宮本輝のレビュー一覧

  • 骸骨ビルの庭(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    うむむーーー!
    そうなのか。
    きっかけが必要だっただけなのかな。

    骸骨ビルを巣立った孤児たちと、ご近所さんや主人公や、それぞれの戦後〜現在に繋がる人生が、それぞれに際立ってて、うーんなんだろう‥

    その時その時を必死で生きていた連続が、現在につながってるんだなって。
    じゃぁ、「現在」を生きてる私はどうなのかなってちょっと自分を顧みた。
    「未来」になって私が年をとった時に、あの頃(つまり今)のことを悔いなく思い返すことができるかなぁと。

    パパちゃんの内面は、難しかった。
    戦地での語り(聞いた話だけど)の場面は、あれは、私が想像してどうこう言える話じゃないんだろうな。

    結局、夏美が自ら嘘だっ

    0
    2012年03月07日
  • 春の夢

    Posted by ブクログ

    「待つ」という時間が、若者たちの心を鍛えていた時代を、私はなにかしらとてもありがたいものとして思い出している」  (あとがきより)

    なんだか色々と衝撃的な本でした。タイトルと表紙的に、もっと穏やかなものを想像していたんですが、こんなに人間の内からエネルギーが溢れている小説は久し振り。「幸せになったる」という、憂鬱をエネルギーとした野心・・・暑苦しいという領域を通りこしてしまって、燦然と輝いている。

    これは「生きて」いるのではない、「棲息」しているに過ぎないのだ-親の残した借金を抱え、鬱屈とした生活を送る主人公。どんなときも彼を傍らで支えてくれる完璧な恋人の存在に束の間の幸福を感じ、きっと共

    0
    2012年03月08日
  • 天の夜曲―流転の海 第四部―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    久し振りに流転の海シリーズを読みました。
    第四部目ですが、やはり素晴らしい!!
    非常に面白く、人生の奥深さをさり気なく触れさせる。
    イイです!

    作者、20年の歳月をかけての第四部目と
    これも凄すぎる。次の花の回廊も楽しみだなぁ。

    0
    2012年03月03日
  • 骸骨ビルの庭(下)

    Posted by ブクログ

    2012/02/29
    「親」である2人の想いに話が移行していって、そしてあのラストシーン。
    何か大きなことが起こるでもなく、主人公がこれで給料貰ってたのかと思うとビックリだけれど(笑)、いいお話だった。
    読み終わってから、もう一度冒頭に立ち戻ると、なお感動。

    0
    2012年02月29日
  • 真夜中の手紙

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    宮本輝のホームページに掲示板があり、そこの書き込みに宮本氏が、返事されたり、また日記風にある日の出来事を書かれているのをまとめたもの。
    作品についてのことはほとんど出てこなくて、ゴルフや、日々のできごとなどが綴られていて、宮本センセイよう怒らはります。まあだいたい世の中のことについて。
    まだまだ熱いということですね。そうして熱い一日を鎮めるかのように、寝る前は志ん生の落語かクラシックかジャズを聴いてお休みになる。いいですね~ かなりの志ん生ファンです。

    0
    2012年02月20日
  • 真夜中の手紙

    Posted by ブクログ

    宮本輝さんは文章が洗練されてて、きれいですね。著者の日常が垣間見れて、思わず笑ってしまうところも。年を重ねられて、柔らかさが備わられた気がします。やっぱり宮本輝さん好きだなぁ。

    0
    2012年02月11日
  • 避暑地の猫

    Posted by ブクログ

    混沌としたまどろみ

    かけぬけるラスト

    なんともいえない後味


    一気に読める。
    何度も読める。

    0
    2012年01月25日
  • 我ら糖尿人、元気なのには理由がある。 現代病を治す糖質制限食

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    今週おすすめする一冊は、作家の宮本輝氏と医師の江部康二氏によ
    る対談本『我ら糖尿人、元気なのには理由がある』です。意外な組
    み合わせですが、この二人は、糖尿病で、かつ、糖尿病克服のため
    にある食事療法を実践しているという点で共通しています。

    この食事療法とは、糖質制限食。糖質(糖分や炭水化物)を摂らな
    い食事のことで、江部氏が確立してきたものです。糖質は砂糖のみ
    ならずお米やパンや麺類やイモ類に幅広く含まれますから、糖質を
    制限するというのは意外と簡単ではありません。甘いものや醸造酒
    は勿論、和食で言うところの主食はほぼ断念せざるを得ません。

    それでも糖質制限はほとんど全ての病気に効果があ

    0
    2011年12月29日
  • 真夜中の手紙

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    今ではロム専門ですが、一応わたしもBTCメンバー(^^;なので
    この本に収録されている文章は全て読んでいたのですが
    こうして1冊の本になって改めて読めたのはとても幸せだと感じます
    あの大震災があって、日本中が心を痛めていたとき
    少なからずわたしもちょっとめいっていたのかもしれませんが
    輝先生のユーモアやちょっとした言葉に慰められていたのかもしれません
    読みながらたくさんの付箋を貼って、読み直したりしました
    わたしも好きなビル・エヴァンスが「長い時間をかけての自殺」という言葉には
    少なからずショックを受け、CDを聞き直したり・・・
    「春は少しずつやってくるのではありません。ある日、いっせいに春に

    0
    2011年12月26日
  • ドナウの旅人(上)

    Posted by ブクログ

    上下2巻の長編。主人公と、その恋人、母親とその愛人が7か国にまたがるドナウ川に沿って旅を続けながら自らの人生を見つめ、愛と再生へと向かっていく物語。宮本さんの作品を読むといつもいろんなことを考えさせられますが、今回は自分の力の及ばない運命だとか人生の不思議とかについて思いを巡らせることとなりました。

