。かく言う井上
    も、ここ数年間、玄米菜食中心で、食生活は比較的健康な方かなと
    思っていたのですが、本書を読んで確実に糖を摂り過ぎだなと痛感
    しました。これから糖質制限を心がけてみようと思っています。

    糖尿病やメタボに悩む方は勿論、ダイエットが必要な方、アレルギ
    ー体質を改善したい方は必読でしょう。また、食生活のあり方や医
    療問題に関心の深い方、食や健康でビジネスをお考えの方にもおす
    すめです。糖質制限食を実践するかどうかは別として、食に対する
    考え方を一新してくれる一冊なので、是非、読んでみて下さい。

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    ▽ 心に残った文章達(本書からの引用文)

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    糖質制限食をすると、減量効果がすごいんです。カロリーが同じだ
    ったら何を食べようが同じだという神話がありますが、間違いです
    ね。同一カロリーならば、糖質制限食のほうが痩せます(江部)

    糖質制限食には心身の面で問題はないと思います。ただ、弱点があ
    るとしたら、食費が高くつくことなんです。大まかに言って、食費
    が1.5倍になるんですね(江部)

    精製炭水化物を食べると、血糖値がピュッと上がります。するとイ
    ンスリンがどかんと出る。それを日常的に続ける、朝昼晩の三食、
    三時のおやつ、夜には夜食とそのたびに糖質を摂っていると、イン
    スリンがどんどん出ることになります。ところがインスリンには血
    圧を上げる作用もあるんです(江部)

    インスリンは肥満ホルモンでもありますから、多く出せばそれだけ
    肥満してしまうわけで、さらに太ることになります。(中略)日本
    人の場合は、がんばってがんばって、インスリンを数年間くらい過
    剰分泌しているうち、すとんと分泌能力を失って、それまで太って
    いたのが逆に痩せてきたなと思ったら、糖尿病になっているわけで
    す(江部)

    人間にとって車のガソリンに当たるのはあくまでも脂肪です。ブド
    ウ糖ではまったくガソリンのようにはいかない。ほんの少ししか蓄
    えがありませんからね。このことを知れば、現代の食生活の重要な
    問題点に気づきます。成人病などが増えている原因の一つが精製炭
    水化物の過剰だとわかってくるんですよ(江部)

    かつてアメリカで『シュガー・ブルース』という本が流行って、ア
    メリカ社会で子供がキレやすいのは砂糖のせいだと言われたりしま
    したが、じつのところ砂糖だけでなくあらゆる糖質、特に精製され
    た糖質が、砂糖と同じような血糖値の上下動を起こします。血糖値
    の乱高下、つまりグルコース・スパイクを起こすわけです。これが
    心にとって非常に危ない、大問題なんです(江部)

    でも、現実には、全員が糖質制限食をできるかといえばそうもいか
    ない。栽培農業というものがなければ、食糧が不足して、66億人
    の地球の人間は生きていけないわけですものね(宮本)

    文明国で三度のご飯が普通に食べられるようになったここ50年、
    運動不足も加わって、異常なほどの肥満と糖尿病の増加になったん
    です(江部)

    昔の日本の生活だったら、結構な糖質の量を摂っても害ななかった
    んですがね。例えば明治の日本人はよく動いていて、運動量が今の
    10倍、20倍というレベルだったはずです。その頃だったら、少
    々の炭水化物を食べても、ブドウ糖のスパイクが起こりにくいです
    ね(江部)

    人体にとって本来の食事とは農耕以前のもの、すなわち糖質制限食
    である。これが私の出した結論だった(江部)

    糖質制限食の効果は、身体の代謝機能全般と血流とを改善するもの
    であり、自然治癒力そのものを高める。そのため、糖尿病だけでな
    く、メタボリックシンドローム系のほかの病気(肥満・高血圧・高
    コレステロール血症・動脈硬化)、さらにはアレルギー疾患などほ
    とんどすべての病気にも、効果が期待できる(江部)

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    ●[2]編集後記

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    我が家の畑は二度目の端境期です。昨日、ついに枝豆とモロヘイヤ
    を抜いたので、今、生えているものはオクラのみとなりました。周
    りの畑もちょうど入れ替え時期のようで、緑色よりも土色が目立つ
    ようになりました。季節の移り変わりは早いものです。

