宮本輝のレビュー一覧

  • ドナウの旅人(上)

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    夫と娘を残して母が旅に出る。ドイツからドナウ川に沿っての旅だ。しかも独りではなく、17歳年下の男性と。

    娘は母を追いかけてドイツへ向かい、そこで昔の恋人と再会する。そして結ばれる。そこから親子とそれぞれのパートナーを含めた4人の旅が始まる。

    場面ごとにメリハリがあり、大事な場面での描写はとても克明だ。

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    2009年10月04日
  • 異国の窓から

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    あぁ、そうだ、80年代後半のヨーロッパはこうだったんだ、と懐かしく思い出す。もちろん、実際にその場にいたわけではないがTVなどで見たちょっと青白い映像だったり、「西ドイツ」や「ユーゴスラビア」という国があったことなど。
    それにしても、作家っていい「海外旅行」するんだねぇ。同じように「半分仕事、半分休暇」でも旅行会社の社員とは全然違うや。
    文中の「小坂哲也」君と意外なつながりがあったと知った直後に読んだので、驚いた。もしかしたら私はそのうち「小坂」君と会うのだろうか?
    (2007.1.9)

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    2009年10月04日
  • 睡蓮の長いまどろみ(上)

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    古本屋で購入。装丁の画が好きです。
    ストーリーも現実にありそうな、なさそうな感じが割と読みやすかった。昔読破した著者作品より親近感が沸く1冊でした。

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    2009年10月04日
  • 焚火の終わり 下

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    「謎」が解明されなくて、何だか物足りない。
    全てを知ってしまうことが正しいとは思えないけどさ〜
    相変わらず宮本さんの書く食べ物は美味しそう。
    タンシチューも1本1万2千円の鯖寿司も、食べてみたーい!

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    2009年10月04日
  • 異国の窓から

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    旅行記.共産主義の時代の様子がわからないので視点がよくわからない部分もありました.詩の引用,文章の引用部分が効果的.[2006.09.27.]

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    2009年10月04日
  • 約束の冬(上)

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    登場人物それぞれが魅力的。中でも自分に近い留美子が自分の中で甦っていく描写が好き。
    人の心にある、優しさや思いやりに触れることができた作品。
    ラストは宮本輝らしく、「あとは皆さんのご想像にお任せします・・・」って感じでした。

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    2009年10月04日
  • 約束の冬(上)

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    いつも重たい作品が多い宮本輝だけど、今回は深刻ではないけれど、しみじみと感じさせるものがある作品だった。ストーリー的にはどうってことはないのだけれど、ぐいぐいと惹きつけるものがあり、飽きさせることなく読ませてくれた。ただ最後はちょっとイマイチな気がしたけれど。。。

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    2009年10月04日
  • 星宿海への道

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    中国旅行中にタクラマカン砂漠近郊の村から自転車に乗ったまま行方不明になってしまった、血の繋がりのない兄・雅人。
    その兄の消息を探す弟と、雅人の帰りを待つ恋人。。。。
    黄河源流にあると言われる「星宿海」をキーワードに、雅人とその周囲の人々の壮絶な人間模様が描かれている。
    この作品は、少々重かった。
    雅人は元々は物乞いの母と一緒に物乞いをしていた少年で、母の死後、その死に関連して後ろめたい気持ちのある紀代志の両親が引き取って、紀代志と雅人は兄弟として育つ。
    作られた家族は、どこまでいっても作られた家族で、本物のの家族にはなりえないのか。
    雅人の心の奥底には亡き母の姿がずっとあって、その姿を星海宿に

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    2009年10月04日
  • オレンジの壺(上)

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    I read this novel from second one... so firstly, I couldn't understand the story, like "Who is him?", "Where is here?".

