宮本輝のレビュー一覧

  • 人間の幸福

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    長らく読んでいた宮本輝さんの「人間の幸福」
    やっと読み終わりました。
    内容や展開とタイトルがどう繋がって行くのかが
    中盤くらいまでは読めなかったのですが
    最後までたどり着いてみると作者の言わんとすることが
    分かってきたような気がします。

    うちの母はよく夜に車で走っていると
    こんなことを言っていました。
    あの家一軒一軒にそれぞれの家庭があり、暮らしがある。
    窓から灯りが洩れているのを見ると
    その家族の生活を想像してしまう。と…

    ひとつとして同じ家族の生活はなく、
    ひとつとして同じ人生はなく、
    当たり前なのですが人生感も価値感も恋愛感も性癖も違う
    人間が何億とこの世で生きているのです。
    だから

    0
    2011年02月08日
  • 人間の幸福

    Posted by ブクログ

    強引なところ(この人は昔からそうだった。最近気づいた)、ご都合主義のところもあるが、読み物として面白かった。人にとって幸福とはなんだろう。自分の子供のころ感じていた「幸福感」のくだりは、納得がいった。それが、損得の無い、本当の幸福感なのかも。

    0
    2011年01月26日
  • 生きものたちの部屋

    Posted by ブクログ

    珠玉のエッセイ。小説の背景になるような著者の私生活が垣間見られるが、難しそうな人なんだなーとも思わされた。

    0
    2010年12月15日
  • 花の回廊―流転の海 第五部―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    熊吾の勢いは、すっかり落ち着いてしまった感がある。3部ごろまでの熱い人情よりは、還暦を迎えた人間に相応しい、ひっそりとした情感が漂う。

    0
    2019年01月16日
  • 葡萄と郷愁

    Posted by ブクログ

    文章は流石、きれい。

    しかし、二人の女性について
    交互に話を進める必要はあったのだろうか?
    時間軸以外に二者に関連はなく、
    『凝った設定にしてみました』
    という感じしか受けなかった。

    0
    2010年11月09日
  • 避暑地の猫

    Posted by ブクログ

    借本。
    著者の本はこれが初めて。
    ねっとりとした感じや、場面の耽美さが、頁をめくるのを加速させてく。
    人の魔の感じが凄い。ゾワゾワする。
    著者の違う本も読んでみたくなった一冊。

    0
    2012年12月29日
  • 約束の冬(下)

    Posted by ブクログ

    ちょっと意外な結末。少し物足りない終わり方。
    でもやっぱり、宮本輝さんの作品の世界観と人物はとても好き。

    0
    2010年10月24日
  • 花の降る午後

    Posted by ブクログ

    フランス料理店のマダムに訪れる恋と災難。
    いろいろと葛藤はあるのだろうけれど
    それさえも優雅に見えてしまううらやましい境遇です。
    悪い人たちの力関係がよくわかっていません。
    結局松木とかどうなったんだろう。

    0
    2010年08月29日
  • 月光の東

    Posted by ブクログ

    ちょっと読みにくかった。男性の自殺に絡んで、謎の女性を追いかける、というのが話の筋。けれど、この作品は謎解きについては熱心ではない(?)、というか、そこに主眼を置いている作品ではないです。謎の女性を追う、という点で同じような筋で東野圭吾さんの『白夜行』と、宮部みゆきさんの『火車』を思い出した。ある意味、ありふれたプロットなのかもしれない。けれど、この作品は謎の部分については結局わからないままで、むしろその謎の女性、塔谷米花に関わった人々の過去と現在に焦点をあてています。なので、ミステリー的なエンターテイメント性はあまりないです。これは、自分が作者に肩入れしすぎなのかもしれないけれど、ある側面か

    0
    2011年07月17日
  • 葡萄と郷愁

    Posted by ブクログ

    外交官との結婚を迷いながらきめた主人公。
    好きじゃない男性を、一緒に暮らしながら、少しずつ好きになる。
    女性はまず日々の暮らしに満たされなくてはならないから。
    この作品を読んだ当時は、私もそんなことが簡単にできてしまうと考えていた。
    マスカットを一房くれた幼なじみの男の子。汚い部分を見ても、出会った頃の光が失われても、私ならずっと一緒にいたいと願う。
    時間は流れる。いいようにも、わるいようにも。
    女性の幸せと、おかれた環境、時代、時間…考えてしまう作品でした。

    0
    2010年08月16日
  • 星宿海への道

    Posted by ブクログ

    タクラマカン砂漠の村から、自転車とともに消息を絶ってしまった兄。
    血のつながらない弟が彼の過去に迫っていくうちに、自分の知らない間に兄と将来を約束していた女性と兄の子どもとも出会う。
    いつも兄との間に“溝”のようなものを感じていた。
    いったいに兄の過去、人生とはなんだったんだろうか・・・。

    過去を追って、いなくなってしまった人の人生に迫る話。近くにいたはずなのに、いつも遠くに感じていた。人間って、結局は理解し合うことは難しいのかな、ってやっぱりなんだかドンヨリしてしまうのよね。

