宮本輝のレビュー一覧

  • 新装版 二十歳の火影

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    著者の少年~青年期を綴った自伝的随筆集。十数年ぶりに再読。作家には、なるべくしてなったとしか言いようがない波瀾万丈の生い立ち。忘れようにも忘れられぬ実体験を、見事に作品に昇華させてきたのだなということが改めてわかる。

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    2013年07月09日
  • 森のなかの海(下)

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    宮本輝さんの作品は読みやすいです。大地震という自然の脅威を癒すのも大自然なのかな。人間同士でも傷つけるだけでなく、優しくお互い成長できるようになりたいと思わせてくれました。小説の内容とは関係なくちょっとした知識として勉強にもなりました。全体的なストーリーとしては消化不良なかんじが残ってしまったのが残念。

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    2013年07月04日
  • 骸骨ビルの庭(下)

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     人生はじめての宮本輝作品である。一度、映画化になった「泥の河」を観たような気もするが、暗く陰湿な画面に気持ちが沈んだのを思い出す。暗い画面が描き出すストーリーは印象的で人間の根源に関わる問いを提示されているようなお話だった。「骸骨ビルの庭」についても同じような印象を受ける。

     戦後の行き場を失った孤児たちが共同で暮らした骸骨ビルを舞台にしたお話である。ビルの立ち退きを迫る男が日記として語るビルにまつわる話が小説になっている。感動的でありまた当時の孤児たちの状況を知ることもできる。

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    2013年06月28日
  • 幻の光

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    著者の初期の作品集。先生の短編は初めてで、しかも芥川賞受賞者の短編作品はとっつきにくかったのですが、結構スラスラ読めました。

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    2013年06月07日
  • 森のなかの海(上)

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    装丁の絵が物凄く綺麗で思わず手に取りました。阪神大震災の頃のお話だったので「あぁ、こうだったよなぁ」って思いながら読みました。宮本先生の作品は読んでると自然と笑みがこぼれます。

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    2013年06月01日
  • 月光の東

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    宮本作品としては珍しく最初から最後まで暗めの話でしたね。物語の主となる女性の話よりも、ラストの方のバーの経営者の話の方が胸にきました。

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    2013年05月17日
  • 森のなかの海(上)

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    森のなかの海・上巻はなかなか我慢を強いられるなぁと思ってい。
    それがより顕著なのは序盤〜中盤にかけて。
    主人公・希美子が(もちろん上巻の終盤から物語の収束に向けて、「再生」をより鮮明に書くためには必要なことなのだけれど)とにかく失意の底に押しやられていく。
    そこに加えて、物語の舞台となる場所へ向かうために目まぐるしい変化の波が次々に押し寄せてくる。
    これはもう、ほとんど急流を下るような感覚だった。
    宮本輝さんの柔らかい文章が押し寄せる変化の波を受け止める緩衝材になったような気もするし、淡々と綴られるその書き方に否応なしに飲み込まれていったような気もする。
    やっとこさ舞台が整ったと思ったら、そこ

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    2013年05月08日
  • 私たちが好きだったこと

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    男2人・女2人それぞれが、ある日突然酒に酔った勢いで一緒に暮らし始め、いずれ愛が育まれ、そしてまた別れと新たな生活へと旅立って行く・・・無償の青春の遍歴が印象的だった。

    決してエゴではない、彼と彼女の生き方に好感が持てました。

    本書は、映画化されたそうですね、知りませんでした。

     いい作品でしたよ!

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    2013年05月04日
  • 血脈の火―流転の海 第三部―(新潮文庫)

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    松坂熊吾が大阪に舞い戻ってからの話。伸仁の成長、熊吾の商売。。。
    まああきれるほどコロコロと(笑)

    1、2部よりちょっと自分的にはイマイチだったかな。

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    2013年04月26日
  • 夢見通りの人々

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    再読6回目。
    人って面白い。いろんな人のいろんな思惑が絡まり合ってる。人の世の、なんと複雑なことか。

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    2013年04月25日
  • 睡蓮の長いまどろみ(上)

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    主人公は、赤ちゃんの時、母に捨てれた。でもけっして不幸ではない、父や養母は優しかった。自分の家庭もあり、大切にしていた。けれど彼にはひとに言えない秘密もあった・・・。
    てな感じの、不思議なはなしで。

