宮本輝のレビュー一覧

  • 森のなかの海(上)

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    震災から繋がる、繋がる。
    ああ、こうなるのね。

    だけどまだ、感動はない。

    いろんな登場人物を忘れないようにしてる。

    どうなるのかな、
    女性のストーリー…?

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    2017年11月29日
  • オレンジの壺(上)

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    本当に久しぶりの宮本輝です。一時は嵌まってたんですけどね。
    なんだか何も解決しないまま投げ出されたような読後感です。謎が謎を呼ぶミステリー仕掛けで話を引っ張って行くのですが、最期に何も謎が解決せぬまま「それで良いんだ」と終わってしまいます。
    一方メインテーマである主人公・佐和子の成長にしても、最初からさほど魅力がないようにも思えないし、最後になって魅力的になったとも思えない。なんだか何が書きたかったのか判りにくい作品です。
    とはいえ、読んでるうちは流石に読者を引き込ませる美味さを感じるのですが。。。

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    2017年11月08日
  • 月光の東

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    著者の作品として複雑な内容だった。主人公の女性をめぐる男達の出逢いと葛藤。加古の死は謎は?読者に想像を委ねる、そういう手法なのだろう。2017.11.8

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    2017年11月08日
  • 睡蓮の長いまどろみ(上)

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    さすがと言いますか、読み始めると引き込まれてしまいます。やはり宮本さんの文章は私の波長に合うようです。
    しかし、アウトラインを書こうとすると悩んでしまいます。息子と母親の再会の物語。両親の離婚に隠された秘密。このあたりがメインストーリーなのですが、その他に"十七歳の少女の目の前での自殺"および"内なる女性"というもう二つの流れがあります。少女の自殺は伏線として意味のあるものですが、あまりに扱いが大きすぎるように思えます。更に内なる女性については、この設定が何故必要だったのか理解に苦しみます。
    もう一つ、私が宮本作品から離れ始めた理由−−物語りの流れと

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    2017年10月30日
  • オレンジの壺(上)

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    離婚したばかりの佐和子が亡き祖父から残された日記帳を読み、祖父の隠された過去の真実を求めてパリへ旅立つ。
    読みやすい文章で祖父の生きていた時代へと誘われる。

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    2017年10月24日
  • 彗星物語

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    このような大家族ものはともするとキャラクター小説になりかねないが、この作品はそんなことなかった(強いて言えば飼い犬くらいか)。
    文化の違う人が一人、この大家族に入り込むのであるから当然事件は起きる。ただ、昼ドラのような超絶ドロドロ事件でもなく、あっというどんでん返しも起こらない。さーっと読んでいるとそこまで気にしなくても・・・なんという瞬間もありそうなくらいである。しかしそこで生活する人にとってみれば大きなこと。この世の中の大ぜいにとっての事件なんてそんなものだろう。所詮他人にとっては自分の身に降りかからないことについては他人事なのだ。
    大事件は無いにしろ、この留学生が結局この家族に大きな影響

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    2017年09月25日
  • ドナウの旅人(上)

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    インターネット上で高評価だったので、試しに買って読んでみたのですが、とても満足しています。

    この作品で中欧、東欧に興味を持ちました。
    読んだ当時は大学生で、道雄という「不思議な雰囲気を醸し出す青年」に憧れて、あぁいう雰囲気の大人の男になりたいと思っていました。

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    2017年08月19日
  • 道頓堀川

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    決して恵まれた環境でないながらも、自分の腕や感覚を信じて生きなければならない。そんな人々で溢れている話。
    貧困だからといって終始悩みに埋め尽くされているような悲しい話というわけでもなく、かといって力強く前進していく、という話でもない。ビリヤードの腕だったりコーヒーの腕だったりファンの多いゲイボーイやストリッパーだったりなにかひとつ特技はあるけれど、それでも何かに依らずに生きていけない。それを自堕落的な生活様態を送る者を出さずに表現しているところは見物。

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    2017年07月25日
  • 三千枚の金貨(下)

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    斉木光生は文具メーカーの役員をしているが、5年前に入院していた病院で末期ガンを患っていた年配の男から、和歌山県の山の巨大な桜の木の根元に金貨を埋めた、と言う話を聞く。
    同僚の宇津木、川岸、そしてBARのママ・室井沙都と共に和歌山へと向かう。
    宮本輝の作品はどれも、風景描写に優れている。
    作品の中で描かれている風景が視覚的に、と言うよりは感覚的に伝わってきます。
    あーこんな場所なんだろうなー、と感じる事ができて、色々な感性が刺激されました。

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    2017年07月17日
  • 三千枚の金貨(上)

