宮本輝のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
文庫が出版されてすぐに購入した本
好きな作家の小説だけど遅々として進まず
それはたぶん、取り扱う内容にあまり興味が湧いてこなかったからかも知れない
晩餐会、端渓の硯、書道、源氏物語、ゲランの香水、ブガッティのチョコトルテ、シャトー・マルゴー、ペトリュス、、どれも自分には縁がなく最後まで興味がもてなかった
唯一,四合院造りの住居には興味がもてた
どんなものかネットでも調べてみた
確かに中国の映画とかに出てきそうな感じがした
内容は晩餐会へ向かって金井家の人々の日常が淡々と進んでいくだけだった
主催者の90歳になる徳子さんの過去は凄まじかったけど、戦争を経験しているのだから当然と言えばその通り -
Posted by ブクログ
宮本輝氏の小説には苦手意識があったのだが、本書は意外に面白かった。今まであまり好きでなかった理由はわざとらしさであった。
本書のテーマは、長い年月をかけて取り組むべきことを見いだせ、であろうか。人生終盤に入ったベンチャーキャピタリストが若いアントレプレナーたちに融資を続けてきて、まさにその人たちが人生終盤に差し掛かるときに、答え合わせができる。
主人公はさえないフリーターの青年であるが、彼のやさしさからこの老人に見込まれ、大きな仕事を依頼される。彼の周りの人たちもみないい人たちばかりだ。舞台は京都ど真ん中。
正直な感想は、こんな情けない人生を歩んできた青年に、ここまでのことができるかなと疑わし -
Posted by ブクログ
「ロイヤルファミリー」を読んで、馬繋がりのこの本を再度手に取った。学生の頃、これを読んで痛く感動し、「名作だーっ」と叫んだ記憶がある。で、いまもう一度読んでどうかというと‥あれ?それほどでも?という読後感。
というのは、「ロイヤルファミリー」のドラマをNetflixで観はじめ、それがまた感動的な作りで毎回泣いてしまい、内容がごっちゃになったからだ。
しかも設定が似通ってるし。早見さん、「優駿」のオマージュで小説書いた?と思うぐらいリンクする。馬主の社長さんには愛人がいて子供まで作ってる。そしてその子に馬を譲るところまでいく。(優駿の方の子は譲られる前に死んでしまうが)。また、いずれの馬主も -
Posted by ブクログ
オーディブルで聴きました。
久々に真っ当な作品で口直ししたいと選びました。まあ、間違いない。急展開もどんでん返しも伏線回収もないけれど、しみじみいいお話。
〇〇だぜ、っておじさん同士の会話であまり聞いたことない。東京育ちのおじさんたちの会話ってこんな感じなのかー。
出てくる人が皆コミュニケーション能力高い。初対面の人同士の会話とは思えない。宮本氏の親戚の集まりはこんな感じなのかもしれない。会話が高尚すぎる。
蘭子が命令したことは、真っすぐでピュアな高校生だからこそできたことなのだろうと思う。普通のおばさんにはできない。
敬礼は警官とか自衛隊のイメージがあったけれど、悪くない、というかいい -
Posted by ブクログ
ネタバレではないと思うけどどうだろう
高校3年の夏、読書会の課題図書のひとつが「星々の悲しみ」だった。自分ではきっと手に取らない本だったけど、短編集を買って1度は通しで読んでたと思う。15年くらいぶりに読んでみたけどあの時と感じ方はどう変わったかな
現国の教科書に載ってそうな、小劇場で観る芝居みたいな短編集。
短編のどれも、死にまつわる話が多かったと思う。解説読んでなるほどと思ったけど、主人公はどれも大人になる手前の人物で「成熟するまでの過程」が描かれていた。派手さはないけど、匂いがするようなリアルな生活の描写の中に生と死(「まだ死んでない」と「死」)が描かれてると思った。
星々の悲しみ
有 -
Posted by ブクログ
明治の時代が本格化。版籍奉還、廃藩置県、岩倉具視を代表とする使節団派遣、征韓論の勃発・・・
不平士族が溢れ、新貨幣への交換、太陽暦への移行、郵便制度、鉄道敷設、駕籠から人力車へ、庶民の生活も大きく変化する。
北前船が寿命を迎え、主人公・川上弥一を取り巻く環境も変わる。
弥一は新しい時代に対応しようと、売薬仲間組から「カンパニー」創設を目指す。
東京、大阪に支社を作り、琉球経由での清国貿易を止めた薩摩藩の動向を見極め、「松場屋」という廻船問屋を使い、独自に清国との交易に乗り出す。
干し昆布を積んだ船・昇光丸に、清国語をた才児が乗り込み、危険承知で、中国・福州の現地商人・朱祖善との交渉に向かう。