宮本輝のレビュー一覧

  • 三十光年の星たち(下)

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    元々、宮本輝さんの『星々の悲しみ』と『螢川・泥の河』が好きで次また何か作品読みたいなと思っていたけど、なんだか冴えないはずの主人公なのに、なんだかんだ今までの経験して来たことが凄く生きて来たり、交友関係のお陰でパパッと手際良く指示をこなしたり、なんだかスペック高くないか?後付け感ないか?と思う所は多々ありましたが、所々にじーんと来るやり取りがあって泣けます。結果やっぱり宮本さん好きだなーと思いました。

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    2020年04月06日
  • 水のかたち 上

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    東京下町に暮らす主婦・志乃子が、もうすぐ閉店するという近所の喫茶店「かささぎ堂」から文机と薄茶茶碗、朝鮮の手文庫をもらい受けてきたことから物語は始まる。
    ガラクタ同然の扱いでもらった茶碗が実は貴重なものだと判明、3千万円の値が付き買い手も現れる。茶碗が志乃子にもたらした高揚感と、タダで貰ったものだという後ろめたさ、手文庫の中にあった終戦後引揚げ時の父から幼い娘への手紙、茶碗を取り上げようとする謎の美女・・・。
    気になるピースを散りばめながら、志乃子を取り巻く人間達の暮らしが丁寧に描かれていく。人間が生きていれば、必ずそれだけの物語がある。そんな当たり前のことをしみじみと思う。
    物を手にしたこと

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    2020年03月15日
  • 私たちが好きだったこと

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    物語のスピードがはやい。間に挟む文がないからであろう。
    非現実的で、物語として楽しめる。
    すごくひどいこと言ってるのに、言われた方はあまり苦に感じていなかったりする。自分の感覚と、著者の感覚が合わないところがあった。
    テンポよく読める。内容は面白いと思う。

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    2020年02月23日
  • ドナウの旅人(上)

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    ドナウ川沿いを旅をしてる気分になった。
    海外旅行へ行きたい。地理をもっと知りたい。それぞれの国の状態を知ってたら、もっと楽しめるかも。

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    2020年01月28日
  • いのちの姿 完全版

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    筆者の育ちのルーツは大阪の堂島の外れ、大阪湾に注ぐ河口付近であると。今や一大テーマパークで賑わうあの辺りにも、たしかにその日暮らしを精一杯生き抜く貧しい人たちの姿があった。

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    2019年12月22日
  • 星宿海への道

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    あらすじ
    中国旅行中にタクラマカン砂漠近郊の村から、自転車に乗ったまま忽然と姿を消した瀬戸雅人。彼の帰りを待つ千春と幼子のせつ。血のつながりのない弟・紀代志がその足跡を辿るうちに明らかになる兄の人生──。少年期からの憧れ、黄河源流にある「星宿海」とは? 雅人が抱えていた戦後から現代に至る壮絶な人間模様を、抒情豊かに貫く感動巨編。

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    2019年11月05日
  • 優駿(下)

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    ネタバレ

    やはり競馬に疎いので、感情移入できず。
    最後のダービーのシーンはもっと盛り上げてくれればよかったのに。

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    2019年10月25日
  • 地の星―流転の海 第二部―(新潮文庫)

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     体の弱い妻と息子のために大阪での商売をやめ、神戸御影の家も売り払って、故郷愛媛の南宇和へ帰ってきた熊吾。ここでも存在感あるキャラを発揮する。暴れ牛ややくざも恐れぬ獰猛さを持ちながら、涙もろく人情深い。裏切ったやつでも、あの野郎と思いながらも手をさしのべずにはいられない。会社の金を猫ばばして逃げた男が見つかった。しかもそいつは仲間の女にも手を出していたと聞き、怒りに震えながら会いに行ったはずなのに、不治の病で臥せっているそいつの顔を見るや情がわいて、高額な薬を送ってやるとか、恋人を裏切ってそいつの愛人になった女にも援助の手を差し伸べるとか、なんせ助けが必要な人をそのままにはしておくことができな

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    2019年06月26日
  • 睡蓮の長いまどろみ(上)

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    母の告白、よかった。
    読みながら母の言葉が染み込んで行った。文章のなせる業と思う。

    そして、いたずら電話の犯人も、手紙の差出人も、すべてがクリアになってよかった。

    ただ主人公の癖?だけが私には理解不能。育ての母親から十二分な愛情をもらって育てられても、本能は生みの母親の愛情を求めているのか、うーん、わからない。残念。他の方の感想読んで理解したいと思う。

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    2019年06月21日
  • 夢見通りの人々

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    その名前とはうらはらに、夢見通りの住人たちは、ひと癖もふた癖もある。ホモと噂されているカメラ屋の若い主人。美男のバーテンしか雇わないスナックのママ。性欲を持て余している肉屋の兄弟…。そんな彼らに詩人志望の春太と彼が思いを寄せる美容師の光子を配し、めいめいの秘められた情熱と、彼らがふと垣間見せる愛と孤独の表情を描いて忘れがたい印象を残すオムニバス長編。

