宮本輝のレビュー一覧

  • 水のかたち 上

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    下町に暮らす主婦が骨董品屋さんから茶碗をもらう、それが数千万円の価値があるものらしい。小説ならたちまち怪しげな詐欺師とか曰く付きの学者とか出てきて、殺人事件でも起こるかという劇的な状況であるのに、何も起きずに主婦の周りでいろいろな人たちがゆっくりと下町の生活を過ごしている。小説の時代は平成だが雰囲気は全く昭和の白黒映画、主人公は八千草薫か倍賞千恵子か、なんて事を考えたくなるような、昔はよくあっただろう雰囲気が描かれている。
    さてこの先どうなるのやら。急ぎ後半に行きたいという気分でもないが、とりあえずタイトルの意味は知りたい。ここまでなら、水のかたち?というより、土のかけら、牛の形、すき焼きの味、でもいい。

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    2024年01月17日
  • 天の夜曲―流転の海 第四部―(新潮文庫)

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    富山編。松坂熊吾さんやらかして、と言うか、相変わらず人の見る目が無さすぎてあえなく全財産盗まれるの巻。
    でも、スケベ55歳は元気にスケベしてます。中年の星がんばれ!
    って、この第4部は第1部から20年目の作品なんですねー、ゴイゴイスー。今どっぷり松坂熊吾さんにハマっている50歳の私です。あゝ50台は素晴らしい。
    ワテもやったるでー!

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    2024年01月02日
  • 田園発 港行き自転車 上

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    富山の美しい田園風景をベースに、いろんな人の想いや関係がつながっていて…。それぞれの目線で話が進み、これからどう展開していくのか、下巻が楽しみです。

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    2023年12月04日
  • 田園発 港行き自転車 下

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    なんか壮大なホームドラマを見ているかのような気分だった。出てくる登場人物すべてが多かれ少なかれ繋がっていて、人間が綺麗すぎた。逆境なんてなんのその魅力的な人間によって吹き飛ばされていく。文庫本上下巻合わせて900ページ近く。これは人を選ぶ内容だなと思った。
    ただ富山という場所に訪れてみたいと思わせる数々の描写は素敵だった。舟見城址からの田園風景を私も見たい。

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    2023年12月02日
  • 田園発 港行き自転車 上

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    色々とでてくる登場人物。彼らが実は繋がっているということを本人たちはまだそれを知らない。
    富山のきれいな田園風景を見たいと思わせてくれる内容だった。
    これからどうなるかは全く分からない、下巻が楽しみです。

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    2023年11月04日
  • 草花たちの静かな誓い

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    第一章の導入部分がだらっとしていて読み進めるのに時間が掛かった。
    叔母さんの死や従姉妹の失踪の真相を探るドキドキの展開かと思いきや、淡々と淡々と最後まで描かれていて、主人公の喜びや驚き、感情が伝わらず、可もなく不可もなくという読後感だった。
    また、地図が苦手な私にとっては、通りの左向かいとか、この北側を行くとこの道に出る、とか行った描写が多用されていて位置関係が想像し辛かった。
    アメリカに馴染みのある人には面白いかもしれない。
    巨万の富を得るという体験を少し味わえた。

    叔母の菊枝はレイラがいなくなった後どう夫のイアンと最後まで過ごしたのだろう。
    菊枝と菊枝の兄(弦矢の父)はどうしてそこまで関係が最悪だったのだろう。
    キョウコとケヴィンがメリッサに告げた後はどうなっただろう。
    謎も残った。
    弦矢とニコのスープ屋さんはきっとうまく行くだろう。

    ジャカランダの花は検索してみたら本当に紫の桜という感じで綺麗だった。

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    2023年10月27日
  • 星宿海への道

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    ここ最近宮本輝先生の本を立て続けに読んでるのですが、読んでてずっしり来過ぎて咀嚼するのにパワーが入ります。適当に読めないのです。そのぐらい、心に響きます。

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    2023年08月20日
  • 私たちが好きだったこと

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    男女が同居し、恋愛に発展したり
    困ってる人をみんなで助けたり
    内容的には面白かったけど
    ハッピーエンドにはならなかったのが
    ちょっとね

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    2023年08月13日
  • 天の夜曲―流転の海 第四部―(新潮文庫)

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    熊吾は、人に偉そうに身の振り方を指図したり文句言ったりするのに、自分のやっている事はめちゃくちゃ。自分の娘ぐらいのストリッパーに親切にしていると思ったら、体目当てでねんごろになるとは閉口した。妻と子供を何のゆかりもない、富山の田舎に放っておいて、やる事がひどすぎる。
    4部まで読み進めたが、話しに少し疲れて来たから続きは間を空けよう。

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    2023年07月31日
  • 青が散る(下)