    0
    2011年12月06日
  • 我ら糖尿人、元気なのには理由がある。 現代病を治す糖質制限食

    Posted by ブクログ

    糖尿病は糖質制限食で改善するとのこと。
    糖質制限食とは、糖質の塊である主食(米やパンや麺など)を食べるのを制限するそうだ。
    主食を食べないというのは信じられなかったが、それについて詳しく書いてあった。
    血糖値を上げるのは糖質だけであり、これを食べなければ血糖値は上がらないとのこと。
    玄米食を実践している私にとっては衝撃的だったが、精製された穀物や砂糖が最も危険で、玄米などはゆるやかに血糖値が上がるので、糖尿病でないなら玄米食でも問題なさそうではある。
    血糖値が急激に上昇することをグルコース・スパイクと呼び、これは糖尿病だけでなく、ガンやアルツハイマーなどの原因にもなっているらしい。
    また、血糖

    0
    2011年12月01日
  • 睡蓮の長いまどろみ(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「どんなに誤魔化しても、人間の相というものは恐ろしいほどにその人の正体を漂わせている」など、話の展開も謎が解けておもしろかったです。最後、もっとじっくりでも良かったかも。

    0
    2011年11月27日
  • 星宿海への道

    Posted by ブクログ

    宮本輝の本はいつもそうであるが、壮大な空間で展開する。この本もしかり。戦後の貧しかった日本がストーリーの根源。ストーリーに終わりがあるようでない。ひとつの区切りとしておわっていく。私は、宮本輝の海外に展開する話が好きだ。

    0
    2011年11月27日
  • 天の夜曲―流転の海 第四部―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    父・熊吾と息子・伸仁の会話が好きです。子供には分からないような難しい話を聞かせる父。でも、息子には何かが伝承されていく。自分に子供がいたら、こんな風に堂々と接することが出来るのか、自信がありません。
    過去の羽振りの良さから一転して、金に困り・人に欺され・生活にも困窮するこの章。人としての弱さを実感してから、逆に包容力が深くなった熊吾。人生の奥深さを教えてくれる、一冊です。

    0
    2011年11月23日
  • 夢見通りの人々

    Posted by ブクログ

    あたたかい小説。実際の生活でそばにいたら嫌な人物でもどこかそれを感じさせず描写している。そこにこの小説の、というより宮本輝のあたたかさが出ているのだろう。

    0
    2011年11月22日
  • 森のなかの海(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    宮本輝の小説は、読後が本当にすがすがしくなる。

    阪神大震災を被災した主人公が、夫の浮気が原因で離婚し、
    知人の独居老人から相続した飛騨の山荘での生活を開始する。
    そこには、被災した震災孤児の三姉妹や、その三姉妹を頼ってきた家出少女があつまり、それぞれが山荘で生活していく中で生きていく道を模索していく。。

    という話の中で、
    戦時下の政略で恋人との関係を引き裂かれ、その恋人との間に命を受けた子供との間も引き裂かれてしまった、悲しい親子の話も織り交ぜられていく。。

    読んでてストーリーに引き込まれ、ついつい電車の降りる駅をも忘れてしまうような、いい本でした。

    0
    2011年11月04日
  • 森のなかの海(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    やっぱいいよぉー、宮本輝は。
    キレイな文章に、キレイな関西弁、飽きさせないストーリー展開に、なんといっても魅力的な登場人物。どれをとっても上質な大人の小説って感じするわ。


    舞台は多くの人が犠牲となった阪神大震災直後。
    震災から命からがら逃げ延びた主人公を待っていたのは、夫の浮気による離婚。それを機に大きく人生が変わろうとしている主人公が力強く生き、周囲の力を得ながら自分のなすべきことを見つけていく様子が描かれています。

    読んでて気持ちがよくなる小説で、この勢いで一気に下巻を読んでしまいます。

    0
    2011年11月02日
  • 五千回の生死

    Posted by ブクログ

    一昔前の風景が蘇ります。というか、それは、私が生まれるよりも確かに前のことなのに、なぜか懐かしく思い出されるような・・・。

    「眉墨」を読んで、私は私の母の顔を思い浮かべ、母は私の祖母の顔を思い浮かべて笑えてしまった。

    忘れられようとしている過去の風景が、今もつながっていることを気づかされるような話でした。

    0
    2011年10月22日
  • 我ら糖尿人、元気なのには理由がある。 現代病を治す糖質制限食

    Posted by ブクログ

    糖尿のメカニズムから始まる会話は、
    統合失調症などこころのメカニズムにも及ぶ。

    精神病院に来て、精神病になった人はない。

    病気になって飲み薬や注射を打つのは、
    感染症でなければ、
    自分が口にいれた精製糖質が原因、かもしれない。

    落語にもある。
    まんじゅうこわい。

    0
    2011年09月27日
  • 我ら糖尿人、元気なのには理由がある。 現代病を治す糖質制限食

    Posted by ブクログ

    糖尿人のボクには目から鱗の本だった。
    あまりひどくないので軽い薬と運動療法で酒とビールは飲むけど食事は少なめにすればいいとおもっていた。
    カロリーよりも「糖質制限」が大事らしく、ごはん、パン、麺類そして大好きなビールはダメらしい。
    一日3食は無理だけど少しやってみようかな~

    この対談でも言っているように日本の医者はOECD平均で17万人も足りないそうだ。
    1983年に当時の厚生省が「医療費亡国論」を唱えて以後、国を挙げて医療費削減政策が実施されたそうだ。
    特に小泉首相が医療制度を改悪して急速に医療崩壊が進んだらしい。
    財政再建のための医療費削減は弱者切捨てだ!!

    0
    2011年09月16日