宮本輝のレビュー一覧

  • 睡蓮の長いまどろみ(上)

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    因果倶時ということばが出てくる。原因と結果が同居しているという意らしい。睡蓮はおしべとめしべが共存しておりこのことばを象徴しているということだ。ではこの物語、作者が伝えたかった原因と結果とははたして何なのだろうか。

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    2009年10月04日
  • 約束の冬(上)

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    「徒然草の第百五十段に書かれている・・・」
    「能をつかんとする人、『よくせざらんほどは、なまじひに人にしられじ。うちうちよく習ひ得てさし出でたらんこそ、いと心にくからめ』と常に言ふめれど、かく言ふ人、一芸も習ひ得ることなし。いまだ堅固かたほなるより、上手の中にまじりて、毀り(そしり)笑はるるにも恥ぢず、つれなく過ぎて嗜む人、天性その骨なけれども、道になづまず、みだりにせずして年を送れば、堪能(かんのう)の嗜まざるよりは、終に上手の位にいたり、徳たけ、人に許されて、双びなき名を得る事なり。
     天下のものの上手といへども、始めは不堪(ふかん)の聞えもあり、無下の瑕瑾(かきん)もありき。されども、そ

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    2009年10月07日
  • 青が散る(上)

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    光と影、王道と覇道、生と死、勝利と敗北、男と女、あらゆるものの対比。
    主人公をはじめ、どのキャラクターも生きてそこに存在しています。

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    2014年08月31日
  • 海岸列車(上)

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    幼い頃、母に捨てられ、叔父に育てられた兄妹のお話です。

    叔父の死後、妹は25歳の若さで企業化したカルチャークラブの事業を会長として引き継ぎます。
    偶然の成り行きで知り合った、愛する家庭を持つ国際弁護士に支えられながらも、恋心を抱いたことによって辛さや切なさも味わい、人間としても一企業のトップとしても成長していきます。

    若い頃から年上の女性の上等なヒモとして生きてきた兄は、旅行先の香港で奇異な経験をし、彼もまた人間として成長を遂げます。

    もし私が25歳で企業のトップに立たされたら、と思いながら読みました。
    この本に出てくる兄に、私は比較的好感を抱いています。

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    2009年10月07日
  • 森のなかの海(下)

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    阪神淡路大震災があったその日、主人公の人生も音を立てて崩れ始める。
    不幸な経験をした彼女がまわりの人々と関わりながら再生していくストーリー、
    宮本輝、王道の小説です。

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    2009年10月04日
  • 愉楽の園

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    ねとぅっとしたバンコクの味が存分に味わえます。
    でも、まだ行ったことのないバンコク。
    中国に似て運河が多いようです。

    バンコクに流れてきた日本人の女と、王族の血を引き手段を選ばず政界を上りつめようとするタイ人。そして世界中を旅してきた日本人の男。交わるはずのないそれぞれの生き方が、各自の欲望を伴いながら次第に絡み合って、それぞれの未来を切り開こうとする。内容はさておき、異国の地で真剣に人々と絡むというのは、欠けがえのない経験であると断言できる

    男の経験と言動を通じ、「旅の良さ」という観点からも面白く読める。

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    2009年10月04日
  • 焚火の終わり 下

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    完っ全に謎のまま終わっちゃうのね。もうちょっとちゃんと教えて欲しかったです…orz
    後ねー、名前が多すぎて全然わかんなかったww
    「共同体」の5人って…アレ?誰だっけっていうwww

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    2009年10月04日
  • 約束の冬(下)

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    てっきり最後は、総社で蜘蛛が空に飛び立つシーンでの感動のラストを

    想像していたら、結構あっさりとしたラストだったので採点は少し辛め。

    でも十分楽しめた作品。

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    2009年10月04日
  • 道頓堀川

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    「お金さえあったら、人生の80パーセントは解決するやろなァ・・」
    「そうやなァ、20パーセントは解決出来んもんが残るやろなァ。そやけど、その20パーセントが問題や。」(p.205)

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    2019年03月15日
  • オレンジの壺(下)

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    もちろん「上」も読みましたよ。

    おもしろい。けど、謎が残ってるよ!

