宮本輝のレビュー一覧

  • よき時を思う

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    四合院造りと呼ばれる家を中心に、そこに住む人のそれぞれの人生が展開される。
    綾乃のおばあさん、徳子の90歳の誕生日を、自分で家族を招待して、豪華な晩餐会を開催する。
    シェフや、晩餐会に関わる人は、徳子の教え子。
    人間味の溢れる先生に人生が大きく変わったのだと感じる。

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    2026年03月09日
  • よき時を思う

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    2026年2月27日
    穏やかな展開
    ワインや晩餐会の話はいかにもリッチ
    それをするまでにもいろいろ悩みも苦しみもあった
    家族の仲が良いのがほっこり
    善人の物語
    中国の四合院造りがとても魅力的

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    2026年02月28日
  • よき時を思う

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    ネタバレ

    普段ミステリばっかり読んでるから最初の方は正直退屈で読み進めるのに時間がかかった。でもおばあちゃんの過去の話のところから面白くなった。大家の話で締めるのは意外だったけどよかった。登場人物が多いけどキャラクターがそれぞれ立ってて面白かった。

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    2026年02月27日
  • 幻の光

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    己の喪失感と向き合う短編集。
    『幻の光』は寂れた漁村の閉塞性×官能シーンの湿っぽさが苦手だった。
    『寝台列車』が一番さっぱりしていて好み。
    ある時を境に自分の人生から離れてしまい、知らぬ間にこの世から消えてしまう人っているよね。

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    2026年03月01日
  • 灯台からの響き

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    誰にも今まで過ごしてきた人生があり、みんな過去をすべてさらけ出して生きているわけでない。
    亡き妻の過去を灯台に求めるという面白い話。
    もちろん、それだけではなく、そこには諸々の人間ドラマがあってこそ。
    初めての著者さんでしたが、楽しめました!

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    2026年01月25日
  • 灯台からの響き

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    期待が大きかったからか、ちょっと物足りなかった。
    なんだろう。結末に納得いかなかったのかな。
    最近刺激的な作品が多いからねえ。

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    2026年01月01日
  • 灯台からの響き

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    30年前に、亡き妻宛に届いた謎の葉書。妻の死から立ち直れずにいる中、友の死、そして友の隠し子の存在。
    少し前に進む為に灯台巡りを、そして葉書の真相を解く為に妻の生い立ちを巡ることに…

    爽やか風と房総、青森、出雲などの風景を思い浮かべながら読むとより旅気分も味わえます。そして時間軸も年末12月26日と27日とタイミングもよく感情移入出来優しい気分になれる一冊

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    2025年12月27日
  • 星々の悲しみ

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    ネタバレではないと思うけどどうだろう
    高校3年の夏、読書会の課題図書のひとつが「星々の悲しみ」だった。自分ではきっと手に取らない本だったけど、短編集を買って1度は通しで読んでたと思う。15年くらいぶりに読んでみたけどあの時と感じ方はどう変わったかな
    現国の教科書に載ってそうな、小劇場で観る芝居みたいな短編集。
    短編のどれも、死にまつわる話が多かったと思う。解説読んでなるほどと思ったけど、主人公はどれも大人になる手前の人物で「成熟するまでの過程」が描かれていた。派手さはないけど、匂いがするようなリアルな生活の描写の中に生と死(「まだ死んでない」と「死」)が描かれてると思った。

    星々の悲しみ
    有吉と交わした最期の「またな」の瞬間に垣間見たものはなんだったのか、たぶん初めて読んだときは掴めなかった気がする。今は命の儚さとか、死にむかう人間が直面する簡単には言い表せない悲しみとかなんじゃないかと思える。

    西瓜トラック
    自分が主人公と同じくらいの年頃でこういう性の生々しいものに直面したらちょっと人格形成歪んだかもな…とおもうんだけど、またあいつに会えたら一万円の事を報告しておきたい、ていう部分には少年らしい穏やかな誠実さと爽やかさを感じた
    最後は物悲しい感じでまとめられてるけど

    北病棟

    火
    気持ち悪いけどなんかわかる。
    火をみている時だけが快適なのちょっとかわいそうだけど安全基地があっていいね 放火魔になるわけじゃないなら穏やかに生きてってほしいわ 完全に古屋サイドの気持ち

    小旗
    父の死(借金まみれで自分と母を「もう捨てた」と言って若い女と住んでた)に際してもどこか無気力な青年と旗を振るだけの仕事を一生懸命にしてるモブの対比がすごい

    蝶
    日常のなかにある不思議体験て感じでよかったな
    少しずつ落ちていく鱗粉、電車の揺れで羽ばたいているように見える蝶
    終わり方も好みだった 小劇場の芝居みたいだ

    不良馬場
    主人公、友達の奥さんと不倫してたんかーい から始まる生と死の対比の構造だなと思った
    片や友人の妻と肉体関係持ってニューヨークへの栄転まで決まってる生命力のある主人公と、一方で2年間も閉鎖的な結核病棟で過ごしている友人
    最後に転倒して骨折した脚の折れ口で自分の胸を突いてしまった馬、荒々しく動いていて噴き出した血の勢いで鼓動を感じさせるけど、きっとこのあと死ぬんだろうな(競走馬は骨折したら殺処分にすると聞いたことがある)
    病棟内にも「死」と「まだ生きている」が転がっている


