宮本輝のレビュー一覧

  • いのちの姿 完全版

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    幼い頃の出来事をこんなにも鮮明に覚えているとは!特異な体験と思ったが、昭和30年代ならありえたのかな。

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    2020年10月25日
  • 愉楽の園

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    引き続き読者の師よりお借りした本からの1冊。

    本作の舞台はバンコク。バンコクは1782年、ラーマ1世による遷都以来、タイの政治・経済・教育・文化の中心として、現代では「東南アジアのハブ」と称されるほど先進的な国際都市。その一方、運河を利用した交通、そして仏教文化の厳かな雰囲気の中に、古今の歴史と文化の融合、調和が感じられる。

    そんな先進的な都市としての発展にもかかわらず、実際にそこで生活する一般的な人たちの生活環境はそれほど整っていないような格差イメージを持つ。それはタイ王国の政権的な問題が絡んでいるからかもしれない。

    現在のタイは、ラーマ1世から続くラッタナコーシン王朝。1932年の立

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    2020年09月29日
  • 骸骨ビルの庭(上)

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    人間は何のために生まれてくるのか?明確に答えられるものでないと承知していたが、パパちゃんは即答し、断言したのだ。自分と縁する人たちに歓びや幸福をもたらすために生まれてきたのだ、と。

    なるほど。宮本輝の小説には、金言があります。

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    2020年09月21日
  • 人間の幸福

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    敏幸の住む「杉の下マンション」の隣の一軒家の主婦、玉田麦子が白昼、撲殺される。近隣の住民は警察の取り調べを受けるのだが、敏幸は代休をとって昼寝をしていたのでアリバイがない。身の潔白を証明したいと、自らも犯人探しに翻弄する。近隣を嗅ぎまわっているうちに、表面に出ていなかった他所の家々のゴタゴタ、人間模様、人の裏側を知るところとなる。
    しかし、この敏幸という男、犯人探しといきがって人を尾行したり、一日の精力ほとんどを使って、どれだけ暇なのだろう、違和感嫌悪を覚えた。これじゃストーカーまがいだ(この時代ストーカーという言葉はなかっただろうが)。自分でも高揚感を得てるように見えるし。

    「事に当たって

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    2020年08月27日
  • 私たちが好きだったこと

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    常に昔の思い出の中にいるような不思議な気分になる本でした。ちょっとありえないでしょって思える点も、若い頃はには近い事があったような、その感覚を今は忘れてるだけかもと思わされた。

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    2020年08月03日
  • 血の騒ぎを聴け

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    宮本輝の小説のような題名のエッセイ。初出までの苦労、その後の順調とも言える作家活動。さまざまな人から得た教え。小説家に必要なのは受容力があげられてよいと感じた。2020.7.30

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    2020年07月30日
  • 星宿海への道

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    星宿海への道

    雅人という1人の男性が抱えていた、戦後から現代に至る壮絶な人間模様を描いた物語。

    雅人に関わってきたひとりひとりの人生や想いがそれぞれ交差して、読み終わった後何とも言えない気持ちになりました。

    再度、丁寧に読み返したくなりました。

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    2020年07月04日
  • 夢見通りの人々

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    再読完了。
    あまりこの作家のこと、知っている訳ではないのですが、上手いけれども、少なくとも突拍子もないこと、あるいは深淵を除くような感じではない。良い意味で平易な内容で安心感あります。
    本作も適度に暗いオチで好感持てます、はい。

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    2020年05月13日
  • 春の夢

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    「青が散る」とシンクロする部分がありつつ、話自体はそんなに青くもなくみんなどこか不安定。話の起伏はあまりないけど、確信をついた表現もあって、もっと若い頃に読みたかった一冊。
    勇気、希望、忍耐。どれも、どこか欠けてるな…

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    2020年05月06日
  • 三十光年の星たち(下)

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    元々、宮本輝さんの『星々の悲しみ』と『螢川・泥の河』が好きで次また何か作品読みたいなと思っていたけど、なんだか冴えないはずの主人公なのに、なんだかんだ今までの経験して来たことが凄く生きて来たり、交友関係のお陰でパパッと手際良く指示をこなしたり、なんだかスペック高くないか?後付け感ないか?と思う所は多々ありましたが、所々にじーんと来るやり取りがあって泣けます。結果やっぱり宮本さん好きだなーと思いました。

