宮本輝のレビュー一覧

  • ドナウの旅人(上)

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    出奔した母、絹子を追ってドイツに赴いた麻紗子は、そこで母の相手が母より17歳も年下の男、長瀬道雄だということを知らされる。
    長瀬は4億6千万円という多額の借金を抱え、途方に暮れた挙句に死に場所を求めての旅に出、絹子はそれを知らずに同行しているのだった。
    麻紗子はフランクフルト留学時に交際していた恋人、シギィと再会をし、道雄の自殺を食い止めるべく、母と道雄を別れさせるべく、ドナウに沿って続けられる絹子と道雄の旅に随行することにする。

    他登場人物


    八木夫妻
    ペーター
    アムシュタインさん
    小泉春哉
    絵美

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    2013年08月10日
  • 五千回の生死

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    何とはなく手にして読んでみたが、なかなかよろしいかと。
    宮本輝っておそらくあまり読んだことはないはずなので、あくまで単なるこちらの思い込みなのだが、良い意味で裏切られた感じ。
    絶妙の間合いをもって「闇」が描き出されている。
    まさに寸止めな感じで読者に作品を委ねる(意図めいた)構図も好印象。
    酷暑&体調不良という悪条件にもかかわらずこの感じなので、良い季節で体調が普通であればもっと良い感想を持ったに違いないです。

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    2013年08月06日
  • 私たちが好きだったこと

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    棚からボタモチ的小説。フィクション。

    「俺たち病気なんだよ。
    その人のためになるなら、
    何でも許してしまうっていう病気なんだよ。・・
    俺たち、人の幸福のために
    何か手助けすることが好きなんだよ。
    俺たちっていう人間がどうしょうもなく、
    そういう風にできているんだ。」

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    2013年10月01日
  • 焚火の終わり 上

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    宮本輝の物語なんだろうね。
    美花 とても行動力がある女性で、雰囲気がいい。
    問題は、出生の秘密をもっていて、父親が不明であった。
    茂樹 トンネル堀の技術屋。

    西口、岡崎と絡んでいく中で、ホモというものから、
    違った方向へ行ってしまう。
    川村が、きわめて重要なキーマンとなる。

    最終的な目的が、郷里でひっそりとという感じとなる。

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    2013年10月01日
  • 愉楽の園

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    宮本輝の文章は読みやすい。
    そしてうまい。

    なかなか惹かれる作品でした。
    二人の男に揺れる主人公の愛と、
    主人公の愛人につきまとう不穏な影。
    一気に読ませる力はすごい。

    でも、なんとなく結末がすっきりしない。
    占いを考えるとそういう結果でいいんだろうけれど、
    何故突然エカチャイ擁護?
    何故今更サンスーン嫌悪?
    っていうか、
    そこまで同性愛者は同性愛者ってだけで嫌われていたんだ、この世界で。
    というのが突然結末の短時間にバタバタと。
    それが理解できる出来事があったならいいんだけど、
    起こったことがその急激な変化が納得出来るような事じゃなかった
    (描写が、そこまでの出来事に感じさせなかった)

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    2013年07月21日
  • ドナウの旅人(下)

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    ドナウ河を、逃避行する絹子と長瀬、
    それを追いかけ、一緒に行動する麻沙子とシギイ。
    麻沙子に好意を抱くペーター。
    長瀬を追う 謎の男 尾田。

    複雑に絡み合いながら、ドナウ河の下流 黒海に注ぐ
    街 スリナまでの旅の過程を描きながら
    人間模様とその国の模様が 鋭く描かれる。
    共産主義の国というものの国の成り立ちを、
    建前と本音がよく描かれていた。

    絹子が 他人に転化して、自分のせいじゃないと言う。
    そういう性格から、長瀬の秘密を知り、自分が何ができるのか?
    を考えることで、大きな変化をもたらしていく。
    長瀬の再生のチャンスを 絹子が持っていた。

    長い長い物語 だった。
    人を愛すること、老いる

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    2018年03月05日
  • ドナウの旅人(上)

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    ひさしぶりに 読むと そのまだるっこさと言うか
    しつこさが、何とも言えないねぇ。
    ジネンジョを掘るように、愛について掘り下げていく。

    底の深い旅行
    50歳の妻 絹子が 離婚する決意を固め、33歳の男 長瀬とドナウ河を
    始まりから黒海に注ぐまでを、旅行するという計画で、
    それを 娘がおいかける。
    娘 麻沙子には ドイツ人の恋人 シギィがいて、結婚する意志を固めて、
    二人で、母親と長瀬を追いかけるのだった。
    長瀬は、4億6千万円の借金をかかえ、死ぬ場所をさがしているのだった。絹子を道連れにする。
    死のうとする決意も揺らぎながら、その決意を知られてしまうことで、まわりは影響を受けるのだった。

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    2018年03月05日
  • 新装版 二十歳の火影

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    著者の少年~青年期を綴った自伝的随筆集。十数年ぶりに再読。作家には、なるべくしてなったとしか言いようがない波瀾万丈の生い立ち。忘れようにも忘れられぬ実体験を、見事に作品に昇華させてきたのだなということが改めてわかる。

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    2013年07月09日
  • 森のなかの海(下)