    ただお兄さんが、その過去を抱え込みながら、前を向いて歩いていこうとしていたんじゃないか、っていう終わり方のような

    0
    2010年08月15日
  • 花の降る午後

    Posted by ブクログ

    手にとったのが、20代前半。
    少し早すぎたようです。
    未亡人の主人公の心の変化も、いまひとつ共感できなかったのを覚えています。

    でも、深夜の電話のやりとり、遠距離恋愛、「錦秋」もそうですが、今なら考えられないような、丁寧な心の紡ぎ合い。

    かみしめながら今一度よんでみたいです。主人公の年齢はもうこえてしまいました。

    美しいタイトル…昔は深く考えなかったけど、恋人とのひとときを指しているのでしょうか。まさに花の降るひとときですよね。

    0
    2010年08月12日
  • ドナウの旅人(上)

    Posted by ブクログ

    麻沙子の母 絹子は「ドナウを旅したい」という手紙を娘に残し、
    夫を捨てて家を出る。
    絹子は17歳年下の愛人 長瀬道雄とともに西ドイツに向かっていた。
    麻沙子も母を追って西ドイツに向かい、かつてのドイツ人の恋人シギィと再会する。
    母と長瀬、そして母を見つけた麻沙子とシギィの4人は、
    ドナウ川を下る旅に出る。
    この2組の男女の心境の変化と成長が異国の人々・風景とともに描かれている。
    ミステリー仕立てになっていて、とっても読みやすい。

    18年位前、初めて読んだ時とは違う感想を持った。
    前回も今回もドナウ河沿いの風景やそれぞれの国が持つ雰囲気、
    その時代が持った共産圏の空気も感じて、
    ますます憧れが

    0
    2010年08月04日
  • 花の降る午後

    Posted by ブクログ

    神戸・北野坂の一流フレンチレストラン"アヴィヨン"を舞台に繰り広げられる恋とサスペンス(と言っても殺人はない)の物語。

    アヴィヨンのオーナー・典子は元オーナーの夫に先立たれてあとを継ぎ、店を切り盛りしている。
    しかしそれを妬む夫側の親戚や、レストランをのっとろうと企む人々に
    狙われ、隣人や信頼できる人々と結託してレストランを守るために立ち上がった。
    一方で、ふとしたことで知り合った年下の画家・雅道と恋に落ち、経営者の立場と、結婚したい自分の間で揺れる。

    賢く謙虚で芯が強くて、そのくせ弱い部分もあって、おまけに美人の典子。
    こんな女、男の理想なんだろう。

    善良な人々が幸

    0
    2010年07月04日
  • 避暑地の猫

    Posted by ブクログ

    色々な糸がもつれあって絡み合ったような読後感。
    推理小説のようなシンプルな謎解きだったはずが、ひとつ石を裏返すと沢山の虫が蠢いているように、ひとつの事件の裏に沢山の人間の黒い思惑が蠢いている。

    後半はどんどん吸い込まれて一気に読み上げた。
    ひとを吸いつける力のある本。

    0
    2010年04月13日
  • 愉楽の園

    Posted by ブクログ

    文章に力があるというか、読み始めると一気にその世界に入り込んでしまう。電車の乗り過ごし注意!!なタイプの本。

    一人一人の登場人物が、どんどん立ち位置が変わってくる。…というか、見る方向を変えることで変わったように見える。
    それが面白い点ではあるんだけど、頭ごちゃごちゃー!!!
    結局どれが真実なんだか、もー訳わかんない。紙に書き出して整理したくなった=3

    0
    2010年03月27日
  • 葡萄と郷愁

    Posted by ブクログ

    舞台はブタペストと東京。国境を越え、一見、何のつながりのない女子大生2人の平行したストーリー。東京の女子大生は、将来を約束された未来のエリート大使からのプロポーズで悩み、一方ハンガリーの女子大生は、自国の家族、友人を捨て、豊かな暮らしのできるアメリカへの出発を悩む。

    この本が書かれた1986年はまだベルリンの壁も落ちる以前の、東欧、西欧がぱっくり分かれていた時代。ほんの25年前の話なのに大昔のようでもあるし、かと思えばほんの昨日のような気もする。ソビエトの勢力を受けていた当時のハンガリーの大学生の生活ぶりは日本人のものとかなり異なり、読んでいて興味深い。今ではすっかり発展したものの、当時の傷

    1
    2010年03月10日
  • 海岸列車(上)

    Posted by ブクログ

    オススメされて読んだ本。すすめられなかったら一生手に取らなかったかと思うと、本との出会いも縁ですね。
    内容に関する感想じゃないけどふとそんなことを思ったよ。
    戸倉先生が素敵でした。

    0
    2010年02月26日
  • 星宿海への道

    Posted by ブクログ

    中国慮国中にタクラマカン砂漠近郊の村から、自転車に乗ったまま忽然と姿を消した雅人。
    彼の帰りを待つ、千春と幼子せつ。血のつながりのない弟・紀代志がその足跡を辿るうちに明らかになる兄の人生。

    0
    2009年10月13日
  • 睡蓮の長いまどろみ(下)

    Posted by ブクログ

    脇役の緒方元常務が気になった。「かみそり」の異名を持つビジネスマンが、亡くなった元部下の女房と一緒になり、小さい時の夢である焼き鳥屋の親父となり、まもなくその女に逃げられ、60超えて有名焼き鳥店に弟子入りし腕を磨くといったことが書かれている。彼の現在の状況の原因と結果は?そして順哉と深雪が離れ離れとなった原因と結果は、何だろう。

    0
    2009年10月04日