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    2020年04月06日
  • 水のかたち 上

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    東京下町に暮らす主婦・志乃子が、もうすぐ閉店するという近所の喫茶店「かささぎ堂」から文机と薄茶茶碗、朝鮮の手文庫をもらい受けてきたことから物語は始まる。
    ガラクタ同然の扱いでもらった茶碗が実は貴重なものだと判明、3千万円の値が付き買い手も現れる。茶碗が志乃子にもたらした高揚感と、タダで貰ったものだという後ろめたさ、手文庫の中にあった終戦後引揚げ時の父から幼い娘への手紙、茶碗を取り上げようとする謎の美女・・・。
    気になるピースを散りばめながら、志乃子を取り巻く人間達の暮らしが丁寧に描かれていく。人間が生きていれば、必ずそれだけの物語がある。そんな当たり前のことをしみじみと思う。
    物を手にしたこと

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    2020年03月15日
  • 私たちが好きだったこと

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    物語のスピードがはやい。間に挟む文がないからであろう。
    非現実的で、物語として楽しめる。
    すごくひどいこと言ってるのに、言われた方はあまり苦に感じていなかったりする。自分の感覚と、著者の感覚が合わないところがあった。
    テンポよく読める。内容は面白いと思う。

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    2020年02月23日
  • ドナウの旅人(上)

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    ドナウ川沿いを旅をしてる気分になった。
    海外旅行へ行きたい。地理をもっと知りたい。それぞれの国の状態を知ってたら、もっと楽しめるかも。

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    2020年01月28日
  • いのちの姿 完全版

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    筆者の育ちのルーツは大阪の堂島の外れ、大阪湾に注ぐ河口付近であると。今や一大テーマパークで賑わうあの辺りにも、たしかにその日暮らしを精一杯生き抜く貧しい人たちの姿があった。

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    2019年12月22日
  • 星宿海への道

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    あらすじ
    中国旅行中にタクラマカン砂漠近郊の村から、自転車に乗ったまま忽然と姿を消した瀬戸雅人。彼の帰りを待つ千春と幼子のせつ。血のつながりのない弟・紀代志がその足跡を辿るうちに明らかになる兄の人生──。少年期からの憧れ、黄河源流にある「星宿海」とは? 雅人が抱えていた戦後から現代に至る壮絶な人間模様を、抒情豊かに貫く感動巨編。

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    2019年11月05日
  • 優駿(下)

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    ネタバレ

    やはり競馬に疎いので、感情移入できず。
    最後のダービーのシーンはもっと盛り上げてくれればよかったのに。

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    2019年10月25日
  • 地の星―流転の海 第二部―(新潮文庫)

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     体の弱い妻と息子のために大阪での商売をやめ、神戸御影の家も売り払って、故郷愛媛の南宇和へ帰ってきた熊吾。ここでも存在感あるキャラを発揮する。暴れ牛ややくざも恐れぬ獰猛さを持ちながら、涙もろく人情深い。裏切ったやつでも、あの野郎と思いながらも手をさしのべずにはいられない。会社の金を猫ばばして逃げた男が見つかった。しかもそいつは仲間の女にも手を出していたと聞き、怒りに震えながら会いに行ったはずなのに、不治の病で臥せっているそいつの顔を見るや情がわいて、高額な薬を送ってやるとか、恋人を裏切ってそいつの愛人になった女にも援助の手を差し伸べるとか、なんせ助けが必要な人をそのままにはしておくことができな

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    2019年06月26日
  • 睡蓮の長いまどろみ(上)

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    母の告白、よかった。
    読みながら母の言葉が染み込んで行った。文章のなせる業と思う。

    そして、いたずら電話の犯人も、手紙の差出人も、すべてがクリアになってよかった。

    ただ主人公の癖?だけが私には理解不能。育ての母親から十二分な愛情をもらって育てられても、本能は生みの母親の愛情を求めているのか、うーん、わからない。残念。他の方の感想読んで理解したいと思う。

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    2019年06月21日
  • 夢見通りの人々

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    その名前とはうらはらに、夢見通りの住人たちは、ひと癖もふた癖もある。ホモと噂されているカメラ屋の若い主人。美男のバーテンしか雇わないスナックのママ。性欲を持て余している肉屋の兄弟…。そんな彼らに詩人志望の春太と彼が思いを寄せる美容師の光子を配し、めいめいの秘められた情熱と、彼らがふと垣間見せる愛と孤独の表情を描いて忘れがたい印象を残すオムニバス長編。

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    2019年07月17日
  • 青が散る(下)

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    青春小説。登場人物たちの、心がつながっているようなつながっていないような、孤独を抱えたままの関係が印象的。恋愛ストーリーとしても、一筋縄ではいかせてくれない。香櫨園という地名、関西にいながら知らなかった。

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    2019年04月27日