宮本輝のレビュー一覧

  • 慈雨の音―流転の海 第六部―(新潮文庫)

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    この頃から自分の父が子供の頃の話を聞いた時代背景がちょくちょく出てきて想像を掻き立てられました。松坂家がこれからどうなっていくのかが楽しみです。

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    2014年05月16日
  • 地の星―流転の海 第二部―(新潮文庫)

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    地元に帰るっていう人が、聞いてもないのに何故帰らなければいけないのかを説明するパターン、そんな理由で自分自身も納得してないのに、子供や親の健康を言い訳にして帰郷する…が、やっぱり納得できずに大阪に帰る…という話。

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    2014年05月16日
  • 人間の幸福

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    貫井のとっくんにしても宮部みゆきサソとかも、
    ある系統の作家さんの行き着く先みたいな感じ。
    人の業みたいなものを、事件を中心に見せかけて、
    実はだしにして、その外で落とすみたいなね。

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    2014年04月09日
  • 海岸列車(下)

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    本当に読みやすかった。いい具合で先が気になってどんどんページをめくっていったので、すぐに読み終わってしまった。1992年と22年も昔に書かれているのに色あせていなかった。

    父を亡くし、母は男を作って出て行ってしまった。兄とともに父の兄の元で生活をする。叔父がなくなり主人公のかおりは25歳の若さで伯父の後を継いで社長になる。兄は10歳以上年上の女性の元でヒモのような生活を送る。社長として頑張るかおりと生活を一変させる兄のお話。

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    2014年04月08日
  • 慈雨の音―流転の海 第六部―(新潮文庫)

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    熊吾が庶民になった。
    時代が記憶のある年月に近づく。
    あと少しでノブが大学生の年齢に達する。
    初作流転の海から32年。4月刊行の第7作、満月の月、楽しみだ。

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    2014年03月29日
  • 青が散る(上)

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    ネットも携帯もない時代の大学生達の青春が羨ましく感じられます。今の利便性も捨てがたいけれど、昔の人間の情に真剣に右往左往するのもいいかなぁと思ってしまいました。

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    2014年02月25日
  • 異国の窓から

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    『ドナウの旅人』を書くにあたっての旅を綴った紀行文。宮本輝の小説は読んだことがない。古本市でなんとなく惹かれて購入した。
    旅の途中で何を見てどんな事を考えるかって、すごくその人の人柄を表すと思う。この人はとても真っ直ぐなんだろうな。でも一緒に旅をするのは大変そうだ(笑)
    外国で現地の人に関西弁で怒鳴る宮本さんに笑った。

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    2014年02月19日
  • 海岸列車(下)

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    やはり女性を描くのがうまい。
    両親が離婚し、どちらにも引き取られず叔父に育てられた兄妹。
    叔父の死によってそれぞれが経験した出来事によって生き方を変えていく。共通の知り合いたちがまた魅力的で兄妹に良い影響を与えている。

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    2014年02月08日
  • 春の夢

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    2014/01/26
    釘にうたれてしまった蜥蜴と、借金で身動きが取れない主人公。
    それ以外にも、事あるごとに蜥蜴が象徴として出てくるのだけど、この発想はすごいよなぁ。
    そして爽やかなラストもとても良かった。

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    2014年01月29日
  • 優駿(下)

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    登場人物一人一人の人生がそれぞれに描かれていて、人の様々な思いが読み取れた。感動するほどではなかったが、後から余韻がじんわりとくる。

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    2014年01月22日
  • 道頓堀川

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    ひとりぼっちの大学生が、多くの人と関わりそして別れを経験すると同時にマスターにもまた息子を通して人生ドラマがある。人物設定や人間関係がまた先生らしさがでて和みます。ラストも良い。

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    2014年01月19日
  • 三十光年の星たち(上)

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    何のとりえもなく希望もないような若者が、金を借りた老人との出会いや多くの人との触れ合いの中で一人の大人として成長してゆく心温まるゆっとりとした宮本輝独特の世界観。
    金持ちの贅沢なゆとりのような雰囲気が若干気にかかる。

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    2014年01月15日
  • 骸骨ビルの庭(上)

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    大阪・十三にあるビルに戦後の混乱期に住み着いた孤児たちの立ち退きにまつわる話。
    そのなかに、料理の話あり、農業の話あり、本筋よりもそちらの方に興味が行ってしまった。京都のおいしい七味とごま油と醤油で食べるおうどんがなんとも
    美味しそう。

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    2014年01月15日
  • 焚火の終わり 下

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    エロいと聞いていたので、フランス書院的なのを想像していたが、
    全くそんなことがなくて(当たり前か)高尚な文学作品でございました。

    出生の謎を解くという前半の意気込みがグデグデになり
    なんだかよくわからないままに話は収束していって
    個人的には消化不良。

    読みやすいので、一気読みできるのがイチオシな点かな。

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    2014年01月09日
  • ドナウの旅人(下)

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    ドイツ滞在時、ミュンヘンからニュルンベルクへの旅の道すがら読んでいました。
    ドナウ川を目にしながら。

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    2014年01月05日
  • 三十光年の星たち(下)

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    終わり方は好き。尊敬した人に、見込んでもらえて、尽くそうって思えて、幸せなんだろうな、そんな人生。30年後を目指すのは容易くないだろうけど。

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    2014年01月04日
  • 月光の東

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    不遇の運命が迫ってくる。そんな星の下に生まれながら、月光の東にたどり着くまで自らの人生に挑み続ける。
    宮本輝の本を読むと、人生に真摯に立ち向かおうと思わされる。綺麗に生きたい、成功したいとかではなく、己の信じるもののために、この一瞬一瞬を必死にもがこうと強く思う。
    本作では米花によってそれが表されていた。

    結局、自殺の真実など曖昧なまま終わった部分もあり、すっきりと読み終えたい人が低評価なのもわかる。しかし登場人物の人間らしさは毎度のこと美しい文章で見事に描かれている。これも宮本輝の凄さだと思うし、僕はこの人のそういう部分が好きなので、気にならなかった。

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    2013年12月06日
  • 彗星物語

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    城田家の家族の物語ですね~。
    ちょいと昔のお話なんだなと、ボラ助の話を聞いていると思いました。

    私はおじいちゃんと、犬と思ってない犬が好きですね。笑

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    2013年12月01日
  • 私たちが好きだったこと

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    アラサーの男女4人が一緒に暮らすことになる、という設定はアメドラみたいで面白かった。でも、全員がみんなお人好し過ぎなところが、やっぱり日本的。いや、日本人でもなかなかここまでお人好しではいられないと思う。夢を叶えること、仲間の将来、浮気、考えさせられることは色々。私には、主人公たちのような決断はとてもじゃないけどできないと思いました。

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    2013年11月03日
  • 人間の幸福

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    2013.10.12
    主人公には尺然としないものは残るが、ダウン症の娘をもつ喫茶店のマスターの言葉には重みを感じ、また自分にとつての幸福とは何かを考えされる作品。

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    2013年10月12日