宮本輝のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
自らも糖尿病患者の江部先生と作家の宮本輝氏との対談形式で構成されている。
宮本氏の物言いはちょっとこれでもか!的な部分も多々あるが、実際お二人ともDM患者でもあり、
自分たちの身をもって体験していることなのであるから、こうなるのだろう。
もともとは昔からずっと読んでいるグルメ雑誌『Dancyu』の編集長が、江部先生の実践される『低インスリンダイエット』にチャレンジしたところ、劇的な効果があったということだった。なんせ、酒はいくらでも飲める、というのがいい。そんなわけで、ビールを減らして焼酎ばかりあおっている昨今なのだ。ご飯もゼロにはできないのが意志の弱いところだが・・。2KGくらいやせました。 -
Posted by ブクログ
今から20年以上前に書かれた、昭和時代の宮本輝さんの短編集。
1日に五千回も死にたくなるって 一体 どーした?
なんか面白そうと思って買ったこの本が宮本輝さんとの出会い。
長編作家のイメージがあったのは気のせいか?
短編の名手かもしれない。
短編なのに1つ1つ中身が濃く、心にずっしり残る作品でした。
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内容(「BOOK」データベースより)
「一日に五千回ぐらい、死にとうなったり、生きとうなったりする」男との束の間の奇妙な友情(表題作)
トマトを欲しながら死んでいった労務者 -
Posted by ブクログ
「きょう、女占い師が言ったわ。私に恋をしている人がいるって……私もその人に恋をしているそうよ。どちらも強い真剣な恋だって」
水の都バンコクの運河のほとりで恋に落ちた男と女。めくるめく陶酔の果てに、ふたりはどこへ連れ去られていくのか。恋愛小説に新しい局面をひらいた、宮本文学円熟の成果。(裏表紙より)
裏表紙の説明は上手く内容を現していないなぁ~と思った。
タイの王朝の血を引く高級官僚に愛される日本人の女性と、1年ぶりに見た日本女性に心惹かれる日本人男性、その友人、友人が結婚しようとしている女性、女性の兄、ホテルで働くボーイ…。バラバラのパズルがどんどん当てはまって分からなかった絵が完成されてい -
Posted by ブクログ
ネタバレ母親に捨てられた兄妹が、それぞれの道を歩む話・・・といったら簡単すぎますね(笑)。
兄は未亡人のヒモだったのですが香港で生死の境をいくような事件が起こり、以来、真面目に働くように。やがて、知り合いの弁護士にアフリカの砂漠に緑を植えるという事業に誘われ、アフリカへ旅立つことになります。
一方妹は、亡くなった育ての父(伯父さん)が興した事業の跡を継ぎ、会長となる。就任したとたんに見える数々の陰謀。ひょんなことから知り合った弁護士にいろいろ相談していく内に恋する気持ちが芽生えてきます。ですが、相手は妻子持ち・・・。
妹は過去に不倫を経験しているのですがそれを恥じることと思っています。なの