宮本輝のレビュー一覧

  • ドナウの旅人(上)

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    ドナウ川に沿って旅を続ける・・・
    という設定に惹かれました。

    いろんな思惑が交差する中、これからどのように
    話が展開していくのか下巻が楽しみ。

    小説の世界を楽しみながら
    旅気分をも味わえるので
    一粒で二度おいしい♪

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    2009年10月04日
  • オレンジの壺(下)

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    祖父の日記の謎を解くためにパリからエジプト・アスワンと旅をして、主人公が色々と成長していく話。

    文章がぎっしり詰まってるわりには読みやすかった。
    ただストーリーは別段面白いわけでもなく、なんとなく終わっちゃった感じがした。
    あっと驚くストーリーや、ホロリとくる展開を期待しただけにちょっと残念。

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    2009年10月07日
  • ここに地終わり 海始まる(下)

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    《読んだ時期:2008年7月》
    たまに読みたくなる宮本作品。さらっとしていながらも、どことなく深さを感じる。

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    2009年10月04日
  • 海岸列車(上)

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    幼い頃父をなくし、母に捨てられた兄と妹、
    折に触れ海岸列車に乗って母が住んでいると聞かされた日本海側の小さな駅「鎧」に降り立つ。

    宮本輝さんの小説の中でこれも大好きです。

    去年の秋からの相変わらずな宮本輝三昧です(笑)。
    登場人物に語らせる痛烈な社会批判、教育批判等が的を得ていて共感できそれも魅力ですね!

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    2009年10月04日
  • 生きものたちの部屋

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    好きな作家のエッセイを読むというのは少し興味本位なところがありますね。

    作家の日常生活がどんなものなのか、小説を書く部屋を覗き見しているような気分にさせてくれます。

    宮本輝さんの日常、趣味、子供の頃のこと、飼っている犬のユニークな話等ほのぼのとした気分にさせてくれます。

    最後に、数々の小説を生み出した部屋、家族と共に暮らしたその家が阪神大震災で半壊したと書かれていました。もし当日その家にいれば間違いなく死んでいたであろうと。

    その経験がその後の小説に大きな影響を与えていると感じています。
    震災後の作品が私は大好きです。

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    2009年10月04日
  • ドナウの旅人(上)

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    《読んだ時期:2008年3月》
    ドナウに沿った旅をする母と青年、そして娘とその恋人。ストーリーは比較的緩やかな展開ですが、その訪れる町の雰囲気とその時々に変化する登場人物の心情が美しく描かれているので大好きな一冊です。

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    2009年10月04日
  • 流転の海―第一部―(新潮文庫)

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    宮本輝氏が実父をモデルに書き続けておられる自伝的長編の第一部にあたります。
    書き始めてからすでに25年がたち、ようやく第五部が出たばかり、
    まだ未完の小説です。

    短編集の方はかなり暗いイメージがありましたが、こちらは戦後の荒廃の中を力強く生き抜いていくという内容で、熊吾という主人公の破天荒なエネルギーに圧倒され続けです。

    第四部まで文庫を買ってあるので、しばらく楽しめそうです。

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    2019年12月15日
  • 愉楽の園

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    タイって、きっと本当にこういう空気を醸しているんだろうな、と思います。

    ちょっとタイに興味を持ちました。

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    2009年10月07日
  • 約束の冬(下)

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    『約束』をしたくなる、守りたくなる。かかげたくなる。叶えてあげたくなる。
    安易な約束であろうとなかろうと、それを守る、掲げる、叶える…その意思こそが約束をするということの本質なのじゃないかなと思う。とにかく登場人物の実直で不器用な生き方ほほえましい。

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    2009年10月04日
  • 森のなかの海(上)

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    人にはとてつもなく苦しく、逃避し難い出来事に遭遇することがある。それが必然か、偶然かは別として、なんと言うか、言葉では表現する事のできない喪失感、虚無感に苛まれる。

    しかし、人は生きるという選択をしなければなれない。決して、「止」「終」はいけない。人生とは、このように過酷なものかもしれない。ただ、唯一の救いとも言えるのは、一人ではないということである。人は、一人ではない。だからこそ、苦難を受難することもでき、そして乗り越える事もできるのだろう。希美子はそれを体得した一人なのかもしれない。そしてその周囲の人々も。

    人は、本当に強い生き物であると同時に弱い生き物であもある。だからこそ、魅せられ

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    2009年10月04日
  • 新装版 二十歳の火影

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    独特の作風の作品も多々あり、エッセイと言うより文学作品を読んでいるような気持ちになる。幼少から芥川賞受賞期に至るまでの自らを綴っている。

