宮本輝のレビュー一覧

  • 潮音 第三巻

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    禁門の変の後、幕府は長州残兵隊を追って捕縛、惨殺を続け、次第に市民の感情は長州への同情、幕府への反感に移っていく。
    長州征伐に加われと命じられた各藩も本音は迷惑、水戸の天狗党の乱で350人の尊王攘夷派の浪士が斬首され、「幕府のやり方はあまりにひどい。降伏している者を」との声が上がり、幕府の威光は地に落ちていく。
    そんな中で、大政奉還という「:慶喜の大博打」が打ち出され、西大小(西郷、大久保、小松)が動き出す。
    慶応4年1月3日、鳥羽伏見の戦いが始まる。
    新政府が樹立される中、弥一は新しいカンパニーの設立を目指す。
    越中富山の薬売りと、薩摩藩との切っても切れない結びつきをベースに主人公弥一の言動

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    2025年07月02日
  • 避暑地の猫

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    ネタバレ

    久しぶりの宮本輝作品。

    軽井沢の別荘番の息子、修平の口から語られる、家主の布施金次郎と、修平の両親、姉との歪んだ関係、その結果ともいえる凄惨な事件。
    貧富の差もあるが、人間の歪んだ感情、狂気が救いのない深さで描かれている。
    ひたすら重かった。。

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    2025年06月07日
  • 新装版 命の器

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    命の器、というタイトルから、真面目なエッセイだと思っていたが、そうでもなかった。


    色々な雑誌に掲載されたエッセイなので、
    シリアスなのあり、軽いものありで
    バラエティに富んでいる。


    特に前半のエッセイはら読みやすく、かつ
    なるほど…とら思うことも。


    著者のエッセイ第二弾

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    2025年05月28日
  • 夢見通りの人々

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    タイトルから判断して、人情あふれる商店街の人たちの心温まる短編集なのだろうと予想していたが、中身は全く違っていた。
    夢見通りとは名ばかりで「その名称にそぐわない人間たちばかり」の黒い人間模様が展開される。

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    2025年05月19日
  • 螢川・泥の河

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    泥の河は昭和30年の大阪、蛍川は昭和37年の富山が舞台。
    高度経済成長が始まる直前の時代背景。生まれた頃なので記憶にはないが、なんとなく懐かしい雰囲気がする。

    普通なら純文学系は手に取らないのだけど、たまにはこういうのもいいか。

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    2025年05月09日
  • 三十光年の星たち(下)

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    この作家は何気ない日常生活をうまく物語にする(例:流転の海)ちょっと終わり方に感動がなかったのが残念

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    2025年05月05日
  • 潮音 第三巻

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    明治維新の詳細が把握でき良かった
    潮音第四巻、潮音の題名の由来等がわかるのかな
    時代のどこで終結するのだろうか

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    2025年04月16日
  • 灯台からの響き

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    大分前に購入した本。そして大分前に読んだので色々うろ覚え…
    奥さん、随分と秘密主義だな、という感想。彼女にとっては黒歴史だったということなのだろうか。でもそれだったら反対に葉書なんてもらっても嬉しくなかったかもしれない。

    読んでいて、灯台巡りをしてみたくなりました。灯台のある景色というのも風情があって憧れるな。

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    2025年04月10日
  • 螢川・泥の河

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    戦後の貧しかった日本の描写が、少し気持ちを暗くさせる。考えさせられることは多い良書。読むタイミングが大切。

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    2025年02月16日
  • 夢見通りの人々

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     夢見通り商店街に住む一癖も二癖もある人々の悲喜こもごもの物語を集めたオムニバス形式の短編集です。

     夢見通りは戦後の闇市から発展した商店街。そこに暮らす住人はよく言えば人間味がある、悪く言えば癖が強い、腹に一物どころではない物を抱えた人ばかり。オムニバス形式で少しずつ進んでいく物語は、話によって主人公が変わるものの、ちょくちょく里美という男性が登場する。お人好しで、巻き込まれ体質の独身会社員。周りの住民たちに振り回されつつ、今日も彼は彼ら彼女らと世知辛く生き辛い世の中を泳いでいる。

     今作を手に取ったのは、この著者宮本輝さんの文章が読みたくなったためです。この方の文章は独特の魅力があるよ

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    2025年02月04日
  • ドナウの旅人(下)

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    ネタバレ

    ドナウ河に沿って旅を続ける
    街並みや人との出会い
    どれも旅先ならではの出来事
    日常であり非日常



    途中まではとても好きだった

    最後の
    結末の部分は別のかたちがよかった

    個人的な意見ではあるが

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    2025年01月30日
  • よき時を思う

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    ハードルが上がりすぎてたかな…。

    灯台からの響きが良かったので、その期待度のままオススメされたこちらを読んでみた。

    ちょっと文章が読みにくくなった?