    こんな旅ができるといいね。怖いけど。

    でも、最後はほほえましい感じでした(ちょっと違うかも)。

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    2009年10月04日
  • ドナウの旅人(上)

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    ドナウ川に沿って旅を続ける・・・
    という設定に惹かれました。

    いろんな思惑が交差する中、これからどのように
    話が展開していくのか下巻が楽しみ。

    小説の世界を楽しみながら
    旅気分をも味わえるので
    一粒で二度おいしい♪

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    2009年10月04日
  • オレンジの壺(下)

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    祖父の日記の謎を解くためにパリからエジプト・アスワンと旅をして、主人公が色々と成長していく話。

    文章がぎっしり詰まってるわりには読みやすかった。
    ただストーリーは別段面白いわけでもなく、なんとなく終わっちゃった感じがした。
    あっと驚くストーリーや、ホロリとくる展開を期待しただけにちょっと残念。

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    2009年10月07日
  • 海岸列車(上)

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    幼い頃父をなくし、母に捨てられた兄と妹、
    折に触れ海岸列車に乗って母が住んでいると聞かされた日本海側の小さな駅「鎧」に降り立つ。

    宮本輝さんの小説の中でこれも大好きです。

    去年の秋からの相変わらずな宮本輝三昧です(笑)。
    登場人物に語らせる痛烈な社会批判、教育批判等が的を得ていて共感できそれも魅力ですね!

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    2009年10月04日
  • 生きものたちの部屋

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    好きな作家のエッセイを読むというのは少し興味本位なところがありますね。

    作家の日常生活がどんなものなのか、小説を書く部屋を覗き見しているような気分にさせてくれます。

    宮本輝さんの日常、趣味、子供の頃のこと、飼っている犬のユニークな話等ほのぼのとした気分にさせてくれます。

    最後に、数々の小説を生み出した部屋、家族と共に暮らしたその家が阪神大震災で半壊したと書かれていました。もし当日その家にいれば間違いなく死んでいたであろうと。

    その経験がその後の小説に大きな影響を与えていると感じています。
    震災後の作品が私は大好きです。

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    2009年10月04日
  • 流転の海―第一部―(新潮文庫)

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    宮本輝氏が実父をモデルに書き続けておられる自伝的長編の第一部にあたります。
    書き始めてからすでに25年がたち、ようやく第五部が出たばかり、
    まだ未完の小説です。

    短編集の方はかなり暗いイメージがありましたが、こちらは戦後の荒廃の中を力強く生き抜いていくという内容で、熊吾という主人公の破天荒なエネルギーに圧倒され続けです。

    第四部まで文庫を買ってあるので、しばらく楽しめそうです。

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    2019年12月15日
  • 愉楽の園

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    タイって、きっと本当にこういう空気を醸しているんだろうな、と思います。

    ちょっとタイに興味を持ちました。

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    2009年10月07日
  • 約束の冬(下)

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    『約束』をしたくなる、守りたくなる。かかげたくなる。叶えてあげたくなる。
    安易な約束であろうとなかろうと、それを守る、掲げる、叶える…その意思こそが約束をするということの本質なのじゃないかなと思う。とにかく登場人物の実直で不器用な生き方ほほえましい。

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    2009年10月04日
  • 森のなかの海(上)

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    人にはとてつもなく苦しく、逃避し難い出来事に遭遇することがある。それが必然か、偶然かは別として、なんと言うか、言葉では表現する事のできない喪失感、虚無感に苛まれる。

    しかし、人は生きるという選択をしなければなれない。決して、「止」「終」はいけない。人生とは、このように過酷なものかもしれない。ただ、唯一の救いとも言えるのは、一人ではないということである。人は、一人ではない。だからこそ、苦難を受難することもでき、そして乗り越える事もできるのだろう。希美子はそれを体得した一人なのかもしれない。そしてその周囲の人々も。

    人は、本当に強い生き物であると同時に弱い生き物であもある。だからこそ、魅せられ

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    2009年10月04日
  • 新装版 二十歳の火影

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    独特の作風の作品も多々あり、エッセイと言うより文学作品を読んでいるような気持ちになる。幼少から芥川賞受賞期に至るまでの自らを綴っている。

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    2009年10月04日
  • 海辺の扉(下)

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    昔、不慮の事故ながらも幼い我が子を自分の手によって死に至らしめてしまった辛い過去を持つ主人公。
    ギリシャ、エーゲ海クルージング・・・
    憧れの地が細かく描写されてて、まるで自分もその土地を訪れているかのような気分を味わえた。
    いいなー
    まばゆいばかりの白だらけの建物
    過去しかない町
    行ってみたい。。

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    2009年10月04日