宮本輝のレビュー一覧

  • 灯台からの響き

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    亡き妻の隠された謎を求めて、残された夫が燈台を巡る旅へ。
    謎と言っても男女の絡れとかそうではなく、優しく心温まる物語でした。
    主要な登場人物は皆良い人で雄弁で悪い人がいない。
    そこは作者のカラーなのかなあ。

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    2025年01月15日
  • 螢川・泥の河

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    風景描写がそのまま登場人物の心情を表す、お手本みたいだ。螢川の描写は特に美しい

    蛍の大群は、滝壺の底に寂寞と舞う微生物の屍のように、はかりしれない沈黙と死臭を孕んで光の澱と化し、天空へ天空へと光彩をぼかしながら冷たい火の粉状になって舞い上がっていた。

    土佐堀川に浮かんだ船に母、姉と暮らす不思議な少年喜一と小二の信雄の短い交流を描いて感動を呼んだ太宰治賞受賞の傑作「泥の河」。
    北陸富山の春から夏への季節の移ろいの中に中三の竜夫の、父の死と淡い初恋を螢の大群の美しい輝きの中に描いた芥川賞受賞の名編「螢川」。

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    2025年01月15日
  • 螢川・泥の河

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    感想
    筆者の作品は似たような設定が多いから、前も読んだようなってなってしまうな。大阪、戦後、のぶちゃん、ポンポン船、きんつば、板金、遅くにできた子供など。


    あらすじ
    泥の河
    戦後、大阪の安治川沿のうどん屋の倅の信雄は小学2年生。ある日、ポンポン船に住む喜一と銀子と出会う。喜一の母親は、ポンポン船でパンパンをして生計を立てていた。

    蛍川
    新潟に住む竜夫は中学生。父親の重竜が病気で余命いくばくもない。そんな中、英子という気になる女の子との関係、友達の関根の死、父親の死など思春期に様々なことを思う。

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    2025年01月12日
  • 天の夜曲―流転の海 第四部―(新潮文庫)

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    人生は流転
    第4部は人生においては陰を描かれたものかな
    どんな人生にも陰と陽、影と日向があるというのを読み終わって考えた
    陰の時どうするかかな

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    2025年01月03日
  • 人生の道しるべ

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    当時若き作家の吉本ばななと往年作家の宮田輝の雑談書。中でも気になったのが「若い人が『名作に出会っていない』ことで精神的に大人になっていない」と言う。読書が減りネット情報が主の世界に大人になる為の精神的な感情などが欠けていると言う。子供の時に出会う著名な本は必ずや何かの時の礎になり心の支えにもなるはずだ、と言う。それには大人が教えてこそ出会いがあると思う。(その大人に名作との出会いがなければ、話が始まらない)

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    2024年12月26日
  • 森のなかの海(上)

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    阪神淡路大震災で家が倒壊したところから、怒涛の日々が始まる。妹の友人の話を思い出した。三十代で娘を連れて離婚。再婚した直後に癌が発覚。お亡くなりになった。娘は、新しいお父さんでも実の父親でもなく、母親の妹、つまり娘から見た叔母さんが引き取った、というもの。人生どこでどうなっていくか、わからないものだなあ。下巻も借りよう

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    2024年12月01日
  • 青が散る(上)

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    何かのおすすめ?で読もうとした本

    親しみのある関西、また実在する場所も交えてで
    かなり読みやすい

    大学時代の、なんとも何をするかと言う日々と
    それに合わせた恋、友情

    昭和の本だが今も変わらない気持ちになる
    たぶん、どの時代も変わらない青さがあるのでは

    下巻も楽しみたい

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    2024年11月25日
  • 星宿海への道

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    黄河の源泉の湖の星宿海。出口にはひょうたん形の湖がある。行方不明の雅人探しではなく、雅人の真実を追求する。物乞いの親子というのは重い。最後に行方が分かれば良かったが…

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    2024年11月18日
  • 幻の光

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    先日、映画館で「幻の光」が「能登半島地震 輪島支援 特別上映」と冠され、1995年の公開から29年の歳月を経て、デジタルリマスターにて上映されるということを知り、鑑賞して参りました。
    本作が宮本輝さんの作品であること、映画化されたこと、主人公の女性を演じられている俳優のお名前くらいは知っている程度の認識でした。ストーリーや舞台として能登が登場すること、また監督を是枝裕和さんが務められ、これが長編映画デビュー作であったことなどは今回知ることとなりました。
    古き日本の風景に「あるもの」を纏わせた絵画のような美しい映像に圧倒される映画でした。
    そして、ぜひ原作も読んでみよう、と手に取った次第です。

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    2024年11月12日
  • 螢川・泥の河

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    ネタバレ

    泥の河
    戦後、高度経済成長期前の日本での貧しい生き方を美しいと言えるような書き方で綴った作品。豊かさが美徳の損失であることを、感じざるを得なかった
    子供心と他人と分かち合えないことなど直接的な内面の描写はあまり多くないのに行動で多くを考えさせられる作品だった

    螢川
    生と死を書き綴るとてもいい作品だった。
    余りにも身近な死。その中で生きること。

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    2024年10月11日
  • 血脈の火―流転の海 第三部―(新潮文庫)

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    感想
    今回は熊吾と房江の視点それぞれから交互に物語が語られる形式。

