宮本輝のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
う~む。マジで誰か解説してほしい。主要人物の心情や言動の脈絡がわからないというか、矛盾を感じるというか、最後は???の連続でした。期間をおいて読んだので、理解が足りなかったか。
・株買い取りは秘密裏のはずが、地下室を暴露するとはどういう料簡?
・父はいつ知った?知った後の心の変化の軌跡は?あと無口になった理由も理解できず。
・母の真意は?最後の驚愕の事実との関連性は?二重取り?(これ一番のなぞ)猫?
・主人公は少し激しすぎやしないか?(笑)
・姉をそそのかしたのは?自ら?正体は猫?蛇?
・刑事はなぜわかったのか?勘?(笑)
などなど、他にもありますが・・・、ネタバレにならないように奥歯に挟まっ -
Posted by ブクログ
ネタバレ長らく読んでいた宮本輝さんの「人間の幸福」
やっと読み終わりました。
内容や展開とタイトルがどう繋がって行くのかが
中盤くらいまでは読めなかったのですが
最後までたどり着いてみると作者の言わんとすることが
分かってきたような気がします。
うちの母はよく夜に車で走っていると
こんなことを言っていました。
あの家一軒一軒にそれぞれの家庭があり、暮らしがある。
窓から灯りが洩れているのを見ると
その家族の生活を想像してしまう。と…
ひとつとして同じ家族の生活はなく、
ひとつとして同じ人生はなく、
当たり前なのですが人生感も価値感も恋愛感も性癖も違う
人間が何億とこの世で生きているのです。
だから -
Posted by ブクログ
ちょっと読みにくかった。男性の自殺に絡んで、謎の女性を追いかける、というのが話の筋。けれど、この作品は謎解きについては熱心ではない(?)、というか、そこに主眼を置いている作品ではないです。謎の女性を追う、という点で同じような筋で東野圭吾さんの『白夜行』と、宮部みゆきさんの『火車』を思い出した。ある意味、ありふれたプロットなのかもしれない。けれど、この作品は謎の部分については結局わからないままで、むしろその謎の女性、塔谷米花に関わった人々の過去と現在に焦点をあてています。なので、ミステリー的なエンターテイメント性はあまりないです。これは、自分が作者に肩入れしすぎなのかもしれないけれど、ある側面か
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Posted by ブクログ
タクラマカン砂漠の村から、自転車とともに消息を絶ってしまった兄。
血のつながらない弟が彼の過去に迫っていくうちに、自分の知らない間に兄と将来を約束していた女性と兄の子どもとも出会う。
いつも兄との間に“溝”のようなものを感じていた。
いったいに兄の過去、人生とはなんだったんだろうか・・・。
過去を追って、いなくなってしまった人の人生に迫る話。近くにいたはずなのに、いつも遠くに感じていた。人間って、結局は理解し合うことは難しいのかな、ってやっぱりなんだかドンヨリしてしまうのよね。
ただお兄さんが、その過去を抱え込みながら、前を向いて歩いていこうとしていたんじゃないか、っていう終わり方のような