宮本輝のレビュー一覧

  • 星々の悲しみ

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    短編集
    オチ、というオチはないけれど、読後になにか引っ張りそうな吸引力を感じる作品
    死、病気が題材のものが多かった
    火…はもう一度読まないとよく分からない。
    好きなのはやっぱり星々の悲しみ

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    2022年07月16日
  • 草花たちの静かな誓い

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    描写が豊かなのでお金持ちになった気分が味わえた。
    内容は想像してた通りだったけれど、ありえる?と思いながら読んだ

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    2022年07月01日
  • 草花たちの静かな誓い

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    ネタバレ

    菊枝はなぜ最後までイアンと添い遂げることができたのだろうか。娘への愛情、イアンへの愛情、揺るがない強い意志を貫き通した菊枝の生き方に 良くも悪くも思いを巡らせた。

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    2022年06月11日
  • 草花たちの静かな誓い

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    推しグループのメンバーがジャカランダの話をしていたので結構前に読み終わったのを思い出して記録。
    西海岸に行く用事に合わせて読んだ。可もなく不可もない話だったけど、現地の空気が感じられるのはよかった。西海岸で暮らしていた頃は知らなかったけれど、その後私の人生のゴールデンアワーを過ごしたリスボンで出会ったジャカランダだったり、いままさに勉強している資格の話が出てきて、たまたま手に取った本が私の人生で出会うべき本だったと感じられる不思議な体験でした。

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    2022年05月25日
  • 水のかたち 下

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    主人公の志乃子が50歳とちょうど私と同年代で、親近感を覚えながら読み始めました。
    働き者の夫と3人の子供を持つ主婦の志乃子が、たまたま古美術品を手に入れたことから人生が動き出すお話。
    平凡な主婦という設定だけど、実はただ者ではない気がしたよ。良いものを見分ける目利きの天性の才能がある。
    すなおで謙虚で礼儀正しく、自分を自分以上のものに見せようとはせず、自分以下のものに見せようともしない、そんな善き人である志乃子。彼女が物との出会い、人との出会いで新たな人生を切り開いていくのだけど、これは偶然ではなく彼女が引き寄せたものなんじゃないかなという気がした。
    50歳でこんな風に人生の風向きが変わること

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    2022年05月17日
  • 三十光年の星たち(下)

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    20代の頃に宮本輝さんの作品を読み漁っていた自分を懐かしく思う。
    数十年ぶりにこの作家さんの物語を読んで、時々無性に恥ずかしい気分になるのは何でだろう?
    自分は、このような素敵な出会いや幸運な巡り合わせを信じられない人間に成長してしまった気がする。
    自分が腹黒い人間になってしまったような居心地の悪さ。
    作品自体はすばらしいのに、もやもやしてしまった。

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    2022年05月15日
  • いのちの姿 完全版

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    カバーを失くしてしまった上、しばらく本棚にしまいこんでいた。
    ポツリポツリと読んでる。
    決して順調とは言えないのだけど、ゆったりとした静かな時間がこのエッセイには流れている。
    気持ちが静かでクリアになる。

    また再読してみたい。

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    2022年03月12日
  • 流転の海―第一部―(新潮文庫)

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    久しぶりに面白い小説に出会った。
    今一つ、松坂の人物像が現実味を帯びて把握できない。人生経験が足らないのかなぁ。

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    2022年03月27日
  • 草花たちの静かな誓い

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    半分くらいまで物語の大筋に関係ないスープや花の話で長く感じた。そういう作風だったのか。急展開があるような感じではなく、新生活の中で徐々に真実が明らかになっていく感じ。また普通に読めた。

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    2022年03月04日
  • 春の夢

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    おばあさんの死に顔の描写は個人的にインパクトがあった。”生き様は死に顔に出る”いい顔で死ねる生き方ができてるか?自問自答したい。
    決して明るい物語ではなく、絶望やいくつかの葛藤がありながらも、蜥蜴のキンちゃんに自身を投影した主人公が生きることに向き合い前に進んでいく様子は、”冬から春”への移り変わりを彷彿させる。まさにこの時期に読みたかったと思える一冊だった。

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    2022年02月27日
  • 私たちが好きだったこと

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    人生のある時期、一緒に過ごした男女4人。
    自分たちを、その人のためになるなら、何でも許してしまう病気だと思う若い男女。
    彼らのそのひとときの出来事を淡々と描く。
    宮本輝というよりは、村上春樹のテイストを感じさせる小説だった。
    結局何が言いたかったのかが分からないのも村上春樹的。

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    2022年01月09日
  • 彗星物語

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    私は、読書には非日常を求めます。
    SFとかサスペンスとか突拍子もない展開が好きです。
    ドキドキ、わくわく♪
    ところが、この彗星物語は、とある大家族のほのぼのとした日常を描いています。
    おじいちゃん、お父さん、お母さん、長男、長女、次女、次男
    お父さんの出戻り妹と3男1女の子供、犬、留学生
    ちびまる子ちゃんのともぞう張りのおじいちゃん
    さざえさんの「たま」よりキャラクターの強いアメリカン・ビーグル「フック」
    渡る世間。。。ばりにいろいろ事件が起きます。