    会社で、若い女の子の自殺の場に遭遇し。
    それに関して、また、気がかりな出来事もあって。

    捨てられた母に、自分を隠して逢いに行く。
    同僚の生き方にも刺激を受ける。

    思い返せば、盛りだくさん。ぎゅう、ぎゅう。
    でも、感覚的にはそうでもないんだ。
    重い重いはなしなようで、そう感じさせない明かりがある。

    いろいろ起きたけど、ひとって、日常って、けっこういろんなものを抱えているもんだよなと思わされた

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    2013年04月20日
  • 胸の香り

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    短編集。
    「月に浮かぶ」と「舟を焼く」がいい。
    特に「舟を焼く」のどうしようもなさがたまらなく切ない。
    「深海魚を釣る」は伊坂さんの「オー!ファーザー」を彷彿させた。
    「道に舞う」娘の姿にはっとした。
    嘆かわしい状況も心の持ちようによって180度変わる。

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    2013年04月09日
  • ドナウの旅人(上)

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    50歳の母親が 家庭を捨てて
    ものすごい年下のオトコと
    長期の旅にでる。

    それを追い掛ける娘の話。

    たんたんと 話が続いていくだけなんだけど、
    筆者のチカラかな?
    退屈せず 読めます。

    娘の心境が だんだん変わっていくと同時に
    読んでるこちらの心境も変わっていってて不思議。

    速く次を!というような感じはないですが、
    ゆっくでも たんたんと読んでいきたい感じ。

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    2013年04月07日
  • 三千枚の金貨(下)

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    金貨が埋まっているかもしれない土地にたどり着いた3人の男と一人の女、しかしすぐに探すことなく、20年間待つ、待つという行為が大事なこと・・・。
    宮本輝らしいさわやかな読後感をもたらしてくれた。ただ、解説では哲学的と評するゴルフ談義が、興味ないものには冗長なだけ。
    宮本輝の作品には、あちこちに名句がちりばめられているが、この作品に限っては、あまり見られなかったのは読み込みが足りないからかな。

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    2013年03月07日
  • 三千枚の金貨(上)

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    偶然、あるいは必然に知り合った男女、又は男同士が、何かを求めて旅をする、あるいは探しに行く、というパターンの宮本輝作品の、これもその一作品といえるか。

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    2013年03月07日
  • 三千枚の金貨(下)

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    『オレンジの壺』や『草原の椅子』を足したような印象が大きい。宮本輝ファンであれば物足りなさを受けるだろう。もちろん狙ってこうなったのかもしれないし、こうならざるしかなかったのかもしれない。物語全体としては安定感があり悪くはない。悪くはないだけに、このパターンは知っているぞ、という印象が強くなってしまう。いささか残念。

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    2013年02月21日
  • 血脈の火―流転の海 第三部―(新潮文庫)

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    熊吾一家が大阪に戻り、商売も軌道に乗って、何やかやと事件やら騒動はありつつも安定した暮らしぶり(最終的にはそうでなくなるが)をすんなり読み進めた。

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    2013年02月14日
  • 睡蓮の長いまどろみ(下)

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    久しぶりに読む。宮本輝。

    構成の仕方が、宮本輝らしいが、
    読みやすいだけで、
    何かオカルト的な作品になっている。

    蓮と睡蓮 世羅順哉。庄平。

    「因果倶時」・・
    原因のないところに決して結果もない。

    「私が闘おうと決めたからよ。
    だから宿命は私はねじ伏せにかかったのね。
    宿命ってのは、それぞれの人間の中で
    生きている生き物なのよ。
    飼い主は他ならぬその人自身。」 森末美雪

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    2013年01月29日
  • 海岸列車(下)

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    「海岸列車」 宮本輝(著)

    独りの女性の自立の物語。

    小説を描くには、あるフィロソフィーが必要である。
    どう励ますか。
    励ますうえで、何がそのKEYとなるのか。

    女は訓練のしがいがない。
    ニセモノやホンモノを見きわめる目や思考方法
    more studying → モス・クラブ
    上昇志向

    「人間が、本当の意味でおとなになるのは、
    五十才をすぎてからよ。」
    俺は、五十をすぎた人間の情熱以外信じない。

    「私利私欲を憎め。
    私利私欲のための権力とそれを為さんとする者たちと闘え。」

    「私の煙草は、私の歴史なんです。
    歴史はやめられません。」

    天降大任於凝斯人 必先労其筋骨 苦其心去。
    「天

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    2013年10月01日
  • 春の夢

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    卒業前後が背景。
    哲之ー陽子

    借金を抱えて、それを克服する
    大学卒業前後のストーリー。
    「死」というものに対して、
    鮮明化してきている。
    千代乃のストーリーがよくかけている。
    行きつもどりつの振幅が、
    豊かなスケールで書かれている。

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    2013年10月01日