宮本輝のレビュー一覧

  • ドナウの旅人(上)

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    ネタバレ

    ドナウに沿って旅をする2組の男女。
    恋愛、友情、失望、生死に向き合いながらも、葛藤の日々を送る。
    美しいドナウ河や都市を綴る、表現力もすばらしい。

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    2011年11月24日
  • 海辺の扉(上)

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    ネタバレ

    なんていうか「染みた」っていう感想。ものすごく面白くてぐいぐい引き込まれる、というわけではないのだけれども、静かに染みてくる話だった。幼い息子を不注意で死なせてしまった男性がギリシャでギリシャ人女性と再婚して。。。という話なのだけれども、特にこの男性がどのように、自分の過失による息子の死を乗り越えていくか、、、という話。観光の側面からだけではわからない、ギリシャの混沌とした雰囲気がまた興味深かった。
    「ものごとにはすべて原因と結果があるのに、人間の運命だけこの原因と結果の法則からはずれるのはおかしい」という言葉にちょっと考えさせられたな。

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    2011年11月18日
  • 夢見通りの人々

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    「夢見通りの人々」は、十章の短編からなるオムニバス小説である。
     登場人物は詩人志望の里見春太と彼が思いを寄せている美容師見習いの光子。 そして、競馬狂いで夫婦ゲンカの絶えない太棲軒の親父・ライオンズクラブのメンバーになりたくて幾つかの役職に名を連ねているパチンコ屋の経営者。金儲けが人生のすべてとおもっている村田時計店。
     ホモと噂されているカメラ屋の若主人。美男のバーテンしか雇わないスナックのママ。もとやくざの組員だった肉屋の兄弟──。
     これら、ひと癖もふた癖もある夢見通りの人々がある章では主役になり、ある章では脇役で登場する。
     例えば、ある章では、淫乱で自分の店に雇ったバーテンをいつの

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    2011年11月12日
  • 海辺の扉(上)

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    なんとなく微妙なところ・・・おもしろいのか、おもしろくないのか・・・引き込まれそうで引き込まれない・・・こんな感想。 でも、まあ、最後の方は『早く下巻へ・・・』って思ったからおもしろいのかなぁ。

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    2011年10月24日
  • 焚火の終わり 上

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    ちょっとエロかった。
    女性の出生の謎を据えつつ、ラストの方では、宮本作品によく出てくる起業が描かれる。

    異母兄妹なのか異父兄妹なのか・・

    人を愛するってことをつきつめていくと、兄妹とか同性とか関係ないよっていうことか

    「人間は魑魅魍魎」

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    2011年10月23日
  • ドナウの旅人(上)

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    父と離婚するための布石として、
    ドナウを上流から下流に辿る旅にでた母とそれを追う娘の物語。

    旅を通して様々な人と考えに触れ、母子は成長し、
    それぞれが抱える問題を解決していく。

    個性的な登場人物一人一人から想い(哲学)を感じる。

    そこには、作者の想いだけでなく、作者が出会った人たちの想い
    も詰まっていて、それらが、作品の中の適した登場人物に割り当て
    られているに感じた。

    物語としての完成度が高く、どのようにしてこの物語ができたのか
    作者がこの作品を書くために旅したことをまとめた『異国の窓から』
    を後日読んでみたい。

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    2011年10月20日
  • 幻の光

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    人は精がのうなると、死にとうなるもんじゃけ

    とは、作中の言葉であり、不可思議な死に対するひとつの解釈である。

    短編集。全編を通して、誰かの死が、深く或いは無意識のうちに主人公の思考に絡み付いていた。

    貧しく、決して華やかではない日常の中で、漠然とした不安、答えの見えない感情が、何気無い瞬間、ふと胸中を過ぎる。
    その源泉を探ると、それは、けじめをつけていない過去の出来事であり、それが誰かの死であったりする。
    死というものに、答えを与えることは、誰にだって難しく、いつだって解らないものだということ。
    平凡な日常を切り取り、平凡な人の不安定な心のうねりを通じて、読み手に教えてくれたような気がす

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    2011年09月11日
  • 花の回廊―流転の海 第五部―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    1~5部までひろみさんに貸してもらって、一気に読んだ。
    登場人物のキャラクターも話の展開も面白くて、読み終わってすぐに読み返したけど、2回目に読んだときは作者の思想とかが表に出すぎてる気がして、共感できなくなってきて4部の途中で読むのやめちゃった。
    でも、人物のとらえ方とかはすごく鋭くて的を得ている気がする。「自分の自尊心よりも大切なものを持って生きにゃいけん」とか、覚えておきたい台詞も多い。
    ひろみさんいわくもう6部が出てるそうなので、貸してもらえたら続きが読みたいなぁ。
    熊吾親子がどうなるかが気になる。

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    2012年01月20日
  • 約束の冬(下)

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    ラスト、2人が
    「俊国」
    「留美ちゃん」
    と呼び合っていたのが意外。
    でもよいと思いました。

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    2011年07月23日
  • 海岸列車(上)

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    以前はとても好きな一冊だったのですが、東日本大震災後に読み返してみたところ、どこが良かったのかよくわからなくなりました。

