宮本輝のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ中国で消息を絶った義理の兄探しをするために、弟がいろんなツテを辿って、その兄に知られざる半生に触れていく。この手の失踪者の足跡をたどるヒューマンミステリーみたいのが、平成の宮本輝作品に多いが、類作同様やや凡作の感じが否めない。
出だしは印象的なのだが、途中、ペースが落ちる。
物乞いをしていた実母を失い、その実母を喪わせた原因のある家庭で養われながらも、決してひねくれていない兄。第一章の家族愛は涙をそそるのだが、関西特有のいぎたないチンピラとか娼婦とか、この人の作品にテンプレ的に出てくるあたりや、特にヤマもなく伏線もなく淡々と進む筋書きに飽きて、一旦投げ出した。
母への思慕が深いのはわかる。 -
Posted by ブクログ
謎が謎のまま終わるのは余韻を残す意味でもアリだと思うのですが、宮本輝さんの作品にしては入り込めなかったなあ。
作者さんの言いたいことや、書きたいテーマは何となく判るのですが、先がどうなるのかというドキドキ感がなく、あまり山も谷もなくあっさりと終わった感じ。
二人の恋愛に障害がないからなのかな?
兄妹かもしれないという点が最大の障害といえばそれまでですが……。
周囲がみんな茂樹と美花に理解があり過ぎのように感じた。
少年の頃から美花に恋していたとか、茂樹さんの亡くなった奥様が気の毒。
この作品が書かれた頃、まだDNA検査は一般的な時代ではなかったのかな?
DNAを調べれば兄妹かどうかなんて一発で -
Posted by ブクログ
ネタバレ★2.8ぐらい。
宮本輝作品にしてはイマイチ。
自殺した友人の足跡をめぐる中年の技術者と、その友人の妻とが交互に自己語りする形式。友人の死に絡む、宿命の女の過去が明らかになっていく。
肝心の友人の死の真相がうやむやのまま終わってしまいミステリーとしては不発。美しいタイトルだが、作中のモチーフとしては弱い。ただし、夫に先立たれて精神錯乱に陥った母親の再生物語として読めば感動できるかも知れない。
後書きで著者の家庭の事情を知った後だったら、なぜこれを書いたのか理解できるんだが…そういう裏事情を知らないといけないものは、どうなんだろう。
筆者は自分と同じ背景を持つ人を励ましたかったのかもしれ