    畑をしていると、意外に成長のサイクルが短いことに気づきます。
    一つの作物の収穫までせいぜい数ヶ月。一年かけてゆっくり育つよ
    うな作物もあるのかもしれませんが、ほとんどは短期決戦です。だ
    から種まきの時期が重要になります。お天道様の具合と植物の特性
    を見極めながら、何をいつどれだけ播くかを決めないといけません。

    これはかなり大変なことです。自分で畑をやってみて改めて知った
    のは、当たり前なのですが、計画づくりの重要性でした。今年は完
    全にその場しのぎの場当たり的な経営です。一つの作物が終り始め
    てきたら、次は何を植えようかと妻と協議する。これはこれで楽し
    いですが、常に後手後手です。

    これではいけませんね。何ごとも計画どおりにはいきませんが、前
    もって計画をつくっておくというのは、やはりとても大事なことな
    のだよなあと改めて痛感した次第です。

    同時に、植物を育てているのか、育てさせられているのか、微妙だ
    なあと思ったのも発見でした。1万年以上も農耕生活をしてきた人
    類の遺伝子のせいなのか、とにかく土があると、何かを植えて育て
    ていないと落ち着かない。そうやってまんまと次々に植物を育てさ
    せられている自分がいるのです。そう考えると、農耕というのは、
    人間が植物を利用しているように見えて、実は、栽培植物の繁殖の
    ために人間が奉仕させられている、ということのほうに本質がある
    のかもしれません。むむむ。栽培植物、侮れませんね。

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    2011年12月29日
  • 真夜中の手紙

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    ネタバレ

    今ではロム専門ですが、一応わたしもBTCメンバー(^^;なので
    この本に収録されている文章は全て読んでいたのですが
    こうして1冊の本になって改めて読めたのはとても幸せだと感じます
    あの大震災があって、日本中が心を痛めていたとき
    少なからずわたしもちょっとめいっていたのかもしれませんが
    輝先生のユーモアやちょっとした言葉に慰められていたのかもしれません
    読みながらたくさんの付箋を貼って、読み直したりしました
    わたしも好きなビル・エヴァンスが「長い時間をかけての自殺」という言葉には
    少なからずショックを受け、CDを聞き直したり・・・
    「春は少しずつやってくるのではありません。ある日、いっせいに春になるのです。
    世の中も同じです。少しずつ変わっていくのではありません。
    あるとき、怒濤のように変化するのです」という言葉に、涙が止まりません
    他にもたくさんの宝物がつまっている本だと思います
    宮本輝さんは、もうエッセイは書かないとおっしゃっていたので
    自身のHPで、メンバーに当てた、裸の言葉ともいえる文章を
    こういう形で手に取ることができたことは、極上の幸運のように思います

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    2011年12月26日
  • ドナウの旅人(上)

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    上下2巻の長編。主人公と、その恋人、母親とその愛人が7か国にまたがるドナウ川に沿って旅を続けながら自らの人生を見つめ、愛と再生へと向かっていく物語。宮本さんの作品を読むといつもいろんなことを考えさせられますが、今回は自分の力の及ばない運命だとか人生の不思議とかについて思いを巡らせることとなりました。

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    2011年12月06日
  • 我ら糖尿人、元気なのには理由がある。 現代病を治す糖質制限食

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    糖尿病は糖質制限食で改善するとのこと。
    糖質制限食とは、糖質の塊である主食(米やパンや麺など)を食べるのを制限するそうだ。
    主食を食べないというのは信じられなかったが、それについて詳しく書いてあった。
    血糖値を上げるのは糖質だけであり、これを食べなければ血糖値は上がらないとのこと。
    玄米食を実践している私にとっては衝撃的だったが、精製された穀物や砂糖が最も危険で、玄米などはゆるやかに血糖値が上がるので、糖尿病でないなら玄米食でも問題なさそうではある。
    血糖値が急激に上昇することをグルコース・スパイクと呼び、これは糖尿病だけでなく、ガンやアルツハイマーなどの原因にもなっているらしい。
    また、血糖値が高いと血流が悪くなり、肌がかさかさになったり、抜け毛が多くなったりもするようだ。
    糖尿病の人もそうでない人も読んでみる価値はあると思います。

