宮本輝のレビュー一覧

  • 灯台からの響き

    Posted by ブクログ

    昔あんなに心動かされた宮本輝だけど、やはり歳を取ったのか少し退屈に感じてしまった。
    それぞれの登場人物が綺麗事のようで入り込めなかった。
    やはり初期の作品が秀逸だった

    0
    2026年08月11日
  • 野の春―流転の海 第九部―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ついに全巻を読み終えた。長かった〜。最後まで主人公の熊吾のことが好きになれなかったのに、なぜだかこの長い話しを最後まで読んでしまう自分が不思議。

    0
    2026年08月06日
  • 人生の道しるべ

    Posted by ブクログ

    好きな作家達の、素敵な題名な対談本に惹かれて読んでみた。
    2人の人柄の良さが改めてよく分かった。
    ささっと読めるので、もう一度日をあけて読もうかな。

    0
    2026年08月02日
  • 水のかたち 上

    Posted by ブクログ

    読み進めるうちに、物語を追っているというより、誰かの人生のそばに静かに腰を下ろしている感覚になりました。
    骨董や器の話が出てくるのに、知識を誇る感じがなく、むしろ「手に取ってしまったものが、あとから人生に意味を持つ」その流れが心地いいです。
    家族の記憶や戦争体験が少しずつ浮かび上がってくる展開は重たいはずなのに、語り口が柔らかく、無理に泣かせにこない分、逆に胸に残りました。
    一方で、後半は救いの方向に整いすぎていて、現実のざらつきが薄まったようにも感じます。
    偶然が重なりすぎる場面が多く、「そんなにうまくいくか?」と一歩引いた自分もいました。
    それでも読み終えたあと、過去を抱えたままでも人は前

    0
    2026年07月28日
  • 錦繍

    Posted by ブクログ

    手紙形式の本って読みにくいなーって思ってたけど、この作品はかなり昔に出版されたのにも関わらず読みやすかった!

    0
    2026年07月26日
  • 愉楽の園

    Posted by ブクログ

    恋愛なの?ミステリーなの?と筋を追おうとしてしまう
    ストーリーは引き込まれなかったけど
    情景の描写がとても上手くて、タイの湿っぽい暑さが伝わってくる
    またタイに行きたいな~

    0
    2026年08月11日
  • 湾

    Posted by ブクログ

    もう何年ぶりになるだろうか?というくらいに久しぶりの宮本輝さんの本。

    舞鶴湾を舞台に少年・光太と喘息を抱え海辺で育った姉・皐月の成長物語。

    昭和34年に光太が見たものは、舞鶴の風景と祖父母たちの様子。

    ちょうど高度成長期の頃に育った光太は、町の変化や車社会になりつつある状況から家業の変化などを見てきたのがよくわかる描写である。

    光太よりは少し後の世代になる私自身も、瀬戸内の田舎で育ち、親戚関係の雑多なあれこれを多少は見てきたので少なからず共感するところもあった。




    0
    2026年07月19日
  • 灯台からの響き

    Posted by ブクログ

    灯台が、実景としても象徴としても働いているストーリー。公私共に支えてくれていた妻を突然亡くしたことで、無気力な日々を過ごしていた主人公が、妻の残したハガキをきっかけに外の世界に踏み出したことで人とつながり、それが人生の再生にもつながっていく。きっと大切な人の存在は、その人が亡くなってしまった後も、灯台のように人生を照らす指針となるのだと思う。ストーリーとしては少々要素が多すぎる気もしたが、それだけの要素を必要とするほどに妻の存在が大きかったのかもしれない。

    0
    2026年07月18日
  • 道頓堀川

    Posted by ブクログ

    普通の市井の、孤独な人々の 過去と今を描いた小説。題名からくるイメージとはだいぶ違っていたが、大阪の話なのに淡々として 優しく切なかった。

    0
    2026年07月03日
  • 湾

    Posted by ブクログ

    地元が舞台なので記念も兼ねて購入。宮本輝氏、めっちゃ久しぶりに読みました。舞鶴舞鶴舞鶴で、おなかいっぱい。方言に少し違和感。『ちゃった』がひとつも使われず、亜沙子が気にする『ねん』が多用されておりますが、舞鶴では余り使われないかなと思います。

    0
    2026年07月01日
  • 道頓堀川

    Posted by ブクログ

    人生の分岐点であった過去の出来事を洗いざらい清算しているような鉄男と今まさに鉄男が清算しているような分岐点に立たされている邦彦を対照的に描いていた様子が印象的であった。