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    斉木光生は文具メーカーの役員をしているが、5年前に入院していた病院で末期ガンを患っていた年配の男から、和歌山県の山の巨大な桜の木の根元に金貨を埋めた、と言う話を聞く。
    同僚の宇津木、川岸、そしてBARのママ・室井沙都と共に和歌山へと向かう。
    宮本輝の作品はどれも、風景描写に優れている。
    作品の中で描かれている風景が視覚的に、と言うよりは感覚的に伝わってきます。
    あーこんな場所なんだろうなー、と感じる事ができて、色々な感性が刺激されました。

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    2017年07月17日
  • 胸の香り

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    9月の読書会課題本。買うときあまりに薄くてビックリした。「さざなみ」「しぐれ屋の歴史」「深海魚を釣る」がいいと思った。後書きにある30枚でちゃんとした短篇が書けない作家は所詮二流だという言葉を改めて考えさせられる作品だと思った。おちのある作品が好きな人、そうじゃない人どちらも楽しめる短篇集だと思う。

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    2017年07月16日
  • 森のなかの海(下)

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    ネタバレ

    上巻に比べるとぐっと読み進めるのが遅くなってしまい、何度も戻り読みをしてしまった。上下巻読み終えて大作と言わしめる意味もわかった気がするが、疑問として残る点もあった。毛利カナ江さんと実の娘の不仲原因は何だったのか。読者の想像に任せますということなのかな、とは思うのだが…上下巻の大作は久しぶりに読んだので細かいところがいちいち気になってしまった。

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    2017年06月04日
  • にぎやかな天地(上)

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    物語に出てくる題材が色々あり過ぎてあまりピンときませんでした。主人公や他の登場人物についても終盤になってもあまりハッキリとした結末には至っていなくて中途半端感が否めません。

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    2017年06月04日
  • 月光の東

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    よねかの思い出を探る旅は、そのままよねかに引き寄せられた男たちを振り返る旅であった。美しくかつ強い女性であったよねかはまた、人間の業を強烈に意識した女性であった。傍目からみるよねか像とは異なり、付き合った男たちは結局その心の美しさに思いを馳せ、卒業していくのだ。
    杉井と加古がそれぞれの立場で過去を振り返っている。それぞれ独り語りや日記の記述でその振り返りを綴るわけだが、国内は北海道から糸魚川、大町、岡山、海外ではヒマラヤ、パキスタン・カラチ、パリとそのスケールは非常に大きい。スケールの大きさと登場人物それぞれの、繊細に変化する心の動きが合わさりきわめて立体的、重層的な物語構成を感じた。
    しかし

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    2017年06月02日
  • 天の夜曲―流転の海 第四部―(新潮文庫)

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    人間はかくあるべしとやたら説教がましく道徳的。右翼の教科書にはもってこい。日教組だ共産党だとかは子供をダメにするとか・・・・熊吾の博識ぶりには恐れ入る。
    沖縄の密貿易の女王「ナツコ」とはウマが合うだろか?
    同じ時代を生きた男と女同士で。

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    2017年05月10日
  • 星々の悲しみ

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    短編7作品中の6作品を読んだ。宮本輝氏の本は3冊目。いずれも読み始めると続けて読みたくなる筆力を感じる。だが何れも暗く、どうにもならない不条理な人生を眼前に見せられて、これが現実だと知らされて苦しさを感じる。創価学会に心服する宮本氏はなぜそこから希望へ開ける道を明示してくれないのか。暗示されているのに私にはわからないのか。因果応報があるにしても、明るさ、光が欲しい。時間がたって氏の本を読めば、印象が変わるのかもしれないが。

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    2017年02月22日
  • 水のかたち 下

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    面白いけど…好きなセリフもたくさんあるんだけれど…いろいろ都合がよすぎやしないだろうか。主人公の人柄が呼び込む、人の輪とか幸運とか運命とか、そういうことなのかもしれないけれど。

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    2017年02月09日
  • 幻の光

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    短編集。
    どの作品も「喪失」というものが背景に感じられます。
    明るい話ではないけれど、読んだ後に、柔らかな余韻が残るような一冊。

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    2017年01月29日
  • 水のかたち 上

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    志乃子が湯木留美と言い合いするシーンの志乃子の心の動きが好きだなぁ
    勇気を出せ、白ナマズ。反対攻勢に打って出よ、リンゴ牛

    早速、キュウリを買い込んでキュウリサンドを作ろう!

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    2017年01月29日
  • 星々の悲しみ

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    有り触れた生活の一片なのに、どうしてこうも胸が苦しくなるのだろう。なかなかしんどい作品だけど、また必ず読むと思う。

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    2017年01月26日