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    2011年12月01日
  • 睡蓮の長いまどろみ(下)

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    ネタバレ

    「どんなに誤魔化しても、人間の相というものは恐ろしいほどにその人の正体を漂わせている」など、話の展開も謎が解けておもしろかったです。最後、もっとじっくりでも良かったかも。

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    2011年11月27日
  • 星宿海への道

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    宮本輝の本はいつもそうであるが、壮大な空間で展開する。この本もしかり。戦後の貧しかった日本がストーリーの根源。ストーリーに終わりがあるようでない。ひとつの区切りとしておわっていく。私は、宮本輝の海外に展開する話が好きだ。

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    2011年11月27日
  • 天の夜曲―流転の海 第四部―(新潮文庫)

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    父・熊吾と息子・伸仁の会話が好きです。子供には分からないような難しい話を聞かせる父。でも、息子には何かが伝承されていく。自分に子供がいたら、こんな風に堂々と接することが出来るのか、自信がありません。
    過去の羽振りの良さから一転して、金に困り・人に欺され・生活にも困窮するこの章。人としての弱さを実感してから、逆に包容力が深くなった熊吾。人生の奥深さを教えてくれる、一冊です。

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    2011年11月23日
  • 夢見通りの人々

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    あたたかい小説。実際の生活でそばにいたら嫌な人物でもどこかそれを感じさせず描写している。そこにこの小説の、というより宮本輝のあたたかさが出ているのだろう。

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    2011年11月22日
  • 森のなかの海(下)

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    ネタバレ

    宮本輝の小説は、読後が本当にすがすがしくなる。

    阪神大震災を被災した主人公が、夫の浮気が原因で離婚し、
    知人の独居老人から相続した飛騨の山荘での生活を開始する。
    そこには、被災した震災孤児の三姉妹や、その三姉妹を頼ってきた家出少女があつまり、それぞれが山荘で生活していく中で生きていく道を模索していく。。

    という話の中で、
    戦時下の政略で恋人との関係を引き裂かれ、その恋人との間に命を受けた子供との間も引き裂かれてしまった、悲しい親子の話も織り交ぜられていく。。

    読んでてストーリーに引き込まれ、ついつい電車の降りる駅をも忘れてしまうような、いい本でした。

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    2011年11月04日
  • 森のなかの海(上)

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    ネタバレ

    やっぱいいよぉー、宮本輝は。
    キレイな文章に、キレイな関西弁、飽きさせないストーリー展開に、なんといっても魅力的な登場人物。どれをとっても上質な大人の小説って感じするわ。


    舞台は多くの人が犠牲となった阪神大震災直後。
    震災から命からがら逃げ延びた主人公を待っていたのは、夫の浮気による離婚。それを機に大きく人生が変わろうとしている主人公が力強く生き、周囲の力を得ながら自分のなすべきことを見つけていく様子が描かれています。

    読んでて気持ちがよくなる小説で、この勢いで一気に下巻を読んでしまいます。

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    2011年11月02日
  • 五千回の生死

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    一昔前の風景が蘇ります。というか、それは、私が生まれるよりも確かに前のことなのに、なぜか懐かしく思い出されるような・・・。

    「眉墨」を読んで、私は私の母の顔を思い浮かべ、母は私の祖母の顔を思い浮かべて笑えてしまった。

    忘れられようとしている過去の風景が、今もつながっていることを気づかされるような話でした。

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    2011年10月22日
  • 我ら糖尿人、元気なのには理由がある。 現代病を治す糖質制限食

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    糖尿のメカニズムから始まる会話は、
    統合失調症などこころのメカニズムにも及ぶ。

    精神病院に来て、精神病になった人はない。

    病気になって飲み薬や注射を打つのは、
    感染症でなければ、
    自分が口にいれた精製糖質が原因、かもしれない。

    落語にもある。
    まんじゅうこわい。

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    2011年09月27日