宮本輝のレビュー一覧

  • 幻の光

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    先日、映画館で「幻の光」が「能登半島地震 輪島支援 特別上映」と冠され、1995年の公開から29年の歳月を経て、デジタルリマスターにて上映されるということを知り、鑑賞して参りました。
    本作が宮本輝さんの作品であること、映画化されたこと、主人公の女性を演じられている俳優のお名前くらいは知っている程度の認識でした。ストーリーや舞台として能登が登場すること、また監督を是枝裕和さんが務められ、これが長編映画デビュー作であったことなどは今回知ることとなりました。
    古き日本の風景に「あるもの」を纏わせた絵画のような美しい映像に圧倒される映画でした。
    そして、ぜひ原作も読んでみよう、と手に取った次第です。

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    2024年11月12日
  • 螢川・泥の河

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    ネタバレ

    泥の河
    戦後、高度経済成長期前の日本での貧しい生き方を美しいと言えるような書き方で綴った作品。豊かさが美徳の損失であることを、感じざるを得なかった
    子供心と他人と分かち合えないことなど直接的な内面の描写はあまり多くないのに行動で多くを考えさせられる作品だった

    螢川
    生と死を書き綴るとてもいい作品だった。
    余りにも身近な死。その中で生きること。

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    2024年10月11日
  • 血脈の火―流転の海 第三部―(新潮文庫)

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    感想
    今回は熊吾と房江の視点それぞれから交互に物語が語られる形式。

    夫婦の周りにはどうしようもない人が多いが、自分たちが呼び寄せているのか?時代のせいなのか?なかなか安穏な日は訪れなさそう。

    そんな激動の中で、息子の伸仁は病弱ながらも花札や賭けマージャンなどよからぬ方向へ。


    あらすじ
    熊吾は大阪に戻り、56歳、伸仁は小1になっていた。

    熊吾は新しくテントの接着剤と中華料理屋、雀荘の事業を始める。

    丸尾の隠し子がいる愛人が亡くなり、浦辺ヨネに城崎で小料理屋をやらせてことなきを得る。

    周の子供の麻衣子は井手と結婚したが、井手の不倫に怒って、家出し、別れる。

    妹のタネが母親を連れて無

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    2024年09月28日
  • 草花たちの静かな誓い

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    ネタバレ

    ロス在住の叔母(菊枝)が日本滞在中に逝去したという知らせ。相続人である甥の弦矢は莫大な遺産を手に入れる。
    5歳の時に病死したはずの叔母の娘レイラが、実はスーパーで連れ去られ、行方不明になっていた。少しの望みにかけ、弦矢は調査会社の優秀な探偵ニコとともに27年間封印されていた真実を追う。

    菊枝は幼児愛者の夫から娘を守るため、誘拐と偽って、信頼しているマクリード夫婦に彼らの娘として育ててもらっていたのだ。
    大事な一人娘を手放さなければならなかった菊枝の気持ちは、想像を絶する。
    夫やまわりの人達にも嘘をつき続けなければならないなんて、生きた心地がしなかっただろう。もっと他のやり方はなかったものか。

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    2024年09月27日
  • 草花たちの静かな誓い

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    自分の故郷であるロサンゼルスの知っている地名やモノがでてきて懐かしい気持ちになった。主人公ゲンヤの人間味があるハートフルな一面が好印象で、読んでいるとき穏やかでいられる。が、内容自体は幼女の失踪事件で重くモヤモヤする部分もあった。物語の真相を知っていくにつれ、ちょっとしたショックも受けるが話は素直におもしろかった。また、解説にもあったが「ゲンニコ」タッグの作品をもっと読んでみたい。

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    2024年09月17日
  • 睡蓮の長いまどろみ(下)

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    今回は人としてあまり好きでは無い種類の人間がたくさん出てきた。その為か宮本輝の本を読み終わった時にいつも感じる満足感は無かった。男性の性表現が要所要所にでてきて、なんとなく馴染めなかったし、主人公の産みの母も溢れ出すフェロモン的な物が嫌だと感じた。

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    2024年09月06日
  • 睡蓮の長いまどろみ(上)

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    相変わらずの少しだけ良い生活を送るおじさまが主人公の話。
    所々男性にしかわからないのだろうな、と言う表現がでてきて、その辺りはとばしたりしながら読みました。しかし、作者にとってはその辺りが結構大切な部分だったのかもしれないと下巻を最後まで読んでわかりました。ストーリーはそれ程動くことはなく、鈍行列車のような読み口でしたが、やはり宮本さんの本は旅行がしたくなりますね…

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    2024年09月06日
  • 彗星物語

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    伊丹が舞台って触れ込みで伊丹出身の人から紹介されたのだが、伊丹あんま物語と関係ないやん笑
    別に尼崎でも宝塚でも成り立つやろ

    留学生が大家族に来て繰り広げるドタバタホームコメディといった感じで、言うなれば「大人版サザエさん」
    後日談読みたいと思った

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    2024年08月31日
  • 慈雨の音―流転の海 第六部―(新潮文庫)

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    第六部まで来ると、少し読み疲れて来た感がある。
    まだ、あと三部もあるので、少し間を空けてから読もうと思う。

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    2024年06月10日
  • 星々の悲しみ

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    短編集。宮本輝はタイトルの付け方が圧倒的にうまい。星々の悲しみ。なんだそれは。どんな話だ。そう思ったのは高校の時だった。ラジオドラマがはやっていた時代だ。毒にも薬にもならないようななんちゃない話だ。だけど、なんでか気になる、記憶にとどまる。男の人がかく文章で、男の人がかく目線。そういう小説。この年代の人がかく文章は性別による視線、視点がくっきりしていて、それがいい。媚びがない。潔さめいたものを感じる。

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    2024年06月09日
  • 優駿(上)

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    ネタバレ

    感想
    競馬にまつわる馬主、調教師、厩務員、騎手などの人間関係も泥臭く書かれている。競馬を題材にした人間関係が書かれている。

    和具の娘の久美子が人生舐めたお嬢様という感じでどうも気に入らない。今後の話のキーになるほど重要な人物なのだろうか?