    これは完全に私事だけど、今年の4月に祖父が90歳で亡くなって 長く一緒に暮らしていたからまだ全然さみしいし後悔もたくさんあるのだけど
    老いとか衰えって、目の当たりにするのが嫌だったりする
    それは単にセルフケア能力が落ちて「ちゃんと顔あらいなよ」「ちゃんと歯みがきなよくさいよ」みたいなのもあったけど、活動的だった祖父の活気がなくなっていったりするのを実感するのも嫌だったんだよな
    自分の両親、義理の両親がこれから老いていくときもう少し近い距離で頻繁に気にかけたいなって思う
    徐々に訪れる死(老い?)というものは、想像していたより生臭くて醜悪なんだね
    でもその鼻をつまみたくなるような避けたいような嫌な感じ、1個乗り越えて「歯磨き手伝って良い?」とか「温タオル作ったからちょっと顔だけ拭こう」とかさせてもらうと
    あの時少し手伝わせてくれてありがとうって思えたりもするんだよな

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    2025年12月25日
  • 灯台からの響き

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    死者の声が灯台を通じて生者に届くようにリアルでありながらも幻想的。故人心情を慮る描写に胸を打たれた。起伏は無いながらも読後に静かな余韻が残る。

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    2025年12月08日
  • 三十光年の星たち(上)

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    正直者が馬鹿を見る世の中は嫌だ。誰かが理想を語ってくれなければ私たちは生きていけない。輝さん、これからもお願いしますね。

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    2025年11月23日
  • 潮音 第四巻

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    明治の時代が本格化。版籍奉還、廃藩置県、岩倉具視を代表とする使節団派遣、征韓論の勃発・・・
    不平士族が溢れ、新貨幣への交換、太陽暦への移行、郵便制度、鉄道敷設、駕籠から人力車へ、庶民の生活も大きく変化する。
    北前船が寿命を迎え、主人公・川上弥一を取り巻く環境も変わる。
    弥一は新しい時代に対応しようと、売薬仲間組から「カンパニー」創設を目指す。
    東京、大阪に支社を作り、琉球経由での清国貿易を止めた薩摩藩の動向を見極め、「松場屋」という廻船問屋を使い、独自に清国との交易に乗り出す。
    干し昆布を積んだ船・昇光丸に、清国語をた才児が乗り込み、危険承知で、中国・福州の現地商人・朱祖善との交渉に向かう。
    昇光丸が無事帰還して、交易の道が切り開かれるが、弥一の息子・太一郎の身に異変が生じる。
    並行して、台湾出兵や神風連の乱、秋津の乱、前原一誠の乱、そして西南戦争へ政府への不平士族による戦乱も終息を迎えていく。
    名もなき庶民である富山の薬売りの目を通して、幕末・明治維新の動乱期をビビッドに描く大作で読み応えがあったが、正直、基礎的な歴史認識がないと、ピンときにくい箇所が多かった。
    弥一や彼を取り巻く登場人物との間の人間ドラマの要素よりも、歴史史実に重心を置いているので、ストーリーの面白さは味わえなかった。
    また、太一郎の異変の真相が最後まで明らかにならなかったのは、やや残念だった。

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    2025年11月18日
  • いのちの姿 完全版

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    文章が好き ぶっきらぼうなようで優しさや美しさを感じる宮本輝さんの作品が好きです。川三部作、田園発港行き自転車、森の中の海、大阪や富山という馴染みの場所が舞台なのも好きな理由の一つかも知れません。エッセイも楽しめました。

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    2025年12月03日
  • 潮音 第四巻

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    壮大な歴史小説を読み終えた満足感がある。歴史で学んだ明治維新のいろいろな改革は文字だけで理解したつもりだったが、生活者の視点で語られると一つ一つが大変な事であったと思った。富山の薬売りのビジネスモデルは現代でも通用するもので長い年月をかけて構築してきた事の強さを感じた。

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    2025年10月29日
  • 潮音 第一巻

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    淡々と、読みやすい。
    弥一の語り口。

    蝦夷地の干し昆布
    と、清国との密貿易…

    繋ぐ
    越中富山の薬売り
    薩摩藩

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    2025年10月14日
  • 潮音 第一巻

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    壮大な大河ドラマの始まりを感じさせる。川上弥一が昔話を語る形で続いていく。富山の薬売りと薩摩の関係は知らなかった世界で興味深かった。幕末の歴史的な出来事や人物が町人達の視点で語られていくのが新鮮。2巻以降も楽しみだが、読み進めるのは時間がかかりそう。

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    2025年09月30日
  • ここに地終わり 海始まる(上)

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    ネタバレ

    本のタイトルは、ポルトガルの有名な詩の一部だそう
    主人公の父親がとんかつ屋さんで娘に説明していました。

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    2025年09月27日
  • 青が散る(下)

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    ネタバレ

    青春の真っ只中で懸命に毎日を生きる姿に元気をもらいました。

    主人公と夏子のこの先が気になりました。

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    2025年09月20日
  • 三十光年の星たち(下)

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    人の想いが継承されていく物語のように感じました。

    スピードや成果や効率重視の現代に生きる中で、衰退していきつつあるものが大切に書かれているように思いました。

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    2025年09月20日
  • 草花たちの静かな誓い

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    ネタバレ

    あらすじを読んだ時に想像していたより、重いテーマが隠れていて、親子とは、夫婦とは、という大きなテーマについて考えさせられる作品。アメリカが舞台でありながらも中心人物は日本人というところも不思議な雰囲気を醸し出していた。

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    2025年09月10日
  • 潮音 第四巻

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    ネタバレ

    歴史小説とはいえ、薬屋さん目線での話の展開、地に足つけて生き抜く知恵。
    のめり込んで読んでいたけれど、太一郎の死があってからは、むなしくてそちらに気持ちが引き摺られてしまった。

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    2025年09月10日