宮本輝のレビュー一覧

  • 夢見通りの人々

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    荒れかけた商店街の住人達の話。

    登場人物がみんなどこか薄暗い部分があって近くにいたら嫌な感じなんだけど、読むにつれてみんななんだかんだで繋がっててあたたかくできあがっているのがいい。

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    2011年12月11日
  • 愉楽の園

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    9月にバンコクへ行ってきた。2度目である。日本人がタイ人の染まることはないが、タイ人が日本人をどのように見ているか・客観的に見えるくだり納得。そして11月の大洪水・・・

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    2011年12月07日
  • ドナウの旅人(下)

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    ドナウ河に沿って続く旅。
    出会いや別れ、人との関わり。
    半年以上続く旅で、変わっていく心情、強さなどが
    文章に溢れています。

    丁寧に描写されている文章にとても好感が持てました。

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    2011年11月27日
  • 睡蓮の長いまどろみ(上)

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    ネタバレ

    旅先のお風呂で読んでいて、つるっとお風呂におとして、最後の方は読むのに苦労しました。前半は性的なシーンが読みづらかったのですが、だんだん宮本輝らしく主人公の人生観が語られるようになってきて、おもしろくなってきました。

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    2011年11月27日
  • 人間の幸福

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    さえない主人公の住むアパートの隣人がバットで撲殺される。アパートの住人それぞれに動機がありそうで、殺人事件をきっかけに住人たちの知らない顔が見えはじめる。

    隠してるつもりじゃなくても、普通ひとって、いろんな面があると思う。私の知っているあの人も、私の知らないあの人だったりするよね。

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    2011年11月27日
  • ドナウの旅人(上)

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    ネタバレ

    ドナウに沿って旅をする2組の男女。
    恋愛、友情、失望、生死に向き合いながらも、葛藤の日々を送る。
    美しいドナウ河や都市を綴る、表現力もすばらしい。

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    2011年11月24日
  • 海辺の扉(上)

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    ネタバレ

    なんていうか「染みた」っていう感想。ものすごく面白くてぐいぐい引き込まれる、というわけではないのだけれども、静かに染みてくる話だった。幼い息子を不注意で死なせてしまった男性がギリシャでギリシャ人女性と再婚して。。。という話なのだけれども、特にこの男性がどのように、自分の過失による息子の死を乗り越えていくか、、、という話。観光の側面からだけではわからない、ギリシャの混沌とした雰囲気がまた興味深かった。
    「ものごとにはすべて原因と結果があるのに、人間の運命だけこの原因と結果の法則からはずれるのはおかしい」という言葉にちょっと考えさせられたな。