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    部活や恋愛、友情、モラトリアム。
    眩しくて、時にダークで、でも全て青い。
    最後は切なく青が散った。その青の余韻がしばらく漂っている。

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    2023年04月05日
  • 青が散る(上)

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    燎平、金子、安斎、貝谷……。個性的な大学生たちの、ゆるゆるとしながらも熱く、懸命に生きる、どこかノスタルジックな青春の日々。
    青春っていいなと漠然と思います。

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    2023年04月04日
  • ドナウの旅人(上)

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    母から借りた本
    ・
    今で言うモラハラ的な夫を捨て突如家出した母、絹子
    ドナウ川に沿って旅をしたいという手紙を受け取った娘の麻沙子は母を引き止めるため、かつて自身が過ごした西ドイツへ飛ぶ
    かつてのドイツ人の恋人シギィと再会し、共に母を追う中、絹子が17歳年下の愛人、長瀬と共にいることを知る
    やがて、二人を見つけた麻沙子とシギィの4人はドナウ川を下る旅に出る
    ・
    まず、もう古い!
    1988年刊行…ってことは35年も前!!
    言い回しも古臭い
    『〜ですわ』とか『〜しましたの』とか
    それがいい味出してるっちゃ出してるのかもしれない…といい方向に考えてみる
    とっても分厚い上にやや冗長的なので時間かかった
    こんなんが下でも続くのか…うーん…とは思うが続きも気になる
    絹子と同年代だけに17歳も年下の彼とどうなっていくのかも気になるし
    昔の東欧の共産圏についての描写は興味深い

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    2023年02月18日
  • 草花たちの静かな誓い

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    【2023年21冊目】
    ある日突然莫大な遺産を相続することになったらーー?思わぬことになった主人公にゆるゆると降りかかる未知の出来事の数々。終始困惑しながらも、着実に前に進んで真相に近づいていく様子を、こちらもページをゆっくりとめくりながら追いかけました。

    草花の美しさと対比するような真っ黒な事実も明らかになるものの、結末は決して後味の悪いものではなく、未来を見据えた終わりになっているのが良かったです。

    ニコ、私も一緒に仕事してみたいなぁ。

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    2023年02月03日
  • 草花たちの静かな誓い

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    ネタバレ

    なんか読んだ記憶があるな。。。と思いつつ読み進め、さて、真相解明、となってまさに読んだことあったわ、と思い出す。

    アメリカカリフォルニアの豪邸街、アメリカの生活、を、描きたかったんかな、という感じの作品。

    真相が本当にそうであってほしくなかった、という嫌な真相なのが、玉に瑕で。

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    2023年01月07日
  • 睡蓮の長いまどろみ(下)

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    私は宮本輝が凄く好きだったんだけど、あぁもぅ物語の背景が共有出来ない時代になってしまったな…と。この作家は戦中戦後に苦労した親を持って、高度経済成長時代に生きているって背景に物語を紡ぐのが本当に秀逸で。沢山の物語をそこへ投下してるんだけど。もちろんその背景が変わっても普遍的に味わえるモノもあるんだけど、宮本輝はそうじゃない。その時代感というか、生活様式、ジェンダーバイアスとかが、もう「今」に適応しなくて、あぁもう賞味期限切れたんだなって思ってしまった。

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    2022年12月29日
  • 螢川・泥の河

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    蛍川、昨日1日読んでいた。宮本輝の芥川賞受賞作。鮮やかな人物描写と細やかな自然描写。この後に錦繍が発表されたが、その萌芽を感じられる。蛍が最後乱舞しているシーンは圧巻だった。

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    2026年02月01日
  • 夢見通りの人々

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    商店街の笑いあり、涙ありのほのぼのストーリー?
    そんなのはよくあるけれど、
    いやいや、そうもありえるわけじゃないけど全然ありえんわけじゃない絶妙さがリアルなお話。
    冷たいようでもあるし温かいようでもある。
    そのリアルさがお気に入り。

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    2022年11月16日
  • 青が散る(上)

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    関西+テニス+大学。

    正に、青春小説。
    スポーツ時々恋。王道中の王道だと思う。
    故に、作者の力量がはっきりと出るのではないだろうか。

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    2022年09月07日
  • 流転の海―第一部―(新潮文庫)

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    まだなんとも言えないけど、本当に久しぶりに宮本輝を読んだ。
    一筋縄ではいかない、哀しみを背負った人たちの物語がやっと動き出すところって感じなのか。
    まだまだ先は長いが、楽しみ。

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    2022年07月19日
  • 星々の悲しみ

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    短編集
    オチ、というオチはないけれど、読後になにか引っ張りそうな吸引力を感じる作品
    死、病気が題材のものが多かった
    火…はもう一度読まないとよく分からない。
    好きなのはやっぱり星々の悲しみ

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    2022年07月16日