海岸列車(下)
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海岸列車(下)

691円 (税込)

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幼き日、母に捨てられ、寄る辺なき人生の途上に立ち尽す兄と妹。青春との訣別の時。2人は自らの生の証しを求め、母の面影へと通じる「海岸列車」に乗る……著者は「あとがき」でいう、「真剣に生きているまっとうな妻子ある男が、そう簡単に、まっとうな若い娘と深い関係を結ぶわけにはいかない」と。ファッションのような手軽な“不倫”ではなく、命がけの愛の姿を描き切ったこの物語は、宮本輝がまっとうに生きようとする女性たちに贈るメッセージでもある。

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  • 海岸列車(上)
    691円 (税込)
    幼い日、母に捨てられた兄と妹、夏彦とかおり。心の傷をいだきながら愛を求めてさまよう青春期の二人は、折にふれて海岸列車に乗り、山陰の海沿いの小駅に降り立つのだった。何のために? 生きることの<拠りどころ>を希求する兄と妹に、何が啓示されるのか。男と女の愛のかたちの中に、人生の意味を深く問いかける宮本文学のロマン大作!
  • 海岸列車(下)
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    幼き日、母に捨てられ、寄る辺なき人生の途上に立ち尽す兄と妹。青春との訣別の時。2人は自らの生の証しを求め、母の面影へと通じる「海岸列車」に乗る……著者は「あとがき」でいう、「真剣に生きているまっとうな妻子ある男が、そう簡単に、まっとうな若い娘と深い関係を結ぶわけにはいかない」と。ファッションのような手軽な“不倫”ではなく、命がけの愛の姿を描き切ったこの物語は、宮本輝がまっとうに生きようとする女性たちに贈るメッセージでもある。

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海岸列車(下) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年08月22日

    この本を読んだのは20年くらい前で、読んだ後に鎧駅に行った。それだけでも人生に何らか影響を与えてくれた本だと言うこと。あとは宮本輝の後書が良かったという印象。

    0

    Posted by ブクログ 2009年12月24日

    二十年ぶりの再読。 当時の読後感の記憶は全くなかったけれど 読み直してみて、 宮本さんの小説の中でも とても印象に残る作品となった。
    読み終えて、登場人物たちの行く末を案じたり、 祈ったりといった余韻の深さがそのひとつ。
    いつかふと実感したり こういうことなのかもと感じることがあるに違いない
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    0

    Posted by ブクログ 2012年07月25日

    過去の清算。原点。リセットそして決意
    運命と闘う事が生きるという事
    人間の拠り所。
    人間のリアリティを追究する宮本文学の真髄だな。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    これまた何度目の再読か分かりませんが。
    本当は上海に旅行する前に読もうと思っていました。
    でもかおりと戸倉先生の微妙なシーンは上海じゃなくて北京だったね、勘違い。
    読むたび、働く姿勢について考えちゃうんですが、もう年齢的にはとっくに高木澄子さんとか戸倉先生寄りなのに、
    いつまでもかおりの位置から考え...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    私利私欲を憎め。
    私利私欲のための権力と、それを為そうとする者たちと戦え。

    自分は俗物だなぁ、と思いました。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    200512
    かおりと夏彦の関係、夏彦と澄子の関係、かおりと戸倉の関係・・・等、いろいろな人との関係性から人物像が浮き上がるところが好き。鎧という場所も象徴的だった。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    お兄ちゃんのキャラが得だ。お母さんはちょっとかわいそうだったが、後で会いに行くようだし、よしとしよう。著者のあとがきも印象的。

    0

    Posted by ブクログ 2014年04月08日

    本当に読みやすかった。いい具合で先が気になってどんどんページをめくっていったので、すぐに読み終わってしまった。1992年と22年も昔に書かれているのに色あせていなかった。

    父を亡くし、母は男を作って出て行ってしまった。兄とともに父の兄の元で生活をする。叔父がなくなり主人公のかおりは25歳の若さで伯...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年02月08日

    やはり女性を描くのがうまい。
    両親が離婚し、どちらにも引き取られず叔父に育てられた兄妹。
    叔父の死によってそれぞれが経験した出来事によって生き方を変えていく。共通の知り合いたちがまた魅力的で兄妹に良い影響を与えている。

    0

    Posted by ブクログ 2013年10月01日

    「海岸列車」 宮本輝(著)

    独りの女性の自立の物語。

    小説を描くには、あるフィロソフィーが必要である。
    どう励ますか。
    励ますうえで、何がそのKEYとなるのか。

    女は訓練のしがいがない。
    ニセモノやホンモノを見きわめる目や思考方法
    more studying → モス・クラブ
    上昇志向

    「人...続きを読む

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