宮本輝のレビュー一覧

  • 天の夜曲―流転の海 第四部―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    人生は流転
    第4部は人生においては陰を描かれたものかな
    どんな人生にも陰と陽、影と日向があるというのを読み終わって考えた
    陰の時どうするかかな

    0
    2025年01月03日
  • 人生の道しるべ

    Posted by ブクログ

    当時若き作家の吉本ばななと往年作家の宮田輝の雑談書。中でも気になったのが「若い人が『名作に出会っていない』ことで精神的に大人になっていない」と言う。読書が減りネット情報が主の世界に大人になる為の精神的な感情などが欠けていると言う。子供の時に出会う著名な本は必ずや何かの時の礎になり心の支えにもなるはずだ、と言う。それには大人が教えてこそ出会いがあると思う。(その大人に名作との出会いがなければ、話が始まらない)

    0
    2024年12月26日
  • 森のなかの海(上)

    Posted by ブクログ

    阪神淡路大震災で家が倒壊したところから、怒涛の日々が始まる。妹の友人の話を思い出した。三十代で娘を連れて離婚。再婚した直後に癌が発覚。お亡くなりになった。娘は、新しいお父さんでも実の父親でもなく、母親の妹、つまり娘から見た叔母さんが引き取った、というもの。人生どこでどうなっていくか、わからないものだなあ。下巻も借りよう

    0
    2024年12月01日
  • 青が散る(上)

    Posted by ブクログ

    何かのおすすめ?で読もうとした本

    親しみのある関西、また実在する場所も交えてで
    かなり読みやすい

    大学時代の、なんとも何をするかと言う日々と
    それに合わせた恋、友情

    昭和の本だが今も変わらない気持ちになる
    たぶん、どの時代も変わらない青さがあるのでは

    下巻も楽しみたい

    0
    2024年11月25日
  • 星宿海への道

    Posted by ブクログ

    黄河の源泉の湖の星宿海。出口にはひょうたん形の湖がある。行方不明の雅人探しではなく、雅人の真実を追求する。物乞いの親子というのは重い。最後に行方が分かれば良かったが…

    0
    2024年11月18日
  • 幻の光

    Posted by ブクログ

    先日、映画館で「幻の光」が「能登半島地震 輪島支援 特別上映」と冠され、1995年の公開から29年の歳月を経て、デジタルリマスターにて上映されるということを知り、鑑賞して参りました。
    本作が宮本輝さんの作品であること、映画化されたこと、主人公の女性を演じられている俳優のお名前くらいは知っている程度の認識でした。ストーリーや舞台として能登が登場すること、また監督を是枝裕和さんが務められ、これが長編映画デビュー作であったことなどは今回知ることとなりました。
    古き日本の風景に「あるもの」を纏わせた絵画のような美しい映像に圧倒される映画でした。
    そして、ぜひ原作も読んでみよう、と手に取った次第です。

    生まれ育った尼崎で結婚し、初めての子供が生まれて三ヵ月目に夫が突然亡くなってしまった記憶を胸奥に秘め、奥能登の板前の後妻として平穏な日々を過ごす女性の内面の葛藤を描いたお話です。

    主人公、ゆみ子の前夫は、本当に唐突に亡くなってしまいます。状況としては、電車の運転士が言うには、線路の上を電車の進行方向を向いて歩いていて、急ブレーキも空しく轢かれたと。

    先ほど、映画の説明の中に思わせぶりに書いた「あるもの」というのは、はっきり記すと「死の陰」のようなものです。衣類にも(子供の衣服までも)寒色を多用し、尼崎でもそうですが、舞台が能登に移った後も、日本海の荒波が、墨色の曇天が、風景が「あるもの」を纏っているようで、そう感じるからこそ、スクリーンに余計なものをそぎ落とした陰翳のような美しさがある気がしました。小説の活字からもそういった趣が溢れ出ます。

    希死念慮、という言葉があります。文字通り「あるもの」に惹かれる思考・感情を指す言葉なのかな、とぼくは解釈しています。
    知り合いに言われたことがあります。
    「あるもの」にすっと惹きつけられる瞬間は誰しもにある、その程度の違いこそあれ。