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    2009年10月04日
  • 海辺の扉(下)

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    昔、不慮の事故ながらも幼い我が子を自分の手によって死に至らしめてしまった辛い過去を持つ主人公。
    ギリシャ、エーゲ海クルージング・・・
    憧れの地が細かく描写されてて、まるで自分もその土地を訪れているかのような気分を味わえた。
    いいなー
    まばゆいばかりの白だらけの建物
    過去しかない町
    行ってみたい。。

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    2009年10月04日
  • 新装版 二十歳の火影

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    エッセイ集は読むつもりなかったけど、読むものがなかったからなんとなく読んだ。
    いつも車の中に置き、
    信号待ちや、出勤前の駐車場で数分とか、迎えに早く着いたときとか読むのにちょうどよかった。
    エッセイも小説みたいだった。
    彼は詩みたいだと言われるとうれしいみたいだけど。
    でも私は、エッセイを読みながら、彼が今まで書いてきた作品の数々をリアルに思い出した。
    なるほど・・・宮本輝の小説には、こういう人生が背景にあったのかと。

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    2009年10月04日
  • 人間の幸福

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    この話は、ある主婦が殺されて…その主婦の家に隣接するマンション住人全員に疑いがかかり、住人たちはお互いがお互いに疑惑の目を向けた生活を始める。
    あぁ〜こんな、人それぞれに潜む悪みたいなものに触れたら気が滅入る。
    風邪ひいて寝込んでいる今はただでさえ落ち込みがちなのに。。
    そう感じて、しまった!と思ったのだ。
    人を尾行することで性的愉悦にひたる…
    群集の中の孤独…
    途中何度も気が滅入りそうになったけと最後まで読んだ。
    彼の作品の中には、いつも目を引くような美女が出てくるが、(うーん)と唸るような言葉も必ず出てくる。
    それは登場人物の台詞に乗せてあるんだけれど、
    今回は76歳のお爺さんの台詞
    ”自

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    2009年10月04日
  • 森のなかの海(下)

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    すべてを受け入れて動じず…
    すべてを包み込んで動じず…”
    そんな人間になれたらいいな。
    私が今までに読んだ宮本輝の本の中では一番新しい本。
    阪神淡路大震災の朝から話が始まる。
    震災で住むところも親も亡くした少女たちと奥飛騨の森の中の別荘で暮らし始める。
    同じ怖さを体験した者同士が大自然の中でお互いを必要としながら癒されていく…

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    2009年10月04日
  • 月光の東

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    ネタバレ

    もともとこの作家は語り口が好きなのですが、今回はその良さをすごくよく感じました。
    二つの視点が交互に語っていく一人の女性の姿が重なりながら離れながら物語は進んでいくのですが、その人となりが明かされていく中で、どんどん加速度的に読み進めていける作品だったと思います。続きが読みたい、とどんどん思える作品ってすごいと思うんですよね。

    一人の人間の生涯がどれほどまでに深く、どんな運命を辿ってきたのか。“幸せ”を掴むために持つ覚悟や、忘れられない出来事が遠回りをしながら明かされていく様子が、淡々と描かれているこの話が私はとても好きです。

    枯れたひまわりの出てくる場面がとても好きなのですが、もう一つ

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    2011年10月24日
  • 海岸列車(上)

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    幼い頃、母に捨てられた兄と妹。海岸列車はお互いの想いをのせて走る。
    男と女では生き方が違うのですね。

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    2009年10月04日
  • 愉楽の園

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    舞台はバンコク。タイ高官・その愛人の日本人女性・世界を旅する日本人男性を中心にドロドロの人間の欲望ありで推理小説っぽい部分もありで面白い。

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    2009年10月04日
  • 約束の冬(下)

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    上下巻一気に読める。
    話自体はすごく面白いわけでもない。でも引き込まれる。
    蜘蛛って空飛ぶんだ。

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    2009年10月04日
  • 焚火の終わり 下

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    2007/02/06 Tue

    早く最後が読みたくて、あっという間に読み終えたのはいいけれど、
    何?この不完全燃焼は…!?
    結局、謎は解明されないまま。
    それぞれ推理しろってことかしら…。
    面白いのに凄く残念です。
    2人はますます深い快楽に身を落とすわけだけど、
    やっぱり背徳とか、異常?な世界に身を置けば置くほど、
    痺れるような快楽を得るのかな。
    ある意味、ポン中のようなものかも知れない。
    この本を読んで気付いたのは、
    人間という動物だけが、背徳によって性的快楽が増すということ。
    これは、精神(気持ち)を持っている人間だからこそ成せる業?なのかも知れない。

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    2009年10月04日