    あらすじ
    渡海ファームの跡継ぎの博正は高校を卒業したばかりの18歳。この年は、渡海ファーム期待のハナカゲのお産、姉のお産、飼い犬のお産と忙しい年だった。どのお産も上手くいき、渡海ファームはハナカゲの子のクロに多大な期待を寄せていた。

    和具は大阪の2代目社長で会社を大きくした功労者だ。馬主はもう辞めようとと考えていたが、クロと出会い、馬主になる。和具は、

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    2024年06月08日
  • よき時を思う

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    徳子おばあちゃんの長い一生を祝いながら、楽しく、仲良く、贅沢で静かに時が過ぎていくのがとても穏やかでよい。

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    2024年05月25日
  • よき時を思う

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    食事のシーン多かったけど、どれも丁寧に描写されていて美味しそうでしたね〜!
    綾乃さん、素敵な家族に恵まれててるね。
    大切にしてほしいです!

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    2024年05月08日
  • 花の回廊―流転の海 第五部―(新潮文庫)

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    主人公の熊吾は、妻に暴力を振るうわ、言ってる事とやってる事が自分勝手でめちゃくちゃで、好きなタイプじゃない。熊吾の妹といい嫌いなキャラも多く出てくる。
    けど、なぜか5巻まで読み続けて、物語に引き込まれているんよな。結局、最後まで読まないと気が済まないのかなあ。

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    2024年04月26日
  • 長流の畔―流転の海 第八部―(新潮文庫)

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    松坂の大将、遂に浮気がバレるの巻。
    というか、日曜日なのにちょっと医者へ寄って来るなんて、松坂の大将!それは無いですってw日曜日とは気付かなかったらしいのですが、そんなウソはバレバレでしょーよ。房江(妻)さんも気付くってw
    第8部まで読んできて一番納得のいかないシーンです。もーバカバカ。
    結果これでこの夫婦は壊れてしまい、房江さんは自殺(未遂)するわで大混乱。

    この物語でよく出てくるのが『運』。私も運のみで何とか現在息が出来ている人間ですので、非常に刺さるのがこの『運』『運命』について。松坂の大将は今まで運が良かった。それが7部あたりからこの強運に陰りが出来て、遂にこの8部で浮気バレ。そ

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    2024年04月22日
  • ドナウの旅人(下)

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    読んだ本 ドナウの旅人 宮本輝 20240326

     ソウル旅行中にドナウの旅人を読む。
     母親の熟年離婚に端を発した物語も、色んな人間模様が絡んできて、何の話かよくわからなくなってきた。少しサスペンスの味付けもあって、こんな話だったんだって感じでした。
     まだ冷戦下の時の作品なので、共産主義やジプシーなんかへの人種差別への思いなんかが描かれていて、時代の流れも感じました。時代の流れというと、横柄な父と離婚しようとしている母親を、今だったら娘が連れ戻そうとするか。そもそも離婚するのに一大決心でヨーロッパに逃げるか。全てがコンビニエンスになってる今だったら、簡単に別れるし、本人の自由って誰も止め

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    2024年03月27日
  • 花の降る午後

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    37歳未亡人の若き芸術家への恋を男ならではの視点で描いた作品、昭和63年作との事でさすがに時代がかっている。

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    2024年03月23日
  • 灯台からの響き

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    亡くなった妻宛に届いた謎の葉書をきっかけに主人公の冒険がはじまる。謎の葉書をもとに旅してる過程で、妻の過去や新しい自分を発見していく物語。この本を読んだ中でとても印象に残ったのは「永遠のなかの一瞬なのではなく、一瞬のなかに永遠がある」という一文。どういう意味か今はわからないけど、きっと人生のヒントになることだろうなと思った。この文の意味が完全にわかるようになるのはいつかわからないけど、自分自身成長して、意味を理解できる時がくれば良いなと、楽しみに過ごしていこうと思った。

    話の展開がすごいゆっくりで結末もスッキリ解決!って感じではなかったかな。でも、登場人物がみんな人情深くていいなーって思った

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    2024年03月18日
  • よき時を思う

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    四合院作り、端渓の硯、ノブレス・オブリージュ、ランスタンドゲラン、少病小脳、晩餐会とは今日生きていることへの敬意etc 知らないこと、なるほどと思うことが多々あった。「錦繍」や「流転の海」の感動を期待して久しぶりに宮本輝作品を読んだが、少し違った。ラストに違和感。

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    2024年02月08日
  • 慈雨の音―流転の海 第六部―(新潮文庫)

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    今回のタイトル『慈雨の音』、筆者あとがきによりますと、”この時代の松坂熊吾一家を取り巻く物語の周辺と細部に、人間への慈しみと言うしかないものが、横溢していたと感じるからである”と、納得。
    いくつもの別離をこの優しい雨が洗い流してくれる、そんな、しっとりとした第6部。

    熊吾一家も何とか再スタートするわけで、ついつい応援してしまうのですよ、脳内で。偶にやらかすと(ノ∀`)アチャーと脳内でAAが浮き出てくるのですよ、ホンマに。こう毎日この世界に入っていますと、俺が松坂熊吾で松坂熊吾が俺で状態で、生き方に影響が出てきそうで怖いです。妻を殴ってはいけませんよ(熊吾さんDV野郎なんで)

    さあ、今夜から

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    2024年01月30日