    主人公はずっと、なぜ前夫は「あるもの」に惹かれてしまったのか考えます、そのことがもしかしたら喪失からの混乱や悲しみの日々を支えていたのかもしれません。
    でも、主人公の生きる世界は大切な人を喪ったことで変わってしまったのだと思います。

    冬の朝の目の覚める冷たい空気をぴしゃりと肌に感じるような、そんなお話でした、説明が下手くそですね、ごめんなさい。
    映像の記憶が、活字を目で追う補完をしてくれて、今作は先に映画を鑑賞したのが吉と出た気がします。

    そして、おそらく、この映画の再上映の企画が発表された後、能登に豪雨による災害が起こりました。
    被災地にどう向き合うか、そして未知の災害が自身に降りかかった時の準備を考えようと改めて思います。

    本書は、ほかに3作、短い物語も収録されている短編集ですが、表題作が群を抜いて存在感を放ちます。
    本格的な冬の訪れの前に心身共に暖かくして読んでいただきたい一冊です。

    0
    2024年11月12日
  • 血脈の火―流転の海 第三部―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    感想
    今回は熊吾と房江の視点それぞれから交互に物語が語られる形式。

    夫婦の周りにはどうしようもない人が多いが、自分たちが呼び寄せているのか?時代のせいなのか?なかなか安穏な日は訪れなさそう。

    そんな激動の中で、息子の伸仁は病弱ながらも花札や賭けマージャンなどよからぬ方向へ。


    あらすじ
    熊吾は大阪に戻り、56歳、伸仁は小1になっていた。

    熊吾は新しくテントの接着剤と中華料理屋、雀荘の事業を始める。

    丸尾の隠し子がいる愛人が亡くなり、浦辺ヨネに城崎で小料理屋をやらせてことなきを得る。

    周の子供の麻衣子は井手と結婚したが、井手の不倫に怒って、家出し、別れる。

    妹のタネが母親を連れて無理矢理上京する。懲りずにヤクザものの男を作り、店を始めるが上手くいかない。母親のヨネは伊予に帰りたいのとボケが始まり、徘徊するようになり、遂には行方不明になる。

    熊吾はプロパンガスの事業に目をつけて、元妻の兄で警察を退職した杉野を誘い、事業を起こす。

    台風で倉庫に保管していた接着剤がダメになり、テント工業を畳むことにする。銀行が急に融資を渋り出す。背後に岩井亜矢子がいることに気づく。

    プロパンガスは資金繰りが苦しく、共同出資者の杉野も商いに向いていない。そんな中、自分の糖尿病が発覚する。

    杉野と合わない熊吾はプロパンガスの事業から身を引き、きんつば屋とカレーうどん屋を始める。

    その頃、港湾労働者の近江丸が炎上して、アル中の亭主焼け死ぬという事件が起きる。伸仁もその事件に関わっており、ショックを受ける。

    0
    2024年09月28日
  • 草花たちの静かな誓い

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ロス在住の叔母(菊枝)が日本滞在中に逝去したという知らせ。相続人である甥の弦矢は莫大な遺産を手に入れる。
    5歳の時に病死したはずの叔母の娘レイラが、実はスーパーで連れ去られ、行方不明になっていた。少しの望みにかけ、弦矢は調査会社の優秀な探偵ニコとともに27年間封印されていた真実を追う。

    菊枝は幼児愛者の夫から娘を守るため、誘拐と偽って、信頼しているマクリード夫婦に彼らの娘として育ててもらっていたのだ。
    大事な一人娘を手放さなければならなかった菊枝の気持ちは、想像を絶する。
    夫やまわりの人達にも嘘をつき続けなければならないなんて、生きた心地がしなかっただろう。もっと他のやり方はなかったものか。

    菊枝は、愛する娘を手放し、離婚することもなく人生を終え、幸せな人生だったのだろうか。後に残った素晴らしい庭とこだわり抜いて造った豪邸を玄矢に託すことで、少しは報われたのかなと思った。
    そしてマグリード夫妻も玄矢からの連絡でメリッサに真実を告白するきっかけを得て、全てがうまくまとまることを願う。

    アメリカでは子どもの行方不明者が年間80万人にものぼるという。日本で一人でも子供が行方不明になったら、大変なニュースになるのに、アメリカでは珍しいことではないということか。