    鉄男は冒頭は喫茶店を営む穏やかな老人といった印象であったが過去の出来事を知っていくと同時に鉄男の心の内に潜む人間的な部分も知ることになる。

    作中に登場する女性は皆、自分の芯のようなものを持っており格好良かった。中でも自分は自らの手腕で複数の店を手がけるユキに惹かれた。

    杉山の本心が掴めない感じもどこか魅惑的で気づくと彼のことが知りたくなっていた。
    鈴子も同じような気持ちで杉山に惹かれたのだろうか。

    純文学的な作品は伏線

    0
    2026年06月18日
  • 湾

    Posted by ブクログ

    うんと時間が経ったら、あの時はこうだったと思い出すことが多くなるのかも。色々な思い出があるって幸せなことだな。

    0
    2026年06月14日
  • 螢川・泥の河

    Posted by ブクログ

    泥の河の信雄は今まで呼んだ作品の中で最年少の主人公であったような気がする。
    幼い信雄が感じるよく分からないけどなんかモヤモヤするなという気持ちを描くシーンが多かったが、読み手側としても幼い頃の経験を元に信雄の気持ちを推測することができた。
    ラストの喜一に向かって「お化け鯉がいる」と叫んだのは別れの挨拶や新潟に行くことへの報告よりもお化け鯉がいることを伝えた方が喜一は顔を出すだろうと考えた末の行動だろう。

    心理描写が魅力的な泥の河と比べて蛍川では雪の降りしきる様子や蛍の群れに出会った場面など美しい風景描写が多かった。
    描写自体は少なかったが個人的には越前海岸の崖で竜重と千代が寒さに凍えながら佇

    0
    2026年06月11日
  • 錦繍

    Posted by ブクログ

    初めての書簡体小説だった.時代感が合わないなと思ったら40年前の作品だった.
    なんで手に取ったのか覚えてないけど,今でも読めるようなロマンチックでリアリスティックな内容だったなー

    0
    2026年05月17日
  • 錦繍

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    離婚した男女が手紙を通して過去を語り合い、過去を再解釈しそれぞれが前へ向いて進んでいく話。
    モーツァルトを聴きながら読んだ。

    女性目線からだと亜紀が不憫でならない。どこにも置けない切ない気持ちになった。

    生きていることと、死んでいることとは、もしかしたら同じことかもしれない。
    生きてると辛いことが多くてこんな風に感じることが多い。


    昭和57年に刊行されている本だけどとても読みやすかった。


    0
    2026年05月10日
  • 幻の光

    Posted by ブクログ

    表題作の中編に加え、短編が3つ。共通するテーマは死別により残された人、か。
    印象に残ったのは、「幻の光」と「夜行列車」。
    「幻の光」は、理由もわからずに夫が自殺した主人公の女性が、再婚して暮らす金沢の海辺で前夫の死の理由に思いをはせる。物語では、死と生が地続きにあるようで非常に近い。金沢の薄暗い海辺の雰囲気も重なり全体的に物寂しさがある。終盤で辿っていた真相に自分なりの答えを見つけ、ほんの少し明るさが生まれる。
    「夜行列車」は、中堅メーカーで慣れない営業を行う主人公が、大阪から東京行きの夜行列車の中で、会社の同僚や昔の友人を思い出す話。それぞれのエピソードに明確なつながりはないが、寝台車両の雰

    0
    2026年05月08日
  • よき時を思う

    Posted by ブクログ

    佐賀旅行で本が足りず、不意に買った宮本輝。
    なんと主人公の故郷が近江八幡と、次の旅行先が出てきた。なんと偶然。

    裏表紙の説明から、何か壮大な戦中戦後の一代記。と思いきや、なんとも文化的で上品で仲が良く人が良い家族と、建築物と、モノと、食べ物の、品の良い美しい描写が続く小説でした。

    美や文学への教養高い家族たちなもので、なんとも日々が美しい。かっこいい。
    徳子おばあちゃんには、祖母姫を感じました。凛とした、芯のある人。

    家族たちの距離感もよい。

    冒頭、四合院造りの描写が続き、読み進むのが遅くなるも、慣れていき、そんな様々なものへの美しい詳細な描写が楽しくなってくる。
    終盤の晩餐会の描写の

    0
    2026年05月06日
  • 灯台からの響き

    Posted by ブクログ

    読んでいる最中、何度も中華そばが食べたくなった。

    静かに物語が進んでいくから「続きが気になる!早く読みたい!」となるような展開や驚きはない。
    しかし、主人公が旅を通して変わっていったり、気づきを得ている場面は印象に残った。

    解説を読んだらこの物語が伝えたいことがより分かった気がしたので読んでおいてよかった。

    0
    2026年05月02日
  • 潮音 第一巻

    Posted by ブクログ

    一人称で話が進むことに最初は違和感を感じたけれど読み進むにつれ慣れてきた。富山の薬売りが実直だった様子がよく分かる。『越中富山の売薬はいずれの地であっても敵を作らない、恨みを買わない』が心に響く。富山に行ってみたい。

    0
    2026年05月01日
  • よき時を思う

    Posted by ブクログ

    読み始めて、四合院造りの大家さんの話なのかと思ったら、途中でいきなり30代女性視点に変わり、あまり共感できない女性だなぁと思いながら読んでいたら、彼女の家族となかなか芯の強い祖母の話になり、祖母の話がメインなんだなぁと思ったら最後は取ってつけたようにまた大家さん視点になり、ちょっと消化不良。
    90歳で正式な晩餐会を開くおばあさんの話が面白かったから、その余韻のまま終わってほしかったような気がする。
    吃音の話もいきなり入ってきた気がするし。なんとなく書きたい題材を2,3合体させた感が否めない感じでした。

    個人的には端渓の硯、国行の懐刀、アンティークのカテラリーと比べると、半纏だか綿入れってのは

    0
    2026年04月28日