あらすじ
4年ぶりに日本に帰国した宇野は、前妻との再会に心騒ぐ。アテネでは、友人の日本人画家が殺され、エフィーの周囲にも不審な出来事が続く。「はたして自分の心は日本にあるのか、ギリシャにあるのか?」思い乱れる宇野に、エフィーが妊娠していることが知らされる。ギリシャを舞台に繰り広げられる傑作ロマン。
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Posted by ブクログ
宗教観や、社会体制の違いを超えて、生きるとは、を考えさせられた。
最愛の息子を自らの過失で死なせてしまった宇野。妻とは離婚し、ほかの家族との関係も思わしいものではなかった。社会的にも理解を得られず、成り行きでギリシャに生きる。ギリシャで結ばれた女性、エフィーとの間に生まれた子は、死んだ息子の生まれ変わりであるが、同時に新しく共に歩む女性との間に生まれた新しい命でもある。主人公の中でこの2つの思いは矛盾しない。このことは、一神教の価値観のみでは理解が難しいと思われるが、単純に輪廻思想でもなく、両方を体験し、咀嚼したあとに得る納得なのではないか。生命はマッチをつなぐ薄いロウ(永遠=今)をつなぎ続ける。自分が光と共に生きることが短くとも生を受けた息子の命も光にするのだと思ったのではないか。苦しい時を経て、主人公が歩いて行こうとする姿に力をもらえた。
Posted by ブクログ
うちの好きな文章じゃなかったけどおもしろかったー。ただおもしろかっただけじゃなくて、読んで良かったと思った本初めてかもー。今の自分にぴったりというか、今読んで良かった。
Posted by ブクログ
いつもの作風にミステリー要素ご入った作品だったので新鮮な気持ちで読めた。
舞台であるギリシャという国に対してあまりにも理解がないがゆえにこの話の半分も理解できていないのではないかと…。