    アメリカのランチョ・パロス・ヴァーデスの広大な自然やオルコット家の管理された美しい花々で彩られた庭の風景が魅力的に描かれている。
    アメリカに一度だけ行ったことがあるので、その時感じた雰囲気を思い出しながら、読み進めた。日本とは何もかもスケールが違う。
    とても丁寧に地形を説明しているが、地理が苦手なので、いまいち頭がついていかなかった。

    現代作家の中では今のところ、宮本輝が一番好きなので、文章は自分に合っていてとても読みやすかったが、淡々としていて、完読するのに時間がかかった。

    0
    2024年09月27日
  • 草花たちの静かな誓い

    Posted by ブクログ

    自分の故郷であるロサンゼルスの知っている地名やモノがでてきて懐かしい気持ちになった。主人公ゲンヤの人間味があるハートフルな一面が好印象で、読んでいるとき穏やかでいられる。が、内容自体は幼女の失踪事件で重くモヤモヤする部分もあった。物語の真相を知っていくにつれ、ちょっとしたショックも受けるが話は素直におもしろかった。また、解説にもあったが「ゲンニコ」タッグの作品をもっと読んでみたい。

    0
    2024年09月17日
  • 睡蓮の長いまどろみ(下)

    Posted by ブクログ

    今回は人としてあまり好きでは無い種類の人間がたくさん出てきた。その為か宮本輝の本を読み終わった時にいつも感じる満足感は無かった。男性の性表現が要所要所にでてきて、なんとなく馴染めなかったし、主人公の産みの母も溢れ出すフェロモン的な物が嫌だと感じた。

    0
    2024年09月06日
  • 睡蓮の長いまどろみ(上)

    Posted by ブクログ

    相変わらずの少しだけ良い生活を送るおじさまが主人公の話。
    所々男性にしかわからないのだろうな、と言う表現がでてきて、その辺りはとばしたりしながら読みました。しかし、作者にとってはその辺りが結構大切な部分だったのかもしれないと下巻を最後まで読んでわかりました。ストーリーはそれ程動くことはなく、鈍行列車のような読み口でしたが、やはり宮本さんの本は旅行がしたくなりますね…

    0
    2024年09月06日
  • 彗星物語

    Posted by ブクログ

    伊丹が舞台って触れ込みで伊丹出身の人から紹介されたのだが、伊丹あんま物語と関係ないやん笑
    別に尼崎でも宝塚でも成り立つやろ

    留学生が大家族に来て繰り広げるドタバタホームコメディといった感じで、言うなれば「大人版サザエさん」
    後日談読みたいと思った

    0
    2024年08月31日
  • 慈雨の音―流転の海 第六部―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    第六部まで来ると、少し読み疲れて来た感がある。
    まだ、あと三部もあるので、少し間を空けてから読もうと思う。

    0
    2024年06月10日
  • 星々の悲しみ

    Posted by ブクログ

    短編集。宮本輝はタイトルの付け方が圧倒的にうまい。星々の悲しみ。なんだそれは。どんな話だ。そう思ったのは高校の時だった。ラジオドラマがはやっていた時代だ。毒にも薬にもならないようななんちゃない話だ。だけど、なんでか気になる、記憶にとどまる。男の人がかく文章で、男の人がかく目線。そういう小説。この年代の人がかく文章は性別による視線、視点がくっきりしていて、それがいい。媚びがない。潔さめいたものを感じる。

    0
    2024年06月09日
  • 優駿(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    感想
    競馬にまつわる馬主、調教師、厩務員、騎手などの人間関係も泥臭く書かれている。競馬を題材にした人間関係が書かれている。

    和具の娘の久美子が人生舐めたお嬢様という感じでどうも気に入らない。今後の話のキーになるほど重要な人物なのだろうか?