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    2019年07月17日
  • 青が散る(下)

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    青春小説。登場人物たちの、心がつながっているようなつながっていないような、孤独を抱えたままの関係が印象的。恋愛ストーリーとしても、一筋縄ではいかせてくれない。香櫨園という地名、関西にいながら知らなかった。

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    2019年04月27日
  • 彗星物語

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    現実には稀な大家族の話(昔はあったんだろうが・・)。ハンガリーからの留学生や出戻りの娘と子供たちが居候する波乱含みの大所帯は、知らずうちにお互いが欠けたところを補い合いながら何とか進んでいき皆が少しずつ成長していった。ベルリンの壁が崩壊した3年後に発表された作品らしく当時の東欧諸国の内情も垣間見え興味深かった。

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    2019年04月06日
  • 田園発 港行き自転車 下

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    タイトルの自転車という言葉と絶賛するレビューの数々を見て手に取りました。ですが、ここまで年を重ね経験を積んだ身にはあまりに現実とかけ離れたメルヘンの世界について行けず、白々とした思いが募りました。始まって1/4にもたどり着かないうちに、数々のエピソードの挿入が回りくどく思え、都合の良すぎる展開にも飽きてしまいました。こういうところがこの小説の持ち味なのだと思いますが、残念ながら私には合いませんでした。それでも最後までページを捲らせられたのはこの著者の力量のなせる技なのでしょう。

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    2019年01月28日
  • 流転の海―第一部―(新潮文庫)

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    1982年に開始したこの「流転の海」シリーズが、2018年6月の第九部「野の春」をもって完結したということが話題となった。宮本氏も、この37年間に及ぶ大河小説の完結に、躊躇することなく自らを褒めていた。

    物語の主人公は、松坂熊吾。宮本輝氏の父・宮本熊市氏の物語である。第一部は、敗戦から2年たったばかりの大阪を舞台。松阪熊吾が事業の再興を始めるシーンから始まる。そのとき、熊吾50歳にして初めての子を授かる。

    物語の中では、その子を「伸仁」と名付けるが、まさに宮本輝(本名宮本正仁)自身のことである。

    宮本氏は、「私は、自分の父をだしにして、宇宙の闇と秩序をすべての人間の内部から掘り起こそうと

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    2019年01月22日
  • 田園発 港行き自転車 下

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    素敵な話です。
    世代を超えた人の繋がりが、
    流れを作っていきます。
    終わり方がもう少しドラマチックだと良かったんだけど。
    せっかくの繋がりがもっとグッとして終わると気持ちよかったです。

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    2018年12月24日
  • 長流の畔―流転の海 第八部―(新潮文庫)

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    発行が最近は1年に1回なので、読む側も遅々として進まない。主人公の熊吾は老いてなお元気だ。だが自分の意思と力では及ばぬ運命なる流れに翻弄される。人に裏切られ、家族にも愛想をつかされる。しかし、時々人のために行なったことに報いを得る。場合によっては命を長らえる。人生をどう生きるか、ふと考える瞬間を持つ。2018.12.20

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    2018年12月20日
  • 田園発 港行き自転車 上

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    宮本輝作品を手に取ったのは本当に久し振り。昔読んだイメージそのまま柔らかい文章で心にすーっと入ってきます。
    現実的に見れば、なかなかハードな現実だと思うのだけど何故かそれを負のイメージにさせないのはなぜでしょう。重い気持ちにならずに、でもしっかり心に受け止めながら読める一冊でした。続きの展開が予想できなくて楽しみです。

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    2018年10月27日
  • 避暑地の猫

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    青春時代のダークサイド
    宮本輝氏の描き出した青春時代のテーマでは
    一様に健気な男が奮闘しているイメージがありますが。
    こういうダークサイドも妙に印象に残っているんですよね。
    宮本氏の宗教を作品の評価に持ち込むのはやめるべきだと
    思います。見かける場合ちらほらあるんすが。
    ええもんはええと。それだけで評価せんと。

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    2018年10月17日
  • 田園発 港行き自転車 下

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    ひたすらに旅へ行きたくなる。

    下巻では散らばっていた繋がりが線となり、佑樹を取り巻く周りの大人たちの優しさに触れる。
    しかし賀川直樹のだらしなさが曖昧にされていて、何とも納得できないラスト。

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    2018年10月14日
  • 三十光年の星たち(下)

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    プロになるには最低30年働いて働き抜くことが必要。
    人はまわりの人間に支えられて一人前になる。
    宇宙の永遠も人の人生も同じ努力を続ける舞台の中。
    このほんから私なりに学んだ教訓。
    有村富恵への回収の結末がなかったが、久々の宮本輝を楽しんだ。

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    2018年09月30日