宮本輝のレビュー一覧

  • 星々の悲しみ

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    短編集。宮本輝はタイトルの付け方が圧倒的にうまい。星々の悲しみ。なんだそれは。どんな話だ。そう思ったのは高校の時だった。ラジオドラマがはやっていた時代だ。毒にも薬にもならないようななんちゃない話だ。だけど、なんでか気になる、記憶にとどまる。男の人がかく文章で、男の人がかく目線。そういう小説。この年代の人がかく文章は性別による視線、視点がくっきりしていて、それがいい。媚びがない。潔さめいたものを感じる。

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    2024年06月09日
  • 優駿(上)

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    ネタバレ

    感想
    競馬にまつわる馬主、調教師、厩務員、騎手などの人間関係も泥臭く書かれている。競馬を題材にした人間関係が書かれている。

    和具の娘の久美子が人生舐めたお嬢様という感じでどうも気に入らない。今後の話のキーになるほど重要な人物なのだろうか?

    あらすじ
    渡海ファームの跡継ぎの博正は高校を卒業したばかりの18歳。この年は、渡海ファーム期待のハナカゲのお産、姉のお産、飼い犬のお産と忙しい年だった。どのお産も上手くいき、渡海ファームはハナカゲの子のクロに多大な期待を寄せていた。

    和具は大阪の2代目社長で会社を大きくした功労者だ。馬主はもう辞めようとと考えていたが、クロと出会い、馬主になる。和具は、

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    2024年06月08日
  • 花の回廊―流転の海 第五部―(新潮文庫)

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    主人公の熊吾は、妻に暴力を振るうわ、言ってる事とやってる事が自分勝手でめちゃくちゃで、好きなタイプじゃない。熊吾の妹といい嫌いなキャラも多く出てくる。
    けど、なぜか5巻まで読み続けて、物語に引き込まれているんよな。結局、最後まで読まないと気が済まないのかなあ。

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    2024年04月26日
  • 長流の畔―流転の海 第八部―(新潮文庫)

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    松坂の大将、遂に浮気がバレるの巻。
    というか、日曜日なのにちょっと医者へ寄って来るなんて、松坂の大将!それは無いですってw日曜日とは気付かなかったらしいのですが、そんなウソはバレバレでしょーよ。房江(妻)さんも気付くってw
    第8部まで読んできて一番納得のいかないシーンです。もーバカバカ。
    結果これでこの夫婦は壊れてしまい、房江さんは自殺(未遂)するわで大混乱。

    この物語でよく出てくるのが『運』。私も運のみで何とか現在息が出来ている人間ですので、非常に刺さるのがこの『運』『運命』について。松坂の大将は今まで運が良かった。それが7部あたりからこの強運に陰りが出来て、遂にこの8部で浮気バレ。そ

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    2024年04月22日
  • ドナウの旅人(下)

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    読んだ本 ドナウの旅人 宮本輝 20240326

     ソウル旅行中にドナウの旅人を読む。
     母親の熟年離婚に端を発した物語も、色んな人間模様が絡んできて、何の話かよくわからなくなってきた。少しサスペンスの味付けもあって、こんな話だったんだって感じでした。
     まだ冷戦下の時の作品なので、共産主義やジプシーなんかへの人種差別への思いなんかが描かれていて、時代の流れも感じました。時代の流れというと、横柄な父と離婚しようとしている母親を、今だったら娘が連れ戻そうとするか。そもそも離婚するのに一大決心でヨーロッパに逃げるか。全てがコンビニエンスになってる今だったら、簡単に別れるし、本人の自由って誰も止め

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    2024年03月27日
  • 花の降る午後

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    37歳未亡人の若き芸術家への恋を男ならではの視点で描いた作品、昭和63年作との事でさすがに時代がかっている。

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    2024年03月23日
  • 慈雨の音―流転の海 第六部―(新潮文庫)

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    今回のタイトル『慈雨の音』、筆者あとがきによりますと、”この時代の松坂熊吾一家を取り巻く物語の周辺と細部に、人間への慈しみと言うしかないものが、横溢していたと感じるからである”と、納得。
    いくつもの別離をこの優しい雨が洗い流してくれる、そんな、しっとりとした第6部。

    熊吾一家も何とか再スタートするわけで、ついつい応援してしまうのですよ、脳内で。偶にやらかすと(ノ∀`)アチャーと脳内でAAが浮き出てくるのですよ、ホンマに。こう毎日この世界に入っていますと、俺が松坂熊吾で松坂熊吾が俺で状態で、生き方に影響が出てきそうで怖いです。妻を殴ってはいけませんよ(熊吾さんDV野郎なんで)

    さあ、今夜から

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    2024年01月30日
  • 水のかたち 上

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    下町に暮らす主婦が骨董品屋さんから茶碗をもらう、それが数千万円の価値があるものらしい。小説ならたちまち怪しげな詐欺師とか曰く付きの学者とか出てきて、殺人事件でも起こるかという劇的な状況であるのに、何も起きずに主婦の周りでいろいろな人たちがゆっくりと下町の生活を過ごしている。小説の時代は平成だが雰囲気は全く昭和の白黒映画、主人公は八千草薫か倍賞千恵子か、なんて事を考えたくなるような、昔はよくあっただろう雰囲気が描かれている。
    さてこの先どうなるのやら。急ぎ後半に行きたいという気分でもないが、とりあえずタイトルの意味は知りたい。ここまでなら、水のかたち?というより、土のかけら、牛の形、すき焼きの味

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    2024年01月17日
  • 天の夜曲―流転の海 第四部―(新潮文庫)

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    富山編。松坂熊吾さんやらかして、と言うか、相変わらず人の見る目が無さすぎてあえなく全財産盗まれるの巻。
    でも、スケベ55歳は元気にスケベしてます。中年の星がんばれ!
    って、この第4部は第1部から20年目の作品なんですねー、ゴイゴイスー。今どっぷり松坂熊吾さんにハマっている50歳の私です。あゝ50台は素晴らしい。
    ワテもやったるでー!