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    宮本輝さんの作品は読みやすいです。大地震という自然の脅威を癒すのも大自然なのかな。人間同士でも傷つけるだけでなく、優しくお互い成長できるようになりたいと思わせてくれました。小説の内容とは関係なくちょっとした知識として勉強にもなりました。全体的なストーリーとしては消化不良なかんじが残ってしまったのが残念。

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    2013年07月04日
  • 骸骨ビルの庭(下)

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     人生はじめての宮本輝作品である。一度、映画化になった「泥の河」を観たような気もするが、暗く陰湿な画面に気持ちが沈んだのを思い出す。暗い画面が描き出すストーリーは印象的で人間の根源に関わる問いを提示されているようなお話だった。「骸骨ビルの庭」についても同じような印象を受ける。

     戦後の行き場を失った孤児たちが共同で暮らした骸骨ビルを舞台にしたお話である。ビルの立ち退きを迫る男が日記として語るビルにまつわる話が小説になっている。感動的でありまた当時の孤児たちの状況を知ることもできる。

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    2013年06月28日
  • 幻の光

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    著者の初期の作品集。先生の短編は初めてで、しかも芥川賞受賞者の短編作品はとっつきにくかったのですが、結構スラスラ読めました。

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    2013年06月07日
  • 森のなかの海(上)

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    装丁の絵が物凄く綺麗で思わず手に取りました。阪神大震災の頃のお話だったので「あぁ、こうだったよなぁ」って思いながら読みました。宮本先生の作品は読んでると自然と笑みがこぼれます。

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    2013年06月01日
  • 月光の東

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    宮本作品としては珍しく最初から最後まで暗めの話でしたね。物語の主となる女性の話よりも、ラストの方のバーの経営者の話の方が胸にきました。

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    2013年05月17日
  • 森のなかの海(上)

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    森のなかの海・上巻はなかなか我慢を強いられるなぁと思ってい。
    それがより顕著なのは序盤〜中盤にかけて。
    主人公・希美子が(もちろん上巻の終盤から物語の収束に向けて、「再生」をより鮮明に書くためには必要なことなのだけれど)とにかく失意の底に押しやられていく。
    そこに加えて、物語の舞台となる場所へ向かうために目まぐるしい変化の波が次々に押し寄せてくる。
    これはもう、ほとんど急流を下るような感覚だった。
    宮本輝さんの柔らかい文章が押し寄せる変化の波を受け止める緩衝材になったような気もするし、淡々と綴られるその書き方に否応なしに飲み込まれていったような気もする。
    やっとこさ舞台が整ったと思ったら、そこ

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    2013年05月08日
  • 私たちが好きだったこと

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    男2人・女2人それぞれが、ある日突然酒に酔った勢いで一緒に暮らし始め、いずれ愛が育まれ、そしてまた別れと新たな生活へと旅立って行く・・・無償の青春の遍歴が印象的だった。

    決してエゴではない、彼と彼女の生き方に好感が持てました。

    本書は、映画化されたそうですね、知りませんでした。

     いい作品でしたよ!

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    2013年05月04日
  • 血脈の火―流転の海 第三部―(新潮文庫)

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    松坂熊吾が大阪に舞い戻ってからの話。伸仁の成長、熊吾の商売。。。
    まああきれるほどコロコロと(笑)

    1、2部よりちょっと自分的にはイマイチだったかな。

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    2013年04月26日
  • 夢見通りの人々

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    再読6回目。
    人って面白い。いろんな人のいろんな思惑が絡まり合ってる。人の世の、なんと複雑なことか。

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    2013年04月25日
  • 睡蓮の長いまどろみ(上)

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    主人公は、赤ちゃんの時、母に捨てれた。でもけっして不幸ではない、父や養母は優しかった。自分の家庭もあり、大切にしていた。けれど彼にはひとに言えない秘密もあった・・・。
    てな感じの、不思議なはなしで。

    会社で、若い女の子の自殺の場に遭遇し。
    それに関して、また、気がかりな出来事もあって。

    捨てられた母に、自分を隠して逢いに行く。
    同僚の生き方にも刺激を受ける。

    思い返せば、盛りだくさん。ぎゅう、ぎゅう。
    でも、感覚的にはそうでもないんだ。
    重い重いはなしなようで、そう感じさせない明かりがある。

    いろいろ起きたけど、ひとって、日常って、けっこういろんなものを抱えているもんだよなと思わされた

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    2013年04月20日
  • 胸の香り

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    短編集。
    「月に浮かぶ」と「舟を焼く」がいい。
    特に「舟を焼く」のどうしようもなさがたまらなく切ない。
    「深海魚を釣る」は伊坂さんの「オー!ファーザー」を彷彿させた。
    「道に舞う」娘の姿にはっとした。
    嘆かわしい状況も心の持ちようによって180度変わる。

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    2013年04月09日
  • ドナウの旅人(上)

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    50歳の母親が 家庭を捨てて
    ものすごい年下のオトコと
    長期の旅にでる。

    それを追い掛ける娘の話。

    たんたんと 話が続いていくだけなんだけど、
    筆者のチカラかな?
    退屈せず 読めます。

    娘の心境が だんだん変わっていくと同時に
    読んでるこちらの心境も変わっていってて不思議。

    速く次を!というような感じはないですが、
    ゆっくでも たんたんと読んでいきたい感じ。

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    2013年04月07日