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    2011年11月18日
  • 夢見通りの人々

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    「夢見通りの人々」は、十章の短編からなるオムニバス小説である。
     登場人物は詩人志望の里見春太と彼が思いを寄せている美容師見習いの光子。 そして、競馬狂いで夫婦ゲンカの絶えない太棲軒の親父・ライオンズクラブのメンバーになりたくて幾つかの役職に名を連ねているパチンコ屋の経営者。金儲けが人生のすべてとおもっている村田時計店。
     ホモと噂されているカメラ屋の若主人。美男のバーテンしか雇わないスナックのママ。もとやくざの組員だった肉屋の兄弟──。
     これら、ひと癖もふた癖もある夢見通りの人々がある章では主役になり、ある章では脇役で登場する。
     例えば、ある章では、淫乱で自分の店に雇ったバーテンをいつのまにかものにすると描かれていたスナックのママが、第8章で主役で登場した時は、実は顔に痣があるためにつぎつぎと男から逃げられていて、その痣のためいかに深い傷をおいそれを隠しながら生きてきたかを。
     また、乱暴者の肉屋の兄弟がいかに母親の愛情に渇望しているか。ホモの若主人が外観とはうらはらにインテリであり、微細で傷つきやすい神経であること。が、わかってくる。
     だから、他の章で悪く描かれていた人が主役として登場し、一人一人の胸の奥に隠されている感情を知るにしたがってそれらの人々を観る見方も変化してくる。
     それぞれの者が劣等感を持ちながら、ある者はその劣等感をバネとし、ある者は心に深く傷をつけている。
     春太の場合はどうか。彼の劣等感は、自分が平凡で臆病者であるということだった。
    彼は自分らしい気宇壮大な目的を持ちたいと考えていた。
     彼が思う自分らしい気宇壮大な目的とは他者の幸福に、自分が何らかの形で役立つことである。
     ところが、自分の生活を固めていくという基本と、それを他者の幸福に役立たせるという応用は、どうしても、彼の中では矛盾してしまうのだ。自分が生活に勝つとき、そこでは誰か敗者が生まれるに違いないからである。
     春太はかって理想共産主義に強くひかれた時期があったが、「プラハの春」のソ連軍の行為に理想共産主義への失望を深くしていた。
     だから、いまのところ矛盾でしかない自分の幸福と夢との共存は、春太の知らない深い深い場所でみつけるしかなく、それゆえに彼は詩を捨てることが出来ないのであった。
     短編の中には、ハッピイエンドではなく、彼等の夢を無残にたたきこわして終わって
    いるものもある。
     行間から「人生とはそんなに甘いものではない」という、宮本輝の声が聞こえてきそうだ。
     今年の8月に公開された映画は森崎東監督。里見春太に小倉久寛、美容師見習いの光子に南果歩、肉屋の竜一に大地康雄。
     夢見通りの人々に関西の芸能人が出演して、ぼくとしては、おもしろい映画だったと思っている。
     映画を観てこの作品を読んで感じたのは、小説での台詞がそのまま映画のせりふとなっていたことだ。小説そのものが、生き生きと描かれていたともいえる。
      作者は、作品の最初に名称にそぐわない人が住む街だと書いているが、読み終わってみるともっとも似つかわしい人が住む街だと思うようになった。
     夢をみつづける人々が住む街が夢見通りなのだ。そして、夢見通りの人々がみる夢は、
    人間として暖かみのある夢でもある。
     このような人に出会うからぽくもまた文学を捨て切れないのだ。

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    2011年11月12日
  • 海辺の扉(上)

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    なんとなく微妙なところ・・・おもしろいのか、おもしろくないのか・・・引き込まれそうで引き込まれない・・・こんな感想。 でも、まあ、最後の方は『早く下巻へ・・・』って思ったからおもしろいのかなぁ。

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    2011年10月24日
  • 焚火の終わり 上

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    ちょっとエロかった。
    女性の出生の謎を据えつつ、ラストの方では、宮本作品によく出てくる起業が描かれる。

    異母兄妹なのか異父兄妹なのか・・

    人を愛するってことをつきつめていくと、兄妹とか同性とか関係ないよっていうことか

    「人間は魑魅魍魎」

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    2011年10月23日
  • ドナウの旅人(上)

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    父と離婚するための布石として、
    ドナウを上流から下流に辿る旅にでた母とそれを追う娘の物語。

    旅を通して様々な人と考えに触れ、母子は成長し、
    それぞれが抱える問題を解決していく。

    個性的な登場人物一人一人から想い(哲学)を感じる。

    そこには、作者の想いだけでなく、作者が出会った人たちの想い
    も詰まっていて、それらが、作品の中の適した登場人物に割り当て
    られているに感じた。

    物語としての完成度が高く、どのようにしてこの物語ができたのか
    作者がこの作品を書くために旅したことをまとめた『異国の窓から』
    を後日読んでみたい。

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    2011年10月20日
  • 花の回廊―流転の海 第五部―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    1~5部までひろみさんに貸してもらって、一気に読んだ。
    登場人物のキャラクターも話の展開も面白くて、読み終わってすぐに読み返したけど、2回目に読んだときは作者の思想とかが表に出すぎてる気がして、共感できなくなってきて4部の途中で読むのやめちゃった。
    でも、人物のとらえ方とかはすごく鋭くて的を得ている気がする。「自分の自尊心よりも大切なものを持って生きにゃいけん」とか、覚えておきたい台詞も多い。
    ひろみさんいわくもう6部が出てるそうなので、貸してもらえたら続きが読みたいなぁ。
    熊吾親子がどうなるかが気になる。