    灯台からの響きに比べると、1シーンに登場する人物が多いせいなのかもしれないが、ワンセンテンスの中に複数の人物描写が詰め込まれるケースが多い気がして、認知負荷が高いなぁ…と思いながら読んだ。

    そして、形見分け的に孫へと譲る、徳子おばあちゃんの大事にしているモノや、晩餐会に出てくる料理やワインを格調高く描写するところは、勉強にはなるけど、ちょっとクドいな、と思ったりした。まあこれは上流に触れる人たちに対するルサンチマン的感情なのかもしれない。

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    2025年01月26日
  • 灯台からの響き

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    亡き妻の隠された謎を求めて、残された夫が燈台を巡る旅へ。
    謎と言っても男女の絡れとかそうではなく、優しく心温まる物語でした。
    主要な登場人物は皆良い人で雄弁で悪い人がいない。
    そこは作者のカラーなのかなあ。

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    2025年01月15日
  • 螢川・泥の河

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    風景描写がそのまま登場人物の心情を表す、お手本みたいだ。螢川の描写は特に美しい

    蛍の大群は、滝壺の底に寂寞と舞う微生物の屍のように、はかりしれない沈黙と死臭を孕んで光の澱と化し、天空へ天空へと光彩をぼかしながら冷たい火の粉状になって舞い上がっていた。

    土佐堀川に浮かんだ船に母、姉と暮らす不思議な少年喜一と小二の信雄の短い交流を描いて感動を呼んだ太宰治賞受賞の傑作「泥の河」。
    北陸富山の春から夏への季節の移ろいの中に中三の竜夫の、父の死と淡い初恋を螢の大群の美しい輝きの中に描いた芥川賞受賞の名編「螢川」。

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    2025年01月15日
  • 螢川・泥の河

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    感想
    筆者の作品は似たような設定が多いから、前も読んだようなってなってしまうな。大阪、戦後、のぶちゃん、ポンポン船、きんつば、板金、遅くにできた子供など。


    あらすじ
    泥の河
    戦後、大阪の安治川沿のうどん屋の倅の信雄は小学2年生。ある日、ポンポン船に住む喜一と銀子と出会う。喜一の母親は、ポンポン船でパンパンをして生計を立てていた。

    蛍川
    新潟に住む竜夫は中学生。父親の重竜が病気で余命いくばくもない。そんな中、英子という気になる女の子との関係、友達の関根の死、父親の死など思春期に様々なことを思う。

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    2025年01月12日
  • 天の夜曲―流転の海 第四部―(新潮文庫)

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    人生は流転
    第4部は人生においては陰を描かれたものかな
    どんな人生にも陰と陽、影と日向があるというのを読み終わって考えた
    陰の時どうするかかな

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    2025年01月03日
  • 人生の道しるべ

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    当時若き作家の吉本ばななと往年作家の宮田輝の雑談書。中でも気になったのが「若い人が『名作に出会っていない』ことで精神的に大人になっていない」と言う。読書が減りネット情報が主の世界に大人になる為の精神的な感情などが欠けていると言う。子供の時に出会う著名な本は必ずや何かの時の礎になり心の支えにもなるはずだ、と言う。それには大人が教えてこそ出会いがあると思う。(その大人に名作との出会いがなければ、話が始まらない)

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    2024年12月26日
  • 森のなかの海(上)

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    阪神淡路大震災で家が倒壊したところから、怒涛の日々が始まる。妹の友人の話を思い出した。三十代で娘を連れて離婚。再婚した直後に癌が発覚。お亡くなりになった。娘は、新しいお父さんでも実の父親でもなく、母親の妹、つまり娘から見た叔母さんが引き取った、というもの。人生どこでどうなっていくか、わからないものだなあ。下巻も借りよう

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    2024年12月01日
  • 青が散る(上)

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    何かのおすすめ?で読もうとした本

    親しみのある関西、また実在する場所も交えてで
    かなり読みやすい

    大学時代の、なんとも何をするかと言う日々と
    それに合わせた恋、友情

    昭和の本だが今も変わらない気持ちになる
    たぶん、どの時代も変わらない青さがあるのでは

    下巻も楽しみたい

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    2024年11月25日
  • 星宿海への道

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    黄河の源泉の湖の星宿海。出口にはひょうたん形の湖がある。行方不明の雅人探しではなく、雅人の真実を追求する。物乞いの親子というのは重い。最後に行方が分かれば良かったが…

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    2024年11月18日