    なぜ読んだのか?
    それは、今住んでいる地元を描いた本で、前から読んでみたかったからです。
    土地に関する描写は、「あっ、あの道か」「あのバス停ま

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    2021年12月21日
  • 星々の悲しみ

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    わりと初期の宮本輝の短編集。何とも地味な話が7編。喫茶店に掛かる絵画を盗んじゃう「星々の悲しみ」や「西瓜トラック」のようなちょっと日常離れしたことが起こるのはまだしも、「火」なんか、なーんにも起こらない。起こるかと期待させといて起こらないようなもの。それなのに、何ともいえない深さを感じる(←「何ともいえない」なんて何てずるい表現)。
    深さとは、こんな何でもないことを書き上げる筆力のようなものだろうか。当たり前っぽい日常のひとこまを切り取ったような作品世界に、何でもないことのよさ、何でもないもののなかにある豊かさのようなものを感じているのだろうか。
    読みながらふと似てるなと思ったのは向田邦子の書

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    2021年12月15日
  • 草花たちの静かな誓い

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    久々の宮本輝です。
    昔ほど浸ることができないのは年のせいもあるのか…
    「ドナウの旅人」の影響でを卒業旅行先にドナウ川を選んだほど、かつては宮本輝の、特に海外を舞台にした小説や紀行文に影響うけました。

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    2021年11月27日
  • 野の春―流転の海 第九部―(新潮文庫)

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    熊吾や信仁とはそれぞれ年令、年代、世代が違いますが同じ時代を生きています。
    まさしく「人に歴史あり」です。

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    2021年11月27日
  • 長流の畔―流転の海 第八部―(新潮文庫)

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    P158 熊吾曰く
    「また先の心配ばっかりしちょるんじゃろう。心配したら心配したとおりに事が運んでいくぞ」
    P373 房江思す
    先のことを心配したからといって、その心配が杞憂に終わったりはしない。心配すればするほど、その心配は心配したとおりになっていく。
    第九部へ。

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    2021年10月31日
  • 慈雨の音―流転の海 第六部―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    久方ぶりに続き、読んだ。
    忘れてたこともたくさんあって、
    読んだけど思い出せてない。笑

    熊吾もおじいになったなあ〜
    糖尿で死ぬなよ。借金、伸に残すなよ。
    でも60来ても、向こう気の強さ、憧れるわ。
    欲しいわ、それ。ください。

    房江も年をとって図太くなって。
    熊吾にもっも思いやりや温かい言葉があれば、まだ救われるのに、開き直りの危うさが感じられて怖い。

    伸は頼もしい〜。
    伸のシーンだけはほっこりする。
    もう怪我しませんように‥。可愛い。

    結構、読むのに時間を要した。
    流転の海は揃えてから読むことをお勧めします。

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    2021年09月23日
  • 愉楽の園

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    読ませる一冊

    430ページにもわたる分厚い本を、一晩で読ませられてしまった。
    面白い!タイの王家の血を引く自分を愛してくれる男と、何処の馬の骨ともしれぬ、自分を確かに愛してくれるかもわからない男との狭間で揺れに揺れる美女。

    それは、タイの喧噪とうだるような暑さと、独特のスパイスの香りとともに水の都バンコクで繰り広げられるひとつのラブストーリーである。

    人の心と決断の礎のはかなさ

    この作品では、人の心/決心・・・意思決定プロセスが非常に面白く描かれている。

    一つの意思決定=「行動が起こされるにあたっての基礎となるモノ」が、実は非常に心許なく、時としてわき上がるような人いきれに気圧されて

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    2024年05月29日
  • 焚火の終わり 下

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    ネタバレ

    宮本輝が好きな読者はこの著書にどんな評価なのだろうか?

     たしかに禁忌の異母兄妹恋愛を興味本位でなく、愛の根源として描き、なおかつミステリアスな魅力も醸している。惹き付けられ、読み終えるまで本を手放せない盛りだくさんのおもしろさはさすが。

     でも、ミステリー、ゴシックロマンとして読んでしまう平凡なわたしには、はぐらかされた感じが残る。つまり、本当に異母兄妹かどうかがこの物語に絶大な雰囲気を与えているので、どうしてもその謎解きのつじつまを求めてしまうのだ。結末や解説を求めては雰囲気が壊れるのだけれど。ついね。

     そして、背景は島根県、強い風がふく岬の上の茶室風古屋。兄妹はそこでの焚火が大好

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    2021年08月24日
  • 森のなかの海(上)

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    阪神大震災が絡んではいるがあまり関係ないかな? 多くの遺産をタダで他人に渡した女性の謎が解き明かされていく話。

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    2021年08月18日