宮本輝のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
幼い頃、母に捨てられ、叔父に育てられた兄妹のお話です。
叔父の死後、妹は25歳の若さで企業化したカルチャークラブの事業を会長として引き継ぎます。
偶然の成り行きで知り合った、愛する家庭を持つ国際弁護士に支えられながらも、恋心を抱いたことによって辛さや切なさも味わい、人間としても一企業のトップとしても成長していきます。
若い頃から年上の女性の上等なヒモとして生きてきた兄は、旅行先の香港で奇異な経験をし、彼もまた人間として成長を遂げます。
もし私が25歳で企業のトップに立たされたら、と思いながら読みました。
この本に出てくる兄に、私は比較的好感を抱いています。 -
Posted by ブクログ
人にはとてつもなく苦しく、逃避し難い出来事に遭遇することがある。それが必然か、偶然かは別として、なんと言うか、言葉では表現する事のできない喪失感、虚無感に苛まれる。
しかし、人は生きるという選択をしなければなれない。決して、「止」「終」はいけない。人生とは、このように過酷なものかもしれない。ただ、唯一の救いとも言えるのは、一人ではないということである。人は、一人ではない。だからこそ、苦難を受難することもでき、そして乗り越える事もできるのだろう。希美子はそれを体得した一人なのかもしれない。そしてその周囲の人々も。
人は、本当に強い生き物であると同時に弱い生き物であもある。だからこそ、魅せられ -
Posted by ブクログ
この話は、ある主婦が殺されて…その主婦の家に隣接するマンション住人全員に疑いがかかり、住人たちはお互いがお互いに疑惑の目を向けた生活を始める。
あぁ〜こんな、人それぞれに潜む悪みたいなものに触れたら気が滅入る。
風邪ひいて寝込んでいる今はただでさえ落ち込みがちなのに。。
そう感じて、しまった!と思ったのだ。
人を尾行することで性的愉悦にひたる…
群集の中の孤独…
途中何度も気が滅入りそうになったけと最後まで読んだ。
彼の作品の中には、いつも目を引くような美女が出てくるが、(うーん)と唸るような言葉も必ず出てくる。
それは登場人物の台詞に乗せてあるんだけれど、
今回は76歳のお爺さんの台詞
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