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    2011年07月08日
  • オレンジの壺(下)

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    戦争が人々に残した傷は時が経っても決して消えない。そうだろうな。
    そうなるだろうな。と。歴史の話。現在の話が交錯しながらの展開。でも現在といっても今から20年くらい前の光景。
    会社社長のご令嬢。軽井沢の別荘。「そんなことはなくってよ。」と、普通の会話で話しちゃう、そんな雰囲気の女性。日常とかけ離れたところで、一生懸命になる人たち。フランスでの生活、ちょっとやぼったくてもフランス語を話せる日本人の男の人にちょっと憧れてしまう。

    0
    2011年06月18日
  • 幻の光

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    少し怖いような、それでいてじんわりと優しいような気持ちになる。
    神がかり的でなく、日常の中に潜む奇妙な出来事は何かを暗示して、読み手である私をもさらっていくようだ。

    時代背景と関西が舞台であることも、私には懐かしさと哀愁を感じさせる。

    0
    2011年05月14日
  • 約束の冬(上)

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    ネタバレ

    実は、下巻まだ買ってません。


    でも、空を飛ぶ蜘蛛の話、ちょっとこれはびっくり。

    面白かった。


    でも・・・
    話が淡々と進みすぎるんですよね。

    なんか、パッションが無い。

    でてくる人がみんな、性善説を絵に描いたよう無い人ばかりで、毒がある人がいない。
    それがなんか、味気ない。

    まぁ、宮本輝の作品って、悪人らしい人はあんまり出て来ないんだけどね。

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    2011年05月12日
  • 焚火の終わり 上

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    ネタバレ

    宮本輝の作品のわりには・・・近親相姦がテーマって!しかも、同性愛まででてくるなんて!と、ちょっと驚きました。。。

    でも、なんかそうなるんじゃないかなぁ・・・と途中から思っていたから、そうなったときにはちょっと嬉しかったけど。

    後半も楽しみ!

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    2011年05月12日
  • 避暑地の猫

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    初版が1985年。再読。誰の言っていることが真実なのか。貴子の可憐さがどろどろな別荘での出来事との対比で際立つ。修平の母親の表裏の乖離が受け入れ難いところあった。久保家の人々が、布施家の人々も、著者が好んで使う「魔」という隘路に迷い込み軽井沢の地で翻弄されていく。とても悲しい物語だ。

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    2011年05月10日
  • 約束の冬(下)

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    2000年10月から2001年まで1年間『産経新聞』に掲載され、2003年に単行本として出版された作品。

     主人公の留美子は22歳の時、7つ下の少年から10年後の結婚を申し込まれる。10年の歳月を経て、かつての少年とその家族との付き合いがはじまっていく。

     率直に言って、前半にふくらませたストーリーを後半で回収しきれていないように感じた。進めば進むほど話が拡散し、何を言いたいのかつかめないまま終わってしまった感がある。無駄な描写よりはストーリーの構築の方に力を入れて欲しかった。

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    2011年04月24日
  • 約束の冬(上)

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    2000年10月から2001年まで1年間『産経新聞』に掲載され、2003年に単行本として出版された作品。

     主人公の留美子は22歳の時、7つ下の少年から10年後の結婚を申し込まれる。10年の歳月を経て、かつての少年とその家族との付き合いがはじまっていく。

     率直に言って、前半にふくらませたストーリーを後半で回収しきれていないように感じた。進めば進むほど話が拡散し、何を言いたいのかつかめないまま終わってしまった感がある。無駄な描写よりはストーリーの構築の方に力を入れて欲しかった。

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    2011年04月24日
  • 胸の香り

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    これはすごい、というような作品はない。どれもが静かに頭の中で響き続けるような滋味深い短編集。本自体とは関係ないが、解説の「小説家は修羅」という言葉が気に入った。

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    2011年04月04日
  • 避暑地の猫

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    う~む。マジで誰か解説してほしい。主要人物の心情や言動の脈絡がわからないというか、矛盾を感じるというか、最後は???の連続でした。期間をおいて読んだので、理解が足りなかったか。
    ・株買い取りは秘密裏のはずが、地下室を暴露するとはどういう料簡?
    ・父はいつ知った?知った後の心の変化の軌跡は?あと無口になった理由も理解できず。
    ・母の真意は?最後の驚愕の事実との関連性は?二重取り?(これ一番のなぞ)猫?
    ・主人公は少し激しすぎやしないか?(笑)
    ・姉をそそのかしたのは?自ら?正体は猫?蛇?
    ・刑事はなぜわかったのか?勘?(笑)
    などなど、他にもありますが・・・、ネタバレにならないように奥歯に挟まっ

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    2011年09月03日
  • 人間の幸福

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    宮本輝は終わりに行くまではおもしろいのに、最後でちょっと拍子抜けしてしまうところがある。一人の中年女性の殺害事件が軸ですが、これはミステリー、というものでもない。人間ドラマを描いている、という方が正しいかな。

    前半と後半で色がだいぶ違います(阪神大震災の影響とか…)。
    説教くさいと言えばそうだけど、喫茶店のオーナーのくだりはなんとなく好きです。

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    2011年04月19日