    夫婦の周りにはどうしようもない人が多いが、自分たちが呼び寄せているのか?時代のせいなのか?なかなか安穏な日は訪れなさそう。

    そんな激動の中で、息子の伸仁は病弱ながらも花札や賭けマージャンなどよからぬ方向へ。


    あらすじ
    熊吾は大阪に戻り、56歳、伸仁は小1になっていた。

    熊吾は新しくテントの接着剤と中華料理屋、雀荘の事業を始める。

    丸尾の隠し子がいる愛人が亡くなり、浦辺ヨネに城崎で小料理屋をやらせてことなきを得る。

    周の子供の麻衣子は井手と結婚したが、井手の不倫に怒って、家出し、別れる。

    妹のタネが母親を連れて無

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    2024年09月28日
  • 草花たちの静かな誓い

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    ネタバレ

    ロス在住の叔母(菊枝)が日本滞在中に逝去したという知らせ。相続人である甥の弦矢は莫大な遺産を手に入れる。
    5歳の時に病死したはずの叔母の娘レイラが、実はスーパーで連れ去られ、行方不明になっていた。少しの望みにかけ、弦矢は調査会社の優秀な探偵ニコとともに27年間封印されていた真実を追う。

    菊枝は幼児愛者の夫から娘を守るため、誘拐と偽って、信頼しているマクリード夫婦に彼らの娘として育ててもらっていたのだ。
    大事な一人娘を手放さなければならなかった菊枝の気持ちは、想像を絶する。
    夫やまわりの人達にも嘘をつき続けなければならないなんて、生きた心地がしなかっただろう。もっと他のやり方はなかったものか。

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    2024年09月27日
  • 草花たちの静かな誓い

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    自分の故郷であるロサンゼルスの知っている地名やモノがでてきて懐かしい気持ちになった。主人公ゲンヤの人間味があるハートフルな一面が好印象で、読んでいるとき穏やかでいられる。が、内容自体は幼女の失踪事件で重くモヤモヤする部分もあった。物語の真相を知っていくにつれ、ちょっとしたショックも受けるが話は素直におもしろかった。また、解説にもあったが「ゲンニコ」タッグの作品をもっと読んでみたい。

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    2024年09月17日
  • 睡蓮の長いまどろみ(下)

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    今回は人としてあまり好きでは無い種類の人間がたくさん出てきた。その為か宮本輝の本を読み終わった時にいつも感じる満足感は無かった。男性の性表現が要所要所にでてきて、なんとなく馴染めなかったし、主人公の産みの母も溢れ出すフェロモン的な物が嫌だと感じた。

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    2024年09月06日
  • 睡蓮の長いまどろみ(上)

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    相変わらずの少しだけ良い生活を送るおじさまが主人公の話。
    所々男性にしかわからないのだろうな、と言う表現がでてきて、その辺りはとばしたりしながら読みました。しかし、作者にとってはその辺りが結構大切な部分だったのかもしれないと下巻を最後まで読んでわかりました。ストーリーはそれ程動くことはなく、鈍行列車のような読み口でしたが、やはり宮本さんの本は旅行がしたくなりますね…

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    2024年09月06日
  • 彗星物語

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    伊丹が舞台って触れ込みで伊丹出身の人から紹介されたのだが、伊丹あんま物語と関係ないやん笑
    別に尼崎でも宝塚でも成り立つやろ

    留学生が大家族に来て繰り広げるドタバタホームコメディといった感じで、言うなれば「大人版サザエさん」
    後日談読みたいと思った

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    2024年08月31日
  • 慈雨の音―流転の海 第六部―(新潮文庫)

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    第六部まで来ると、少し読み疲れて来た感がある。
    まだ、あと三部もあるので、少し間を空けてから読もうと思う。

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    2024年06月10日
  • 星々の悲しみ

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    短編集。宮本輝はタイトルの付け方が圧倒的にうまい。星々の悲しみ。なんだそれは。どんな話だ。そう思ったのは高校の時だった。ラジオドラマがはやっていた時代だ。毒にも薬にもならないようななんちゃない話だ。だけど、なんでか気になる、記憶にとどまる。男の人がかく文章で、男の人がかく目線。そういう小説。この年代の人がかく文章は性別による視線、視点がくっきりしていて、それがいい。媚びがない。潔さめいたものを感じる。

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    2024年06月09日
  • 優駿(上)

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    ネタバレ

    感想
    競馬にまつわる馬主、調教師、厩務員、騎手などの人間関係も泥臭く書かれている。競馬を題材にした人間関係が書かれている。

    和具の娘の久美子が人生舐めたお嬢様という感じでどうも気に入らない。今後の話のキーになるほど重要な人物なのだろうか?

    あらすじ
    渡海ファームの跡継ぎの博正は高校を卒業したばかりの18歳。この年は、渡海ファーム期待のハナカゲのお産、姉のお産、飼い犬のお産と忙しい年だった。どのお産も上手くいき、渡海ファームはハナカゲの子のクロに多大な期待を寄せていた。

    和具は大阪の2代目社長で会社を大きくした功労者だ。馬主はもう辞めようとと考えていたが、クロと出会い、馬主になる。和具は、

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    2024年06月08日
  • 花の回廊―流転の海 第五部―(新潮文庫)

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    主人公の熊吾は、妻に暴力を振るうわ、言ってる事とやってる事が自分勝手でめちゃくちゃで、好きなタイプじゃない。熊吾の妹といい嫌いなキャラも多く出てくる。
    けど、なぜか5巻まで読み続けて、物語に引き込まれているんよな。結局、最後まで読まないと気が済まないのかなあ。

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    2024年04月26日