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    2024年01月02日
  • 田園発 港行き自転車 上

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    富山の美しい田園風景をベースに、いろんな人の想いや関係がつながっていて…。それぞれの目線で話が進み、これからどう展開していくのか、下巻が楽しみです。

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    2023年12月04日
  • 田園発 港行き自転車 下

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    なんか壮大なホームドラマを見ているかのような気分だった。出てくる登場人物すべてが多かれ少なかれ繋がっていて、人間が綺麗すぎた。逆境なんてなんのその魅力的な人間によって吹き飛ばされていく。文庫本上下巻合わせて900ページ近く。これは人を選ぶ内容だなと思った。
    ただ富山という場所に訪れてみたいと思わせる数々の描写は素敵だった。舟見城址からの田園風景を私も見たい。

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    2023年12月02日
  • 田園発 港行き自転車 上

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    色々とでてくる登場人物。彼らが実は繋がっているということを本人たちはまだそれを知らない。
    富山のきれいな田園風景を見たいと思わせてくれる内容だった。
    これからどうなるかは全く分からない、下巻が楽しみです。

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    2023年11月04日
  • 草花たちの静かな誓い

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    第一章の導入部分がだらっとしていて読み進めるのに時間が掛かった。
    叔母さんの死や従姉妹の失踪の真相を探るドキドキの展開かと思いきや、淡々と淡々と最後まで描かれていて、主人公の喜びや驚き、感情が伝わらず、可もなく不可もなくという読後感だった。
    また、地図が苦手な私にとっては、通りの左向かいとか、この北側を行くとこの道に出る、とか行った描写が多用されていて位置関係が想像し辛かった。
    アメリカに馴染みのある人には面白いかもしれない。
    巨万の富を得るという体験を少し味わえた。

    叔母の菊枝はレイラがいなくなった後どう夫のイアンと最後まで過ごしたのだろう。
    菊枝と菊枝の兄(弦矢の父)はどうしてそこまで関

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    2023年10月27日
  • 星宿海への道

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    ここ最近宮本輝先生の本を立て続けに読んでるのですが、読んでてずっしり来過ぎて咀嚼するのにパワーが入ります。適当に読めないのです。そのぐらい、心に響きます。

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    2023年08月20日
  • 私たちが好きだったこと

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    男女が同居し、恋愛に発展したり
    困ってる人をみんなで助けたり
    内容的には面白かったけど
    ハッピーエンドにはならなかったのが
    ちょっとね

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    2023年08月13日
  • 天の夜曲―流転の海 第四部―(新潮文庫)

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    熊吾は、人に偉そうに身の振り方を指図したり文句言ったりするのに、自分のやっている事はめちゃくちゃ。自分の娘ぐらいのストリッパーに親切にしていると思ったら、体目当てでねんごろになるとは閉口した。妻と子供を何のゆかりもない、富山の田舎に放っておいて、やる事がひどすぎる。
    4部まで読み進めたが、話しに少し疲れて来たから続きは間を空けよう。

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    2023年07月31日
  • 青が散る(下)

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    部活や恋愛、友情、モラトリアム。
    眩しくて、時にダークで、でも全て青い。
    最後は切なく青が散った。その青の余韻がしばらく漂っている。

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    2023年04月05日
  • 青が散る(上)

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    燎平、金子、安斎、貝谷……。個性的な大学生たちの、ゆるゆるとしながらも熱く、懸命に生きる、どこかノスタルジックな青春の日々。
    青春っていいなと漠然と思います。

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    2023年04月04日
  • 彗星物語

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    上下巻
    母が好きな作家さん
    犬と留学生を含めた13人家族の話
    何があった訳でもないというか常に何かあるというか
    でも読み終わってから寂しくなる本

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    2023年03月16日
  • ドナウの旅人(上)

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    母から借りた本

    今で言うモラハラ的な夫を捨て突如家出した母、絹子
    ドナウ川に沿って旅をしたいという手紙を受け取った娘の麻沙子は母を引き止めるため、かつて自身が過ごした西ドイツへ飛ぶ
    かつてのドイツ人の恋人シギィと再会し、共に母を追う中、絹子が17歳年下の愛人、長瀬と共にいることを知る
    やがて、二人を見つけた麻沙子とシギィの4人はドナウ川を下る旅に出る

    まず、もう古い!
    1988年刊行…ってことは35年も前!!
    言い回しも古臭い
    『〜ですわ』とか『〜しましたの』とか
    それがいい味出してるっちゃ出してるのかもしれない…といい方向に考えてみる
    とっても分厚い上にやや冗長的なので時間かかった

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    2023年02月18日