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    2012年01月20日
  • 約束の冬(下)

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    ラスト、2人が
    「俊国」
    「留美ちゃん」
    と呼び合っていたのが意外。
    でもよいと思いました。

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    2011年07月23日
  • 海岸列車(上)

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    以前はとても好きな一冊だったのですが、東日本大震災後に読み返してみたところ、どこが良かったのかよくわからなくなりました。

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    2011年07月08日
  • オレンジの壺(下)

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    戦争が人々に残した傷は時が経っても決して消えない。そうだろうな。
    そうなるだろうな。と。歴史の話。現在の話が交錯しながらの展開。でも現在といっても今から20年くらい前の光景。
    会社社長のご令嬢。軽井沢の別荘。「そんなことはなくってよ。」と、普通の会話で話しちゃう、そんな雰囲気の女性。日常とかけ離れたところで、一生懸命になる人たち。フランスでの生活、ちょっとやぼったくてもフランス語を話せる日本人の男の人にちょっと憧れてしまう。

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    2011年06月18日
  • 約束の冬(上)

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    ネタバレ

    実は、下巻まだ買ってません。


    でも、空を飛ぶ蜘蛛の話、ちょっとこれはびっくり。

    面白かった。


    でも・・・
    話が淡々と進みすぎるんですよね。

    なんか、パッションが無い。

    でてくる人がみんな、性善説を絵に描いたよう無い人ばかりで、毒がある人がいない。
    それがなんか、味気ない。

    まぁ、宮本輝の作品って、悪人らしい人はあんまり出て来ないんだけどね。

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    2011年05月12日
  • 焚火の終わり 上

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    ネタバレ

    宮本輝の作品のわりには・・・近親相姦がテーマって!しかも、同性愛まででてくるなんて!と、ちょっと驚きました。。。

    でも、なんかそうなるんじゃないかなぁ・・・と途中から思っていたから、そうなったときにはちょっと嬉しかったけど。

    後半も楽しみ!

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    2011年05月12日
  • 避暑地の猫

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    初版が1985年。再読。誰の言っていることが真実なのか。貴子の可憐さがどろどろな別荘での出来事との対比で際立つ。修平の母親の表裏の乖離が受け入れ難いところあった。久保家の人々が、布施家の人々も、著者が好んで使う「魔」という隘路に迷い込み軽井沢の地で翻弄されていく。とても悲しい物語だ。

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    2011年05月10日
  • 約束の冬(下)

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    2000年10月から2001年まで1年間『産経新聞』に掲載され、2003年に単行本として出版された作品。

     主人公の留美子は22歳の時、7つ下の少年から10年後の結婚を申し込まれる。10年の歳月を経て、かつての少年とその家族との付き合いがはじまっていく。

     率直に言って、前半にふくらませたストーリーを後半で回収しきれていないように感じた。進めば進むほど話が拡散し、何を言いたいのかつかめないまま終わってしまった感がある。無駄な描写よりはストーリーの構築の方に力を入れて欲しかった。

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    2011年04月24日
  • 約束の冬(上)

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    2000年10月から2001年まで1年間『産経新聞』に掲載され、2003年に単行本として出版された作品。

     主人公の留美子は22歳の時、7つ下の少年から10年後の結婚を申し込まれる。10年の歳月を経て、かつての少年とその家族との付き合いがはじまっていく。

     率直に言って、前半にふくらませたストーリーを後半で回収しきれていないように感じた。進めば進むほど話が拡散し、何を言いたいのかつかめないまま終わってしまった感がある。無駄な描写よりはストーリーの構築の方に力を入れて欲しかった。

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    2011年04月24日