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    2009年10月04日
  • オレンジの壺(上)

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    200602/装丁も素敵な本だ。女性が主人公の宮本作品が読みたくて購入。
    この人は男性なのに、なぜこんなに女性の気持ちが分かるのか不思議。横文字が多くて混乱する。

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    2009年10月04日
  • 睡蓮の長いまどろみ(上)

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    前から気になっていましたが、ようやく読みました。誰の人生にでもありそうなドラマですね。名前を偽ってでも母親を一目みたいと思うのは、親との確執がない限り、普遍の感情のように思います。

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    2009年10月04日
  • 異国の窓から

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    宮本さんと言えばまず、教科書に出てくるのが「蛍川」
    そして、人気が高い名作が「ドナウの旅人」
    そして、この「異国の窓から」は「ドナウの旅人」を執筆するにあたって、ドナウ川まで取材に行ったときの紀行文である。私はこの作品がものすごくお気に入り。
    1988年に光文社より単行本として発売されたものに、著者が加筆したものを角川から再度出版したので、書いたときは、まだドナウ川沿いは共産国ばかりで、社会背景がとても難しく、書かれた著者もかなりのご苦労があったと思う。
    でも、その中での暖かい人々とのふれあいや、すったもんだを面白おかしく書いているところはさすが!と言った感じ。言う間でもないが、「ドナウの旅人

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    2009年10月07日
  • 睡蓮の長いまどろみ(上)

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    読んだと思って登録したけど、「愉楽の園」と間違っていた。そして、「愉楽の園」は検索しても出てこなかった。で、結局読んだ。

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    2009年10月04日
  • 生きものたちの部屋

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    好きな作家の書斎をのぞき見るのは面白い。あの作品やあの作品のエピソードは、実体験だったりするんだから。

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    2009年10月04日
  • 五千回の生死

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    表題の「五千回の生死」がベスト。子供のころ、死んだらどうなるんだろうってよく考えたなぁ。答えはまだ出ていないけど。

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    2009年10月04日
  • 睡蓮の長いまどろみ(下)

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    「因果倶時」原因が生じた瞬間には結果もそこに生じているという意味。それがテーマとなっている一冊。人の境遇と言うのは因果倶時の凝縮であり、つまりそのような境遇になる原因は自分自身が作っているのだと言う。宮本作品には宿命だとか運命だとかを背負っている登場人物が多いのだけど、本書の中では苦しみや悲しみを背負って生きてきた主人公の母親が「みずから因を作れば、その果はそのとき瞬時に私の中に宿るのだ」「幸福のために新しい因を作りたい」と言っている。宿命というのは本当にあるのかもしれないけれど、新しい因を作ることはできる。そう思えば希望が持てる気がする。宮本作品の深さを知った一冊。苦戦したけど、最後まで読ん

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    2009年10月04日
  • オレンジの壺(上)

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     なんだか、宮本輝を好きになったようです。
     といっても、ドナウの旅人上巻と、オレンジの壷上下を読み終わったのみなのですが。
      
     どっちも再生がテーマ、といった感じな気がする。
     『オレンジの壷』はラストに少し物足りなさを感じつつ、解説を読むと、そのとおり、と思ってしまう。
     ナゾを全て解き明かす必要性を深く感じない、そのように作られている、と思う。
     
     この本には、ドンドンドンドン引き込まれていった。
     歴史もわかるし、って言うのも面白いって感じるところだったんだろう。
     
     旅に持っていくのにもってこい!だな、とやっと分かった。ゆったりしてるし(いや、でも読みながら急いちゃうけど)成

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    2009年10月04日
  • 人間の幸福

    購入済み

    お勧めしないかな

    長いと感じる小説。人間の内面には嫌や部分も善な部分もあるもので、その黒い部分を上手く描くとリアリティーが増して読み手も引き込まれていくのだが、この小説での嫌な部分の描き方があまりに個人的で人間だれしもあるよな、、、という感じには全くならない。ただただ不快な思いにしかならない。私は途中で読むのをやめました。あくまで個人的な感想です。

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    2020年11月09日