宮本輝のレビュー一覧

  • 胸の香り

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    新しい短編集です。月に浮かぶ 舟を焼く さざなみ 胸の香り しぐれ屋の歴史 深海魚を釣る 道に舞う編の7短編が収められています。それぞれの作品の言葉に深い意味が込められてます。道理とか理由で物事を片付けようとしますが、人生はそれだけで割りきれないのだというメッセージがあるように思えました。

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    2009年10月04日
  • 灯台からの響き

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    死者の声が灯台を通じて生者に届くようにリアルでありながらも幻想的。故人心情を慮る描写に胸を打たれた。起伏は無いながらも読後に静かな余韻が残る。

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    2025年12月08日
  • 錦繍

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    人生ってほんと思う様にいかないし、伝えたいように伝えられないし、上手くいかないもんだ思った。愛しあっていたはずの夫婦が離婚して、手紙のやり取りをするようになる中、伝えられなかったものを伝え合い少し分かりあってそれぞれに歩みを進めていく。手紙のやり取りだけでお話が進んでいって面白かった。

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    2025年12月06日
  • 三十光年の星たち(上)

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    正直者が馬鹿を見る世の中は嫌だ。誰かが理想を語ってくれなければ私たちは生きていけない。輝さん、これからもお願いしますね。

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    2025年11月23日
  • 錦繍

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    初めは女性も男性も好きになれなかったが、現在の話になっていくと、今の彼女も含め応援したい気持ちになっていた。だって男がひどい。礼子さんと亜希さんの気持ちが寄り添いあってて前向きになってちょっと嬉しい。全体的には好きではない恋愛背景だったけど。

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    2025年11月21日
  • 潮音 第四巻

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    明治の時代が本格化。版籍奉還、廃藩置県、岩倉具視を代表とする使節団派遣、征韓論の勃発・・・
    不平士族が溢れ、新貨幣への交換、太陽暦への移行、郵便制度、鉄道敷設、駕籠から人力車へ、庶民の生活も大きく変化する。
    北前船が寿命を迎え、主人公・川上弥一を取り巻く環境も変わる。
    弥一は新しい時代に対応しようと、売薬仲間組から「カンパニー」創設を目指す。
    東京、大阪に支社を作り、琉球経由での清国貿易を止めた薩摩藩の動向を見極め、「松場屋」という廻船問屋を使い、独自に清国との交易に乗り出す。
    干し昆布を積んだ船・昇光丸に、清国語をた才児が乗り込み、危険承知で、中国・福州の現地商人・朱祖善との交渉に向かう。

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    2025年11月18日
  • 錦繍

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    手紙のやり取りの形式は結構珍しいのではないかと思う。
    途中で、手紙送りません からの やっぱり送りました
    みたいなのは面白かった。
    人生経験少ないからか、あまりイメージできなかったので、繰り返し読みたいと思う。

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    2025年11月15日
  • いのちの姿 完全版

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    文章が好き ぶっきらぼうなようで優しさや美しさを感じる宮本輝さんの作品が好きです。川三部作、田園発港行き自転車、森の中の海、大阪や富山という馴染みの場所が舞台なのも好きな理由の一つかも知れません。エッセイも楽しめました。

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    2025年12月03日
  • 錦繍

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    2025.10.30
    恥ずかしながら初めて宮本輝を読んだ。
    まず、手紙のやりとりという設定に時代を感じる。20世紀に10代だった自分には、手紙やラブレターという設定はまだ理解できる。しかし、私の子ども世代にはそもそもの設定がもう通用しないのだろう。
    本書で改めて考えた手紙の特徴はやはり「時間」だと思う。LINEやTwitterといった即時性の時代の反映しているから

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    2025年10月30日
  • 潮音 第四巻

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    壮大な歴史小説を読み終えた満足感がある。歴史で学んだ明治維新のいろいろな改革は文字だけで理解したつもりだったが、生活者の視点で語られると一つ一つが大変な事であったと思った。富山の薬売りのビジネスモデルは現代でも通用するもので長い年月をかけて構築してきた事の強さを感じた。

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    2025年10月29日
  • 潮音 第一巻

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    淡々と、読みやすい。
    弥一の語り口。

    蝦夷地の干し昆布
    と、清国との密貿易…

    繋ぐ
    越中富山の薬売り
    薩摩藩

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    2025年10月14日
  • 潮音 第一巻

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    壮大な大河ドラマの始まりを感じさせる。川上弥一が昔話を語る形で続いていく。富山の薬売りと薩摩の関係は知らなかった世界で興味深かった。幕末の歴史的な出来事や人物が町人達の視点で語られていくのが新鮮。2巻以降も楽しみだが、読み進めるのは時間がかかりそう。

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    2025年09月30日
  • ここに地終わり 海始まる(上)

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    ネタバレ

    本のタイトルは、ポルトガルの有名な詩の一部だそう
    主人公の父親がとんかつ屋さんで娘に説明していました。

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    2025年09月27日
  • 青が散る(下)

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    ネタバレ

    青春の真っ只中で懸命に毎日を生きる姿に元気をもらいました。

    主人公と夏子のこの先が気になりました。

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    2025年09月20日
  • 三十光年の星たち(下)

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    人の想いが継承されていく物語のように感じました。

    スピードや成果や効率重視の現代に生きる中で、衰退していきつつあるものが大切に書かれているように思いました。

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    2025年09月20日
  • 草花たちの静かな誓い

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    ネタバレ

    あらすじを読んだ時に想像していたより、重いテーマが隠れていて、親子とは、夫婦とは、という大きなテーマについて考えさせられる作品。アメリカが舞台でありながらも中心人物は日本人というところも不思議な雰囲気を醸し出していた。

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    2025年09月10日
  • 潮音 第四巻

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    ネタバレ

    歴史小説とはいえ、薬屋さん目線での話の展開、地に足つけて生き抜く知恵。
    のめり込んで読んでいたけれど、太一郎の死があってからは、むなしくてそちらに気持ちが引き摺られてしまった。

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    2025年09月10日
  • 螢川・泥の河

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    「泥の河」哀切な日本の情景が多く見られ、主人公の眼を通して私も実際に経験してきたかのような没頭できる世界観だった。最後の水上生活者家族とのサヨナラの瞬間は切なかった。
    「螢川」富山の三月末が舞台。美しい光景が広がる。家族の物語。螢火のような異次元に綺麗なものを見るときっと人は何かを終わらせたり、決断できる。

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    2025年09月08日
  • 天の夜曲―流転の海 第四部―(新潮文庫)

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    完結編まで一気に購入したので、久しぶりに再読。宮本輝の小説には人生哲学が満載。キャラクターの骨組みがしっかりしているので、人は何を核に生きているのかが手に取るようにわかる。気持ちと違う行動をとっていても、その心根まで見透せる。現実世界でもそんな感情のぶつかり合いで人と人が暮らしているんだけど、そのことに気づかせてくれる、宮本ワールド。これからの完結までの道のりが楽しみで仕方がない。

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    2025年08月30日
  • 潮音 第三巻

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    情報を集めること、そこから世の中で起こっていることを知ること、そしてどうするか?
    せいさん、、、武士は死ぬしかないのか。真面目な人ほど死に近い。こんなにあっけなく死んでしまう人をみてばかりいたら、心もやられるだろう。

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    2025年08月25日