    あらすじ
    渡海ファームの跡継ぎの博正は高校を卒業したばかりの18歳。この年は、渡海ファーム期待のハナカゲのお産、姉のお産、飼い犬のお産と忙しい年だった。どのお産も上手くいき、渡海ファームはハナカゲの子のクロに多大な期待を寄せていた。

    和具は大阪の2代目社長で会社を大きくした功労者だ。馬主はもう辞めようとと考えていたが、クロと出会い、馬主になる。和具は、愛人の息子が腎不全で移植しか助かる道がないと知って、自分の腎臓をあげるか迷う。ちょうどその頃、娘の久美子からクロがほしいとねだられて、息子のことも打ち明けて、クロを譲る。クロは和具の秘書によってオラシオンと名付けられる。

    最近頭角を現してきた騎手の奈良と4連勝中のミラクルバードを巡る話。騎手の乗り方や実力だけではない世界の話。

    0
    2024年06月08日
  • 花の回廊―流転の海 第五部―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    主人公の熊吾は、妻に暴力を振るうわ、言ってる事とやってる事が自分勝手でめちゃくちゃで、好きなタイプじゃない。熊吾の妹といい嫌いなキャラも多く出てくる。
    けど、なぜか5巻まで読み続けて、物語に引き込まれているんよな。結局、最後まで読まないと気が済まないのかなあ。

    0
    2024年04月26日
  • 長流の畔―流転の海 第八部―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    松坂の大将、遂に浮気がバレるの巻。
    というか、日曜日なのにちょっと医者へ寄って来るなんて、松坂の大将!それは無いですってw日曜日とは気付かなかったらしいのですが、そんなウソはバレバレでしょーよ。房江(妻)さんも気付くってw
    第8部まで読んできて一番納得のいかないシーンです。もーバカバカ。
    結果これでこの夫婦は壊れてしまい、房江さんは自殺(未遂)するわで大混乱。

    この物語でよく出てくるのが『運』。私も運のみで何とか現在息が出来ている人間ですので、非常に刺さるのがこの『運』『運命』について。松坂の大将は今まで運が良かった。それが7部あたりからこの強運に陰りが出来て、遂にこの8部で浮気バレ。そしてご子息から無視される始末。お疲れ様でした、大将。

    そしてラスト9部ではどういう結末を迎えるのでしょうか。これが37年掛けて書かれた作品なんですよね・・・37年って。
    とは言え終わって欲しくないんですよ。松坂熊吾の人生を神様の目線で見てきた私にとっては寂しいの一言。納得の行く最後であってほしいですね。

    さあ、第9部へ!!!

    0
    2024年04月22日
  • ドナウの旅人(下)

    Posted by ブクログ

    読んだ本 ドナウの旅人 宮本輝 20240326

     ソウル旅行中にドナウの旅人を読む。
     母親の熟年離婚に端を発した物語も、色んな人間模様が絡んできて、何の話かよくわからなくなってきた。少しサスペンスの味付けもあって、こんな話だったんだって感じでした。
     まだ冷戦下の時の作品なので、共産主義やジプシーなんかへの人種差別への思いなんかが描かれていて、時代の流れも感じました。時代の流れというと、横柄な父と離婚しようとしている母親を、今だったら娘が連れ戻そうとするか。そもそも離婚するのに一大決心でヨーロッパに逃げるか。全てがコンビニエンスになってる今だったら、簡単に別れるし、本人の自由って誰も止めないんでしょうね。人生の大事や規範の移ろいがいい悪いじゃなくて少し寂しい気がしました。
     それにしても、不倫だけは漱石のそれからの社会抹殺時代から、石田純一で世の中に認められたのかと思ってたのに、再び社会抹殺時代に戻ってますね。

    0
    2024年03月27日
  • 花の降る午後

    Posted by ブクログ

    37歳未亡人の若き芸術家への恋を男ならではの視点で描いた作品、昭和63年作との事でさすがに時代がかっている。

    0
    2024年03月23日
  • 慈雨の音―流転の海 第六部―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    今回のタイトル『慈雨の音』、筆者あとがきによりますと、”この時代の松坂熊吾一家を取り巻く物語の周辺と細部に、人間への慈しみと言うしかないものが、横溢していたと感じるからである”と、納得。
    いくつもの別離をこの優しい雨が洗い流してくれる、そんな、しっとりとした第6部。

    熊吾一家も何とか再スタートするわけで、ついつい応援してしまうのですよ、脳内で。偶にやらかすと(ノ∀`)アチャーと脳内でAAが浮き出てくるのですよ、ホンマに。こう毎日この世界に入っていますと、俺が松坂熊吾で松坂熊吾が俺で状態で、生き方に影響が出てきそうで怖いです。妻を殴ってはいけませんよ(熊吾さんDV野郎なんで)

    さあ、今夜から第7部。熊吾さんの新しいビジネスの成功をお祈りいたします。

    0
    2024年01月30日