宮本輝のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
あたしの好きな、「亡くなった人の残した謎を探し求める」お話。
『オレンジの壷』や『森のなかの海』のような感じね。
亡くなってしまった人の人生を穿り返す事って、本当は失礼なことなのかもしれない。
でも宮本輝さんの作品では、謎を追うことが主人公の生きる意味を見つけ出したり、何かの突破口を見つけ出したりするのよね。
追っているうちに主人公が徐々に成長していく様を見ているのも清々しい。
一見平凡に生きていたような人でも、宮本さんにその人生を書かせると、「人生波乱万丈」って思えてくる。
どんな人でもたくさんの人に影響を与え、いろんな物を残している。
この本は宮本輝さんらしくてすごく好き。
下巻がどんな -
Posted by ブクログ
「前途洋々」という言葉がぴったり。
希美子と一緒に暮らしている中学生〜高校生の女の子たちが、それぞれの才能を活かしてそれぞれの道を進んでいく。
若いっていいなぁと思ってしまったよ。
この作品のもう一つの(と言うかほんとの)柱は「カナ江の人生を遡る」こと。
同じく宮本輝さんの『オレンジの壷』も亡くなった祖父の人生を遡っていく作品だけど、今度は『オレンジの壷』の女性版って感じかな。
カナ江は、静かだけど強い。逞しい。
希美子にも惹かれたけど、カナ江にも強く惹かれた。
それにすき焼や季節の素材を使った炊き込みごはん、鱧のお吸い物、シャトー・ラトゥール・・・
出てくる食べ物・お酒がおいしそう。
って、 -
Posted by ブクログ
一気に読んじゃいました。
やっぱ、宮本輝はいいなぁ〜。
定期的に、この宮本ワールドにどっぷり浸りたくなるのは何故だろう。
今回の話しは、宮本作品にしては珍しくハッピーエンド?って感じの終わり方だった。
作者のあとがきが珍しくあって、そこにもたまにはこうのもいいかな、って感じの事を書いてあったけど、読後感が爽やかな感じがして、いつものように、ドッシリとした重厚な、重くのしかかってくるようなものがなく、こちらもスッキリできて良かった。
お話は、若くして夫に先立たれた美しき未亡人が、残されたフランス料理店を継いで働いてるんだけど、そこに、10歳も年下の画家との恋愛や、店を中心にした色々な出来事や、店